飛鳥プロレスの2023年が4・22蒲田での2部興行で開幕! 女子大会ではプロミネンスVS真琴率いるパープルメテオシャワーの全面対抗戦が実現
元WNCの篠瀬三十七が代表を務める飛鳥プロレスが4月22日、東京・蒲田の大田区産業プラザPiO小展示ホールでの2部興行で2023年の開幕を迎える。今大会は第1部が飛鳥プロレス、第2部が「飛鳥LIVESHOW」と題した女子の興行となる。両大会ともに、CYBER STAR社との業務提携によりインターネットで生配信される。
篠瀬はTAJIRI(現九州プロレス)に師事し、2011年にSMASHに入門し、2012年7月15日にWNCで児玉ユースケ(現・裕輔)を相手にデビュー。遅咲きの37歳でのデビューで話題を振りまいた。2014年1月に独立し、ASUKA PROJECTを旗揚げ。しかし、デビュー前から確認されていた脳腫瘍が肥大したため、2019年3月18日の後楽園ホールで同団体を解散し、引退。
その後、新たなコンセプトのもと、同年9月に飛鳥プロレスを旗揚げし、プロデューサーに専念していた。ところが、持病の脳腫瘍の悪化のため、2020年9月30日の新宿大会をもって一時活動を休止。同年10月上旬に腫瘍を除去する手術を受け、治療、リハビリに専念。その結果、病気はほぼ完治した。昨年7月27日、新宿FACEで活動を再開し、選手としても限定復帰した。だが当時、新型コロナウイルスの感染拡大がひどい状況だったため、今後の活動を模索。コロナが落ち着いた今、満を持して9ヵ月ぶりに活動を再開する。
前大会で、SMASH、WNCを率いた師匠のTAJIRIから「この空間は続けるべき。飛鳥に来場してくれるお客さんには温かい心がある」と言われたという篠瀬はこれまで通り、WNCを基軸に、SMASH、WNC、ASUKA、飛鳥にゆかりある選手を中心に、“ここでしか組めないカード”のマッチメイクを目指す。一方、新プロジェクトの「飛鳥LIVESHOW」は女子のみの大会で、これもまた“ここでしか組めないカード”のマッチメイクに挑戦し、配信と連動させていく。
4・22蒲田での飛鳥興行には、スケジュールの都合でTAJIRIの参戦は叶わなかったが、WNCにゆかりある選手がズラリ参戦。メインイベントでは、篠瀬がUTAMARO、本田アユムと組み、“熱波軍”の松田慶三&木藤裕次と2AW無差別級王者・吉田綾斗のトリオと対戦。「松田さん、木藤さんはSMASHから、UTAMAROはWNCから。本田選手とはWNC対K-DOJOの対抗戦があったときに、お互いに新人でやり合っていた。引退試合のロイヤルランブルにも出てもらった縁があります。吉田選手もASUKAに出てもらってて、今2AWのチャンピオンなんで、久しぶりに出てもらいます。この6人なら、レスリングに重きを置いた試合がお見せできると思います」(篠瀬)
セミファイナルでは、前レジェンド・チャンピオンシップ王者・真霜拳號が、元WRESTLE-1クルーザー級ディビジョン、元アジアタッグ王者の児玉裕輔と一騎打ちを行う。このシングルマッチは、まさにここでしか見られないであろう珠玉の一戦。篠瀬は「4月に飛鳥で大会をやらせていただくうえで、最初に頭に浮かんだカード。スーパーヘビーの真霜さん、ジュニアの児玉さん。体格差でいったら真霜さんだろうけど、そうはいかないところがあるんで。児玉さんはフライヤーで、スピードもあるし、簡単にはいかないと思います。私も見てみたいカードです」と分析。
第3試合は真琴&杏ちゃむVS本間多恵&SAKIの女子タッグマッチ。「真琴さんはレギュラー、SAKIさんは準レギュラー。前大会から食い込んだのが杏ちゃむ選手。休んでる間に目についたのが本間選手。この4人なら、新たな飛鳥女子を彩ってくれると思います」(篠瀬)
第2試合は、政岡純VS梶トマトVSオルカ宇藤の3WAYマッチ。政岡は前大会から、梶は準レギュラーで参戦、宇藤は初参戦となる。この3人でどういう化学反応が起きるか注目だ。
第1試合は、仲川翔大&花見達也VS洞口義浩&花畑正男。篠瀬は「仲川、洞口は元WNC。花見選手はASUKA時代から出てくれていて、元W-1の花畑正選手は黒潮“イケメン”二郎選手の推薦で飛鳥に出てもらってて、この4人なら安定感もあるし、第1試合から盛り上げてくれるカードになると思います」と力を込めた。
また、女子の「飛鳥LIVESHOW」のメインでは、ハードコア&デスマッチユニット・プロミネンス(世羅りさ&鈴季すず&藤田あかね&夏実もち&柊くるみ)と、真琴率いるパープルメテオシャワー(真琴&松本都&高瀬みゆき&笹村あやめ&関口翔)による5対5のイリミネーションマッチ(オーバー・ザ・トップロープルールあり)の全面対抗戦となる。
プロミネンスの5人が自主興行以外で全員勢揃いするのはレアケース。なおかつ、パーブル軍の豪華メンバーとの顔合わせもフレッシュで、まさにここでしか見られない一戦になりそうだ。
そのほか、第2試合の沙恵 VS杏ちゃむは信州ガールズの因縁マッチ。第1試合にはJTO(ジャスト・タップ・アウト)勢が飛鳥に初参戦し、柳川澄香&櫻井裕子VS神姫楽ミサ&Aoiの一戦が組まれた。
最後に篠瀬は「初の試みとして生配信を行います。当日、会場までは来れない方、地方のファンの方はぜひ配信で見ていただければと思います」と語った。
『飛鳥プロレス「キズナと約束、飛鳥の2023年が開幕」』
日程:4月22日(土)
開始:12:00
場所:東京・大田区産業プラザPiO小展示ホール
▼タッグマッチ
仲川翔大/花見達也
vs
洞口義浩/花畑正男
▼3WAYマッチ
政岡純
vs
梶トマト
vs
オルカ宇藤
▼タッグマッチ
真琴/杏ちゃむ
vs
本間多恵/SAKI
▼シングルマッチ
真霜拳號
vs
児玉裕輔
▼6人タッグマッチ
篠瀬三十七/UTAMARO/本田アユム
vs
松田慶三/木藤裕次/吉田綾斗