【試合詳細】11・23 飛鳥プロレス神奈川大会 しのせ愛梨紗vs紫雷美央 高橋匡哉vs仲川翔大 政岡純&エチカ・ミヤビvs瀧澤晃頼&真琴 神姫楽ミサvs柳川澄樺

『飛鳥プロレス』
日程:2025年11月23日(日)
開始:17:00
会場:神奈川・ポスト・ディ・アミスタッド
観衆:96人(超満員札止め)
▼シングルマッチ 15分1本勝負
○神姫楽ミサ(フリー)
10分20秒 はれときどきミサ→体固め
●柳川澄樺(フリー)
▼ミクスドタッグマッチ 20分1本勝負
○政岡純(フリー)/エチカ・ミヤビ(PPP TOKYO)
13分46秒 首固め
●瀧澤晃頼(TTT)/真琴(フリー)
▼シングルマッチ 15分1本勝負
△高橋匡哉(大日本)
15分0秒 時間切れ引き分け
△仲川翔大(フリー)
▼シングルマッチ 20分1本勝負
○しのせ愛梨紗(飛鳥/hotシュシュ)
12分25秒 てぃーかっぷろーる
●紫雷美央(フリー)
“新生・飛鳥のエース” しのせ愛梨紗が師・紫雷美央とのシングル決着戦を制す!2026年1・7インイタで“憧れの人”世羅りさと最後の一騎打ちへ。神姫楽ミサと柳川澄樺が飛鳥での1111タッグ継続参戦を熱望!
飛鳥プロレスが11月23日、神奈川・ポスト・ディ・アミスタッド(川崎市)で年内最終大会を開催した。 “新生・飛鳥のエース” しのせ愛梨紗が師・紫雷美央とのシングルでの決着戦を制した。愛梨紗は2026年1月7日、インイタ(TOKYO SQUARE in Itabashi)で、同年1・12後楽園で引退する“憧れの人”世羅りさと最後の一騎打ちに挑むことが決定した。
第1試合

柳川が飛鳥へのレギュラー参戦を狙っていることを聞きつけたミサは、前大会(9・7川崎)で「柳川を審査して、ボコボコにしてやります」と迎撃を宣言し、この日の1111パートナー対決となった。
試合は一進一退の攻防となり、ミサがミサトンクラブ、ドロップキックで攻め立てれば、柳川は倒立式ダブルニー、串刺し式ダブルニーで応戦。ミサがラリアットにいけば、柳川が十字架固めで切り返すも2カウント。最後はミサが低空でのラリアットから、はれときどきミサを繰り出して3カウントを奪った。
試合後、ミサは「私たち1111はデビュー6年目になりました。この間、久々のシングルで負けて、今日勝ててうれしい。1111結成して5年目。うちら、1111として、ここのリングでやっていこう!」と呼び掛けて、柳川も呼応。権限はないのだが、セコンドについていた、しのせ愛梨紗に「レギュラー参戦で!」とタッグでの継続参戦を熱望した。
第2試合

真琴&瀧澤の飛鳥レギュラー組が、治安の悪い政岡&エチカと異色対決。開始早々、場外戦となり、政岡組のペースに。政岡が瀧澤にイス攻撃、脱いだTシャツで首を絞める。瀧澤はドロップキックで2人まとめてぶっ飛ばした。セコンドの松澤さんが介入し、真琴が政岡にカカト落とし。政岡が真琴にツバを吐く暴挙。真琴がエチカにDDT、ビッグブーツ、ダブルニーもカウント2。瀧澤と政岡がエルボーのラリー。真琴組が政岡にダブルでビッグブーツ。真琴が政岡にエッジ直々伝スピア、瀧澤がジャックナイフで丸め込むも2カウント。レフェリーのブラインドを突いて、政岡が瀧澤に急所蹴り。すかさず政岡が首固めで3カウント。
第3試合

SMASH、WNC、ASUKA PROJECTで同じ釜のメシを食ってきた高橋匡哉と仲川翔大が9年ぶりに先輩後輩対決。序盤はレスリングでしのぎを削り、仲川が低空ドロップキックで場外に落とすと、プランチャも自爆。高橋はイスで殴打。仲川がミサイルキックもカウント2。高橋はキャノンボール、バックドロップ、逆片エビもエスケープ。仲川がジャンピング・ハイ、バズソーキック。コーナーでの攻防から、高橋が雪崩式ブレーンバスター。仲川がトラースキック、カカト落とし。残り1分に。仲川のスワントーンボムは自爆。高橋はケサ固めもエスケープ。仲川がトラースキックからジャックナイフもカウントは2。ここでタイムアップのゴングが鳴った。
第4試合

昨年12月いっぱいでアイスリボンを退団した愛梨紗は今年1月1日付で、父・篠瀬三十七が代表を務める飛鳥に入団。新生飛鳥の第1弾大会となった2・16インイタで愛梨紗は、SAKI、大空ちえと組み、同時期にアイスリボンを退団した美央、咲蘭、グリズリー藤滝組と6人タッグで対戦し、藤滝から勝利をマークした。試合後、愛梨紗と美央は7・11新宿FACEでの再戦を希望した。
その真夏の一戦で愛梨紗は本間多恵とのタッグで美央&真琴の強豪チームと対戦し、師の美央から殊勲の白星を挙げて、飛鳥からの“出禁”を通告。納得がいかない美央は9・7川崎(アミスタ)でのリマッチを要求した。同大会で愛梨紗は世羅と組み、BEYOND THE SEA TAG TEAM王者の美央&夏すみれと激突し、美央が愛梨紗に雪辱。試合後、マイク合戦となり、美央が「出禁にしたいなら、タイマン張れ!」と迫り、それに愛梨紗が応じて、ついにシングルでの決着戦を迎えることになった。
両者のシングル戦は昨年9月7日のアイスリボン道場マッチでの1度だけ(エキシビションマッチを除く)で、そのときは時間切れドロー(10分1本勝負)に終わっている。ただ、当時の美央はまだ本格的な復帰をしていなかった背景もある。今回それ以来、1年3ヵ月ぶり2度目の一騎打ちとなった。
序盤から、愛梨紗はエルボー連打、丸め込み連発で猛攻。美央はキックで対抗すると、エルボーの応酬に。美央のミサイルキックをかわした愛梨紗はインフィニティロックもエスケープ。愛梨紗はショルダータックルをぶちかますも、美央はブレーンバスター、ダブルアーム・フェースバスター、カカト落としもカウント2。美央のミサイルキックから、エルボーのラリーに発展。愛梨紗が武藤敬司公認シャイニング・ウィザード連発も2発目は阻止される。美央がエグ蹴りもカウント2。美央と衝突したレフェリーがダウン。美央が必殺の紫閃光を叩き込むもレフェリーが不在。丸め込みの応酬となり、美央がドロップキック、ブレーンバスター。最後は愛梨紗が起死回生のてぃーかっぷろーる(ローリング式スクールボーイ)で丸め込み、大殊勲の3カウントを奪取した。
試合後、美央が「プロレス人生初くらいに悔しいね。でも、ゴネてもかっこ悪い。潔く出禁。来年から出禁」と言うと、場内の観衆から「えー!」の声が…。続けて、美央は「来年から私のいない新たな飛鳥プロレスが始まるよ。私より面白い選手が集まって、私より面白いことしてくれると思う」とマイク。ここで愛梨紗が「お客さんが“えー!”って言ってたじゃないですか。飛鳥プロレスに紫雷美央は必要ってことですよね。ということは紫雷美央と対戦したい人もいるんじゃないですかね?」と言い出すと、神姫楽ミサが登場。ミサは「おまえ、この間、負けてんだよ。やり返すから!」と対戦要求すると、美央が「ミサ単体より、1111(フォーワン)のほうが好きやねん」と言うと、柳川澄樺がリングイン。美央は「おまえたちが組むなら、パートナーは真琴さんやね」と希望し、真琴が快諾。美央は「チーム名はまこみおバリューセットで! 松澤さんがついてくる」と言うと、篠瀬代表がOKサインを出して、次回大会での真琴&美央vsミサ&柳川が電撃決定した。
ここで愛梨紗が「今日勝ったら言いたいことあったんですよ。2026年1月7日、対戦したい選手がいるんです。世羅りさ選手です。引退前にどうしてもシングルしたくて、(会場を)押さえてもらったんです。1月12日以降じゃ間に合わないから絶対にシングルがしたい。お父さん、交渉してください」と涙で訴えた。篠瀬代表は世羅に直電で緊急オファー。世羅が受諾したとのことで、愛梨紗vs世羅のシングル戦も決まった。愛梨紗にとって、世羅は幼少期の憧れの人で、プロレスラーになるきっかけになった人物。2人は昨年7・17後楽園で一騎打ちを行っており、1年半ぶり2度目にして最後のシングル戦となる。最後は愛梨紗の音頭ですっかり恒例となった「ちあふる! ミラクル! 飛鳥プロレス!」で大団円で、飛鳥の2025年ラスト興行が幕を閉じた。
大会終了後、愛梨紗は「私が飛鳥所属になって、ずっと美央さんが対角にいたんです。私のやることは全部、美央さんは分かると思うんです。だから技とかじゃなくて、気持ちで超えるしかないと思って。(前回のシングルは限定復帰の時期だったが?)そのときもめっちゃ強かったですけど、強いです。筋力も。レベルアップしてました。(自信になる?)大きいですね。でも、1回勝っただけで超えたわけじゃないけど、私にとってはデカいです」と試合を振り返った。世羅戦に向けては「どうしても世羅さんの引退前に大会を開催したいと思って。いっぱい考えたけど、最後はシングルがしたい。前回の対戦のときより、成長したところを見せたいし、世羅さんを全身で感じたい」と思いの丈を吐露。前回のアミスタ大会より、観客動員が増えたことについては「美央さんとのシングルで、前回より増えたのがうれしいです」と笑みを見せた。
一方、愛弟子に苦杯を喫した美央は「今日は彼女の勝ちたい気持ちがすごかったです。私はいつものトドメを刺す技を出せてたのに、それを耐え抜いてきたのが予想外だった。ホント悔しいしか出てこないです。技とかは変わってないけど、丸め込みの入り方とか修練を感じました。(出禁はなしになったが?)お客さんの後押しのおかげで新たなタッグが生まれた。来年の飛鳥でブームになるんじゃないかと思ってます。私はパートナーによって、色が変わるタイプなんで、化学変化を呼び、来年、女子プロ界で呼びたいタッグに、夏さんとのタッグがなるか、真琴さんとのタッグがなるのかならないかなとニヤニヤしています」と気持ちを切り替えていた。
次回大会(2026年1・7インイタ=TOKYO SQUARE in Itabashi)での真琴&紫雷美央との対戦が決まった1111。それを受けて、ミサは「真琴さんのことを真琴先生と呼んでいて。今年一番対戦させていただいていて。毎回課題を与えられてる感じで。美央さんはアイスリボン時代はコーチだったから。そこを超えないと」、柳川は「すごい強敵だけど、うちらにはタッグ歴がある。タッグ力でしっかりやってやりたい」と気合を入れていた。
また、逗子プロレス祭り9・27逗子アリーナ大会で愛梨紗と一騎打ちを行った稲葉あずさ(JTO)から、「しのせ愛梨紗選手、またやりたいと思ったし、タッグも組みたいと思った。1・7インイタでカード組んでください。私が飛鳥を盛り上げてあげるから」と参戦を要望するビデオメッセージが届いた。愛梨紗のカードはすでに決まったが、果して、あずさの試合は組まれるのか?
















