しのせ愛梨紗、新生飛鳥7・11新宿での“師”紫雷美央戦に武者震い!「美央さんの知らない私を全面に出していきたい」

今年1月1日付でしのせ愛梨紗が入団し、新たなスタートを切った“新生”飛鳥プロレスが7月11日、東京・新宿FACEで『報恩感謝』(19時開始)を開催する。メインイベントで“師”紫雷美央と対戦する愛梨紗が師匠超えに燃えている。
愛梨紗は昨年12月31日をもって、アイスリボンを退団し、父・篠瀬三十七が運営する飛鳥に移籍。2月16日に東京・TOKYO SQUARE in Itabashiで行なわれた“新生”飛鳥第1弾大会のメインでは、SAKI、大空ちえと組み、美央&咲蘭&グリズリー藤滝と対戦。試合は愛梨紗が藤滝を破り、メインを白星で締めた。
試合後、アイスリボン時代、愛梨紗のコーチ役だった美央が「7月はさぞやお客さんの興味を引くカードを組んでくれるだろうねっていうのを、先生から宿題として出してあげる。愛梨紗ちゃんの幼い頭でどんなカード組んでくれるのか楽しみだわ。パパとともにいいカード考えな!」とマイク。愛梨紗は「美央さんが1から100まで教えてくれた、しのせ愛梨紗が面白いカード組んでやりますよ!」と回答していた。
大会が近付くと、愛梨紗がオファーしたのは、正パートナーで、インターナショナル・リボンタッグ王座を戴冠(現在は陥落)した神姫楽ミサだったが、すでにスケジュールが入っていたため断られてしまう。ならばと愛梨紗は今大会への参戦が決まっていた真琴にLINEでオファーをしたのだが、ほぼ同時期に美央も真琴にオファーしていた。最終的に真琴が選択したのは美央だった。
困り果てた愛梨紗だったが、救いの手が差し伸べられた。その人物は昨年5・3横浜で一騎打ちを戦った本間多恵だった。この事態を知った本間から「前にシングルやった時に、パートナーいなくて探してるときはいつでも言ってねって言ったよね。一緒に紫雷美央を倒しましょう」とのビデオメッセージが寄せられた。心強いパートナーの出現に、むろん愛梨紗も快諾。これにより、今大会のメインカードは愛梨紗&本間vs真琴&美央に決定した。
アイスリボンを退団後、愛梨紗は数多くの団体に参戦して経験を積み、5月には初タイトルを獲得した。愛梨紗は「獲ってすぐはすんなり自信にはなってなかったんですけど、お客さんにもそう言っていただいて、確かに自信がついたかもという気付きがありました。でも、タッグのベルトは1ヵ月も持てなかったんで、シングルでもタッグでもいいので、またベルトがほしいです」と話した。
6月14日付で、hotシュシュに入団し、飛鳥とのダブル所属となった。この件について、愛梨紗は「アイスに所属していた頃から、レギュラー参戦させていただいていて。アイスを退団しても、今年中はレギュラー参戦を発表させていただいて、半年ずっと出て。その流れでhotシュシュの所属が減ったり、欠場選手が出たりで。そのなかで所属じゃないけど、hotシュシュを支えてきた自信があって、勢いで言ったところはあります。でもみんなすごい温かく受け入れてくれて、これから、hotシュシュでも頑張っていきます」と意欲を見せた。
26日にはデビュー3周年を迎え、プロレスラー4年生として、7・11新宿大会に臨む。強豪2人との対戦になるが、愛梨紗は「勝つことしか考えてないです。お二人ともシングルしたことあって、強いのは分かってます。でも本間さんがパートナーになるよって言ってくださったからには、一緒に勝ちたいです。本間さんは引退が決まってるので、今後組めるかも分からない。強くなったねって言ってもらいたいですし…」と必勝を期した。師匠の美央にはデビュー前から昨年末までのすべてを熟知されているが、「アイス時代にコーチで、美央さんに練習を見ていただいて、去年の12月末から別の道になって。私はいろんな団体に出させてもらって、試合数も増えたので、美央さんの知らない、しのせ愛梨紗があると思うんで、それを全面に出していきたい」と力を込めた。
果たして、愛梨紗は真琴&美央という難敵相手に勝利を挙げて、新生飛鳥のメインを締めることができるのか注目されるところ。
また、篠瀬代表は7・11新宿に向け、「ホントは10周年も新宿FACEでやりたかったんですけど、日程が取れなくて、2年ぶりになりました。飛鳥は娘が入って転換期になり、僕のカラーは薄れていくと思います。今までと違う、新生飛鳥らしい大会を見せたいと思います」とコメントした。
<7・11新宿FACE大会、篠瀬三十七代表が語るその他の対戦カードの見どころ>
▼飛鳥トライアルマッチ
土肥こうじ(フリー)
vs
カーナタックス
「飛鳥に出たい選手をSNSで募ったら、彼が出たいと。おもに関西中心で活動していて、DDTさん、ドラゴンゲートさん、松山座さんなどに出ています。うちをきっかけに関東、全国に名を広めたいという気持ちがあるようです。未知の選手が出るとなると、やっぱり門番は土肥さんです。一番信頼できる方にお願いしようかなと。いい選手なら、準レギュラー、レギュラーになる可能性はあります」
▼タッグマッチ
藤田あかね(フリー)/咲蘭(WAVE)
vs
勝愛美(アイスリボン)/エチカ・ミヤビ(PPPTOKYO)
「私は勝選手と藤田選手の試合を見たいと思って組みました。先にアイスリボンさんでシングルが組まれてしまったんですけど。WAVEに入って成長著しい咲蘭選手が、フリーになって活躍の場を広げている藤田選手と組む。そしてアイスリボンさんのシングルのチャンピオンの勝選手とエチカ選手が組んで対戦する。エチカ選手は身長もあって見栄えもいい。この4人なら、飛鳥において、新しい戦いができるんじゃないかと期待しています」
▼シングルマッチ
藤原ライオン(フリー)
vs
佐野直(フリー)
「ライオンはWNCから一緒だったというのもあり、彼がシングルマザーを応援する映画をつくって、共鳴する部分もあるんです。対戦相手は押しかけレギュラー的になった佐野さん。この2人が試合をやったらどうなるんだろう?という興味が沸いたんです。ライオンが佐野選手を関節技で圧倒してしまうのか、あるいはキャリアで勝る佐野さんがのらりくらりかわすのかと考えると面白い。ライオンは去年の7月の後楽園で復帰してから勝ち星がなかったと思うんで、そろそろうちで勝ってくれればいいかなと思います」
▼新宿FACE20周年記念&2012年デビュー組による試合~ミックスドマッチ
篠瀬三十七/SAKI(COLOR'S)
vs
本田アユム(2AW)/ライディーン鋼(PURE-J)
「うちの本拠地の新宿FACEの20周年記念試合。身近にいるメンツで1回も出てない選手いるなと考えていたんですが…。九州巡業で一緒になったことがあるライディーン選手。同期なんだって話になり、最近娘がPURE-Jさんに出させてもらってて、同期なのにいつも呼ばれないと言われて。そう言えばそうかと。だったら出てもらおうということになりまして、2012年デビュー組でやってみようとなりました。たぶん、こういう趣旨では最初で最後の試合になると思います」
▼セミファイナル 6人タッグマッチ
児玉裕輔(フリー)/大谷譲二(PPPTOKYO)/中村宗達(ガン☆プロ)
vs
梶トマト(飯伏プロレス研究所)/仲川翔大(フリー)/瀧澤晃頼(TTT)
「大谷選手だけ初参戦になります。仲川選手を通じて、彼が出たいと言ってくれていたんです。2019年、私の後楽園での引退試合をおカネを払って見に来てくれたそうで。PPPに行ったときに会って、いい選手だなと。この試合は大谷選手を起点に作ったカード。この6人なら間違いなく面白い試合ができるんじゃないと思います」
(取材協力:AKA-BARU RETZE=東京都北区赤羽)