【試合詳細】7・27 飛鳥プロレス新宿大会 篠瀬三十七&村瀬広樹vs関本大介&高橋匡哉 真霜拳號&児玉裕輔vs木髙イサミ&花畑正男 真琴&SAKI vs柳川澄樺&神姫楽ミサ

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『2023年夏、飛鳥プロレス IN 新宿FACE』
日程:2023年7月27日(木)
開始:14:00
会場:東京・新宿FACE
観衆:148人

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
○仲川翔大(フリー)/瀧澤晃頼(TTT)/花見達也(2AW)
10分11秒 横入り式エビ固め
政岡純(フリー)/●守部宣孝(フリー)/吉田綾斗(2AW)

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○土肥こうじ(フリー)
12分7秒 人殺しラリアット→体固め
●ユン・ガンチョル(新韓国)

▼アイスリボン提供試合 タッグマッチ 20分1本勝負
[はたちーず]星いぶき(アイスリボン)/○松下楓歩(アイスリボン)
9分48秒、ブレーンバスター→体固め
[どうきーず]●しのせ愛梨紗(アイスリボン)/海乃月雫(アイスリボン)

▼IWA軍vs新宿連合軍~ミクスド6人タッグマッチ 20分1本勝負
△木藤裕次(フリー)/松田慶三(フリー)/杏ちゃむ(信州ガールズ)
1分19秒 両軍リングアウト
大家健(ガン☆プロ)/佐野直(フリー)/△松本都(崖女)

▼再試合
木藤裕次(フリー)/○松田慶三(フリー)/杏ちゃむ(信州ガールズ)
12分6秒 ラリアット→片エビ固め
大家健(ガン☆プロ)/●佐野直(フリー)/松本都(崖女)

▼女子タッグマッチ 20分1本勝負
○真琴(フリー)/SAKI(COLOR'S)
13分36秒 盛艶のうねり→片エビ固め
[1111]柳川澄樺(JTO)/●神姫楽ミサ(JTO)

▼児玉兄貴を取り返せ! タッグマッチ 20分1本勝負
○真霜拳號(2AW)/児玉裕輔(フリー)
11分44秒 無道
木高イサミ(BASARA)/●花畑正男(フリー)

▼株式会社玉越工業プレゼンツマッチ~村瀬広樹デビュー10周年記念試合 30分1本勝負
○関本大介(大日本)/高橋匡哉(大日本)
16分17秒 BBC(ビッグ・バン・カタストロフィー)→体固め
[シノムラ]篠瀬三十七/●村瀬広樹(フリー)

村瀬広樹が10周年記念試合で“UTAMARO封印”を宣言!「村瀬広樹第2章としてプロレスにまい進していきます」しのせ愛梨紗が父・三十七の飛鳥プロレスに初参戦し、父娘タッグ結成を熱望!「いつか親子タッグは実現したいです」

 飛鳥プロレス(篠瀬三十七代表)が7月27日、1年ぶりにホームである東京・新宿FACE大会を開催した。「デビュー10周年記念試合」に臨んだUTAMAROこと村瀬広樹がUTAMAROのキャラクターを封印し、村瀬広樹に戻ることを宣言した。篠瀬三十七代表の愛娘・しのせ愛梨紗(アイスリボン)が同団体への初参戦を果たし、近い将来の父娘タッグの実現を熱望した。

第1試合


 元ASUKAの仲川、瀧澤と新人時代からASUKAに参戦していた花見がトリオを結成。政岡、守部、吉田の新旧レギュラーメンバーと対戦。6人が入れ替わり立ち替わりで目まぐるしい攻防。仲川が守部にミサイルキックからスワントーンボムで決めにいくも、守部は剣山で阻止。政岡組が逆襲を図るが、一瞬の隙を突いた仲川がスクールボーイで守部を丸め込み先輩から勝利。

第2試合


 WNC末期に参戦していたガンチョルが参戦を要求し、元WNCの土肥が受けて立った。序盤はレスリングの攻防。ガンチョルのトリッキーな動きで土肥は幻惑される。場外でチョップ合戦。土肥はアルゼンチン・バックブリーカーの体勢からブックフリップの要領で後ろに倒れてダメージを与えると、人殺しラリアットでトドメを刺した。

第3試合


 愛梨紗は父がプロレスラーだったことから、幼いころからプロレスに親しみ、中学生の頃からは、父が運営するASUKA PROJECT、飛鳥プロレスの受付として裏方スタッフを務めていた。高校に入って、アイスリボンに入団。昨年6月26日の後楽園ホール大会でデビューしたものの、鎖骨を骨折し長期欠場。同年7月27日の飛鳥プロレス・新宿大会に参戦予定だったが流れてしまった。長い欠場期間を経て、7月17日の神奈川・横浜ラジアントホール大会で1年ぶりに復帰。1年越しで父の団体への参戦が叶った。

 デビュー3戦目の愛梨紗はアイスリボン提供試合で、海乃月雫との「どうきーず」で、星いぶき&松下楓歩の「はたちーず」と対戦。

「どうきーず」は奇襲をかけるも、すぐに「はたちーず」の反撃を受ける。愛梨紗は果敢にいぶきにエルボーを叩き込んでいくも、いぶきが強烈なチョップ連打で、愛梨紗の胸元はどす黒く内出血。愛梨紗はダイビング・ボディプレスを松下に決めるもカット。いぶきが愛梨紗にハイキックを叩き込むと、松下がブレーンバスターを決めて3カウント奪取し、愛梨紗の初白星はならなかった。


 愛梨紗は「1戦目がデビュー戦、2戦目が復帰戦、3戦目が待ち望んでた飛鳥のリング。全部が貴重で、全部が緊張して。(1年越しの参戦で)やっと出れてうれしいです。1年前に骨折して、スタッフとして来てて、“待ってるね”って言われてたので、やっと応えられた」と安堵の表情。この日のオープニングで三十七は父娘タッグの結成を口にしたが、「いつか親子タッグは実現したいです。(力を付けてから?)父ばかりに頼るわけにはいかないので」と近い将来の親子タッグ実現を熱望していた。

第4試合


 開始早々、場外乱闘に発展し両リンに。両軍の強い要望で再試合に。またまた場外乱闘に発展も、杏ちゃむと都がリングイン。6者入り乱れる大乱戦のなか、杏ちゃむが抱えた佐野めがけて松田がラリアットを叩きこんで勝負あり。

第5試合


 女子プロ界の“超売れっ子”真琴とSAKIが初タッグを結成。JTOの柳川&神姫楽の「1111」がチャレンジ。「1111」は真琴に合体攻撃、ダブル・ブレーンバスターを見舞うなど大奮闘。SAKIがみちのくドライバーⅡを神姫楽を繰り出すと、真琴がバズソーキック、スピアから盛艶のうねりで神姫楽を仕留めて貫録勝ち。

第6試合


 4・22蒲田大会で真霜と児玉がシングル初対決。試合を通して、お互いを認め合った2人は「タッグを組んでみても面白い」として、今回はコンビを結成。ここで意義を申し立てたのが、児玉を“兄貴”として慕う花畑正だ。花畑正は「兄貴の正パートナーは俺。兄貴は真霜にだまされてるんで、目を覚まさせて奪い返す」として、パートナーには“インディー界の雄”イサミを連れてきた。
 イサミ組は奇襲をかけて開戦。児玉はネチネチとグラウンドで花畑正を攻めるが、花畑正もエルボーを叩き込み意地を見せる。真霜は無道で花畑正を決めにいくもイサミが阻止。花畑正がローリングエルボー、変型パイルドライバーで逆襲もカウントは2。しのいだ真霜はバズソーキックから無道で絞め上げ花畑正からタップを奪った。敗れた花畑正の“兄貴奪還”はならず。

第7試合


 2013年1月にWNCでデビューした村瀬は、篠瀬と若手時代に苦楽をともにし、「シノムラ」としてタッグを組んで活躍。その後、WRESTLE-1で活動していたが、2017年3月に退団し、フリーに転向。オリエンタルムード漂うUTAMAROに変身し、国内のみならず、海外でも活動してきた。

 そのUTAMAROが10周年を迎え、朋友の篠瀬が「10周年を飛鳥で祝ってあげたい」として、記念試合が組まれた。この一戦に当たって、「村瀬広樹で上がりたい」との希望で、1日限定でUTAMAROではなく、本名の村瀬で出陣。「シノムラ」コンビで、自身が望んだ関本大介、高橋匡哉組と対戦した。

 序盤、村瀬はWNC時代の先輩・高橋とじっくりとしたレスリングの攻防。篠瀬と関本に交代すると、激しいショルダータックル合戦。村瀬は高橋にミサイルキックを連発すると、「シノムラ」が高橋にダブルタックル、ダブル・バックドロップで追い込んだ。関本が篠瀬を串刺しタックル、ブレーンバスター、ボディスラムで攻め込むと、篠瀬も河津掛けで反撃。村瀬は関本とラリアットの相打ちから、ラリアットで吹っ飛ばす。村瀬が関本にムーンサルトプレスを狙うも自爆。関本がジャーマンを見舞えば、村瀬は延髄斬り、バックドロップで返す。だが、関本はヒザ蹴りからBBC(ビッグ・バン・カタストロフィー)を決めて3カウントを奪った。


 記念試合を白星で飾れなかった村瀬は「負けたけど、今日の一番の感謝はシノにあるよ。ありがとう」と朋友に感謝の弁。そして「元々、1日限定でUTAMAROから村瀬にして、このリングに立ったんですけど、村瀬の可能性を見つけちゃったよ。今日から村瀬広樹第2章として、プロレスにまい進していきます」と爆弾発言。

 バックステージで村瀬は「リングに立つまでは、今日は友情タッグで村瀬で出場したつもりなんですけど、戦いのなかで今、私がテーマにしたいことが、村瀬広樹とリンクしてつながった。これからのプロレス人生、11年目ですけど、村瀬広樹として日本のリングを拠点に活動していきたいと決めました。(初対戦の関本は?)実際にリングで向き合ったことはなくて、村瀬として戦いたい部分があったので、これからのいいきっかけになったんじゃないかと。私のプロレスの教科書に“負けて終わり”はないので、また戦いたい。(高橋とは)久しぶりにリングで会って、うれしさもあり。(篠瀬には)きっかけをくれて感謝してます。UTAMAROで培ってきたものを村瀬広樹第2章で表現していきたい」とコメント。

 篠瀬は「村瀬の10周年を祝ってあげたくて開いた大会ですが、たくさんの人に来ていただいて。本名に戻る決心ができた、いいきっかけになった。プロレス界を代表する関本選手、高橋選手には、今のシノムラでは勝てなかった」と話した。

一方、関本は「運動神経もいいし、いい選手だと感じました。もうちょっと手合わせしたかった。チャンスがあったら、またやりたい。終わった後、かみついてきた感じもあったので受けて立ちたい」と村瀬との再戦に意欲。

大会を総括した篠瀬は「全7試合、色とりどりのカードが組めて、昔のTAJIRIさんが率いたWNCのうさん臭さ、面白さ、楽しさを、僕なりに描いて、砕けて、具現化できた。今年はお休みをいただいて、もう1回体をつくって、来年再開して、飛鳥らしいカードを組んでいきたい」と述べた。

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