7・17後楽園での飛鳥10周年記念興行に大仁田厚、藤原組長、田中将斗ら大物選手が続々参戦!篠瀬三十七「大仁田さんに勝って恩返ししたい!」

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 創設10周年を迎えた飛鳥プロレス(篠瀬三十七代表)が、その集大成として大勝負に打って出る。7月17日、“聖地”東京・後楽園ホールで10周年記念興行を開催し、大仁田厚、藤原喜明、田中将斗ら大物選手が続々と参戦する。

 代表の篠瀬はSMASH練習生を経て、WNCの2012年7月15日、後楽園大会での児玉ユースケ(現・裕輔)戦でデビュー。2014年2月に同団体を退団し、所属していた若手、練習生にチャンスを与える場を作るべく、同3月23日に地元・北区の王子BASEMENT☆MONSTERでASUKA PROJECTを旗揚げ。同4月に株式会社飛鳥を設立した。同11月27日には旗揚げからわずか8ヵ月で後楽園に初進出。だが脳腫瘍を患っていたため、2019年3月16日の後楽園大会で引退し、同団体を解散。その後、新たなコンセプトのもと、飛鳥プロレスを立ち上げ、同9月26日、東京・新宿FACEで旗揚げ。2020年に脳腫瘍の肥大が判明し、手術、治療のため活動を休止。治療、リハビリの結果、脳腫瘍も癒えたことで、2022年7月に活動を再開し、篠瀬は限定復帰。飛鳥はASUKA PROJECT時代から通算して、この3月で10周年を迎えた。その集大成となるのが7・17後楽園大会だ。後楽園進出はASUKA時代の2019年3月以来、5年4ヵ月ぶりの挑戦。この先、11月27日にも後楽園大会第2弾を控える。

 5年ぶりの後楽園について、篠瀬は「10周年で大きなことを仕掛けなきゃいけないなということで考えたのが後楽園。うちにとっては大きな会場。やるとなったときに周囲からすごく心配されて。コロナ禍でファンがプロレス会場になかなか来なくなって、いろんなところで苦戦されてると。“飛鳥でやっても苦戦するよ。一部のメジャーしか入らないよ”といろんな関係者から言われました。親しい団体の社長さんからは“小さい会場の赤字は取り返せるけど、後楽園の赤字はしゃれにならないよ”と言われました。大丈夫なのか?というのは正直なところですけど、それを跳ね返さないといけない。フタを開けてみて皆さんの評価がどうなのか? それ見たことかなのか、凄いなと言われるのか分からない。でも、頑として10周年を後楽園でやりますと言った以上、やるだけのことはやります」と決意。目標として掲げるのは前回の後楽園で達成した1000人以上の動員だ。

 今大会には大仁田が約10年ぶりに参戦し、メインイベントで飛鳥軍vs邪道軍の対抗戦を行う。対戦カードは篠瀬&真霜拳號&仲川翔大vs大仁田&雷神矢口&佐野直)で、試合形式は調整中だがストリートファイト系のルールになるのは必至だ。大仁田はASUKA初の後楽園大会に出場し、篠瀬と6人タッグで対戦(篠瀬&ジ・ウインガー&真霜vs大仁田&矢口壹琅=現・雷神矢口&アズール・ドラゴン)。篠瀬がアズールを下して勝利をモノにしている。

 10年ぶりの大仁田との遭遇になるが、篠瀬は「原点回帰じゃないですけど、ASUKAを立ち上げて考えたときに、この人と戦いたくてプロレスファンになったんだよなと思ったのが大仁田さんだったので、10年前に言いました。“あなたに会うためにここ(後楽園)に来た”と。10年後も大仁田さんに出ていただく。ASUKAを立ち上げたとき、パートナーがいなかった。そのとき支えてくれたのが真霜さんで、原点回帰となると今回もお声掛けさせていただいた。そして10年前の後楽園でデビューした仲川を入れて、飛鳥軍として邪道軍に積み重ねてきた10年をぶつけたい。やる以上は大仁田さんに直接勝って、出ていただく恩返しをしたい」と意気込んだ。

『飛鳥プロレス「10周年記念興行」』
日程:2024年7月17日(水)
開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール


▼飛鳥・女子ナンバー1決定戦
真琴(フリー)
vs
SAKI(COLOR'S)
「真琴さんは旗揚げの頃から、SAKIさんは初期から出ていただいていて、飛鳥のレギュラー。ふだんはタッグを組んでいただいているけど、うちでは初シングル。この2人のなかの直近10年を出してくださいと。戦うからと言って、恨みつらみなどなしにして、どっちが強いのか、この日ばかりは戦いましょうと。正々堂々とやっていただけたらいいなと思います」


▼ハードコアマッチ 
高橋匡哉(大日本)
vs
土肥こうじ(フリー)
「当初、通常の試合でお願いしたら、土肥さんから“せっかく記念興行なら、ハードコアでやるよ”って言ってくださって。高橋さんは“全然いいよ”って。うちでハードコアは珍しくて。2015年頃に高橋さんがアラケン(新井健一郎)さんとやったくらい。普通に見ても面白いと思う。実は土肥さん、そっちのほうが得意なのかもしれないし、ふだんからデスマッチやってる高橋さんからしたら、“先輩まだまだ甘い”って言われるかもしれない。私の記憶に間違いなければ、WNC時代を含めて初シングルで、超注目カードです」


▼藤原ライオン復帰戦
藤原喜明(藤原組)/藤原ライオン(フリー)
vs
田中将斗(ZERO1)/竹田誠志(フリー)
 左ヒザ前十字じん帯断裂のため長期欠場していた藤原ライオンが1年7ヵ月ぶりの復帰戦。ライオンは師匠・藤原組長と5年ぶりのタッグ結成となる。
「ライオンから、この2人とやりたいと希望があって、縁というのは巡り巡って面白いものだなと。ライオンはもっとワールドワイドになりたいんだと。ワールドクラスの3人がいますから、本人が頑張って世界に届くように頑張るんじゃないかと思います。初参戦の竹田さんはレスリングもできる。ライオンもレスリングやってるんで、将斗さん、竹田さんとうまいことかみ合うんじゃないか。ライオンはうちでケガしたわけじゃないけど、復帰戦で存在感示したいと。期待に応えてほしいし、ライオンの仕上がりがよければ、今後も継続参戦につながると思います」


▼篠瀬三十七の愛娘・しのせ愛梨紗が憧れの人と初遭遇! 
しのせ愛梨紗(アイスリボン)
vs
世羅りさ(プロミネンス)
「発端は愛梨紗がアイスリボンに行くようになって、好きになった選手が何人か抜けてて、道場に行くくらい好きになって、はまった選手がその当時の世羅さん。行くたびにポートレートを買ったりして。まだ最初は小学生でした。世羅さんと戦いたいからとアイスリボンのプロレスサークルに入ったのに、世羅さんたちが大人の事情でやめて。1度は辞めると言い出したんですが、“入った以上は続けなさない”と諭して。その後、練習生になって、デビューして。今回、本人に“誰とやれる?”と聞いてみたら、“ぜひ世羅さんとやりたい”と。世羅さんとアイスリボンの間には大人の事情がありますが、アイスリボン、プロミネンスの両団体ともに“やる団体が飛鳥なら”と承諾いただきました」


▼タッグマッチ
野崎渚(フリー)/雪妃真矢(フリー)
vs
本間多恵(フリー)/高瀬みゆき(フリー)
「雪妃さんはなかなかスケジュールが合わなくて初参戦。野崎さんはフリーになられたんで、最近お声掛けさせてもらってます。本間さんは今年うちの女子の軸。高瀬さんは約1年ぶりとなります。お互いのチームの接触がなかなかないので、ここでしかできないカードになります。試合をするテーマはなかなかないのかもしれませんけど、まさに“ザ・女子プロレス”を展開していただけるカードだと思っています」


▼タッグマッチ
児玉裕輔(フリー)/杏ちゃむ(信州ガールズ)
vs
チチャリート翔暉(2AW)/笹村あやめ(2AW)
「児玉さんとチチャリートはハイフライ系の2人。杏ちゃむさんと笹村さんは格闘技をベースにした女子。この4人が戦ったらどうなるのか見ものです? まさに飛鳥ならではのミクスドマッチになるでしょう」


▼タッグマッチ
村瀬広樹(フリー)/植木嵩行(フリー)
vs
守部宣孝(フリー)/吉田綾斗(2AW)
「村瀬選手、植木選手は2人ともキャラが濃い。うちで何度か組んでる守部選手と吉田選手。戦った時、村瀬&植木の異色タッグが圧倒的なパワーで勝ち抜くのか、はたまた技巧派の2人がいなすのか、面白そうだなと。守部&吉田のほうがタッグの連係は1日の長がある。村瀬&植木は異色なのでどういう化学反応を起こすのか注目です」

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