「男同士ゴロゴロ寝っ転がるMMA見てて面白い?」安保瑠輝也がRIZIN初参戦でブアカーオと対戦!キックボクシングの新ルールぶち上げへ!

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 13日、都内某所にてRIZINが記者会見を行い、5月6日の『RIZIN.42』でブアカーオ・バンチャメークvs安保瑠輝也のキックボクシングマッチが行われることが発表された。

 ブアカーオは、“ブアカーオ・ポー.プラムック”の名で知られるムエタイのリビング・レジェンド。今回は約10年ぶりの日本での試合になる。
 日本では魔娑斗ら日本人ファイターとの激闘や、K-1 WORLD MAXで2度の優勝を果たすなど圧倒的な強さを誇ったことで高い知名度を誇っている。これまではジムの名前である“ポー.プラムック”の名を背負っていたが、今回からは本名である“バンチャメーク”をリングネームとして名乗ることに。
 なお、ブアカーオは「RIZINとの関わりは今回1回だけというふうには全く考えていない。長期的にいい関係を築いていけたらと思う」と語っており、「自分が架け橋となってチャンスを作ってあげることが自分に出来たら」とタイの注目株の選手を売り出していく意向を語った。

 安保は幼少期から空手で数々の成績を残し、2016年からK-1に参戦すると第4代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者に。しかし2022年に東京ドームで行われた『THE MATCH』を最後に、2023年1月にK-1との契約を解除。その後は朝倉未来が主催する『BreakingDown』に出場し、シリル・アビディからKO勝利を奪うなど活躍。
 朝倉未来へMMAの修行を付けてもらうよう要求するなどさらなる展開を予感させていた安保が今後どのような戦場に身を投じていくのかに注目が集まっていたが、今回RIZIN初参戦でブアカーオ戦という大舞台が与えられた。

 安保は、「BreakingDownから来ました、安保瑠輝也です。去年の年末にK-1を辞めて、それから4ヶ月位の間にいろんなことをしたと思うんですけど、これが格闘家・安保瑠輝也の第二章の始まりです。それにふさわしい最高の相手を用意してもらったと思います。しっかり試合でぶちかますんで、期待しててください」と挨拶。
 そして、「ブアカーオ選手は誰もが知るスーパースターで、俺もよくタイ行くんですけど、タイの空港降りたらメチャクチャ馬鹿でかい広告あるくらいの国民的スターだと思うんですけど、300戦くらいしてると思うんで、闘うってことに関しては何の恐怖もないと思うし、息を吸うように闘うと思うんですけど、俺の攻撃食らったら多分ビックリすると思うんで。こっから先の時代を創っていくのは安保瑠輝也だと思ってるんで、ここはKOで倒さないといけないと思ってます」と意気込んだ。

 さらに安保は、「RIZINってMMAの舞台じゃないですか。MMAって立っても闘えるし寝ても闘えるし、視聴者目線でRIZINを見てきたんで、そういう意味ですごいなと思ってるんですけど、ただ、『見てて面白いかな?』っていうところがあって。男同士、ゴロゴロゴロゴロ寝っ転がって。俺、つまんないと思うんすよね。立ち技の選手とMMAの選手が闘うってなったときに、ミックスルールでどっちが先で……みたいな論争が起きるけど、立っても寝ても殴り合ったらいいじゃないって思うんですよ。RIZINが安保瑠輝也が来たからには俺にしか出せない色を出そうと思ってるんで、この試合で勝って俺が新ルールぶち上げたいと思ってます」とMMAへの対抗意識をバチバチに。

 さらに平本蓮についても言及し、「アイツは(『RIZIN.40』で)梅野選手とやるとき、俺がやる意志を見せたら逃げたんすよ。立ち技じゃ俺に勝てると思ってないんですよ。ドミネーター戦とか見れば分かるように、アイツ立ち技しかやってないじゃないですか。アイツ『自分の打撃は世界一』とか豪語してるじゃないですか。ナメんなよと。お前の打撃のどこが世界一じゃと俺は思ってるんで。今俺にその発言権があるとは思ってないんで、自分が存在感を出して俺の色を出したときに、立ちでも、寝ても、殴り合えるルールでアイツと決着付けたい。(RIZINのリングに)来たからには必ずやります」と闘志を燃やした。

 会見後の囲み取材に応じた榊原信行CEOは、安保がぶち上げようとしている新機軸について、「RIZINは選手の特性を活かすルールをアジャストしていて、『このルールじゃなきゃいけない』とは決めてはいないので、まずはブアカーオ、安保、城戸が5月6日にどのくらいの存在感を見せられるか。ファンが『また見たい!』と思える試合を見せてくれれば、そういう熱を作り出す原点の大会、機会になるんじゃないかと思います。新機軸で新しい競技を生み出してもいいという思いも持っています。いろんなことをフレキシブルに中心となって熱を作り出せる選手たちと進めていきたい。そういう意味ではこの3選手の活躍がとっても楽しみ」と後押し。

 そして、『THE MATCH』が終わり、那須川天心がボクシング転向した後のキック界について触れ、「キックの選手の試合をどう組み上げて熱を作り出していくかが1つのテーマだと思っていて。その中の起爆剤になればいいなと思って。RIZINの立ち技をブームアップしていくというより、新しい試みをしたいと漠然と思っている。また時が来たら言いますけど、安保瑠輝也を始め、K-1離脱組じゃなくて、『THE MATCH』 なんて追いかけてもしょうがないからね?あんなのは偶然たまたま何十年に1回出来ることなんで。PRIDEのときもそうだけど、PRIDEの幻想を追いかけた団体が成功してないんですよ。過去を否定して新しいものをスクラップ・アンド・ビルドしていかないといけないと僕は思っていて。熱のある選手と新機軸、新しいムーブメントを作り出す。それは5月6日に彼らブアカーオ、安保、城戸、そして若い選手たちが『MMAじゃねーよ!俺たちキック・立ち技の選手でこんな激しい試合見せられるんだ!』ってファンのハートを鷲掴みにすることがあれば、それが1つの求心力になって僕らも新しいチャレンジが一緒にできる。ジャンルvsジャンルの中で、キックの2試合でどう彼らが気を吐いた試合を見せられるか。そこに注目してほしいし、僕も注目してます」と期待をかけた。


『RIZIN.42』
日程:2023年5月6日(土)
開始:14:00
会場:東京都・有明アリーナ

<新規発表カード>
▼RIZIN MMAルール 71.0kg
雑賀“ヤン坊”達也(DOBUITA FIGHT SPORTS GYM)
vs
アリ・アブドゥルカリコフ(Golden Team)

▼RIZIN MMAルール 57.5kg
ラマザン・テミロフ(Muradov legion team)
vs
浜本“キャット”雄大(クロスポイント大泉)

▼RIZIN MMAルール 71.0kg
岸本篤史(BRAVE)
vs
ビクター・コレスニック(Tiger Muay Thai/Kuznya)

▼RIZIN MMAルール 66.0kg
芦田崇宏(BRAVE)
vs
摩嶋一整(毛利道場)

▼RIZIN キックボクシングルール 69.0kg
城戸康裕(TEAM ONE)
vs
木村“ケルベロス”颯太(NJKF心将塾)

▼RIZIN キックボクシングルール 70.0kg
ブアカーオ・バンチャメーク(バンチャメーク)
vs
安保瑠輝也(MFL/team CLUB es)

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