「ようやくスターダムのリングに上がることが出来ました」元WWEのKAIRIが安納サオリ&なつぽいをパートナーに抜擢し超ビッグマッチで王座戦へ!
2日、東京都・後楽園ホールにてスターダム『REALIVE360 presents CINDERELLA TOURNAMENT 2023~3回戦・準々決勝戦~』が開催され、プロミネンスの世羅りさ&鈴季すず&柊くるみがアーティスト・オブ・スターダム王座の2度目の防衛に成功。KAIRI&なつぽい&安納サオリが次期挑戦者に名乗りを上げた。
昨年1月から外敵としてスターダムへと乗り込んできている【プロミネンス】の面々は、元アイスリボン所属同士のジュリアらとの抗争を経て各王座戦線に食い込むなど日に日に存在感を増加。同年12月には“ユニットの絆の力を測るベルト”とも言われるアーティスト・オブ・スターダム王座(※6人タッグ王座)を戴冠するなど破竹の勢いを見せている。
プロミネンスは最初こそアイスリボン時代の因縁に囚われ、ジュリアや朱里への怨念をぶつけるだけでブーイングを受けることもあったが、ジュリアとすずの愛憎溢れるハートのぶつかり合いなどがファンの心を動かし、日に日に支持を獲得。
今年3月の国立代々木競技場大会でプロミネンスがTRIANGLE DERBY優勝およびアーティスト・オブ・スターダム王座の初防衛に成功した際には、外敵が栄冠を得て大会を締めるという事態になるも、ファンは大歓声で祝福していた。
プロミネンスの2度目の防衛戦の相手は、【Queens Quest】林下詩美&上谷沙弥&AZM。
QQの面々はTRIANGLE DERBYでプロミネンスに土をつけており、初防衛に成功したプロミネンスのバックステージコメントの最中に乗り込んでいって挑戦を表明。“外敵vs生え抜き”という構図の王座戦が実現することになった。
試合は、プロミネンスが最初に攻勢に出て突貫していき、世羅が司令塔となって全体を指揮しつつ、くるみが圧倒的パワーで、すずがスピードと切れ味鋭い蹴り技で攻め立てていく。
中盤にはくるみとAZMとファイトスタイルが対照的な2人の対決が中心となり、AZMがハイスピードファイトと機転の効いたサブミッションでくるみを絡め取ろうとするも、くるみがフィジカルの強さで勝り、カウンターのブラックホールスラムで叩きつけて痛み分け。
終盤にはすずと詩美の対面となり、足を止めてのエルボー合戦やジャーマン・スープレックスの撃ち合いなど真っ向勝負。詩美のトーチャーラック・ボムから詩美&上谷のダブルブレーンバスターにAZMがコーナートップから飛びついて突き刺すトリプル合体技が炸裂するも、くるみが突っ込んできてダブルラリアットで救出し、すず&世羅の合体ダイビングダブルニードロップが炸裂。最後はすずがテキーラショットからのロコモーション式ジャーマン・スープレックス・ホールドで詩美から3カウントを奪った。
2度目の防衛に成功したプロミネンスは大喜び。マイクを取ったすずは「アーティスト二度目の防衛に成功!スターダム生え抜きのクイーンズクエスト、残念だったなぁ~。プロミネンスの壁は、高くて、分厚かっただろ?プロミネンス防衛したということで、次の大きい大会、スターダムの横浜アリーナ大会?防衛戦やってやってもいいんだけどな~!プロミネンスにふさわしい勇気のある挑戦者出てこいや!」と高田延彦風のポーズとともに次なる挑戦者を募る。
すると、リングに現れたのは初代IWGP女子王者のKAIRI。
KAIRIは、「鈴季すず、私KAIRIが、そのアーティストのベルトに、挑戦してもいいかい?もちろん、1人ではない。2人のスペシャルなパートナーをもちろん準備しておく」と挑戦表明し、1人目として元タッグパートナーでもあるなつぽいを召喚。そして、“本日のメインディッシュ”として呼び出されたのは、なんと安納サオリ。
かつて安納はアクトレスガールズ1期生の中心人物として活動し、現在はフリーとして数多の団体で活躍。万喜なつみ(現:なつぽい)とのタッグはアクトレス時代の看板カードであり、アクトレスガールズBeginningとスターダムの共同企画として宝城カイリ&美邑弘海とともに4人で『stArt』を結成していた。
安納は、「安納サオリ、さらに輝くため、ここスターダムのリングに来ました。よろしく。なつみ……いやなつぽい。よろしく」と挨拶。
まさかの大物登場に面食らった様子であったプロミネンスの面々であったが、アイスリボン時代に“あのたんすずたん”として安納とタッグを組んでいたすずが「KAIRI、なつぽい、そしてあのたん……いや安納サオリ、ここにいる鈴季すずは、かわいいすずじゃねーぞ」と啖呵。4月23日の横浜アリーナ大会で両組のアーティスト王座戦を決定した。
バックステージに戻ったすずは、「まさか、あのた……安納サオリが出てくるとは思わなかったよ。知ってる人は知ってると思うけど、“あのたんすずたん”っていうかわいいかわいいプリティーなタッグを組んでいる相手なんですけど、スターダムにいる鈴季すずはそんなかわいい鈴季すずじゃねーよって、痛い思いをさせてやろうと思いますよ、あの3人に」と獰猛な笑みを見せる。
一方、KAIRIは2人をパートナーに抜擢した理由として「私、2連敗中で勝利に飢えているので、どんな相手がいいかって考えたときに、ハードにバチバチぶつかり合える相手が良かったので、それは今プロミネンスかなと。そして、それに立ち向かう上でこの2人がベストだと思いました」と語る。
なつぽいが「かつてのタッグパートナー、サオリ。いつかリングでまた会うんじゃないかなって思ってました」と涙ぐむと、安納は「来たよ」と微笑み、「ようやくスターダムのリングに上がることが出来ました。KAIRIさんにお声がけいただいて。輝きたいです、さらに。そのためにこのリングに立ちます」と決意をにじませた。