デビューから2年7ヶ月かけて小悪魔レスラーが涙の初勝利!「落ちこぼれとか色んな事を言われて、今日の事私は一生忘れません」

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 25日、横浜武道館にてスターダム『FIBREPLEX presents NEW BLOOD Premium』が開催。メインイベントで高橋奈七永&KAIRIと闘った月山和香がデビュー初勝利をあげた。

 月山はニューヨーク出身の帰国子女であり、法学部卒のエリートレスラー。OLをしながら女優として活動していたが、2020年にアクトレスガールズでプロレスデビューを行う。翌年にスターダム所属となり、アクトレスガールズ出身の先輩である中野たむ率いる『COSMIC ANGELS(以下コズエン)』に直訴して加入する。
 しかしコズエン加入後も一度も勝利することができず、殻を破ることができない月山を見かねたたむから『3月末までに勝利しないとコズエンを脱退させる』というキツい条件を突きつけられる。
 さらに3月末の対戦相手が全女出身でスターダム初期メンバーの高橋奈七永&スターダム3期生でWWE帰りのKAIRIに決定するという絶望的な追い詰められ方をするが、月山は『この試合で負けたらスターダムを退団する』と宣言し、自らを断崖絶壁の窮地に追い込んだ。

 試合が始まるなりKAIRIが月山の技をスカしてボコボコにする展開となり、高橋もカベルナリアで絞り上げて厳しい攻めを見せる。「今日で最後だろ!」とエルボー連打からビンタを叩き込むと、月山は強引にフロントネックで捕らえて絞り上げるが高橋はこれを腕固めで返して容赦なく顔面を蹴りつける。KAIRIのスライディングDと高橋のスライディングレッグラリアートのサンドイッチと連携でもいたぶられ続ける月山をたむがサポートしていくが、高橋はバックドロップからKAIRIとの連携でトドメを狙う。これをたむが月山を引っ張って自爆させると、走り込んできた高橋を変形オースイスープレックスから丸め込み3カウントを奪った。


 声を震わせて涙ながらに月山は「生きてて、良かったです。私は、デビューしてから、2年7ヶ月、勝ったことがなくて、落ちこぼれとか、色んな事を言われて、でも今日、奈七永さん、KAIRIさん、そしてたむさん、試合、できた今日、私は、一生忘れません。ありがとうございました・・・・・ありがとうございました!」と言葉を絞り出すが、高橋は「月山、ふざけんじゃねー!私に勝ったんだからな。泣いてんじゃねーよ!笑えよ!笑ってみろ!何だその顔は!あ!?笑えよ!おい笑って、笑ってしっかり、女子プロレスを背負っていけよ。お前の真っ直ぐさにやられたよ。今日から、ライバルな」と叫び会場を後に。

 月山は改めて「ここまでやってこれたのは、応援してくれる皆がいたから。そして、かけがえのない仲間がいたからです。いっぱい幸せな人は世の中にいると思うけど、こんなに人に恵まれた幸せな人は、いないって思えるぐらい!私は今日一日、今日の事、私は一生忘れません。ほんとに、ほんとにほんとに、ほんとにほんとにほんとにほんとに、ありがとうございます」とたむと抱き合い、たむも「月山は、人を動かす、人に愛される才能を持っている子だから、その自分の力を信じて、これからは沢山困難を、自分の人生を切り開いていってください!コズエンに入ってきてくれて、本当にありがとう」と涙を流して初勝利を祝った。

 かつてなかなか殻を破れなかった宝城カイリが高橋奈七永とともに七海里で活躍の幅を広げていったが、外敵としてスターダムに帰ってきた2人の思いとパッションは月山に受け継がれた。
 未来のスーパースターとして成長を始める月山の今後に期待が集まる。

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