ジャンボ鶴田さんを継ぐ新星爆誕!全日本vsGLEATの対抗戦で新人の安齊勇馬がジャンピングニーでCIMAから大金星!
18日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『#ajpwドリームパワーシリーズ2023』が開催され、全日本プロレスとGLEATの全面対抗戦が行われた。
全日本プロレスとGLEATは交流関係にあり、定期的な相互参戦が行われている他、#STRONGHEARTSのT-Hawk&エル・リンダマンがアジアタッグ王座を戴冠したり世界最強タッグ決定リーグ戦に出場したりとシーズンの要としての活躍も見せた。
今大会は、すべての試合が“全日本vsGLEAT”の構図となる両団体の全面対抗戦として実施され、“VOODOO-MURDERSvsBULK ORCHESTRA”という両団体のヒールユニット対決や、野村直矢&佐藤光留&田村男児vs田中稔&渡辺壮馬&池本誠知という格闘プロレスの系譜を感じるカードなど、テーマ性を感じさせる試合が並んだ。
メインイベントでは、宮原健斗&石川修司&青柳優馬&安齊勇馬vsCIMA&T-Hawk&エル・リンダマン&井土徹也の8人タッグマッチが実施。ここまで対抗戦の結果はGLEATが4勝2敗で勝ち越し。白星の数が及ばないことが確定しているものの、全日本勢の意地を見せたい試合だ。
この豪華メンバーに名を連ねたことで目を引いたのは、デビュー半年の安齊勇馬。
安齊は、ジャンボ鶴田さんや諏訪魔ら数々の名プロレスラーを輩出してきた名門・中央大学レスリング部出身であり、東日本学生レスリング選手権大会春季大会優勝、全日本大学グレコローマン選手権5位という経歴を残し2022年の卒業後に全日本へ入門、同年9月にデビューを果たした。端正な顔立ちに188cm 105kgという恵まれた体格を持ち、将来の全日本プロレスのヘビー級エースとしての期待を集めている選手。
デビュー戦の相手も務めた永田裕志からの寵愛を受けている他、シングルマッチで対戦した鷹木信悟も将来性に太鼓判を押した逸材だ。
試合は、8人の選手が入り乱れた場外戦が度々発生する混沌としたものになり、1vs1の対面では体格に勝る全日本勢が有利に進めるものの、こと連携力に関してはGLEAT勢が圧倒しており、展開は一進一退のシーソーゲームに。
終盤に集中砲火を浴びた安齊は、ボロボロの状態でCIMAと一騎打ちの対面に。CIMAはパーフェクトドライバーで突き刺してからメテオラを発射も、安齊が回避。着地したCIMAがロープに飛ぶが、安齊は驚異的な跳躍力を以て放つジャンピングニーで迎撃。さらにロープに飛んで2発目のジャンピングニーを叩き込み、ジャーマン・スープレックス・ホールドで3カウント。誰もが予想していなかった大金星に場内は割れんばかりの歓声に包まれた。
安齊は「俺が!俺が勝ったぞーッ!」と歓喜の雄叫びを上げ、「3日後の大田区総合体育館大会も、そしてその先もずっとずっと対抗戦は続くと思うけど、そのたびに全日本プロレスが勝って、『全日本が一番カッケー』『全日本が一番つえー』って証明していくから、それまでずっと全日本から、そして俺から目を離さないでください!今日はありがとうございました!」と堂々のマイクで締め。対抗戦の結果は全日本が3勝4敗で負け越す結果に終わるも、全日本の明るい未来を目にしたファンは大歓声&大喝采を贈った。
バックステージに戻った安齊は、「やっぱり対抗戦、メチャクチャ燃えるな。メチャクチャ熱い。3日後の大田区も、そしてその先のチャンピオン・カーニバルも、ジャーマン・スープレックス、そしてジャンボ鶴田さんのジャンピングニーで俺が必ず勝ちます!」と自信に満ちた表情でコメント。CIMAからの勝利で安齊は一皮むけた様子だ。