「新日本プロレスが常にプロレス界のトップという現状はいつまで経っても変わらない。泣いてる場合じゃない」NOAHvs新日本の頂上対決は新日本に軍配!オカダ・カズチカが清宮海斗を撃破し熱いエール!

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

 21日、東京都・東京ドームにて、プロレスリングNOAH『chocoZAP presents KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING “LAST” LOVE ~HOLD OUT~』が開催され、オカダ・カズチカが清宮海斗とのシングル王者対決を制した。

 現在、オカダは新日本プロレスでIWGP世界ヘビー級王者、清宮海斗はNOAHでGHCヘビー級王者であり、両団体のトップとして君臨。
 両者が昨年1月の新日本vsNOAHの対抗戦で対戦した際には、オカダが清宮にレインメーカーを見舞って完勝。エプロンで仰向けになり号泣する清宮を見てオカダは「こんなんで泣いてんじゃねー!さっさと帰れ邪魔だコラ!」と怒鳴りつけるといった場面があった。

 しかし、清宮はこの悔しさをバネに2022年に急成長。武藤敬司からシングルマッチで勝利し、武藤から「俺に勝ったご褒美として、ドラゴンスクリュー、4の字、シャイニングウィザード、あいつに譲るよ」と代名詞的必殺技の数々を継承。同年9月にはライバルの拳王を制して2度目のGHCヘビー級王座戴冠を果たした。

 今年1月の新日本vsNOAHの対抗戦では、互いに王者としてオカダと清宮がタッグマッチで再び対面。
 試合前から殺気立っていた清宮は、試合権利がない状態でオカダの死角から顔面を蹴りぬく過剰なカットプレーを見せ、これにオカダが激怒。場外で殴り合いの喧嘩ファイトの様相を呈し、わずか6分35秒で無効試合となる事態に。

 その後、清宮は「お前シングルで決着つけろ!びびってんのか」と再三挑発するも、オカダは無視を貫く。武藤敬司引退興行での両者のシングルマッチが発表されても無視を貫いていたオカダだったが、2月12日のNOAH大阪大会に乱入して清宮をレインメーカーでKO。しかし、15日の記者会見はボイコットしてさらに清宮を激怒させていた。
 試合は30分1本勝負にて発表されていたが、清宮は会見後にこの試合を時間無制限1本勝負の完全決着戦にすることを要求。大会当日にNOAHより時間無制限1本勝負への変更が緊急発表された。


 オカダは試合開始直後から珍しく感情むき出し。ロープブレイクでの離れ際に顔面を掻きむしったり、荒々しく清宮を場外に放り出したり、最前列の客席前でDDTで頭から突き刺したりとキラーモードの姿を見せる。
 オカダはダイビング・エルボードロップから早速レインメーカーポーズを取るも、ムクリと起き上がった清宮がその眼前に立ちはだかり、怒涛の反撃開始。今度は清宮が場外戦でイニシアチブを握り、リングに戻してミサイルキック、急角度ジャーマン・スープレックス・ホールド。さらにタイガー・スープレックス・ホールドを狙うも、オカダが阻止してフラップジャック。一進一退の攻防が続く。
 清宮がジャンピングニーを叩き込めば、オカダが顔面をぶち抜くドロップキック。さらに旋回式ツームストンパイルドライバーからローリングラリアット、続けてレインメーカーを狙うも、清宮がジャンピングニーでカウンター。さらにミサイルキックからシャイニング・ウィザード。オカダがカウント2で返すと、清宮が3発目を狙うが、オカダがドロップキックでカウンター。
 さらにドロップキックからレインメーカーを発射も、清宮がスタンド式のシャイニング・ウィザードでカウンターしタイガー・スープレックス・ホールド。さらにシャイニングを狙うが、オカダがキャッチして開脚式パイルドライバー。続けて完璧なレインメーカーを叩き込むも、オカダはカウント2で引き起こし、延髄斬り、旋回式エメラルドフロウジョン、レインメーカーと過剰と言えるまでの追撃を加えて3カウントを奪取。
 自らの勝利を告げるゴングを聞くと、オカダは特になんの感慨も無さそうな様子で足早にリングをあとにした。

 バックステージに戻ったオカダは、清宮の気合と心意気は高く評価しつつ、「経験が違うんですよ、こっちは。東京ドームで何回もメインイベント戦ってますし、タイトルマッチいろんな相手とやってる。別にね、ちょっと前にタイトルマッチやってたとか関係なく、清宮選手も清宮選手でタイトルマッチ以上の練習をしていたかもしれないし。そういうのは結局プロの世界からしたら、言い訳になってしまうと思うんで。まあ、清宮選手が僕のところまでたどり着いたっていう、そこだけは評価していいんじゃないですか。ただもう顔面蹴るのはやめてよと。しっかりプロレスでやっていけたらいいなと思います」とコメント。
 そして、「今日はGHCチャンピオンの清宮選手じゃなかったのかなと。いろいろな硬さも緊張とかもあったと思いますし。ただね、もうそんなこと言ってたら、いつまで経っても新日本プロレスが常にプロレス界のトップだし、オカダ・カズチカがプロレス界のトップっていう現状はいつまで経っても変わらないと思いますし。まあ、かわいいですよ。新日本プロレスでは若いので僕に噛みついてくる人間もいませんから」とメッセージ。
 最後に、「清宮選手はもう泣くなよって(笑) 泣くなよ。泣いてる場合じゃないから。この戦いに向けていろんな経験もされたと思うし、いろんなブーイングとかもね、あったと思うし、絶対そういう経験は活きるから。またね、その経験を活かしてNOAHを盛り上げていってください。僕は本当にプロレスリング・ノアさん、お疲れ様でした。もう僕は大丈夫です。ありがとうございました」とエールを送って去っていった。

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

月別

ページ上部へ戻る