『武藤敬司に比べりゃ僕はハナタレ小僧』SHINSUKE NAKAMURA(中邑真輔)がグレート・ムタに熱烈キスからグリーンミスト!
- 2023-1-2
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- プロレスリングNOAH
1日、東京都・日本武道館にて、プロレスリングNOAH『ABEMA presents NOAH "THE NEW YEAR" 2023』が開催され、グレート・ムタとSHINSUKE NAKAMURA(中邑真輔)の対決が実現した。
武藤敬司は新日本プロレス、全日本プロレス、WRESTLE-1を経てフリーとなり2020年からNOAHに参戦。2021年にはGHCヘビー級王座を初戴冠を果たして佐々木健介、高山善廣に次ぐ史上3人目の3大メジャー団体ヘビー級シングル王座完全制覇を達成し、NOAHへと入団。その後は丸藤正道とGHCタッグ王座も戴冠し、高山善廣に次ぐ史上2人目の3大メジャー団体シングル&タッグ王座の完全制覇を達成した。
そんな武藤も体の限界を感じ、2023年2月21日のNOAH東京ドーム大会にて引退することを発表。現在のNOAHは武藤の引退ロードで大いに盛り上がりを見せており、武藤の引退とともに魔界の門が閉じてこちら側の世界に出てこられなくなってしまうというグレート・ムタについても注目度が高まっていた。
そんな中、今年10月の有明アリーナ大会では、会場スクリーンに元新日本プロレスで現WWEスーパースターのSHINSUKE NAKAMURA(中邑真輔)が登場し、1月1日の日本武道館大会でグレート・ムタと対戦することを発表。中邑の「何だ?夢か?幻か?紛れもない現実だ!言葉はいらねえな。これは奇跡だ!イヤァオ!」の言葉に会場は大熱狂に包まれた。
そして、12月30日に両者が揃った記者会見では、ムタの代理人として出席した武藤が「ある意味グレート・ムタとSHINSUKE NAKAMURAのこの商品価値?俺の口から本当はこんなこと言いたくないんだけど、GHCのチャンピオンベルトより上かな」とコメント。実際にGHCヘビー級王座戦は実質的なセミファイナルへと“格下げ”されており、NOAHの存在意義が疑問視されかねない発言として話題を呼んでいた。
試合はじっくりとしたグラウンドレスリングに始まり、NAKAMURAがニヤニヤ笑いながらムタの所作を真似て挑発するとムタが場外戦に持ち込みテレビカメラのコードでNAKAMURAの首を絞め上げ、フラッシングエルボーからSTF。NAKAMURAも多彩な蹴撃でコーナーに追い込んで滾り観衆から大歓声を浴びる。
ムタはドラゴンスクリューからの足4の字固め。さらに閃光妖術を発射もNAKAMURAがガードしてスピンキックから踵落とし、ダイビング・ニーアタックからキンシャサを狙うが、ムタが顔面へレッドミストを噴射して阻止。
ムタはNAKAMURAのコスチュームを引き裂いて首を絞めながら頭部に噛みつきイス攻撃を連打という蛮行に及ぶが、NAKAMURAがナックルパートの連打でふっ飛ばし、長い花道を全力疾走して放つラリアット、指を極めながらの腕十字とどこかで見覚えのある猛攻でギブアップを迫るが、ムタが今度はグリーンミストを顔面へ噴射して脱出し、閃光妖術をクリーンヒット。
ムタは、後頭部への閃光妖術からもう一発閃光妖術を発射も、NAKAMURAがカウンターのキンシャサ。ムタは再び体内で猛毒を生成し始めるが、なんとNAKAMURAが大胆なキスで口をふさいで防御し、口内から奪い取ったと思われるグリーンミストを噴射。天龍源一郎戦からヒントを得た奇策でムタが怯んだ隙にキンシャサを叩き込んで3カウントを奪った。
NAKAMURAは「奇跡をありがとう。バイバイ、マイ・アイドル。ムタ。イヤァオ!」のマイクで大会を締め、先に花道を歩いていたムタへ小走りで追いついて肩を組む。最後は2人並んでイヤァオ!+毒霧の競演をファンに見せて退場していった。
バックステージに戻ったNAKAMURAは「こんな奇跡、神様じゃないと仕組めないでしょうよ。あんなにでかかった壁が何ら色あせることなく、まだまだでかい壁でいてくれて。武藤敬司とリング上で…いや、グレート・ムタとリング上で最後に肌を合わせられたことがこの上ない喜びと感激です」と感じ入り、「武藤敬司は60で引退しますが、それに比べりゃまだハナタレ小僧ですから僕は。まだまだ世界で戦っていきたいと思います」と今後のさらなる飛躍を誓った。