5.31『PANCRASE 267』でベテランの朴光哲と対戦する牛久絢太郎が公開練習
5月19日午後、都内目黒区のNATURAL 9で、牛久絢太郎(和術慧舟會TLIVE)が『PANCRASE 267』(31日、ディファ有明)に向け公開練習をおこなった。
柔道をベースとする牛久は、幼い頃からDREAMなどを観戦し高谷裕之らに憧れていた。また、柔道を活かせる競技として、総合格闘技を始めると同時にプロになることを決めていたという。
2013年12月31日、ベイサイドヨコハマ大会でパンクラスデビュー。2014年にはネオブラッド・トーナメント フェザー級優勝し、現在まで7連勝・無敗を保っている。2月に20歳になったばかりの牛久が対戦するのは、ベテラン・朴光哲(KRAZY BEE)だ。朴は修斗、HERO’Sで活躍したあと、ONE FC初代ライト級王者ともなっている。圧倒的なキャリアを誇る朴に、牛久はどう立ち向かうのか。
ーー大物選手との対戦が決まりました。この試合が決まった時の気持ちはいかがでしたか。
牛久 7連勝して、やっとこの時が来たかとワクワクしています。朴選手のことは、オファーを頂いた時はあまり知りませんでしたが、最近の映像を見てすごく強い選手だと思いました。すごいパンチャーで、右が強い。そして、間合いをコントロールするのが上手なところが印象的でした。でも、いろいろ研究して練習してきたので対策はバッチリです。強い選手ですけど、勝てば自分が周りから強いと認めてもらえる、評価してもらえる相手です。すごいチャンスを頂いたと思っています。
ーー対策とは?
牛久 自分の間合いをいかに保つか、相手の距離で闘わないようにすることを意識して練習してきました。今回は3分しかなかったので全部お見せできませんでしたが、前蹴りやパンチに合わせるところなどがその一部です。
ーー牛久選手は柔道がベースですが、打撃より寝技で勝負したいという気持ちはありますか。
牛久 うーん、隙があったらテイクダウンするというのは崩さずにやっていきたいですけど、打撃をいやがっているわけではないです。打撃も不得意なわけじゃなくて、今までシークレットにしていたんです。今回、楽しみにしていてください。
ーー朴選手より優っていると思うところはどこでしょうか。
牛久 フィジカルですね。これは一番、自信を持っています。絶対、負けていないと思います。プロではありませんが、兄がボディビルをやっていて、筋トレの知識が豊富なので、教えてもらったりしています。
ーーここNATURAL 9では、どのくらい練習されていますか。
牛久 火曜日と木曜日のプロ練に参加しています。DEEPの福本(よう一)選手や、星野勇二選手、そして代表の美木(航)さんと一緒に練習させて頂いています。ただ練習するだけでなく、いろいろアドバイスを頂けて、成長できているなあと思います。星野さんと組み技をやると、強過ぎてびっくりです。
ーースタミナも牛久選手の強さだと思いますが、そこはいかがですか。
牛久 休まず継続して練習していることが大きいと思います。5分3ラウンド動き続けて、相手をコントロールし続ける自信がありますね。
ーーこの試合のキーポイントはどこになると思いますか。
牛久 組んでからの展開というのは、考えているのと実際は違うものですけど、今回は、組んで一発目がどうなるのか楽しみです。
ーー現在のパンクラス・フェザー級は外国人選手天国です。それについてはどう思いますか。
牛久 アマチュアのときからパンクラスで成長してきました。意地でも外国人に負けないで食らいついていきたいです。
ーー今回、非常にレベルの高い相手です。これに勝てばベルトへの挑戦も見えてきます。
牛久 はい。でも、あまり意識し過ぎないようにしています。まずは目の前の試合にきっちり勝って、終わったら考えます。今は朴選手のことだけ考えていて、余計なことは考えないようにしています。パンクラスから「闘牛」という名前も頂いて、闘牛のようにケージで暴れます!
【写真・文/佐佐木 澪】