「NOAHでの半年は杉浦貴の30年分」小島聡がNOAHの歴史に触れる王座戦を制し大興奮!

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 10日、東京都・後楽園ホールにてプロレスリングNOAH『GLOBAL2days WRESTLE UNIVERSE presents Global Honored Crown』が開催され、杉浦貴&小島聡がモハメドヨネ&齋藤彰俊を破りGHCタッグ王座の防衛に成功した。

 有名レジェンドが続々参戦していることもあり勢いが止まらないNOAHは大会場でのビッグマッチを連発し、いずれも成功を収めてきた。
 そして今回の後楽園2DAYSは、10日は全5試合すべてがGHCの名を冠した王座戦として行われ、11日は年々抗争・交流が深くなっているDRAGON GATEとの史上初の合同興行が実施されるなど革新の道を突き進んでいる。

 中でも光るのは、新日本プロレスから参戦している小島聡の活躍だ。
 新日本では第三世代と呼ばれ戦いの最前線からは遠ざかっていた小島であったがNOAHに来てからGHCヘビー級王座およびGHCタッグ王座を戴冠したことで史上3人目のシングル&タッグ双方でのメジャー完全制覇を達成する偉業を成した。

 現在、小島は杉浦貴とのタッグ【タカ&サトシ】でGHCタッグ王座を保持しており、同じくベテランとして第一線からは身を引きつつある【ファンキーエクスプレス】モハメドヨネ&齋藤彰俊との防衛戦を行った。

 ヨネは、普段から行っている“明るく楽しいプロレス”に往年の激しい攻撃を加えたヨネならではのファイトスタイルで躍動。齋藤もかつて新日本でやり合っていた小島を相手に真っ向からのパワーファイトを見せ、杉浦の打撃を顔面に喰らいながらも敢えて前に出ていくガッツを示す。
 中盤からはタカ&サトシの連携に齋藤が捕まる展開となるも、杉浦のランニングニーをキャッチしてデスクローク。代わるヨネが愉快に踊りながらも鋭いキックで攻め込んでいき、小島のマシンガンチョップを耐えてダイビング・ギロチンドロップ。小島との激しいラリアットの打ち合いは互角に終わり、勝負は杉浦と齋藤に託される。
 齋藤は杉浦のランニングニーを耐えて超滞空式ブレーンバスター。さらにデスクローク2連発からヨネとの合体パワーボム。齋藤は杉浦とゴツゴツとした壮絶なエルボー合戦を展開し、本田多聞から継承したデッドエンド、バイソン・スミスから受け継いだアイアンクロースラムとNOAHの歴史を込めた連撃。
カットに来た小島をヨネがキン肉バスターで排除し、齋藤がラリアットからバックドロップ。エルボー連打で粘る杉浦を裏拳一撃でダウンさせ、スイクルデスをクリーンヒット。さらに追撃を狙ってロープに飛ぶが、ガバリと起き上がった杉浦が飛びついてフロントネックロック。カットに来たヨネを小島がラリアットでKOし、杉浦がそのまま齋藤を絞め落として勝利を収めた。

 死闘を終えた4人は何度も握手し合って互いの健闘を称え合い、ヨネ&齋藤は様々な感情が入り乱れた様子で号泣した。

 ファンキーエクスプレスの2人が積み重ねてきた歴史に触れた小島は、「仲間だから。ずっと長い時間一緒にやってきた仲間だから。ネも彰俊もスギもタカもみんな長い時間を一緒に過ごしてる仲だから、今日いろいろと思いが詰まった試合してて。時間の長さじゃないんだよね。その内容の濃さだから。俺の6ヵ月はたぶんタカの30年ぐらいに匹敵すると思う。だから今日、俺もたぶん仲間に入っていたと思う。知らず知らずのうちに」と、横から飛んでくる杉浦のツッコミを無視しつつ熱い想いを語った。

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