12・11鶴見での大仁田厚率いるFMWE年内最終戦は「邪道VS無我」の決着戦! 脳梗塞でリハビリ中のリッキー・フジが出場に意欲
“邪道”大仁田厚率いるFMWEが10月25日、東京・巣鴨のプロレスショップ闘道館で記者会見を開き、年内最終戦(12月11日、神奈川・鶴見爆破アリーナ=鶴見青果市場)のダブルメインイベント第2試合で、「邪道VS無我」の最終決着戦として、大仁田、雷神矢口組VS西村修、吉江豊組による『電流爆破スパイダーネット+有刺鉄線バリケード地雷爆破+電流爆破バット+インサイド有刺鉄線電流爆破ボード・タッグデスマッチ』を行うことを発表した。ダブルメインイベント第1試合では地獄の棺桶爆破デスマッチ(ミスター・ポーゴ、怨霊組VS佐野直、チェーンソー・トニー組)が行われる。
今年のFMWEは地方大会に力を入れ、大仁田自身も2度の米国遠征や他団体参戦が重なったため、“爆破の聖地”鶴見での興行は昨年12月19日以来で、丸1年ぶりの凱旋となる。
ダブルメインイベント第2試合の試合形式の「電流爆破スパイダーネット」はクモの巣状に有刺鉄線が張り巡らされ、そのすぐ下の踏み板に数十個のクラスター爆弾が仕掛けられ、ネットに転落して踏み板に体が接触すると大爆発が起こり、有刺鉄線が体に絡んでしばらく戦線離脱を余儀なくされるアイテムで、場外の一面に設置。それが爆破したら、同じ場所に「有刺鉄線バリケード地雷爆破」が置かれる。リング上には爆弾が仕込まれた「インサイド有刺鉄線電流爆破ボード」と3本の電流爆破バットが用意される“過激デスマッチ”となる。
大仁田と西村は今年7月以降、抗争を繰り広げてきたが、大仁田は「これで最終決戦。無我とずっとやってるわけにはいかない」とキッパリ。この日は65歳の誕生日とあって、事務所スタッフと同店の泉高志館長からサプライズでバースデーケーキがプレゼントされると、大仁田はご満悦でケーキを食した。
今後の抱負について、大仁田は「やれるとこまでやるしかない。もう7回引退して、7回カムバックしてるわけだから、突き進んで突き破って、人が文句言えないような状況をつくるしかない。先日、北海道に行ったんですけど、盛況でお客さんが入って。全日本プロレスにも出てるし、改めて渕(正信)さんとアジアタッグを狙っていきたいと思ってます。渕さんが了承すれば、電流爆破を持っていきたい」と王道マットでの初の電流爆破実現を見据えた。
また、大仁田は9月7日に脳梗塞で倒れ、現在リハビリ中のリッキー・フジに関して言及。会見前日にリッキーから電話があり、退院できたら、鶴見大会に来場し、経過が良好なら試合をしたい意志を伝えられたという。大仁田は「あと1週間か2週間したら、リモートでもいいから、状態を聞いてみようかなと。昔カナダのカルガリーにいたとき、頭をやってるんです。それが再発したみたいな感じ。リハビリがどこまで続くか分かりませんけど、本人の出たい意向は尊重したい」と試合をする可能性があることを明かした。
なお、これまでFMWEは株式会社FMWにより運営されてきたが、9月末日をもって株式会社大仁田屋に譲渡されたことがアナウンスされた。
さらに、この日、同店内でテレビ東京系の番組「Yоuは何しに日本へ?」が米国から来日した男性プロレスファンの密着取材を行っていたが会見に乱入して、そのまま収録に発展。米国でも“ハードコアのレジェンド”として著名な大仁田に会えた男性ファンは熱い思いを伝え、サービス精神旺盛な大仁田は来ていたパーカー、ポスターをプレゼントし、男性ファンは大喜びだった。