【試合詳細】10・10 PANCRASE品川インターシティホール大会 藤野恵実VS 渡辺彩華 平 信一VS 西尾真輔 DARANIVS 余 勇利
『PANCRASE NEO BLOOD!』
日程:2022年10月10日(祝)
開始:13:00
会場:品川インターシティホール
観衆:主催者発表なし
[試合結果]
▼ストロー級 5分3R
●悠花(ALLIANCE)※デビュー戦
3R 4分13秒、アームロック(タップアウト)
○HARUKA(宇留野道場)
▼ストロー級 5分3R
○増田大河(セルフディフェンスアカデミー)※デビュー戦
3R 0分30秒、TKO(スタンドのパンチ→レフェリーストップ)
●清沢魁人(トイカツ道場ファイティングラボ松本)※デビュー戦
▼フライ級 5分3R
●赤崎 清志朗(香取道場)
1R 0分19秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○今井健斗(マーシャルアーツクラブ中津川)
▼バンタム級 5分3R
○木本海人(CAVE)
判定2-1
●上野惇平(ハイブリッドレスリング八戸)
▼バンタム級 5分3R
●名久井 悠成(ANSWER FIGHT)※デビュー戦
3R 4分25秒、三角絞め(タップアウト)
○梅原規祥(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)※デビュー戦
▼バンタム級 5分3R
○矢澤 諒(パンクラスイズム横浜)
1R 2分15秒、KO(スタンドのパンチ)
●漆間將生(KRAZY BEE)
▼バンタム級 5分3R
●鬼神光司(CAVE)
2R 2分55秒、TKO(肘打ちによるカット)
○高城光弘(リバーサルジム横浜グランドスラム)
▼バンタム級 5分3R
○サイバー遼(トライフォース東中野)
判定3-0
●中村雄一(ハイブリッドレスリング八戸)
▼ライト級 5分3R
●芳賀ビラル海(MASTER JAPAN TOKYO)
判定1-2
○神谷大智(BRAVE GYM)※デビュー戦
▼ミドル級 5分3R
○佐藤 龍汰朗(エクストリーム柔術アカデミー)
判定3-0
●岩城啓祐(TRIBE TOKYO M.M.A)※デビュー戦
▼第28回ネオブラッドトーナメント決勝戦 ストロー級 5分3R
●植松洋貴(NEVER QUIT)
3R 0分42秒、腕ひしぎ十時固め
○江崎 壽(ALMA FIGHT BASE)
※江崎の計量オーバーのため、植松が不戦勝、優勝となるが、キャッチウェイトにて試合を行う。
▼第28回ネオブラッドトーナメント決勝戦 フライ級 5分3R
●伊藤 まこと(パラエストラ柏)
判定0-3
○濱田 巧(パラエストラ柏)
▼第28回ネオブラッドトーナメント決勝戦 バンタム級 5分3R
○田嶋 椋(OOTA DOJO)
2R 2分41秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●上田祐起(reliable)
▼第28回ネオブラッドトーナメント決勝戦 フェザー級 5分3R
○糸川義人(TURNING POINT MMA)
判定3-0
●石田陸也(DOBUITA)
▼フェザー級 5分3R
○三宅輝砂(ZOOMER)
2R 0分53秒、KO(スタンドのパンチ)
●小森真誉(ロータス世田谷)
▼ライト級 5分3R
●DARANI(PRAVAJRA)
1R 2分38秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○余 勇利(マッハ道場)
▼ライト級 5分3R
○平 信一(綱島柔術/ZST)
2R 3分47秒、チョークスリーパー(タップアウト)
●西尾真輔(宇留野道場)
※木村のケガ欠場のため、西尾が不戦勝、優勝となる。
▼ストロー級 5分3R
○藤野恵実(トライフォース赤坂)
判定3-0
●渡辺彩華(AACC)
藤野恵美が急遽参戦の渡辺彩華から勝利し再起へ前進!右手の怪我をかばいつつの完勝も笑顔はなし
第1試合
1R。悠花がパンチで前に出て組むが、HARUKAがケージへ押し込む。ヒザを入れる悠花を浴びせ倒すHARUKA。すぐ立つ悠花だが、HARUKAは首を狙い引き込む。
悠花は殴るがHARUKAが立って投げ。バックを取る悠花、回って上になり首を狙うHARUKA。
悠花が頭を抜くと離れて打ち合う。ケージへ追った悠花だが、逆に押し込まれる。突き放した悠花がパンチで出他ところで終了。
ジャッジは2名が10-9HARUKA、1名が10-9悠花。
2R。プレッシャーをかけながらパンチで出る悠花。HARUKAもローから左右パンチ。悠花は組んでケージへ押し込むが、HARUKAは倒れない。バックに回ったHARUKAはヒザ。さらに投げてテイクダウン! ジリジリと立つ悠花。HARUKAはバックをキープしたままヒザ連打。さらにケージへ押してヒザ。悠花は剥がして正対し離れる。
パンチから組みにいく悠花。HARUKAはボディ連打。悠花はケージへ押すがHARUKAが投げてテイクダウン! サイドから殴って終了。
ジャッジは三者10-9HARUKA。
3R。パンチから組む悠花だが、投げは打てない。ヒザを入れてケージへ押し込む。じわじわ入れ替えたHARUKA。だが、悠花はパンチを入れて離れる。
悠花がタックルに入るがHARUKAが潰して殴る。立った悠花のバックに周りヒザ連打、パンチを入れて離れる。
諦めず片足タックルに入る悠花。HARUKAは倒れず払い腰からテイクダウン! さらにアームロック。極まって悠花がタップすると同時に悠花のセコンドがタオルを投げた。
第2試合
1R。清沢ローで様子をうかがう。増田はプレッシャーをかけながらジャブ&ロー。清沢タックルに入れず。増田のカーフキックで清沢がスリップダウン。上になった増田だが、自分から立ってロー。ブレイクがかかる。
入れない清沢。増田のローが効いた。さらにプレッシャーをかける増田。清沢パンチ、増田も右ジャブ。
さらに増田のローが効いた清沢。増田のパンチがヒット、グラつく清沢。終了。
ジャッジは三者10-9で増田。
2R。増田はプレッシャーをかけていく。清沢は蹴りを警戒して入れない。
増田ロー。効かされた清沢だが、追ってケージへ押し込む。投げたい清沢、こらえる増田。増田が逆にケージへ押し込みヒザ。さらに肩パンチ、ヒザ連打。
清沢は片足をつかみケージへ押すが、増田は殴り、逆にケージへ押す。
離れるとパンチを打ち合う。かなり削られている清沢だが意地で打つ。増田がケージへ押し込みヒザを入れたところで終了。
ジャッジは三者10-9で増田。
3R。パンチを振って前に出る清沢。しかし増田の右パンチがヒット、ダウン! 清沢はすぐに立って組み付くが倒せない。
清沢はパンチを振って出るが、増田の左パンチがアゴにヒット、前のめりにダウン!
増田がデビュー戦をKOで飾った。
第3試合
1R。ジャブを出し合う両者。今井がパンチ連打で出る。赤崎も同じくらいパンチを出しているが、今井がケージに追い込み左右パンチラッシュ! 赤崎ダウン! 追撃に入った今井をレフェリーが止めた。
第4試合
1R。木本がパンチで前に出る。たたみかける木本。上野、少し効いているか。さらにパンチを打っていく木本。
上野が組んでケージへ押す。お互いヒザを入れながら入れ替え合う。
離れるが、木本がローからさらにパンチでたたみかける。ややダメージがありそうな上野だが、投げてハーフマウント。木本はケージを使い立つ。さらに木本がパンチ。終了。
ジャッジは2者10-9上野、1者が10-9木本。
2R。開始直後タイムストップがかかる。上野の左目が腫れておりドクターチェックが入るが、すぐに再開。
木本がパンチ。上野は組んでテイクダウン。ハーフマウントに。殴る木本。上野は肩固め。木本はエビ。返せないが外れる。上野は組み直す。木本は殴るが返せない。
上野が足パス、サイドに回る。木本は片足を絡めるが、カメから一気に立った。上野が再び組んでテイクダウン! ハーフマウント。お互い殴って終了。
ジャッジは1名が10-9木本、2名が10-9上野を支持。上野は鼻から出血している。
3R。木本ジャブ。上野がタックルに入るが、バッティングでタイムストップ。すぐに再開される。
上野がタックルからケージへ押す。ヒザ。投げたいが、木本がこらえてボディを殴る。さらに投げを試みる上野。木本はボディを殴って振り切る。
上野はさらに組みにいき、向かい側のケージへ押し込む。残り時間わずかで投げてテイクダウンしたところで終了。
ジャッジは2名29-28木本、1名が29-28上野の2-1で木本が勝利。
終了のブザーを聞くとガッツポーズをした上野。2R以降、組みで木本を苦しめたが、木本が1Rの打撃で薄氷の勝利。
第5試合
1R、開始すぐ前に走り出た梅原。名久井はかわしてロー。梅原は蹴るが、名久井が組みにいきケージへ押し込む。首相撲にとらえている梅原にパンチラッシュ。
離れた梅原が左ハイ。梅原が組むが、名久井がバックに回ってケージへ押す。ヒザ連打。梅原は前に転がって離れタックルからテイクダウン。しかし梅原が立ち、名久井は寝たまま蹴り上げ。梅原ロー。さらにガブって上に乗りパウンド。さらにヒールを狙うが、名久井が開店して外す。また梅原がガブって終了。
ジャッジは三者10-9名久井。
2R。梅原がバックハンドから組んでテイクダウン! 名久井はガードから腕を狙う。梅原、腕を抜き、殴ってマウントへ。さらにバックに回る。立った梅原。名久井は寝たまま蹴り上げるが、梅原はかぶさってサイドポジションから殴る。
ケージを蹴り立った名久井。梅原がギロチンで引き込むが、これは外れる。ケージへ押してバックから殴る梅原だが、バックを取り返す名久井。ヒザ。
しかし梅原は腕十字から三角へ。防いでいる名久井だが、これが極まりタップアウト。
第6試合
2020年から参戦中の矢澤は現在3勝1敗。今年のNBTは1回戦で敗退している。
対する漆間は昨年より参戦。現在1勝2敗で、今年のNBTは2回戦敗退。
1R。漆間が蹴り。矢澤もロー。漆間はさらに足を使っていく。
漆間がロー、左ミドル。矢澤も左右パンチを振る。漆間は蹴り。しかし矢澤が飛び込んで右パンチ、漆間ダウン!
尻もちをついた漆間だが、すぐに立つ。矢澤はケージへ追い込むと右パンチ、漆間が後方にダウン! レフェリーが止めた。
目の覚めるようなパンチで鮮やかにKO勝ちした矢澤。昨年12月の小川隼也戦に続く1ラウンドKO勝ち。今後が楽しみになってきた。
第7試合
1R。鬼神が左右パンチから組み、ケージへ押し込む。アッパーを入れて離れる。
打ち合いから高城がハイキック。倒すが、鬼神は立つ。組んでケージへ押し込み、ボディを殴る。高城が組んで尻もちをつかせ、ケージへ。殴る。鬼神は立つ。
高城を振り切ってパンチを放つ鬼神。ケージへ押し込んだところで終了。
ジャッジは1名が10-9鬼神、2名が10-9高城。
2R。高城がハイキック。鬼神が組み付いてケージへ押し込む。ヒザ。高城はボディブロー、肩パンチ。
鬼神も肩パンチを入れ、片足をつかむが崩せず。高城が入れ替えた。そしてパンチ、ヒジ!
鬼神がカットで出血。ストップされ、ドクターのチェックが入ると、ドクターのストップがかかった。
第8試合
1R。中村がロー、左ハイキック。跳んで蹴りを入れる。サイバーは組んでケージへ押し込み、片足を引いてテイクダウン。中村はガード。サイバーは殴る。
ケージを使い立ち上がる中村。サイバーは投げてテイクダウン。サイドをとる。中村はボデイ連打。
バックに回ったサイバー。中村は下から蹴り上げるが、サイバーは大きくパウンド。中村が殴り返して終了。
ジャッジは三者10-9でサイバー。
2R。プレッシャーをかける中村。ロー、左ハイキック。
しかしサイバー、ケージへ押し込んだ。中村はヒザを入れて入れ替える。中村のローが効いた。
サイバーのパンチで中村がバランスを崩すが、すぐに立つ。サイバーは中村の立ち上がり際に組み、ケージへ押し込む。中村ボディ連打。サイバーが持ち上げて投げた! 上になり殴るが、離れて立つ。
中村も立ち、パンチを打ち合うが終了。
ジャッジは三者10-9サイバー。中村は一本取るかKOしかない。
3R。サイバーがロー、中村が左ハイキック。サイバーはジャブ、前蹴り。パンチで前に出るが、中村は警戒し組ませない。
中村がパンチで出てケージへ追い込むと、サイバーが組み付く。カニはさみでテイクダウンを狙うも、中村がバックにつく。振り解きたいサイバー、させない中村。両者離れる。
残り2分。サイバーにやや疲れが見えるか。しかしパンチを出していく。中村がケージへ詰めて足をかけ尻もちをつかせたが、サイバーが上に!
蹴って立ち上がった中村。中村の立ち際にサイバーがタックル。中村は潰して上を取ろうとするが、がサイバーが上になったところで終了。
ジャッジは三者29-28、3-0でサイバーが勝利。
第9試合
1R。神谷がロー、前蹴り。芳賀もローを放つ。
神谷が片足タックルから持ち上げる。しかし、芳賀は腕を取っている。殴るが、神谷が回って外す。芳賀はすぐ首を狙うが神谷が外して立つ。
お互い蹴って終了。
ジャッジは三者10-9芳賀。
2R。神谷がタックル! 芳賀は引き込んで下に。神谷は鉄槌、パウンド、ヒジを落とす。芳賀、蹴って距離を作り立つ。
神谷が片足タックル。芳賀は倒されるも立つ。神谷がケージへ押し込むと、芳賀は引き込む。神谷パウンドを落とすとバックに回りバックマウント。ケージへ体ごと押し付ける芳賀。
殴り続ける神谷。芳賀は抜けられない。残り30秒。神谷が殴り続けて終了。
ジャッジは三者10-9神谷。
3R。消耗している芳賀に、神谷がタックルからケージへ押し込む。尻もちをつかせた。立ちたい芳賀。正対したが逃れられない。
神谷はケージへ押すとバックを取る。芳賀は殴るが抜けられない。残り2分を切り、芳賀が回って上に。ケージへ押し込むが、残り1分。殴る芳賀。立ってケージへ押し込む神谷が上に。残り 30秒。芳賀が立ち上がるが、神谷がケージへ押し込んで終了。
ジャッジは1名が29-28芳賀、2名が29-28神谷の1-2で神谷が勝利を挙げた。
第10試合
1R。佐藤がタックル、テイクダウン! 立とうとする岩城の背中に乗るが、降りる。岩城は投げて腕を狙うが、佐藤が立ってバックに回った。佐藤が頭を抜き立つ。ケージへ押し込んでヒザ、ボディブロー。投げて倒した岩城だが、佐藤はバックを取り背中に乗る。チョークを狙うが、背中から降りて離れる。
佐藤は組んでケージへ。佐藤は首を抱えているが、岩城は耐えてパンチを入れ、終了。
ジャッジは三者10-9で岩城。
2R。岩城は息が上がっている。佐藤が片足タックル、テイクダウン。岩城は首をかけているが、佐藤は頭を抜く。岩城は立つが、佐藤は背中からチョーク狙い。しかし離した。
佐藤は投げを打つが、岩城が潰して上に。佐藤は下から三角を狙うが、外れる。さらに密着する佐藤。背中に乗っていくと、岩城は立つ。ヒジを落として抜けるが佐藤はケージへ押していく。
バックを取る佐藤。殴る。岩城が背負って立つと、佐藤はチョーク。岩城は頭を抜いたが佐藤が上に。パウンド連打。終了間際、三角を狙うが時間切れ。
ジャッジは2名が10-9佐藤、1名が10-8佐藤。
3R。岩城が、開始の握手をすると間髪入れずパンチで奇襲。砂糖もパンチを返し、組んでケージへ。前に倒してバックマウント。パウンド連打。
岩城は回ってカメに。佐藤は殴り続けマウント! さらに殴る。
残り2分、佐藤がチョークを狙う。極まらないがポジションは譲らない。
残り1分、佐藤は三角狙い、そして腕十字へ移行。しかし極まらず終了。
ジャッジは2名が29-27佐藤、1名が29-26佐藤、3-0で佐藤が勝利。
完勝した佐藤だが、極めきれなかったのが残念。デビュー戦の岩城は、技術には差があったが、諦めない気力を見せた。
第11試合
本来、NBTストロー級決勝戦として行われる予定だったが、江崎の計量オーバーのため、植松が不戦勝、優勝。
しかし、江崎が試合を希望、植松が承諾したためキャッチウェイトにて試合を行うこととなった。
1R。江崎がタックル、引き込む。下から三角を狙う。耐えて殴る植松。江崎は腕十字に移行。植松が外した。
江崎が上に。植松は殴り、腕を取っている。しかし江崎はサイドへ。両足で植松の首を捕らえる。さらに腕を狙う江崎。鉄槌を落とすが極まらず。江崎は足を取るが、植松が殴って離れたところで終了。
ジャッジは三者10-9江崎。
2R。開始すぐ、植松がバックキック。江崎がダウン! 尻もちをつく。植松はすかさず上に。組みに来る江崎の頭を両足ではさむ。
江崎は外し、腕を狙う。頭を抜き、殴って再度ポジションへ、パンチ、ヒジ。起き上がれない植松。江崎はギロチンチョークを狙うが入らず、腕を狙う。植松がデイフェンスして極めさせず終了。
ジャッジは1名が10-9植松、2名10-9江崎。
3R。植松がバックスピンキック。江崎が上になり、サイドから腕! そのまま一気に極め、植松がタップ。
素晴らしい一戦だっただけに、予定通りNBTの決勝として行われていたなら・・・と残念でならない。
しかし、優勝となりながらキャッチウェイトを受けた植松の勇気は素晴らしい。今回は残念な結果となってしまったが、今後の活躍を期待したい。
また、江崎も今回は失態をおかしたが、素晴らしい技術を持った選手。今後、一層の奮起を望みたい。
第12試合
1R。伊藤がロー、左ハイ。お互いジャブを出し合う。離れると、濱田がパンチからケージへ押し込んでヒザ。浴びせるように倒した伊藤。濱田は立つ。お互いヒザ。
離れると、伊藤がタックルで尻もちをつかせる。しかし濱田が立ち、ケージへ押してバックを取るが伊藤が上に。濱田は三角を狙うが、伊藤が外してパウンド。終了。
ジャッジは1名が10-9伊藤、2名が10-9濱田。
2R。お互いロー。伊藤がパンチで飛び込んでいく。濱田はローからタックル、ケージへ押し込む。ヒザ、肩パンチ、ボディ。伊藤が入れ替えるが、さらに濱田が入れ替え。
抜けたい伊藤。しかし濱田は逃がさない。伊藤が引き剥がしそうになると元に戻して終了。
ジャッジは三者10-9で濱田。
3R。濱田ロー、伊藤ジャブ。濱田が組んでケージへ押す。伊藤はパンチ、ヒジ。バックを取る濱田。伊藤はヒジ連打し上に! ボディを殴るが濱田が立つ。伊藤は下から蹴るがブレイクがかかる。
濱田がタックルからケージへ押し込み、尻もちをつかせる。残り20秒・伊藤は足を狙うが終了。
ジャッジは1名が29-28、2名が30-27、3-0で濱田が勝利。NBTフライ級優勝を収めた。
第13試合
1R。上田が蹴り。蹴り足を取ろうとする田島だが上田は逃げる。
田嶋がタックルからケージへ押し込む。崩そうとする田嶋だが、うだが立て直しバックにつく。さらにケージへ押すが、田嶋が入れ替え。ケージに押し込んで殴る。
投げたい田嶋、こらえる上田。田嶋は殴るが上田が入れ替えた! しかし田嶋が戻してマウントへ。さらにバックマウントからチョーク。上田は正対して外した。
お互い立つと、田嶋がケージへ押し込みヒジ。終了。
ジャッジは三者10-9田嶋。
2R。田嶋がタックル。上田はギロチンに捕らえるが、田嶋は外してハーフマウントから殴る。田嶋はサイドに移行し、コツコツ殴って起き上がらせない。上田、エビで返せない。上田はガードに戻すが、田嶋がすぐにパスしてパウンドを落とし続ける。上田は動けず、レフェリーが止めた。
第14試合
1R。石田がパンチで出る。糸川右ハイキック。石田は前蹴りからタックル。糸川は受け止める。石田がケージへ押し込むが、糸川が入れ替え。石田は首相撲に取りヒザを入れる。
糸川が足をすくいテイクダウン! しかし石田は立つ。
両者離れ、お互いパンチ。石田が組んでケージへ押し込むが、糸川が入れ替え。石田は引き込んで三角を狙うが、糸川はディフェンス。
石田が立つと、糸川が後ろへ投げてテイクダウン。サイドへ回る。残り30秒。糸川がヒジを落とし、首を抱えたところで終了。
ジャッジは1名が10-9糸川、2名が10-9石田を支持。
2R。パンチから組んだ糸川。ケージへ押し込む。石田はヒザ。入れ替えさせない糸川。さらに投げてテイクダウン! 鉄槌を落とす。石田は三角を狙い糸川の頭を引きつける。
しかし糸川は許さず殴り頭を抜いた。さらに殴り、ヒジを落とす。石田もヒジ。糸川が立ち、石田が下から蹴り上げて終了。
ジャッジは2名が10-9糸川、1名が10-9石田。
3R。お互いパンチを打ち合う。組みにいった石田だが、バッティングでタイムストップ。すぐに再開された。
お互いパンチ。石田が首相撲からヒザ。糸川も蹴り、パンチを打つ。さらに最後まで激しく打ち合い、会場も熱くヒートアップ! 終了のブザーと共に、両選手に大きな拍手が送られた。
ジャッジは三者29-28の3-0で糸川がNBT優勝。
この試合終了後、優勝者がケージイン。廣瀬隆司キング・オブ・パンクラス評議会評議員長からトロフィーを授与され、ガッチリ握手を交わした。
なお、今年のMVPはバンタム級優勝の田嶋椋が獲得した。
第15試合
)
2020年より参戦中の三宅は、昨年のNBT覇者だ。しかし、優勝後は亀井晨佑(昨年9月)、田村一聖(今年4月)と連敗中。ここで星を戻したいところ。
対する小森は2019年より参戦している。2020年から2021年にかけて3連敗を喫し、昨年はFighting NEXUSに主戦場を移し2勝1敗。1年半ぶりにパンクラスへ戻って来た。所属もGRABAKAからLotus世田谷に移籍し、パンクラス出直しの一戦となる。
1R。お互いジャブ。小森ミドル。三宅ジャブ。小森がタックルに入るが、三宅は付き合わない。タックルに入りたい小森だが入れない。
小森、左ミドルからタックルに入るが、三宅はこれも付き合わない。三宅がボディ。小森は蹴りで返す。
ジャブを出す三宅がノーガードで「打て!」とジェスチャー。小森は右ミドル。プレッシャーをかけていくが入れない。三宅のパンチをくぐりタックルを試みる小森だが、切られてしまう。終了。
ジャッジは三者とも10-9で三宅。
2R。小森がパンチで出るが、三宅の右がアゴにヒット、ダウン! すぐに立つが、三宅がさらに右パンチ。効いたところにワンツーがヒット、小森ダウン! レフェリーが止めた。
第16試合
今年7月の前戦では葛西和希に研究され、得意の蹴りが出せず判定負けを喫したDARANI。連敗するわけにはいかない。
対する余は、前回DARANIを倒した葛西と同門。当然、研究はしているはず。前戦は今年7月に望月貴史に判定勝ちし波に乗る。ランカーを倒すことができるか。
1R。強烈なパンチを振る余。DARANIは顔に驚きの表情を浮かべている。しかし、DARANIが組んでテイクダウン! パウンド、ヒジを落とす。起きあがろうとする余だが、DARANIは立たせない。
しかし、余が立った。DARANIは追ってケージへ押し込みヒザ。余が入れ替えると、DARANIが引き込む。しかし余がパウンド&鉄槌のラッシュ!
DARANIがカメになったところをさらにパウンド連打し、レフェリーが止めた。
第17試合
平は2019年よりパンクラスに参戦。現在まで2勝4敗だが、気の強さと独特のファイティングポーズで印象を残している。
前戦は今年4月、元UFCファイター粕谷優介にチョークスリーパーで一本負け。
一方の西尾は、NBTライト級決勝を木村裕斗と闘うはずだったが、木村のケガ欠場のため、不戦勝で優勝となった。
試合が消えた西尾は、急遽、ランカーとの試合が組まれた。NBT優勝者はランカーとの“ごほうびマッチ”が組まれるが、決勝の場での挑戦は史上最速。西尾はNBT表彰式にも出席せず、この試合に備えた。
1R。開始直技、いきなり前へ出た平が強引にテイクダウン。サイドに回る。西尾は足で平の片足をはさんでいる。平が回り、徐々に上四方に。抜けられない西尾。平は殴る。
両者立ったところで平がジャーマン! さらに追っていきケージへ詰める。平が倒し、サイドに。ボディにヒザ。暴れる西尾だが、平はガッチリ抑え込む。平はヒジを入れながらマウント、バックマウントへと移行。終了。
ジャッジは三者とも10-9平。
2R。平がタックル。西尾は切りきれない。ぶつかっていき、ギロチンに入るもテイクダウンされてしまう。
平はハーフマウント。さらにサイドへ移行して肩パンチ。抜けたい西尾。しかしバックを取り殴る。西尾は首狙い。平はボディを殴り続ける。さらにマウントからヒジ。
西尾はなんとか脱出するが、平がタックルからケージへ押し込む。西尾はギロチンにとるが外れる。西尾が背を向けると平がバックマウントからチョーク! これが極まり、西尾がタップ。
平が技術面でランカーの実力を見せた。
西尾にもランカーを食ってやろうという意気込みが感じられたが、平の「格下にナメられてたまるか」という気概が凄まじく、西尾を上回った印象。勝利のポーズを取る平のバックには、炎が燃えているようだった。
第18試合
藤野は今年3月、KARENを挑戦者に迎え、初防衛戦を行うも、ヒジによるカットで大流血し、ベルトを失った。カットするまではリードする展開だっただけに悔しい敗戦となった。
再起戦の相手には韓国のソン・ヘユンが予定されており、9月に試合が組まれていたが、ビザの不備により来日できず、今大会に延期となった。
しかし、今回はへユンがケガによる欠場。急遽、第1試合に出る予定だった渡辺が抜擢された。
大チャンスに恵まれた渡辺は元女王にして1位を食う気満々。初参戦のパンクラスで、どのような闘いを見せるのか。
1R。パンチで出る藤野。当てている。渡辺は警戒し、ローで距離を取る。しかし藤野はどんどん攻めていく。渡辺の蹴り足をつかみ、組んでケージへ押し込む。首相撲からヒザ! 渡辺は引き剥がして再び距離を取るが、藤野は追いかけてパンチを打ち込む。
渡辺が早くも鼻から出血。渡辺もパンチ、バックブローを出すが空振りに。ほとんど手が出ない状態で終了。
ジャッジは三者10-9藤野。
2R。渡辺は距離を取りロー。ジャブも出しているがヒットしていない。藤野は確実に追い込み。ヒットさせている。
渡辺が再び鼻から出血。藤野がケージへ押し込む。渡辺は入れ替えたいが、させてもらえない。藤野がボデイ、ヒジ。
なんとか脱出し、蹴りを放つ渡辺。跳び蹴りは不発。藤野が着実に当てて終了。
ジャッジは三者10-9で藤野。渡辺は口からも出血している模様。
3R。ダメージがある渡辺だが、動きは落ちていない。しかし藤野の右ジャブがヒット! 渡辺はグラつくが、すぐ立つ。
藤野はコツコツとジャブを当てる。渡辺も、ヒットしてはいないがパンチ、蹴りを出していく。終了。
ジャッジは三者30-27、3-0で藤野が完勝。
前日計量では「自信はあります。全体的に対応できる」と話していた渡辺だが、3Rを通して、まだ遠く及ばないことを思い知ったのではないか。しかし、一度も退くことなく打撃勝負を続けた負けじ魂には感動を覚えた。さまざまな事情でブランクも空いたが、それだけに、改めて格闘技に懸ける気持ちは強いはず。今後の成長に大きく期待したい。
終了後、しゃがみ込んだ渡辺に駆け寄り、労った藤野。格差のある相手だけに、また、再びベルトを巻くために、絶対に負けられない試合だった。
判定での勝利となったが、1Rで右手を痛め、2R以降はほぼ右手は使えない状態だったという。元女王にして現1位なら、一本かKOでの勝利を望まれるところ。その責任感から藤野に笑顔はなかった。
まずはケガを治し、心からの笑顔を見せる日が待ち遠しい。
[藤野 ケージ上コメント]
「ご来場ありがとうございました。急きょ試合を受けていただいた渡辺選手、すごく感謝しています。すごく気持ちが強くて、初心を思い出しました。
ちょっと倒せなかったんですけど、まだ弱くなっていないところを見せられたと思うので、もう1回チャンピオン目指して頑張らせてください。どうもありがとうございました!」
[藤野 試合後コメント]
「1Rで右手をやってしまって、あまり打てなかったです。相手はとても良い選手でよかったです」
試合数の多い大会で、終了後にも「東京ケージファイト」(アマチュアの大会)が控えていたため、選手の勝利コメントはメインのみとなった。
しかし、12月には横浜武道館という大会場での大会が待っている。12月に向け、密かに闘志を燃やしている選手も多いことだろう。
2022年最後を締めくくる大会に向け、パンクラスはさらに熱くなる。
(写真・文/佐佐木 澪)