永田裕志が全日本期待の新人・安齊勇馬のデビュー戦で貫禄勝利!「全日本プロレスの大物ルーキー僕が任されるとは」
18日、東京都・日本武道館にて『楽天チケット Presents 全日本プロレス50周年記念大会』が開催され、全日本プロレス期待の新人・安齊勇馬がデビュー戦を行った。
安齊勇馬は、1999年5月15日生まれの23歳。ジャンボ鶴田さんや諏訪魔ら数々の名プロレスラーを輩出してきた名門・中央大学レスリング部出身であり、東日本学生レスリング選手権大会春季大会優勝、全日本大学グレコローマン選手権5位という経歴を残し卒業後の2022年4月1日付で全日本プロレス練習生として入団。
端正な顔立ちに188cm 105kgという恵まれた体格を持ち、数々の名曲を生み出してきた鈴木修氏が入場曲を手掛けるなど将来の全日本プロレスのヘビー級エースとしての期待を集めている選手だ。
この日は、安齊のデビュー戦として新日本プロレスの永田裕志とのシングルマッチが実施。安齊は鈴木修氏の生演奏をバックに入場した。
試合はレスリング出身者同士の堅実かつ濃厚なグラウンド戦が展開され、安齊がショルダータックルで先制。追撃を狙うも永田が即座に脇固めで捕らえ「立てコラ!」と叫びながらストンピング連打。ショルダーアームブリーカー、白目式腕固め、腕へのミドルキック連打と腕への一点集中攻撃でプロの洗礼を浴びせる。
永田がロープに飛ぶと、安齊がドロップキックで迎撃。さらにボディスラムからダブルアーム・スープレックス、ミサイルキック、逆エビ固めと猛攻をかける。永田もしばらく身動きが取れず、まさかの大金星を観衆が期待する。
永田がなんとかロープブレイクすると、安齊は雄叫びを上げてロープに飛ぶ。しかし、これを永田がキチンシンクで迎撃し、エルボー合戦を制して延髄斬り。最後はナガタロックIIで絞り上げてギブアップを奪った。
試合後、永田は握手を求め、安齊がこれに応じるとその手を高々と掲げあげて安齊の健闘を称えた。
試合後、永田は「とにかく遮二無二来ましたね。一番大事なものです。デビュー戦のリングで。彼の必死さ、プロレスにかける思いっていうのだけはしっかり伝わって来ました。あのまま成長していけば、もう全日本プロレスの柱になる人材だと思います。それは皆様がよくわかってるから、こういうデビュー戦を用意されてる。そこで、なぜか永田裕志が相手として、やっぱりより大物に、そういうもの、そういう期待もあって選ばれたものだと勝手に解釈してますけど。ドロップキックなんかやっぱり、いいですけど、もっと磨けばよりいい技になると思います。ダブルアームスープレックスがちょっと強烈だったかな。アラをどんどん出して、少しずつそれは自分で考えて修正していけば、すごい人材になると思います。レスリングあがりは結構新日本で相手してデビュー戦も務めてきましたけど、まさか全日本プロレスの大物ルーキー僕が任されると思いませんでした。いい経験になりました」と安齊を高く評価。
一方、安齊は「50周年記念という大会で、そして日本武道館という会場、永田選手という偉大な相手と、デビューできたことを光栄に思います。自分がやってきたことを全部出し切れたのですが、まだまだ遠く及びませんでした。もっともっと練習して、いつか自分も全日本プロレスのトップに立てるような選手になりたいと思います」とデビューの感想を語り、「自分がプロレスを見て『かっこいい』『こんな姿になりたい』って思ったように、自分の姿を見てそういう風に思ってくれるような選手になりたいです」と抱負を語った。
なお、翌日19日の後楽園ホール大会では、鈴木みのるvs安齊勇馬のシングルマッチが発表。大物とのシングルマッチが続く安齊の成長に期待したい。