SKE48荒井優希が歌にプロレスに躍動し、プリンセスタッグ王座初防衛戦で自力勝利!V2戦は英国EVEからの刺客を迎撃か?
東京女子プロレスが9月4日、名古屋国際会議場イベントホールで「TJPW CITY CIRCUIT~名古屋公演~」を開催。名古屋を拠点にする人気アイドルグループSKE48のメンバーで、同団体でプロレスラーとしても活躍する荒井優希がアイドル、プロレスの二刀流を披露し大いに躍動した。試合では赤井沙希(DDT)との“令和のAA砲”で保持するプリンセスタッグ王座の初防衛戦に臨み、上福ゆき&桐生真弥の東洋盟友(とうようメイト)を相手に自らの勝利で初Vを飾った。
昨年12月18日、同所での大会以来、9ヵ月ぶりにプロレスラーとして本拠地に戻ってきた荒井は第2試合終了後、SKE48メンバーの鎌田菜月、熊崎晴香、福士奈央、松本慈子とともにライブを行い、「片想いFinally」「オキドキ」「Stand by you」「パレオはエメラルド」の4曲を熱唱。この日はソーシャルディスタンスでの座席設定、不織布マスク着用必須で“声出し応援”が解禁されたが、AKBグループ、坂道グループを併せてライブで声出しOKとなったのは2年半ぶりのことで、場内は大いに盛り上がった。さらに荒井は福岡を拠点とするアイドルグループLinQの元メンバー・伊藤麻希を勧誘し、9月25日に名古屋・日本ガイシホールで開催されるSKE48の14周年コンサートに伊藤が出演することが決まった。
王座戦は開始早々、AA砲が桐生にダブルのビッグブーツを見舞い幸先良いスタート。だが、東洋盟友も桐生が荒井をスリーパー、上福が赤井を卍固めで攻め立てた。赤井と上福は壮絶なビッグブーツ合戦を展開。赤井はハイキックから三角絞めで上福を絞め上げるも桐生がカット。今度は荒井と桐生が激しいエルボーの打ち合いに発展。桐生が荒井を抱え上げると、上福がビッグブーツを叩き込む合体技が決まった。続けて、東洋盟友は新合体技のエンリョウを狙うも阻止された。AA砲はダブルの新人賞を繰り出して上福を排除。桐生はスパインバスター、エルボードロップとたたみかけるも、これをしのいだ荒井は串刺し式ビッグブーツ、フルネルソンバスター、そしてFinally(カカト落とし)を桐生に決めて3カウントを奪取。荒井は自らの勝利で王座初防衛を果たした。
バックステージで荒井は「初めての防衛戦でベルトを落とすことがすごく怖くて。ベルトを持ってることで少し自信を持てたところもあったので。最近は負けが続いて、このまま落としてしまったらどうしようって思ってたんですけど。なんとか守ることができて、また少し強くなれた気がするので、次からの防衛戦はもっと自信を持って挑みたいと思いました」と安堵の表情を浮かべた。
赤井は「試合前は自信なさそうだったんですけど、私にとって優希ちゃんは頼もしいパートナーやし。今日の自信をずっと持っててほしいなって思いました。防衛戦をすればするほど強いチャンピオンになっていくと思うので」と話した。
9月1日(現地時間)、英国の団体EVEのロンドン大会で、リア・オライリーとナイトシェイドが「我々英国のレスラーがTJPWを完全に支配する。二人でプリンセスタッグ王座に挑戦したい」と挑戦表明した。これに対して、赤井は「ウチらの欲を満たしてくれる選手をどんどんくれよ。海を渡っても、地球外でもいい」、荒井は「OK!」と語り、受諾する意向を示した。これにより、AA砲のV2戦は英国勢との対戦が濃厚になった。
かたや、王座奪取ならなかった上福は「真弥の今までにないくらいの強くてたくましい姿が見れてうれしかったけど、最後助けに行けなくて。いつも引っ張るって言ってるのに、最後は引っ張れなくて」、桐生は「最初から助けに来てくれたし、上福さんが捕まってたときには助けたいと思って飛び込んでいったし。でも、最後私が荒井ちゃんに取られてしまったのがとても悔しいです」と唇を噛んだ。それでも桐生は、上福の「次も狙いますか?」との問いに、「また力を蓄えて頑張りたい」と再チャレンジを期していた。