場末の泡沫団体が10年で世界最大規模の女子団体へ!10周年を迎えた東京女子プロレス初期メンたちが感動の涙
1日、東京都・後楽園ホールにて『東京女子プロレス誕生10周年記念興行~We are TJPW~』が開催された。
小さな小さな会場でのマットプロレスから始まり、2013年に産声を上げた東京女子プロレスはこの日を以てちょうど10周年。
旗揚げを前に所属選手が0人となり、残った練習生たちだけで旗揚げしたのも今は昔。現在は数多くの選手を抱え、超大手企業であるサイバーエージェントグループの一員として世界へ飛躍する国内最大規模の女子団体に成長した。
この日のメインイベントでは、10周年記念試合として山下実優&中島翔子&坂崎ユカ&辰巳リカ&瑞希vs渡辺未詩&荒井優希&鈴芽&宮本もか&遠藤有栖の10人タッグマッチが3本勝負で実施。これまで東京女子を支えてきた一期生+瑞希という重鎮たちと、これからの次代を担っていく若手世代が対峙する試合となった。
1本目は、これまで真剣勝負もコミックマッチもなんでもこなしてきたベテラン勢が笑いあふれる空間を作り出しながらも強烈な連携攻撃で躍動。終盤には中島が遠藤に力の差を見せつけるかのごとき猛攻をかけていくが、粘りに粘った遠藤がスクールボーイで3カウントを奪う大金星。
2本目は、一分の侮りも捨てたベテラン勢が猛攻。坂崎が宮本に変形腕固め、中島が渡辺にバタフライロック、瑞希が鈴芽にクロスフェイス、辰巳が遠藤に足4の字固めをかけるサブミッション四重奏も見せ、最後は坂崎が宮本をマジカルメリーゴーランドで沈めた。
3本目は、この日が退団前最後の後楽園となる坂崎に若手勢が自身の全力をぶつけていく試合展開に。最後は山下と渡辺の真っ向勝負となり、渡辺がジャイアントスイングで10回転ぶん回したり、瑞希&辰巳を2人重ねてボディスラムでまとめて叩きつけたりと怪力無双。これを耐え抜いたリターンクラッシュからアティテュード・アジャストメントで叩きつけ、全員入り乱れる総力戦の末にScull Kickを決めた山下が勝利を飾った。
試合後、全選手がリング上に集まり、マイクを取った山下が「こうして今日で10周年を迎えて11年目に突入する東京女子プロレス、こんなにたくさんの仲間も増えて。これからもたくさんデビューして、東京女子をみんなで盛り上げていきます。東京女子を大好きでいてくれるファンの皆さんを私たちはこれからも全力で楽しませていきます。これからも応援よろしくお願いします!」と挨拶。最後は皆で円陣を組んで「東京女子プロレス、盛り上げていくぞ!おーっ!」の声とともに手を掲げて大会を締めた。
バックステージに戻った山下らは、これまでの10年間を振り返りつつ、今月6日に東京女子を卒業して海外に拠点を移す坂崎との別れを惜しんで談笑。激情家の山下が感極まって涙声で熱い想いを語ると他メンバーももらい泣きしていく。
坂崎は「ホント、なんのめぐり合わせかみんなが出会って、『東京女子が好き』って言って入ってくれて、こんなに力強い仲間が増えて。そしたらお客さんもどんどんウチらに続いてみんな東京女子を好きになってくれて。本当にこの空間が一生続けばいいなって思うので。遠くから見守ってるよ(笑)未来は明るいですね!よかった!」と晴れやかな笑顔で語った。