新型コロナが生んだ奇跡の王座戦!彩羽匠がAAAW王座戦を緊急決定し団体の窮地を救う!「GAEA JAPANっぽくていいかなって」

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 8日、東京都・後楽園ホールにてMarvelousが後楽園ホール大会を開催し、彩羽匠が緊急決定した青木いつ希とのAAAW戦を制して2度目の防衛に成功した。
 
 AAAW(オール・アジア・アスリート・ウーマンズ)王座はかつて存在していたGAEA JAPANが管理していた王座であり、長与千種、デビル雅美、アジャコング、里村明衣子らが巻いていたベルト。2005年の団体解散とともに封印されていたが、長与が2021年6月13日に開催した『GAEA ISM』にてAAAWシングル&タッグ王座が約15年ぶりに復活。
 現在、AAAWシングル王座は“紅の後継者”彩羽匠が、タッグ王座は門倉凛&青木いつ希保持している。

 今大会では、門倉凛&青木いつ希vs彩羽匠&永島千佳世のAAAWタッグ王座戦が行われる予定であったが、大会前夜に長与千種、門倉凛、宝山愛の3名が高熱を出し新型コロナ陽性判定を受けたことによる欠場&カード変更がアナウンス。AAAWタッグ王座戦は中止となり、青木いつ希vs彩羽匠のシングルマッチが行われることとなった。

 しかし、彩羽は入場するとマイクを要求し「ウチは青木から前回3カウント取られた。だから今日、ウチのプライドでもあるこのシングルのベルトかけてやりましょう。ウチも腹くくってるから、青木も腹くくってやれ」と、この試合をAAAWシングル王座戦として行うことを要求。青木も「断る理由がねーだろォォオ!やってやるよォォォオオ!」と快諾したことで正式にタイトルマッチが行われることが緊急決定。

 試合は序盤から青木が徹底した足攻めを展開し、豪快な言動とは裏腹なテクニカルかつクレバーな攻撃を重ねていき、「凛ちゃん!」と叫びながら無念の欠場となった盟友・門倉の技も繰り出すなどエモーショナルな場面も作り出す。
 足を痛めた彩羽は機動力を削がれてパワーファイターの青木相手にインファイトを強いられるが、一瞬の隙を突いて放ったミドルキックを青木にクリーンヒットさせる。これにキレた青木が苛烈な猛連打を見せると、彩羽も珍しくブチ切れた姿を見せ正拳突きやビンタで圧倒。最後は青木のラリアットにハイキックでカウンターし、トラースキック、ジャンピングニーの連撃からランニングスリーで叩きつけて3カウントを奪った。

 その後、彩羽は次の試合で行われたKAORUの引退試合にも連続出場。
 ダメージを引きずりながらも敬愛するKAORUの攻撃を積極的に受けに行き、最後はKAORUから継承した垂直落下式ブレーンバスターからランニングスリーを見舞ってKAORUを介錯した。


 大会を終えた彩羽は、「コロナの陽性が出て無くなってしまって後楽園の目玉カードが無くなる中、昨日1日『どうしよう』って考えてて、やっぱ自分はシングルのチャンピオンですし、ホントだったらお客さんの前で『AAAWのシングルベルト戦やります!』って発表したかったんですけど、突発的に言うのもGAEA JAPANっぽくていいかなとか。リスクを取らないと今日みたいないい試合は出来なかったかもしれないし。でも無事にベルトが防衛できて良かったです」とホッとした様子を見せる。

 そして、KAORUについては「自分たちがKAORUさんに教えてきてもらったことは、本当に今の女子プロレス界には無いような基礎だったり、大事な全女からつながる基礎、礼儀だったり私生活における挨拶だったりとか、本当にいろいろなことを教わってきました。これを自分たちも受け継いでどんどん下の子達に、新しい子たちにプロレス、そして礼儀を教えて、KAORUさんはずっとMarvelousで生き続けている存在でいてほしいなって思います」と語り、KAORUが全日本女子プロレス、GAEA JAPAN時代から受け継いできた女子プロレスの魂を継承していく意志を固めた。

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