長与千種の還暦祭りに全日本女子プロレスOGや極悪女王キャストがお祝いに！「全女は大っ嫌いだけど、大好きです！」
12月1日、後楽園ホールにてMarvelous『長与千種還暦祭り』が開催。メインイベントでは長与千種＆田中将斗＆タイタス・アレクサンダーvs彩羽匠＆飯伏幸太＆井坂レオが行われた。
クラッシュギャルズとして一斉を風靡し、現在Netflixドラマ『極悪女王』で再度ブームを巻き起こしている長与千種が12月8日の誕生日に還暦を迎える。
本大会はその還暦を祝い、長与が希望した飯伏幸太との対戦や田中将斗とのタッグを含めた異色のカードが組まれることとなった。
長与に憧れてプロレスラーになったというアジャコングがロープを上げて長与が入場。試合は長与と彩羽の師弟対決からスタートし、遠慮ない彩羽のエルボーで長与は大ダメージ。飯伏が出てくるとコーナー際で睨み合ったままなかなか動かず、ゆっくりとリング中央に歩き額をこすりつけて睨み合い、一度離れるとロックアップからチョップ合戦。長与がソバットも飯伏がロープに振るが、長与はニールキックを叩き込みサソリ固めを狙う。耐えた飯伏にアキレス腱固めも、飯伏と長与は足が極まったままビンタ合戦。長与がハートブレイクショットを叩き込むと飯伏は悶絶し、長与が足を離して立ち上がるとサッカーボールキックを叩き込みタイタスにタッチする。
タイタスは長与とのダブル正拳突きを放ち喜ぶが、飯伏はタイタスに容赦ないカミゴェを前後から叩き込み3カウントを奪った。
試合を終えた長与は「やっと生で、目の前であなたの姿が見れました。飯伏幸太、あなたのことが私は大好きで、大好きなプロレス小僧が大好きな私だからです。60歳の誕生日に粋なはからいで。8年前に違う格闘技の会場でサラッと言ったお願いを叶えてくれました。もういつもダメだと思ってるんです。リングに上がってはいけないっていつも思ってるんです。常にできてた時の自分を思い出してしまうと苦しくて仕方ないんです。できてない自分が今苦しくて仕方ないんです。でも、さっき飯伏くんとお話をした時に『もう辞めるって言わないでください』って。辞めるとは言いません。できる範囲で、できる限りでいいですかね？リングに上がっても。本当にもういよいよ、ヨボヨボでダメっていう時までは、飛び出しのような形でやろうかなと思います。たまに鉄砲玉のように出てきます。その時は、もう高齢に入ってくるので優しくしてください」と現役続行を約束。
続いて行われた還暦セレモニーには、全女OGであるジャンボ堀さん、大森ゆかりさん、高階由利子さん、三田英津子さん、豊田真奈美さん、山田敏代さん、KAORUさん。セーラーズの三浦静加代表、女優の立花理佐さん。極悪女王キャストを代表して、長与千種役の唐田えりかさん、ダンプ松本役のゆりやんレトリィバァさん、ジャッキー佐藤役の鴨志田媛夢さんがリングに上がりお祝いし、長与は鴨志田さんに「ジャッキーさーん！」と抱きつき、ゆりやんさんに「自分の首絞めてください」とスリーパーを要求して記念撮影を行った。
最後に改めてマイクを持った長与は「ほんとにつくづく幸せ者だなと思います。本当にありがとうございます。あっという間の60年間だった気がします。沢山苦しんできたし、沢山笑ってきたし、沢山憎んできたし、沢山、沢山沢山泣いてきましたが、それは決して悪いものだけじゃなくって、今成長するためには必要だった事だと思います。今日、上から多分、松永兄弟も見てると思います。全女は、大っ嫌いだけど、大好きです。松永高司、松永健司、松永国松、松永俊国、この人らがいなければ私はここに立ってません。私ができることは、これからできることは、まず沢山の選手たちを、またプロレスに、リングに立たせていけるように、未来のまだ見ぬ子たちをデビューさせていくことだと思います。国松さんと俊国さんは、私を育ててくれた恩人です。本当にありがとうございます。ありがとう以上の言葉がないので、なんと伝えれば良いのかわからないんですけど、うんと感謝してます！だから、プロレスたまにでいいんで、いつもとは言いません。ほんとはいつもと言いたいんですけど、いつもと言いたいです。いつもと言いたいですけど、でも、たまにでいいんで見に来てください。選手たちが成長してます。成長してるんです。マーベラスは、全ての国のレスラーたちと交わって、その文化をしっかりと育んで、誰かのオンリーワンの団体になります」と宣言し、感極まった選手たちからハグの嵐を長与は受けた。
まだまだ還暦になっても休むことはできない長与。12月6日には、ハリウッドスターが多数来日し8万5000人の来場者を誇る『東京コミックコンベンション（東京コミコン）』にて、『極悪女王』ステージに出演し斎藤工＆ゆりやんレトリィバァ＆刀羅ナツコとともにトークショーを行う予定だ。
