“和製キャットウーマン”安納サオリが新生・アイスリボンのトップに立ち「追われるの好き。潰しに来て?」

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 26日、東京都・後楽園ホールにて、アイスリボン『雨のち、リボン2022』が開催され、安納サオリがICE×∞王座を戴冠した。

 アイスリボンの至宝たるICE×∞王座は、キッズレスラー時代から12年間アイスリボンを支え続けてきた春輝つくしが保持していたが、つくしは全女時代で言う“定年”にあたる25歳を迎えて将来を考え、「児童教育の仕事に興味が湧いた」と引退を表明。今年5月4日の引退興行でもベルトを守りきり、引退して王座を返上。アイスリボンでは次世代のアイスリボンの旗手を決めるべく、次期王座決定トーナメントを開催してきた。 

 全16選手参加のトーナメントを決勝戦まで勝ち抜いたのは、フリーの安納サオリと、アイスリボン生え抜きとして将来のエースの座を期待される真白優希。

 安納は2015年にアクトレスガールズ1期生としてデビューし、団体のアイコンとして初代AWGシングル王座を戴冠。さらに尾崎魔弓率いる“正危軍”の一員としてプロレス界で幅広い活躍を見せている。
 さらに安納は女優としても活動しており、昨年にはDCコミックス『バットマン』シリーズの日本初実写舞台化となる舞台『ニンジャバットマン ザ・ショー』のキャットウーマン役に大抜擢。プロレス界の外でも安納の名を知る存在は増え続けている。


 安納はアクトレス1期生の同期でありライバルでもある本間多恵との準決勝を制して決勝に勝ち上がるも、本間の徹底した腕攻めでダメージを負った状態で決勝戦へ。
 真白はその摩訶不思議で自由奔放なムーブで安納を翻弄しつつ、切れ味鋭い腕十字やロープを絡めたアームロックなどで安納の負傷箇所を集中攻撃。さらにヒザカックンや目突き、安納の得意技であるポテリング(※丸め込み)を掟破りで繰り出すなど安納の意表を突く攻撃で優位をつかむが、安納はブリッジ式首4の字固めなど首へのダメージをコツコツと積み重ねていき、終盤に得意のジャーマン・スープレックスで攻勢をかけて逆転。最後はタンタンドル(※変形ヘッドハンターからの押さえ込み)で3カウントを奪った。

 フリーとして約2年半アイスリボンにレギュラー参戦し続けてついに掴んだ栄光に歓喜し、「チャンスもつかめず、結果も出せずにずっといましたが、今日やっとみなさんにベルト姿の私を見せることが出来ました!中には、私が優勝なんてふざけるなと思う人ももしかしたらいるかもしれません。でもね、アイスリボンの選手めっちゃ強い。誰もがアイスリボンを引っ張っていこうって気持ちが伝わるし、それは参戦しててすごく感じます。でも、悔しいよなあ。他団体の、しかもフリーの私がベルト巻いてること。だから、いつでも挑戦しに来て?潰しに来て?待ってます」と堂々のマイク。

 ICE×∞王座(アイシーイークロスインフィニティー王座)を「アイシーユー」と言い間違えて観衆から笑い混じりのブーイングを受けるなど“らしい”姿も見せ、最後は新生・アイスリボンのトップとして「プロレスでハッピー!アイスリボ~ン!」のキャッチフレーズを叫んで大会を締めた。

 形の上では“外敵王者”となった安納だが、「やっぱり(アイスリボンに)参戦してて感じることって個々のキャラが強いなと感じるんですね。長くて4年とかの選手が多いのにあんなにキャラが立っていて、見た目だけでわかるんですよ。そこは絶対生かしてほしいと私は思うし、そこにプラス向上心だったり闘争心だったり私が1番になりたいと思うような気持ちが浮き出るような、湧き出るような存在でありたいです私は。絶対嫌でしょ所属じゃないフリーの私がベルトを巻いたことめちゃくちゃ悔しいと思いますよ。だからそこに対して何くそって思って、これからはボコボコにやっていだたけたらなって私はその方が燃えるので。追われるの好きなので」と、団体を想う気持ちを語り、後を追ってくる後輩たちに発破をかけた。

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