【試合詳細】5・31 ジャンボ鶴田23回忌追善興行 宮原健斗&鈴木みのる&秋山準vsジェイク・リー&大森隆男&ジョー・ドーリング 諏訪魔&永田裕志vsタイチ&TAKAみちのく 鷹木信悟&T-Hawkvs青柳優馬&青柳亮生 タイガー戸口&藤波辰爾&谷津嘉章vs渕正信&越中詩郎&井上雅央
『ジャンボ鶴田23回忌追善興行』
日程:2022年5月31日(火)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1588人(超満員札止め)
▼シングルマッチ 15分1本勝負
●井上凌(全日本)
6分38秒 コブラツイスト
○田中稔(GLEAT)
▼ジャンボ鶴田23回忌追善興行スペシャルストリートファイト・トルネードバンクハウス10人タッグハードコアマッチ 30分1本勝負
大仁田厚(フリー)/○グレート小鹿(大日本)/木髙イサミ(BASARA)/宮本裕向(666)/雷神矢口(浅草)
5分53秒 チョークスラム→体固め
佐藤光留(パンクラスMISSION)/長井満也(ドラディション)/ヨシタツ(全日本)/羆嵐(フリー)/●雷陣明(フリー)
▼タイガー戸口引退試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○タイガー戸口(フリー)/藤波辰爾(ドラディション)/谷津嘉章(フリー)
11分59秒 ツームストーン・パイルドライバー→体固め
渕正信(全日本)/越中詩郎(フリー)/井上雅央(フリー)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
○鷹木信悟(新日本)/T-Hawk(GLEAT)
14分29秒 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め
青柳優馬(全日本)/●青柳亮生(全日本)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
○諏訪魔(全日本)/永田裕志(新日本)
16分56秒 バックドロップ→体固め
タイチ(新日本)/●TAKAみちのく(JTO)
▼歴代三冠ヘビー級チャンピオン プレミアム6人タッグマッチ 30分1本勝負
△宮原健斗(全日本)/鈴木みのる(パンクラスMISSION)/秋山準(DDT)
30分0秒 時間切れ引き分け
△ジェイク・リー(全日本)/大森隆男(全日本)/ジョー・ドーリング(IMPACT)
ジャンボ鶴田23回忌メモリアル大会でカブキ&小橋&渕&田上&川田&天龍が「オーッ!」タイガー戸口が54年間のプロレスラー生活に幕!諏訪魔らVM狩りへ永田が参戦?!
第1試合
バックの取り合いからグラウンドでの腕の取り合いとなり、井上がキーロックで絞り上げる。さらに井上がロープに押し込みながら胸板にエルボーを連打してロープに飛ぶが、稔がキチンシンクでカウンター。腹部へのフットスタンプ、ニードロップと追撃し、サッカーボールキックからその場飛びムーンサルト、フットスタンプ、コーナーに井上を押し付けての顔面踏みつけなど容赦なく攻め立てる。
稔がさらにコーナーに振るも、井上はミサイルキックで迎撃しドロップキック、ブレーンバスターと連撃。さらに投げようとするが稔がバックを取ってコブラツイスト。井上はなんとかロープにたどり着くが、稔はミドルキック連打からロープに飛んでジャンピングニー。「オーッ!」と右手を突き上げ、再びコブラツイストに捕らえてギブアップを奪った。
第2試合
全員がリングに集結し、にらみ合いの中でどちらともなく襲いかかり乱闘となる中でゴング。
光留が大仁田に掴みかかるも、小鹿がスチール製のゴミ箱のフタで頭を殴りつけてカット。大仁田は光留にダブルアーム・スープレックスも、光留がアームドラッグで場外に放り出す。
矢口が有刺鉄線ボードへヨシタツをブレーンバスターで投げようとするが、長井がヨシタツに加勢し、矢口の頭にスチール製ゴミ箱を被せてサンドイッチ式延髄斬り。さらにダブルのブレーンバスターで矢口を有刺鉄線ボードへブレーンバスター。
大仁田がイスでヨシタツを殴りつけると、長井がゴミ箱のフタで大仁田の頭を殴り、光留とともに大仁田の首を締め上げ、コーナーに立てかけた有刺鉄線ボードへ大仁田を叩きつける。倒れ込む大仁田に有刺鉄線ボードを被せて5人がかりでストンピングの雨あられも、ヤンキー二丁拳銃が大仁田を救出。
大仁田は光留めがけてギターで殴りかかるが、ガットショットで止めた光留が奪い取ったギターで大仁田の脳天にギタークラッシュ。さらに有刺鉄線バットで殴りかかるも、大仁田が光留の顔面に毒霧を噴射。
大仁田はリング上にテーブルを立て、光留にパイルドライバー on テーブル。体固めに入るも長井がカット。イサミがミサイルキックで長井&ヨシタツを吹き飛ばし、イサミに羆嵐がセントーン。その羆嵐へ裕向がミサイルキック。雷陣に大仁田ら5人がトレイン攻撃を見舞い、大仁田&矢口がダブルのブレーンバスター、二丁拳銃がダブルのフラップジャック。最後は小鹿がチョークスラムで叩きつけて3カウントを奪った。
試合後も大仁田はテーブルの板の破片で光留の頭を何度も殴りつけて場外へ放り出す。
大仁田「今日は!今日は!鶴田さんのためにホントたくさんの皆さん、ありがとうございました!多分、僕たちが一番鶴田さんを知っています。合宿所で渕さん、薗田さん、僕、鶴田さんと合宿所で一緒に3年間暮らしました。本当に今日はありがとうございます!」
その後、5月29日に亡くなったターザン後藤選手の追悼の10カウントゴングが打ち鳴らされた。
第3試合
タイガー戸口が53年間のプロレスラー生活に幕を下ろすこの試合、親交ある日向小陽、真琴が花束を贈呈し、最後にターザン山本氏が花束を贈呈しようとすると戸口は「お前よくここに顔出してこれたな?!俺が若いときからテメーこの野郎週刊ファイトでテメー!」と激怒して顔面にビンタ。さらに花束で山本氏を滅多打ちにする。
やる気満々の越中がヒップアタックのフェイントで挑発すると、当地は「テメー詩郎この野郎!」と先発で出ていってゴング。ロックアップでの押し込み合いから戸口がタイガースピンで倒してレッグロック。越中が髪を掴んで引っ張ると、和田京平レフェリーが「髪だけはやめろ!」とまるで我が事のように激怒。戸口はレッグロックで固めたまま手を伸ばして谷津にタッチ。
谷津の義足でのストンピング連打に「反則じゃないのか?!」と抗議が飛ぶも、京平レフェリーが「いーんだよ」と許可したためセーフ。
渕と谷津の対面となると、谷津が「渕、久しぶりだなぁ」と笑顔で組み合い、ロープに押し込んでグーパンチを発射も渕は両手でガード。逆にヘッドロックから顔面へグーパンチを見舞う伝統芸能を披露も、怒った谷津がチョップ連打し藤波にタッチ。
藤波と渕はロックアップでの押し込み合いからヘッドロックの奪い合い、リストの取り合いを展開。渕がショルダータックルで打ち勝つも、渕のガットショットをキャッチした藤波がドラゴンスクリュー。カットに来た越中にもドラゴンスクリュー。当然雅央にも期待が集まるが、雅央はコーナーから動かず。
谷津と雅央の対面となると、ロックアップで組み合い谷津がフロントスープレックスからブルドッギング・ヘッドロック。さらにヤツゴェ(※義足でのカミゴェ)から監獄固めに入るも、越中がヒップアタックでカット。谷津は戸口にタッチ。
戸口はローキック連打から足へのエルボードロップ。レッグロックに捕らえるも越中がヒップバッドでカット。戸口は藤波にタッチ。
藤波はレッグスプレッドから谷津にタッチ。
谷津は義足式ジャンピングニーから再び雅央に監獄固めも、またも越中がヒップバッドでカット。
代わる戸口が雅央をボディスラムで叩きつけてコーナーに上っていくが、越中がデッドリードライブでトップロープからリングへと叩き落とし、ロープに振ってヒップアタック。
雅央はショルダータックルで突っ込んでいくが、戸口はランニングネックブリーカードロップを決め、最後はツームストーン・パイルドライバーで3カウントを奪った。
戸口「本日はこんなたくさんのお客様がこの後楽園ホール、鶴田の23回忌とともにこんなにいっぱい来ていただき本当にありがとうございます。鶴田の23回忌、仏門では来年からは神様になります。それとこれから何人か僕がお世話になった人を紹介させていただきます。(※来場していたプライベートでお世話になっている人たちへ個別にメッセージ)本当に皆さんはこの54年間、僕はアメリカに行き世界を回ってきました。もうそれも皆さんの応援のおかげだと思います。これからも若い連中がそういうふうに色々やってくれたらありがたいと思いますけど、若い衆に1つだけ言っとくわ!お前ら絶対にプロレスの火を消すな!」
戸口の引退のテンカウントゴングが打ち鳴らされ、戸口はひれ伏してリングマット中央にキス。そしてしっかりと敬礼してから退場していった。
<試合後コメント>
タイガー戸口&藤波辰爾
戸口「簡単に完全燃焼したと言えないですよね。なぜかって言うと、今の若い衆はみんなデタラメだから。馬鹿ばっかりだから。プロレスを置いていってもちゃんとやってくれる人間がいるから。頭の賢い人間はそんなにいないと思います。マトモに頭の賢いのはそんなにいないと思います。試合見てたら分かる。俺もやめたくはないけど、年も年だから。今年は鶴田の23回忌です。彼が仏から神に上がるときだからちょうどいいなと思って、H.J.T.Productionに頼んで『引退試合やらせてくれないか』って申し込みました。そしたら快く良い返事をくれました。それで今日に至りました。また本当に……」
(※藤波がコメント会場に現れ戸口と握手。そのまま藤波は去ろうとするが、戸口が隣に座らせ2人でコメント)
藤波「お疲れ様でした!まだまだ……」
戸口「座って座って!座り~な(笑)まあ、藤波もいますし、谷津も義足であんだけ頑張ってくれたから、どうにかこうにか俺も出来たんだなって。本当にありがとう!」
藤波「いやいや。今日トップロープ上がったとき、思わずミサイルキックやるのかと思ったよ(笑)」
戸口「わはは!(笑)でもホントにプロレスファンの皆様ありがとうございました。54年間自分が一生懸命やってきたことが報われたと思います。ただリングの上で言った通り、これから若いやつがプロレスを潰さないようにしてください。それだけです!」
藤波「お疲れ様でした!53年?4年?僕とは4年違う……?」
戸口「だってお前中学校のときじゃない」
藤波「木戸さんと一緒」
戸口「木戸と同じ年か?」
藤波「七十……入ったのも一緒くらい」
戸口「いや、木戸のほうがあと。だって俺の後は轡田でしょ?そいで桜田が入ってきて……」
藤波「桜田は僕のあと」
戸口「あ、そうか。佐藤昭雄が入ってきて」
藤波「そうそう。佐藤昭雄のほうが僕よりちょっと早い」
戸口「そうそう。アイツ北海道から出てきたんだ」
藤波「いやあ、また1人。でも時折会場には」
戸口「顔出しますから」
藤波「ありがとうございました!」
第4試合
青柳はチャンピオン・カーニバルの優勝トロフィーを、鷹木はKOPWのトロフィーを持参しトロフィーの背比べ。
ゴングが鳴ると鷹木と青柳がロックアップでの押し込み合い、鷹木が離れ際にチョップを見舞うとエルボー合戦へと発展。鷹木がグーパンチを見舞うと青柳はドロップキックで反撃し、胡座&拝みの鷹木ポーズを真似て挑発。両者タッチ。
亮生はT-Hawkのチョップをかわして走り、ショルダータックルで倒されながらもドロップダウンでかわし続けてドロップキック。青柳兄弟は2人でT-Hawkへ向かっていくが、T-Hawkは1vs2の状況でも逆水平チョップで反撃。これを耐えきった青柳兄弟がダブルショルダータックル。さらに亮生がその場飛びムーンサルトからブレーンバスターを狙うが、振り払ったT-Hawkが逆水平チョップから変形スパインバスター。鷹木にタッチ。
鷹木はショルダータックルからブレーンバスター。T-Hawkにタッチ。
T-Hawkのロホに鷹木がエルボードロップを合わせ、鷹木がタッチを受ける。
亮生はエルボー連打で突っ張るが、鷹木はダブルチョップでなぎ倒して投げっぱなしジャーマン。亮生はこれを一回転して着地しドロップキックで一矢報いて青柳にタッチ。
青柳はドロップキック、フライングフォアアームからフロントネックロックも、決まり切る前に鷹木が足を伸ばしてロープブレイク。鷹木は龍魂ラリアットのコンビネーションを叩き込みT-Hawkにタッチ。
飛び出していったT-Hawkはそのままケルベロスを発射も、青柳はこれをキャッチしてエルボーを見舞い、飛びついてスタンド式の胴絞フロントネックロック。T-Hawkはこれをぶっこ抜いてブレーンバスターで叩きつけ、コーナーへと振る。青柳はブーメランアタックで反撃を試みるも、T-Hawkがニーリフトで撃ち落としナイトライドを狙うが青柳が必死の脱出を見せ亮生にタッチ。
亮生がミサイルキックを見舞うとT-Hawkが自軍コーナーまで吹っ飛び、鷹木にタッチ。
亮生は鷹木にフランケンシュタイナーから側転&バク転で鷹木の攻撃をかわして翻弄しつつアームドラッグからのドロップキック。鷹木は龍魂ラリアットコンビネーションのフェイントからDDTを見舞いスライディングラリアットを発射も亮生がこれを回避し側頭部へのトラースキック。ここに青柳も入ってきて兄弟トレイン攻撃から亮生がムーンサルト・プレス、旋風脚、ファイヤーバードスプラッシュと連撃もT-Hawkがカット。亮生はコーナートップからT-Hawkに攻撃を試みるも、T-Hawkがニーリフトで迎撃しウラジゴク。
さらに鷹木のホイールバロー式ジャーマン+T-Hawkの逆水平チョップの合体攻撃が決まり、鷹木がスライディングラリアット。青柳がこれをカットも、T-Hawkがグーパンチからケルベロスを発射。これをかわした青柳がジャーマン・スープレックスで叩きつけるが、即座に起き上がったT-Hawkが青柳の後頭部にケルベロス。
鷹木は「キタキタキターッ!」と雄たけびからラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙うが、亮生は回転エビ固めで切り返し、ラ・マヒストラルからのドロップキック。さらにロープに飛ぶが鷹木がカウンターのホップアップ式デスバレーボムからパンピングボンバー、そして最後はラスト・オブ・ザ・ドラゴンで突き刺して3カウントを奪った。
勝利した鷹木がチャンピオン・カーニバル優勝トロフィーを掲げようとすると、青柳はKOPWトロフィーを奪いコーナーに上ってアピール。流石にそのまま持っていかれては困る鷹木が苦笑いで青柳からトロフィーを返してもらうと、再びトロフィー同士の背比べ。大きさで圧倒的に負けてしまった鷹木は青柳の腕を掲げて勝利をたたえ、再戦を誓いながら握手を交わした。
第5試合
VOODOO-MURDERSモードの諏訪魔を怖がるあべみほを下げてタイチが前に出ていき、2人の対面でゴング。
2人がロックアップで組み合うとタイチが脱力して気だるげにロープに押し込まれていく。タイチは「また泣かしてやるよ」と挑発。先の流れを2回目で諏訪魔が焦れてヘッドロックからショルダータックル。タイチがすぐにビッグブートで反撃すると、互いに喉輪で掴み合い、タイチが自軍コーナーに押し込んでTAKAにタッチ。
TAKAはショルダータックルで何度もぶつかっていくが諏訪魔は倒れず、ダブルチョップ一発でなぎ倒して永田にタッチ。
永田はリストロックからエルボー連打。TAKAがサミングからロープに飛ぶが永田がキチンシンクでカウンター。さらにリストロックからショルダーアームブリーカーを見舞って諏訪魔にタッチ。
諏訪魔はTAKAを無視してタイチに向かっていくが、タイチは「後輩のクセに粋がんなよテメー」と威圧。背後からTAKAがスリーパーホールドを狙うが諏訪魔が振り払ってボディスラムで叩きつけ永田にタッチ。
永田はミドルキック連打からビッグブート。さらにロープに飛ぶがエプロンからタイチがミドルキックを見舞い、場外戦へ。タイチ&TAKAに永田が捕まる展開となり、タイチが「どうした永田?いいんだね、ヤっちゃって」と往年の名台詞を引用して挑発。コーナーへの串刺しニーを連発するTAKAを捕まえた永田が串刺しビッグブートからエクスプロイダー。両者タッチ。
諏訪魔とタイチの対面となり、タイチのビッグブートをかわした諏訪魔がフライングショルダーから「クソ先輩!」と叫びながらの串刺しラリアット。さらにスロイダーからジャーマンを狙うがタイチがクラッチを切って延髄斬り。さらにステップキックからサッカーボールキック。諏訪魔のエルボー、タイチのミドルキックで打ち合う打撃戦へ。諏訪魔がダブルチョップを見舞うとタイチもトラースキック。諏訪魔のラリアットとタイチのアックスボンバーがぶつかり合うも互角。ならばと諏訪魔がバックドロップを、タイチがデンジャラスバックドロップを狙う攻防が繰り広げられるも、タイチが上手投げで転がしてから延髄斬り。TAKAにタッチ。
諏訪魔はTAKAにもエルボー連打も、TAKAはサミングからスクールボーイ、スーパーKと続けジャストフェイスロック。カットに来た永田にはタイチが聖帝十字陵で固める競演を見せる。TAKAは「オーッ!」と右手を掲げてから諏訪魔にバックドロップを狙うが、諏訪魔は振り払ってラリアット。さらにバックを取り、永田が助太刀のビッグブートを発射もこれが諏訪魔に誤爆。諏訪魔は鬼の形相で永田を睨みつけるが、その隙を見逃さずTAKAが諏訪魔の顔面にトラースキック。永田がTAKAにビッグブートを叩き込むも、タイチが永田にデンジャラスバックドロップ。永田も負けじとタイチにバックドロップ。クアドラプルダウン。
TAKAは諏訪魔にスーパーKも、耐えた諏訪魔がラリアットからバックドロップで叩きつけて3カウントを奪った。
試合後、永田が握手を求めるも諏訪魔は無視。永田が「やれやれ」といった様子で観客席に向けて敬礼ポーズを取ると、諏訪魔が突如永田にバックドロップ。VMの稔&歳三リングに飛び込んできて3人がかりで永田を暴行し始めるが、諏訪魔と敵対しているEvolutionの光留&田村男児が飛び込んできて永田を救出する。
光留「諏訪魔ァ!なぁにがやりたい諏訪魔?!迷惑かけるのは俺たちだけにしとけよ!おい、諏訪魔!そっちがその気ならな、こっちにだってやり方があるんだよ。永田さん!我々、佐藤光留、田村男児。ただいま戦力的に非常に追い詰められております。あの心をなくした諏訪魔に本当の正義を取り戻せるのは永田さんしかないです!我々Evolutionと一緒に戦ってください!お願いします!」
(※光留&男児が深々と頭を下げる)
永田「諏訪魔ァ!なにがやりたいんだコラ!」
(※永田が2人と握手)
光留「いいんすか?!」
永田「行くぞ!1!2!3!ゼアッ!」
(※3人で敬礼)
<試合後コメント>
VOODOO-MURDERS
諏訪魔「今日は特別な日だから特別に行っただけだよお前。ただお前、アァ?永田裕志はあんだけ2発俺にかましといたらよ、そら当然もらうもんはもらうだろ。あんなのもらって当たり前だよなあ?あぁ、腹立つわ。あぁ?あと佐藤がブーブーうるせぇこと言ってんな。アイツはもういらねぇな。所詮顔真っ赤にさせられて。恥ずかしいよアイツは。みっともないよ。それでお前、赤い顔してお前、カッケェこと言ってんじゃねーよホントに。アイツらにかまってる暇ねーんだよ。トップに上り詰めるんだよ。それしか考えられないんだよ。どんな手使っても。あぁもうぶっ潰してやるよ。ぶっ潰した上で俺がトップに立つんだよ。だから今日はセコンドにもちょっと休んでもらったっていうかな。まあこんなもんじゃねーぞって。これでお前セコンド出てたらお前、全部俺らが持ってったよお前。これがお前ケンカなんだよお前。おし!以上だ俺は!」
――リング上で永田選手が光留選手&男児選手と握手を交わして共闘の姿勢を見せました
諏訪魔「おぉ?!そうなの?生意気なんだよ。長いモンに巻かれたってことだろお前。アイツの得意なことだよお前。長いものに巻かれるってのはお前。子分になるのが得意なんだよアイツは。ナァ?俺がダメなら次お前、永田裕志か?いいよお前。全然そんなの、喧嘩売って来んだったらお前ぶっ潰してやるお前。おし!おーし!」
永田裕志&佐藤光留&田村男児
永田「あー、いて。諏訪魔の野郎やりやがったな……。最初から組まなきゃいいんだよ。カードのセンスがありゃしない。俺は自分を殺して諏訪魔を立てて試合が成立するようにしたつもりだよ?俺が引いてなかったら試合が成立してない。それを、ちょっとしたことで一々根に持って。ああやって。堂々と俺んとこ来ればいい。それをいきなり人をいきなりジャーマン・スープレックスって。ふざけんなって。諏訪魔!」
――リング上で握手したということは、この3人で諏訪魔選手と闘っていく?
永田「……彼らの熱意と観客の後押しで思わず手を握ってしまったけど。まあどうなるか分かんないけどね。前向きに検討したいですね。しっかし……(※永田が顔をしかめて首を押さえる)」
光留「だいじょぶっすか」
永田「いやあ、効いたわ。タイチと諏訪魔でバックドロップ2発食らって。バックドロップってのは危険な技なんだなって。身をもって、改めて。いつも人にばっかりかけてるけど」
光留「我々には永田さんの力が必要なんです!永田さんの青義が必要なんです!」
永田「いやいやいや」
光留「あんだけリング上で固い握手したのになんでそんなこと言うんですか」
永田「君らは君らで立派にやってください」
光留「いやいやいや!諏訪魔に教えて下さいよ、青義を!あんなことやる奴じゃなかったっすよ!最近ちょっとおかしいんすよ!」
永田「おかしくなかったらあんなになんないよな。VOODOO-MURDERSっていつのチームだ?十何年前?二十年くらい前のチームか?」
光留「10年前くらいじゃないですか」
永田「あぁ、そう」
光留「体感では20年くらい前ってことなんだよ!それくらい前なんだよ!現在進行系なんだよ!Evolutionと永田さんの青義は!」
男児「おねがいします!」
永田「この流れに乗らない手はないかもしれない」
光留「永田さん、最後にお聞きしたいことがあるんですけど、おにぎり好きですか?」
(※永田が怪訝な顔でうなずく)
男児「やったぁ!おにぎり好きだ!」
光留「おにぎり好きなら大丈夫だ!」
永田「どういうことだよ」
光留「プロレスラーで一番おにぎり握ってるんで」
男児「エボ米ってのがあって」
永田「正直ちょっと」
光留「追々」
男児「追々」
光留「とにかく永田さんが加われば百人力だよ!100じゃねーよ!1,000だよ!10,000だよ!待ってろよ諏訪魔!そっちがその気ならこっちも遠慮しね~からな!」
永田「よし!お前らに青義を植え付けてやる!」
第6試合
宮原健斗(第55、57、60、62、65代王者)、(第35、42代王者)鈴木みのる、秋山準(第44、53代王者)、そしてジェイク・リー(第64代王者)、大森隆男(第48代王者)、ジョー・ドーリング(第50,57代王者)と三冠ヘビー級王座戴冠歴のある6人が揃った6人タッグマッチ。
みのるとジェイクの対面でゴングが鳴ると、リストの取り合いからみのるがテイクダウンを奪いヘッドシザース。さらに起きがって両者チョップを打ち合っていく。みのるがエルボーに切り替えて連打していき、それぞれ秋山、大森にタッチ。みのるとジェイクは場外で打撃合戦の続きを展開する。
秋山と大森はチョップの打ち合いから秋山が鶴田さん直伝のジャンピングニーを叩き込んで「オーッ!」と右手を突き上げる。両者タッチ。
宮原とジョーの対面となると、ジョーが圧倒的なパワーで宮原をロープに押し込んでエルボーを発射も、宮原がこれをかわしてエルボー連打。ジョーは真っ向から受け止め、ランニングボディスラムからエルボードロップ。ジェイクにタッチ。
ジェイクは宮原をコーナーに押し付けて顔面を踏みつけ、ロープに飛ぶも宮原がカニバサミで倒しエプロンからの低空ドロップキック。秋山にタッチ。
秋山はジェイクをクロスフェイスで絞め上げ、宮原にタッチ。秋山とみのるがバチバチにらみ合うと、宮原が「仲良くしてくださいよ!」と突っ込む
みのるはジェイクにサーフボードストレッチから腕固め、エルボー連打。宮原が串刺しビッグブート、さらにコーナーに上るが、ジェイクが地対空ビッグブートで場外に蹴り落とす。
大森と宮原の対面となり、大森がフェイスロックからサーフボードストレッチで痛めつけジェイクにタッチ。
ジェイクはムーンサルト・プレスを発射も宮原が回避。宮原のダメージも深く戻れずにいる間にジェイクがジョーにタッチ。
ジョーはビッグブートからランニングクロスボディを見舞い大森にタッチ。
大森はパイルドライバーからチョップ連打も、宮原がカウンターのフロントハイキックを叩き込んで秋山にタッチ。
秋山は大森にランニングニーから胴絞フロントネックロックもジェイクがカット。大森がフライングニールキックを叩き込んでジョーにタッチ。
ジョーはショルダータックルからラリアット、さらにレボリューションボムを狙うが、秋山がショルダースルーで切り返し、エクスプロイダーで投げ捨て、みのるにタッチ。
いがみ合っていた秋山とみのるは2人でジョーをロープに振ってダブルのビッグブート。さらにみのるがサッカーボールキックも、ジョーはエルボー連打で反撃。みのるがフロントネックロックに捕らえると、ジョーがぶっこ抜いてブレーンバスター。両者膝立ちになりながらエルボーを打ち合い、両者タッチ。
宮原とジェイクがビッグブートの打ち合いからエルボー合戦。一度はジェイクが打ち勝つも、宮原は得意のドロップキックコンビネーションで流れを変え、ノーザンライト・スープレックス・ホールド。さらに「3人で行くぞ!」と号令をかけ、みのるがジェイクを押さえつける中で秋山のランニングニー&宮原のブラックアウトの同時攻撃。
さらに宮原がロープに振るもジェイクがレッグラリアートで切り返し、トレイン攻撃からムーンサルト・プレス。さらにジェイクが宮原をダブルアームバー、ジョーが秋山を、大森がみのるをコブラツイストで捕らえる三重奏を見せ、ジェイクが宮原に雪崩式ブレーンバスター。即座に起き上がった宮原がジェイクにフロントハイキック、大森が宮原にビッグブート、秋山が大森にビッグブート、ジョーが秋山にラリアット、みのるがジョーにビッグブートを見舞い、全員ダウン。
宮原がブラックアウト連打からフォールも、ジョーがカット。その背後からみのるがジョーにスリーパーホールドからのゴッチ式パイルドライバーを狙うが、大森がアックスボンバーで豪快にカット。秋山が大森をエクスプロイダーで叩きつけるが、大森はすぐに起き上がって秋山にアックスボンバー。宮原がジェイクにシャットダウン・スープレックスを狙うも、ジェイクが振り払ってジャイアントキリング連打。ジェイクが「オーッ!」と右手を突き上げてバックドロップで叩きつけ、D4Cを狙うも宮原が首固め。ジェイクがキックアウトしてハイキックを叩き込みフォールに行こうとしたところで30分フルタイムドローを告げるゴングが鳴った。
ジャンボ鶴田23回忌セレモニー
まずはザ・グレート・カブキが登場し、追善の舞を披露。
続いて、小橋建太、渕正信、田上明、川田利明、天龍源一郎がリング上に勢ぞろい。
そして、海外からタイガー・ジェット・シンからのメッセージが届けられ、それぞれ故人への思いを語る。
シン(映像)「コンニチハ!日本のファンの諸君!俺様はあのリビングレジェンド、カナダ在住のキングの中のキングだぜ!ジャンボ鶴田メモリアルの噂を耳にした。俺様は思った。奴が死んだなんて信じちゃいない!奴はビビって俺たちから隠れて表に出られないだけだ!俺様と上田さん(上田馬之助)はメモリアルにやってくるぜ!俺様と上田さんはジャイアント馬場とジャンボ鶴田をやっつけるために乗り込むぜ!そこでもお前らを叩きのめして血だらけにしてやるぜ!馬場バカヤロウ!鶴田バカヤロウ!ハタマタハラヤーッ!」
カブキ「今日はお越しいただきましてありがとうございます。ジャンボ鶴田はすごかったですね。なんでも出来たし。試合も強かったし。いい選手でした。今後も日本のプロレスを見守ってください、鶴田選手」
小橋「鶴田さんはプロレスラーとして、そして引退したあとも素晴らしい功績を残されました。引退されたあと、筑波大学大学院でコーチ学を学ばれ、日本の学生のみならずアメリカの学生にも指導をされました。僕も鶴田さんの残した言葉『人生はチャレンジだ』。この言葉は馬場さんから鶴田さんに受け継がれ、そして私たちが受け継いでいきたいと思います。そしていろんなことに僕もチャレンジをしていきたいと僕も思いました。鶴田さん、ありがとうございます」
渕「まず全てに感謝です。今日こんなにたくさんのファンの皆さんが来場していただき、心から感謝しております。そしてこの場を作ってくれたスタッフのみんなにも感謝です。頑張ってくれたレスラーのみんなにも感謝。そしてここにこうやってゲストとしてリングに上ってくれた皆さんにも本当に心からありがとうという気持ちでいっぱいです。鶴田さんのことを忘れないでいてくれていることに、感動しています。ありがとうございます」
田上「こんばんは。鶴田さんの思い出といえば、初めて世界タッグを獲ったときのパートナーでした。そしてプロレスを教えてくれた良き兄でありました。以上です」
川田「ジャンボ鶴田さんの名前のもとにこれだけの人が集まっていただいて感謝しております。そして未だに自分の中では最強のプロレスラーはジャンボ鶴田です!」
天龍「ジャンボ、今日はあなたの23回忌にこんなにもたくさんのプロレスファンが集まってくれました。選手一同精一杯のファイトをしてくれました。これからも日本のプロレスが発展するように天国で見守ってください。またいつか会いましょう」
その後、出場選手たちがリング外周に集まり、追悼の10カウントゴング。リング上の5人は右手を天に突き上げて記念撮影を行った。
<大会後コメント>
ジョー・ドーリング&大森隆男
ジョー「久々に日本に戻ってきた。何度やってもやりごたえのある奴らだな。ありがとう日本。また来られることを祈ってるよ。アイラビュー!」
大森「鶴田さんのなあ、今日はこういう試合だったけど、次会ったときにはお前ら30分で逃げられると思うなよ!1人残らず叩き潰してやるからなあ!鈴木みのる、秋山準、そして宮原健斗!覚悟しておけ!」
ジェイク・リー
「タイトルマッチが決まったり、他団体の、この間の還暦祭のこととか言われたり、俺自信もそれでモチベーション上がって、そういう言葉を出し続けてはいるけど、その言葉じゃない。俺は鶴田さんに対してありがとうございますと言わなきゃいけなかった。俺は『人生はチャレンジだ』って言葉に何度も救われたし、だから俺はここに要るんだなと思えるし。俺はそれを伝えるのを忘れてたよ、すっかり。改めて、鶴田さん、ありがとうございます。俺はチャレンジし続けます」
宮原健斗
「おし!ジャンボ鶴田さんの名のもとに集まった6人。まあいろんな選手がいたけど俺の中では1人しか見えてなかったな。ジェイク・リー!やはりどんなレスラーがいても光り輝いてるなお前は。そして今日久しぶりにプロレスを見た人に告げよう。これが今の三冠チャンピオンだ!そして今のプロレスの最前線を走る男だ!ジェイク・リー、6月19日、大田区総合体育館で勝負だ!」
秋山準
「23回忌、ホントね、鶴田さんのことを思い出して、全然怒られたとかそういうのもなく、笑顔しか出てこないですよ、ホントに。いつもずっと笑顔でいた鶴田さんしか出てこないですね。ホントにリングではすごい人でしたけど、普段は本当に温厚で。僕はジャンピングニーというのを受け継いでいるんで、段々ヒザも痛くなって飛べなくなってきていますけど、最後まで使いたいと思います。全日本のチャンピオンは最後までおっきい声で帰っていったろう?」
――鈴木選手とのタッグについて
「あぁ、なんか、最初はちょっとあったけど、やっていく内に気持ちよくなってたよ。そんな、どっかで対角線にいるのか横にいるのかわからないような人だけど、また機会があれば」