「泣いてんのか?パンケーキでも食うか?」グレート-O-カーンが暴走族のような悪者たちを倒し新王者へ!
9日、両国国技館にて新日本プロレス『HYPER BATTLE’22』が開催。第6試合では後藤洋央紀&YOSHI-HASHIの"毘沙門”が持つIWGPタッグに、ジェフ・コブ&グレート-O-カーンのUNITED EMPIREが挑戦した。
オーカーンは2018年頃から海外で活躍していたが、2020年10月にオカダ・カズチカを襲撃する形で新日本プロレスに突如現れ、圧倒的なレスリングテクニックとネットリテラシーによりプロレス界のみならずアニメ・ゲーム・Vtuber界隈で話題に。
自らを“ドミネーター”と名乗るオーカーンはエリミネーターを武器に次々リング上の相手を執行し、当時『真のIWGP世界ヘビー級王者』と名乗っていたウィル・オスプレイとともに『UNITED EMPIRE』を立ち上げ支配を強固にしていった。
オーカーンはリング上での強さもさることながら、その言動でも人の心を惹きつけている。
オーカーンの必殺技の1つである『大空スバル式羊殺し』は人気Vtuberの大空スバルさんが同じ事務所に所属する角巻わためさんへ番組内でかけた技を参考に開発され、進化版として大空スバル式羊殺し・フブキ(ヘナーレが足を極める合体技)、大空スバル式羊殺し・マリン(フブキからオーカーンがエルボードロップを投下)という合体技も存在。合体技のネーミングについてはは大空スバルさんと同じ事務所の白上フブキさんや宝鐘マリンさんとは関係ない様子だが、この技が与えた衝撃は大きく、『大空スバル式羊殺し』は2021年のプロレス専門ブログブラックアイ主催プロレス流行語大賞1位に選ばれた。
そして、オーカーンは先月29日に武蔵小杉駅で泥酔した男性に絡まれていた小学生の女児を救出し、男性を取り押さえたことが報道され大きな話題に。コワモテな外見とは裏腹な正義のヒーローのような行いや、女児にパンケーキを与えて落ち着かせるという優しさ、事件後の男前が過ぎる発言の数々がプロレス界の外にいる人たちまでも魅了し、オーカーンは現在日本で最も注目を集めているプロレスラーと言える。
この日もオーカーンは感謝状を手に入場し、試合前に握手を要求。その手を握った後藤に殴りかかるが、これを読んでいた後藤がYOSHI-HASHIとともに袋叩きに。だがオーカーンはパンケーキホールドでこれを切り抜けるとコブがパワーファイトで圧倒する。毘沙門も隠し狭間からの激烈一閃など連携攻撃を繰り出していくも、オーカーンは王統流二段蹴りでこれを制し大空スバル式羊殺し・フブキ。最後はインペリアルドロップからコブがツアー・オブ・ジ・アイランドでYOSHI-HASHIを叩きつけ3カウントを奪った。
新日本プロレスでのベルト初戴冠となったオーカーンは「面を上げろ、帝国民ども!感謝状とIWGPタッグ王者の御前であるぞ!万雷の拍手をよこせ!正義は必ず勝つ、わかったか!暴走族みてーな名前の悪者どもよ!」と叫び、これを聞いた両国国技館の観客は拍手喝采。
うつ伏せになりながら悔しそうに睨みつけてくる後藤に気づくと「おい何だその目は?なんだそのツラは?泣いてんのか?パンケーキでも食うかおい。それとも『チャンピオンベルトのねー僕たちは存在価値がねー、もう一度チャンスをお恵みください』と泣いて助けを乞うならよ、もう一回やってやってもいいぞ。なぜなら、何度やろうが勝つのは、このグレート-O-カーン、そしてジェフ・コブ、そう、ユナイテッドエンパイアだ!ひれ伏せ~~愚民どもっーーー!」と後藤を踏みつけ、ベルトと感謝状を両国国技館のリングで掲げた。
その後バッドラック・ファレ&チェーズ・オーエンズが挑戦を要求し、後藤もリマッチを要求。これを聞いたオーカーンは「やってやるよ。支配者としての器を見せつけてやる。好きにせい」と余裕の表情でこれに応じ、5月1日の福岡・PayPayドームにて3WAYでのIWGPタッグ王座戦が行われる事となった。