矢野通が3度目のKOPWトロフィー破壊を身を挺して阻止!「子を持つ親はな、強いんだぞオイ!」

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 21日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『Road to TOKYO DOME』が行われ、矢野通がバッドラック・ファレによる『KOPW2020』トロフィー破壊を阻止した。

 『KOPW2020』とは、オカダ・カズチカが提唱した新日本プロレスの新タイトル。IWGPヘビー級王座を至高とするオカダの新タイトル創設の提案には衝撃が走ったが、オカダは「過去の新日本プロレスは色んな闘いをしていた。これは1つの原点回帰。IWGPという戦いがあるからこそ、自信を持って胸を張って『このプロレスが一番だ』と言えるからこそ、この戦いも認められると思うんで。IWGPの上を行くってことは、僕はあってはいけないことだと思いますし、原点回帰、一周回って戻ってきたと思って、新日本プロレスをまた盛り上げていきたいです」とその意義を語っていた。
 様々な特殊ルールでの闘いを経て、8月末の明治神宮野球場で矢野通がオカダから勝利しタイトル奪取。2020年内最後の段階で保持していた選手が覇者となる特殊なタイトルだが、その後ザック・セイバー・ジュニア相手に防衛を成功し矢野通らしいタイトルとして新日本内でも注目を浴びている。

 しかし、矢野が大切にしているKOPWのトロフィーはワールドタッグリーグのさなかでタマ・トンガ&タンガ・ロアのG.o.Dによって破壊されてしまい、悲しみに暮れる矢野は自らの手でトロフィーを修理し、支柱が折れていて完璧な修理ができないと判るとここぞとばかりに『登別市観光大使』のたすきや半被を着させる魔改造に着手。試合の合間に約2日かけて修理したその様子は、自身のYoutubeチャンネル『矢野通プロデュース!!』に投稿された。
 しかし、今月11日の日本武道館大会ではバッドラック・ファレによって踏み潰されてしまい再びの破壊を受けることに。ファレのKOPW挑戦を受けることにした矢野は、今度は粘土で折れた部位を繋ぎ、金色に塗装することで修繕。この日は翌日に迫ったファレとの最後の前哨戦に臨んだ。

 この日は第1試合で矢野通&本間朋晃vsバッドラック・ファレ&チェーズ・オーエンズの試合が実施。
 ファンによる事前のルール投票により、2人のKOPW戦は先にボディスラムを成功させた方か、4つのコーナーパッドの最後の1つを外した方が勝者となる“ボディスラムマッチorラストコーナーパッドマッチ”となることが決まっており、両者決戦を見据えたファイトを展開。
 矢野はゴングとともにファレにボディスラムを狙うが、全く上がらず逆にファレにボディスラムで叩きつけられてしまう。ならばと矢野は得意のコーナーパッド剥がしに持ち込んでファレを翻弄していくが、再びボディスラムに挑戦した結果、ファレに2発目のボディスラムを食らってしまう。
 最後はチェーズが本間をパッケージドライバーで沈めて試合は終わったが、これが本番であれば矢野は2敗かつコーナーパッドも1つしか外せないという前途多難な結果に終わった。

 試合を終えたファレは再び矢野のトロフィーを踏みつけて破壊しようとするが、今度は矢野が身を挺してこれを阻止。ファレ&チェーズに袋叩きにされながらも3度目の破壊は食い止めた。

 バックステージまで生還した矢野は「バカヤロー!お前らにな!子を持つ親の気持ちなんかわかるかバカヤロー!子を持つ親はな、強いんだぞオイ!」と叫び、わが子のようにトロフィーを胸に抱いた。

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