「他団体に移籍とか参戦とかは本当に全く無い」ジュニアのエース・岩本煌史が5年間所属した全日本プロレスを退団
16日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『AJP Prime Night 2021』が開催され、岩本煌史が全日本プロレス所属ラストマッチを行った。
岩本は2012年に愛知県・名古屋市のスポルティーバエンターテイメントでデビューし、柔道をバックボーンとしたゴツゴツとしたファイトスタイルが人気を呼んで全日本プロレスを始めとした東京の団体でも引っ張りだこの人気選手に。2017年に全日本所属となってからは世界ジュニアヘビー級王座を4度、アジアタッグ王座を2度戴冠、Jr. BATTLE OF GLORY(※シングルリーグ戦)で2度の優勝を果たすなど全日本ジュニアの中心選手として団体を牽引してきた。
しかし、今年6月に4度目の世界ジュニア戴冠を果たした際には「俺が客なら思うよ。『また岩本か』って」とぼやき約2週間で王座から陥落“らしくない”姿を見せていた。
そして、今月6日に行われた記者会見で岩本は年内をもって全日本プロレスを退団し、2022年からはしばらくプロレスラーを休業することを発表していた。
岩本の所属ラストマッチとして組まれたのは、岩本煌史&ブラックめんそーれvs青柳亮生&ライジングHAYATOのタッグマッチ。
全日本ジュニアの“今”と“未来”が対峙することになったこの試合は、若い亮生&HAYATOがスピーディな動きでガンガン押していきめんそーれに集中攻撃をかける展開に。岩本にも2vs1でかかるが、岩本はめんそーれと息を合わせた同時攻撃で窮地を打開。
岩本に勝負を託されためんそーれは亮生にスネークスパイク(※ダイビングフットスタンプ)を連発していくが、着地の瞬間にHAYATOのトラースキックが顔面に直撃。アシストを受けた亮生がムーンサルトプレス、ファイヤーバードスプラッシュと大技連撃で3カウントを奪った。
試合後にマイクを取った岩本は、2017年に全日本プロレスに入団してから5年間を振り返り、「全日本のリングで学んできたものっていうのは絶対にどこでも通用するものだと思ってます。これで、来年から他団体に上がるとか、どっかに行くとか、そういうのはホントに無いんで。ホントに休業しますので、リング上でお会いするのはホントにいつかわかりません。全日本プロレスの5年間、僕は所属させていただいて僕はたくさんの経験をさせていただきました。5年間、本当にありがとうございました!」と深々と頭を下げた。
バックステージに戻った岩本は、「退団の発表が、割と皆さん急なように感じたかもしれないですけど、僕は10月の頃にちょっと会社には伝えてて、発表があのタイミングになったという感じなので。どっかに移籍するとか他団体に参戦するとかは、ホンットに、全く無いので皆さん安心してください。ホンットに、どっか出るとか考えてないですし、そんな話も来てません。僕自身、お約束します」と円満退団かつ休業に入るための退団であることを強調。来年からの活動については「来年の1月から3月あたりで、諸々僕自信のSNSで発表・発信していければいいかなと思います」と説明した。
そして、「レスラー活動を再開したらまた全日本のリングで姿を見られるか」という質問に対しては、「全日本プロレスがそのときにまだ“プロレスラー・岩本煌史”を必要としてくれるのならば、僕は喜んで参戦したいと思ってます」と前向きな意向を示した。