【会見全文】矢地がライト級王座を巡りサトシと昨年8月以来のリベンジ戦へ!斎藤裕vs朝倉未来が約1年ぶりの再戦!シュレックとシビサイが夢の巌流島対決!

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 9日、RIZINが12月31日に開催するさいたまスーパーアリーナ大会『Yogibo presents RIZIN.33』に関する記者会見を実施した。

 まずはRIZINの榊原信行CEOによる挨拶が行われた。

榊原「こんちは!残すとこ約3週間。未だにカードが全て揃えられないという状況であって、今日も追加カードを6試合くらい発表させていただきますが、なんとか来週中には全カード揃えてマスコミの皆さんにもファンの皆さんにも発表させていただけるように出来たらいいなと、そう思っております。まあ、ちょっと言い訳としては外国勢、5人位、今日この後名前を言いますけど、5人位の来日の準備を進めて、その試合を全部一旦編成としては諦めて、そこから対戦カードを最終調整に入ってますので、少し時間に、いつものことと言えばいつものことですが。最後まで少しでも喜んでいただいて、大晦日、しっかり視聴率取って、日本中を格闘技で魅了できるようなカードになるべく全力でご期待いただければと思います」

 続いて、榊原CEOによってチケット購入案内、PPVの購入案内、地上波での放送スケジュールの案内が行われ、当日のイベント開催スケジュールについての説明へと移行。

榊原「世の中的にはオミクロン株っていう株で、入国・出国・海外とのやり取りに関してはかなりの水際対策で規制が進んでるんですが、今回の観客動員に関してはフルハウスで入れていいですよということで。そうやって思い返すと、2019年以来かな、フルで25,000人くらいのお客さんに入っていただける状況が整う中で格闘技EXPOも復活させたいと思います。大晦日の当日だけになりますが、朝の9時からコミュニティアリーナで格闘技EXPO、過去にいろんな形でアマチュアの大会とか展示ブースを出させていただきましたけど、それに向けて、また今回3日間通しでってことは出来ないんですけど、大晦日だけは朝9時からコミュニティアリーナで、こちら無料になりますんで、早めに会場に来ていただいて格闘技EXPOで楽しんでいただけたらと思います。あと大会終了後もカウントダウン企画なんかもやらせていただきたいと思いますので、お楽しみにしていただけたらと思います。詳細はHPでアナウンスさせていただきます。
 そして、ずーっと直接の、ファンの方とのダイレクトでのコミュニケーションが出来ていなかったので、12月30日、前日に前夜祭を兼ねてRIZIN大忘年会という企画を考えておりまして、出場直近に迫った選手たちは難しいですけど、日頃RIZINで活躍している選手たちと触れ合うスペシャル企画を色々ご用意して、ファンの皆さんとの交流を深めたいと、12月30日、大忘年会を開催します。詳しくはHPで確認いただけたらと思います。有料でやらせていただきますので事前にチケットを購入いただくということをお願いしたいと思います。私からは以上です。宜しくお願いします」

 続いて、大晦日の新規カード発表とともに選手たちが登壇。
 朝倉未来、浜崎朱加、斎藤裕、矢地祐介、武田光司、“ブラックパンサー”ベイノア、萩原京平、鈴木博昭、シビサイ頌真、関根“シュレック”秀樹、伊澤星花が会見に出席した。

榊原「今日決定したカードを発表させていただきました。こういう形で今日6試合発表させていただくことが出来て、先程も言いましたけど来週には全カードをズバっと行けるように今日もこの会見の後から選手たちと最終交渉に向かいたいと思いますが、あのー、こういう時代なんでSNSとかYouTubeを通じて交渉の過程を、舞台裏を言いたくなる、仄めかしたくなる。選手たちがそういう意識があるのかもしれないですが……無茶苦茶やりにくくて、決まるものも決まらなくなることがあります。当然、広報宣伝になるってこともありつつも、選手たちにもそのへんの……『そこまで言うこと無いのに』とか『そんなこと言っちゃったら、今先方と交渉してるのに』ってことがあるので。そのへんはまあ、僕らも選手管理、選手たちとのコミュニケーションをしっかり取っていきたいと思いますが……ねえ、笹原さん。ちょっとそのへんも我々としても情報管理をしつつ、選手たちとも協調して、速やかにカードが決まるように進めていきたいと、そう思っております。まあ、このあとの1週間で巻き返せるようにがんばりますので宜しくお願いします」

 続いて、各選手からコメントが発表された。


▼RIZIN MMAルール(120.0kg):5分3R
シビサイ頌真(パラエストラ東京/巌流島)
vs
関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)

関根“シュレック”秀樹
「ボンサイ柔術の関根“シュレック”秀樹です。RIZIN大晦日、自分の場合はね、48歳ということでもう20代の頃からPRIDE、大晦日男祭りやれんのか、ファンとして毎年行ってました。(※感極まって泣き出す)……もう、ええ、とにかく夢だったんで、自分のできることを思い切り全部悔いなく出して、で、勝って!叫びたいと思います。ありがとうございます」

シビサイ頌真
「こんにちは、シビサイです。今回大晦日試合が決まって本当に嬉しいです。自分は大晦日で試合するのが今回2回目なんですけど、去年怪我をしてしまったりで試合もできなかった時期もあったんですけど、今年の6月にスダリオ選手で復帰しまして、この度大晦日に試合させていただくということで非常に嬉しいです。関根選手は自分が格闘技を始めた10代の頃から知っている選手で、ヘビー級でやっていく中でいつかは闘う選手だと思っていました。僕も関根選手と闘うのが夢でした。宜しくお願いします」


▼RIZIN MMAルール(71.0kg):5分3R
武田光司(BRAVE)
vs
“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)

“ブラックパンサー”ベイノア
「押忍!板橋区成増から来ました“ブラックパンサー”ベイノアです!念願だった大晦日、出場することができ、非常に嬉しく思います。それと同時に自分にオファーをくださった榊原さん、本当にありがとうございます!そして自分を送り出してくださったRISE伊藤代表、極真会館松井館長、本当にありがとうございます!極真、RISE、成増を背負って必ずこの大晦日の舞台で輝きたいと思います。絶対に大晦日出たいって、誰よりも出たいって言ってきて、自分の今年の1番の目標でした。もし他のバラエティだとか某音楽番組から仮にオファーがあっても断ってでもRIZINに出るという意気込みでやってきました。ありがたいことに、今年下半期、なんのお話も頂いておりませんので、しっかり格闘技に専念できております。自分の万全の状態でさいたまスーパーアリーナで試合ができると思っております。さいたまスーパーアリーナは板橋区成増から見ても埼玉県の隣で、ほとんど地元のようなものですので、光司さんと最高の、1番熱い試合をしたいと思っております!宜しくお願いします!押忍!」

武田光司
「BRAVEジムの武田光司です。前回9月に矢地選手と試合をして、負けてしまったんですけど、今回こうやって光栄に思うし、大晦日呼んでくれるってことはそれなりに評価をしてくれてるってことなので。その評価以上、期待以上の試合をしたいなと思ってます。対するベイノア選手なんですけど、周りのやつから聞いて、お笑い芸人みたいな、お笑いの仕事もされてるって聞いて。正直お笑いも面白くなかったんすけど、試合に関してはすごい面白い試合をされてる選手だなと思うので、ベイノア選手と面白い試合をして会場を盛り上げたいと思います」


▼RIZIN MMAルール(66.0kg):5分3R
萩原京平(SMOKER GYM)
vs
鈴木博昭(BELLWOOD GYM)

鈴木博昭
「どうもみなさんこんにちは!ベルウッドファイトチームの鈴木博昭です!今回、若手絶賛売出し中の萩原選手と、この2戦目のグリーンボーイの試合を組んでくださって、榊原社長、RIZIN関係者の皆様本当にありがとうございます。宮島マネージャーもいつもありがとうございます。こんなシビれる舞台と萩原選手とやり合えるんで、頭から喰ってやろうと思います。以上です!」

萩原京平
「こんちは。2年連続大晦日出場することが出来て嬉しく思ってます。自分がやりたかった相手とは違った相手だったんですけど、決まったからには思い切り盛り上げて、思い切りぶっ飛ばしてやろうと思ってます。大晦日は怪物狩りして最高の年明け迎えようと思ってますね。鈴木選手も元々キックボクサーってことだったんで、またキックボクサーにMMAの厳しさを教えてあげようと思ってます。以上です」


▼RIZIN 女子MMAルール(49.0kg):5分3R
浜崎朱加(AACC)
vs
伊澤星花(フリー)

伊澤星花
「RIZINファンの皆さん、はじめまして!DEEP JEWELSストロー級チャンピオンの伊澤星花です!私は去年MMAデビューをした女子格闘技界の超新星の大学院生です。今回はみんなが憧れるような大晦日のRIZINの舞台に立つことが出来て、本当に嬉しいです。この試合を組んでくださったRIZIN関係者の皆様、本当にありがとうございます。そして私のとても尊敬している浜崎朱加選手と対戦することが出来てとても光栄に思っています。試合まで一生懸命頑張りますので、応援よろしくお願いします!」

浜崎朱加
「浜崎朱加です。今年も大晦日参戦させていただくこと、本当に嬉しく思ってます。相手は若手で強くて勢いのある選手なので、ワクワクしてます。しっかりここで力の差を見せて大晦日らしく、一本かKOで勝てるように頑張りますので応援よろしくお願いします」


▼RIZIN MMAルール(66.0kg):5分3R
斎藤裕(パラエストラ小岩)
vs
朝倉未来(トライフォース赤坂)

朝倉未来
「朝倉です。大晦日、ここ2、3年で日本国内の総合格闘技の認知度がすごく上がってきてて、盛り上がってくると思うんですけど、大晦日は格闘技が一番盛り上がる日だと思うんで、盛り上げるために出場を決めました。斎藤選手とは1年越しなんですが、どちらも強くなってて、すごく勝負論のある試合になると思いますんで楽しみにしといてください」

斎藤裕
「色々海外の選手が入ってこれなかったり、色んな事情がある中でRIZINだったり、ファンの方たち、僕と朝倉選手の試合を望むのであれば、それが盛り上がるのであればやる意味があると思いますし、1年前にやってますけど、今回全く違う展開になると個人的には思っていて。そういう意味でも盛り上がるなと思ったんで、出場することを決めました。とにかく会場を盛り上げて世間に届くような試合、闘いにしたいと思います。応援よろしくお願いします」


▼RIZINライト級タイトルマッチ RIZIN MMAルール(71.0kg):5分3R
【王者】ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)
vs
【挑戦者】矢地祐介(フリー)
※初代王者は初防衛戦

矢地祐介
「どうも!矢地くんです!このカードを聞いて、ホント賛否両論あると思うし、色々皆さん思う所あると思うんですけど、今この世界の情勢だったりとか、外国人が来れないとか、そういう中で決まったと思ってて。自分としても正直ラッキーだと思ってます。去年の6月ぐらいにサトシ選手と1回やってて、まあボコられて、あっという間にやられてるんですけど、それから年明けて環境を一新して、チームの練習なんかも変えていって、今年その結果が少しずつ出てきて、2連勝という結果を迎えられて去年とは全く別人になっているので、そういった意味で僕自身すごくサトシ選手と戦うのが楽しみだし、期待しててください。大晦日らしく派手な試合をするつもりですし、去年あんなとこにいた僕が今年チャンピオンと闘って、勝ってベルト巻く姿っていうのはすごく良いものだと思うので、皆さん、矢地祐介に夢を託して楽しみにしていてください」

――フェザー級の朝倉選手、斎藤選手。怪我があったかと思いますが、それぞれの回復状況と参戦を決めたお気持ちは
未来「えっ、怪我ですか?怪我なんてありましたっけ?僕のことより斎藤選手の眉毛の傷が開かないか聞いてください」
斎藤「傷は、見て分かると思うんですけど、傷跡が残ってます。けど、開いたらしょうがないと思いますし、練習でも開く可能性ありますけど、それも込みでやるって言ったんで、問題ないです」

――斎藤選手、LANDMARKで萩原京平選手との試合を見ての感想は
斎藤「テイクダウンを織り交ぜながらグラウンドの展開でコントロールしてたなっていう印象があります」

――朝倉選手、牛久選手と斎藤選手の試合の印象は
未来「レベルの高い試合だったと思いますね。斎藤選手が終始押してたと思うんですけど、カットで負けたということで、もう1回やったらわからないような実力、実力的には斎藤選手の方が上なんじゃないかと思います」

――その上で、今回の試合展開の予想は
未来「前回の試合も含めて、すごく研究してきてるんで、相手が希望するような試合にはならないと思ってます」
斎藤「前回やって、まだ出してない技とかもあるんですけど、そういった技とかを考えると全く違う展開になるかなと思っていたり。試合に向けて色々対策というか、しっかり武器を持って挑むつもりでいるので。同じ形にはならないかなと」

――朝倉選手、今回の出場は「盛り上げるため」に決めたのか、相手が斎藤選手だから決めたのか
未来「まあ、僕はクレベル選手を実は指名したんですが、色々そのへんはよく分からないんですけど、斎藤選手が候補として上がったので、『それならやらせていただきます』ということです」

――リベンジの気持ちは試合にどのような影響を与えるか
未来「斎藤選手と1年前にやったときは朝スパーリングのみしかやってなくて、そこから格闘技の厳しさを教えてもらって、段トレだったりウエイトトレーニングだったり始めて格闘技と向き合ってすごく成長してる部分が自分でわかるんで、それの試験じゃないけど、試す場所ですね」

――矢地選手、チャンピオン相手に大晦日の時点で「ここなら上回る」「こういうことが出来れば勝てる」と思っている部分は
矢地「打撃に関しては僕のほうが上回ってると思いますし、組みの展開でもテイクダウンディフェンスだったりテイクダウンするってことに関しては僕のほうが上回ってると自信を持って言えるんで。あとは寝技の部分をどう攻略していくか、これからチームで考えて1日1日過ごしていきたいと思います」

――伊澤選手、初参戦ということでRIZINファンへのアピールポイントは
伊澤「試合の中でアグレッシブに攻め続ける姿を見てほしいと思います」

――選手の皆さん、それぞれの対戦相手の印象、どのような勝ち方をしたいか
シュレック「シビサイ選手とはね、実を言うと、今は活動してないですけど、かつて巌流島というイベントが有りまして、そこでヘビー級の望まれた対戦だったんですけど、ついぞ実現せずに終わってしまったわけで。2人ともね、ブラジリアン柔術をやってまして、かなり自分から見てもシビサイ選手はグラウンドが上手いです。もちろん打撃の展開から始まりますけど、ヘビー級の豪快さと、寝技の繊細さ、2人は出せると思います。そのうえで自分が上回って、極めて、一本勝ちしたいと思ってます」
シビサイ「関根選手の印象は、さっき関根さんも仰ったように巌流島で一緒に戦ってきたっていう中で、自分は本当に関根選手を尊敬してますし、大好きです。ただリングに立ったら仲良くするわけには行かないんで、そこはしっかりと僕が勝ちます。どんな相手でも絶対に油断せずに最後まで競り勝つ気持ちで闘っていくので。どんな形というイメージはせずに、泥臭く絶対に勝ちにいきたいと思ってます

ベイノア「押忍!自分はやはり前回と同じく空手の一撃を見せたいと思ってます。そして対戦が決まって、光司さんの試合映像を見させてもらったんですけど、やはりこの階級で日本トップだと思いますし、レスリング技術がすごく、そしてなにより気持ちが強いなと思います。自分は打撃、光司さんはレスリング。気持ちの勝負になった時に自分は絶対そこで負けないつもりでいきたいと思います。あと、“黒さは強さ”だと光司さんいつか言ってたんで、そういう意味であれば自分はそこでは負けるつもりはないと思ってます。押忍!」
武田「ベイノア選手の印象は、本人が仰ってたように打撃、空手の一撃というのは僕も試合を拝見させてもらってますし、なにより一撃がすごく強いなって印象があるので。あとは、僕も一緒なんすけど気持ちが強いし、ガンガン前に出る選手で僕と噛み合うんじゃないかなと思ってるんで、印象は言うことは一緒ですね。“黒さは強さ”関してはボク個人の問題なんで、そこはあんま関係ないかなと思います。押忍!」

鈴木「アスリートじゃないなって印象ですね。アスリートじゃなくてファイター。戦う男なんで、僕もそれを求めてこの舞台に来たので、願ったり叶ったりの選手だなと思います。あとはそんなファイターとやれるんで、そして大晦日。判定じゃダメなんで。KOじゃないとダメだと思ってるんで、そんな闘いになると思います」
萩原「強いストライカーやなっていうのと、さっきアスリートじゃないなって言葉あったんですけど、僕も鈴木選手にはそう思ってるんで。アスリートじゃなくてファイター同士の、ファンのみんなが見たがってる面白い試合になると思うんで。僕も判定決着で終わるつもりはないんで、KOで必ず勝っていい年迎えようと思います」

伊澤「浜崎選手の印象は、強くてかっこいい選手だなという印象を持っています。試合では自分が元気よく闘って自分のペースで試合を作れたらと思うので、頑張って勝てるようにこれから練習していきたいと思います」
浜崎「印象は、柔道・レスリングベースで極めが強いイメージはすごく強いです。なので試合的には噛み合うかなと思ってて。大晦日なんでしっかり、さっきも言いましたけど一本かKOで決めたいと思います」

未来「僕は一本勝ちしたいと思ってます。相手のことを褒めたりしてても面白くないと思うんで、ちょっと話変わるんですけど、平本蓮、どうしてます?平本蓮、会場に来てないんで、まさか大晦日出ないなんてこと無いよなと思って。そこが気になりますね。以上です」
斎藤「印象は、冷静ですね。冷静な選手っていうのと、技術もあって身体も強いってとこですね。試合の中で、KOだったらこのパターン、一本だったらこのパターンっていうのがあるんで、それを目指していきたいですね」

矢地「印象っつーか、やったことあるんで。寝技は皆さんの御存知の通り強いし、あとはフレームも大きくて手足も長いし、なおかつ拳も硬いタイプで意外と打撃も一発あったりっていう印象ですね。どう闘うか、どう勝つかについては決まったばっかなんで、これからチームと対策だったり戦略を考えて、最終的に僕の手が上がって勝者コールを受けられたらと思ってます

 質疑応答後、榊原CEOによって補足説明が行われ、会見は終了した。

榊原「今回、実は大晦日に来日するということで予定を調整して準備を進めてくれていた選手は、トフィック・ムサエフ選手、ヴガール・ケラモフ選手、ジョニー・ケース、ルイス・グスタボ、そして一部ちょっと朝倉海選手のチャンネルでも出ちゃってますけど、三浦孝太にと思ってた初参戦のブラジル人選手。計5人、僕らはこの大晦日に参戦させるべくビザの申請とかを進めておりました。今回出れなくなって選手たちは本当に残念がってるし『試合がなくてごめんね』ってだけじゃなくて、ここまでコーチとか家族とかみんなの支えがあって何ヶ月もトレーニングをして準備を進めてくれていたことについてRIZINとしても一部支援をしたいと思ってるんですが、やっぱり選手たちは試合をして初めてファイトマネーが手の上に乗りますので、試合をしないとお金にならないんですね。次の彼らにRIZINで試合を組んであげられるのは春以降になってしまうので、ファンのみんなにも力を借りて、ファイターズエイドって形でのクラウドファンディングをレンスポさんと組んで外国人選手たちにエールを送る気持ちで、クラウドファンディングサイトをレンスポと組んでやりたいと思います。詳細に関しては来週にでもアナウンスをさせていただくことが出来ると思います。集まったお金は全部選手たちに届けられればと思いますし、それが彼らRIZINに次に参戦してもらうための血となり肉となると思いますので、詳細が決まりましたらまた発表させていただきます」

<会見後囲み取材>


榊原信行CEO
――カードの発表が難航しているのはやはり外国人選手の招聘問題?
「そうですね。当然今日発表した外国人選手が絡んだカードは11月には決定していたカードなんで、それをバラして。サトシの本来であればタイトルマッチの相手はジョニー・ケースで決まってましたし、ジョニー・ケースなきあと誰で、それをタイトル戦で行くのかどうかを最終調整して矢地選手になったりとか。武田選手も当然、ベイノア選手と演る予定で進んでいたわけではなくて外国勢とやるってことで準備が進んでたりしてて。今回の大晦日の1つのテーマとしてもいいかなと思ってたのは、リベンジマッチ5番勝負みたいのを大晦日で見やすいように横串に刺そうと思ってて。そのリベンジの中で唯一サトシがMMAで負けてるジョニー・ケースを呼び、グスタポと矢地がやり、みたいな。その中で未来も。本人がああいうふうに発言しているんでアレですけど、11月の早い段階でクレベル選手との和解に向けて話をした時点では『クレベルでやる』と。『クレベルで大晦日お願いします』ということでクレベル選手にオファーをして、クレベル選手からの返事が……和解したはずなのにいただけなくて。やるともやらないとも無い状態で、我々も難しいのかなあというところで斎藤選手と。斎藤選手でもいいし誰でもやりますというところで、斎藤選手も怪我があったのでね。そうこうしている内に1000万企画で未来も怪我をして、そこから色々と調整事が増えたりもしたんですけど、最終的に斎藤選手ということになりました。リベンジの試合がいくつかハマってはいるんですけど、まあ、この後の最終カード編成、あと5試合、6試合ですね。今日の発表に間に合えばと思って昨日までもやったものもあるんですけど、ちょっと間に合わなかったので来週に向けて、来週の中盤くらいに残りのカードを発表できるように積み上げたい。そう思ってます」

――全17、18試合となる中で、もうカードの片側は決まっている?
「うん。片側っていうか、大体みんなの想像がつくような選手たちがどうなるのか。当然それぞれの怪我の問題もあったり、相手に対していいとか悪いとかも含めてあるんで。多分17、18くらいかなと思ってます」

――来週で三浦孝太選手の試合も決まる?
「そうですね。海のチャンネルの中でも言っちゃってるように、ブラジル人選手で準備が進んでたんですけど、そこでも白紙になって、今は国内の三浦孝太のデビュー戦としてインパクトが有って、彼の現状の実力を鑑みてバランス、手が合う選手と最終調整中です」

――会見でも名前が出た平本蓮選手について
「平本選手とは、堀口の試合が終わった翌日に直近で言うと話をして。本人は大晦日でもいいし大晦日でなくてもいいんですけど、結局これも入国をしてきて、いま3日間の強制隔離をしていて、そのあと10日間の自主隔離になるはずなんですけど、オミクロン株のレギュレーションが明確に決まらないんで。14日近い隔離を、自宅とかで1人でトレーニングを出来るとかって環境になるのかどうかにもよるんですけど、大晦日にちょっと体調的に、久しぶりの日本なんでですね、ウエイトの問題も含めて間に合うのかどうかだなあと思ってます。本人とはしっかり話をしてみたいと思ってます。間に合えば大晦日もワンチャンあると思いますが、年明け一発目かなって気もしてます」

――さいたまスーパーアリーナが29日が空いた形になったが、なにかやる予定は
「んまぁ~、間に合わないですね。1ヶ月前なんで券売も含めて。29日の村田選手の試合が正式になくなったのが12月に入ってからですから。他にも声をかけたんですけど、流石にちょっと作業的に間に合わないので、残念ではあるんですけどね。もうちょっと前だったら2DAYSにしてやることも可能だったのかなと思うんですけど。まあ、今年はさいたまスーパーアリーナさんとも話をしてもう31日のみに集約しようという形になりました」

――外国人は来られないが、フルでは出来るというところで、逆に言うとこの陣容でも25000人の客入りに手応えがある?
「過去最高だと思いますよ。まあ、メイウェザーvs天心のときはちょっと別なんですが、そのときの勢いに迫るくらいの熱はありますね。さっきの未来の話もそうだけど、やっぱ継続は力でですね、今年7年目の大晦日なんで、年末の大晦日の風物詩の1つとして確実に格闘技を見るってのがなってきて。通常の大会ではなかなか頼まれない押し目買いというか、カードも決まってないけど大晦日にはRIZINに行くからチケット欲しいって人たちが、やっぱり僕の周りにも個人的にも増えてきてますし、今年の年末は特にそういう意味でのお問い合わせ、お申込み、事前予約の段階でいただいてるんで。十分このコロナ禍の中で日本人選手、日本在住の外国人選手たちとともに創ってきた熱というものが1つ集約された集大成のような大会になると思うし、それで十分世間と戦えるんじゃないかなという手応えはあります」

――テレビ放送も生放送枠はある?
「生は、今確実にあると思うんですが、何試合くらいでどういう時間帯で切ってくるか。4試合やるのか、5試合やるのか。そのへんのところはこちらが最終のラインナップをまとめきらないと最終編成にはならないと思いますが、この1週間の中で積み上げたものでフジテレビさんと最終調整をしたいなと思ってます」

――RENA選手は間に合いそうですか?
「うん。僕は間に合うと思いますけどね。最終はドクターからの、やっぱりあれだけの怪我を負って11月に縫ってるところに傷口の状況次第だと思います。彼女との話をしてる中では気持ちは前向きなので、ドクターストップってことにならなければ出てきてくれる、出てこれるんじゃないかなと思います」

――那須川天心選手の相手も外国人が候補に上がっていたと思いますが、日本人選手になりそうですか?
「天心のことについてはまだ引き続きノーコメントで。言ってもあと3週間なんで、出る・出ないも含めてどういう形のものが決められるのか、この週末も含めて話し合いをしっかり進めていきたいなあと思います」

――未来選手の怪我の状況について、会見ではぼかしたように言っていましたが……
「あんまり怪我のことは。もちろん怪我を負っていることは間違いないんですが、ああいう人なんで、試合をするという交渉という場に於いてはあんまり自分の怪我の詳細とか色んな事言わないですよね。だから、結局ホントのところは分からないですよね。実際怪我をしているのは間違いないと思うんですけど、既に斎藤選手との駆け引きも始まってるだろうし。それを負っていてもチャレンジをしてみようと、大晦日を俺が盛り上げようと、朝倉家の長男なもんですから。長男ってのは責任感が強いのでですね、最後はお兄ちゃんが『俺がやるんだ』って感じに振れるんですよね」

――そういう意味では、RIZINの中でも長男格になっている?
「んまあ、長男風吹かせてますよね(笑)完全に吹かせてます(笑)」

――未来vs斎藤の勝者がタイトル挑戦候補になる?
「タイトル戦と絡めてみるのはどうかなと思ってます。タイトル戦線の中の流れの中の1戦とするんじゃなくて、ここまでの斎藤選手と現王者のクレベル選手のことも含め、僕らが斎藤選手にだいぶ無理させて10月の横浜でああいう結果なんで。試合の内容から含めても僕はダイレクトリマッチで。12日の牛久選手がDEEPの試合でどういう形で、その勝った負けたはいいんですけど怪我の状況下にもよると思うんですけど。春先とかに、この大晦日、そして牛久選手のDEEPでの試合、それはそれでそれぞれ一期一会でやるんだけど、タイトル戦としては斎藤裕のダイレクトリマッチが正しい筋。斎藤選手にそういう機会を作ってあげるべきという前回の試合の状況、試合内容だったかなと思ってます」

――スコット・コーカー氏が3月に日本大会もあり得たという発言をしていました
「“ありえた”じゃなくてまだあり得ると思います。僕はやりたいと思ってる。ホントに今、BELLATORが2回目の日本進出、ホントは12月の30日、大晦日の前日にやるはずだったんですよ。29日に村田やって、30日にBELLATOR日本やって、31日にRIZINっていうのがフルコースで準備ができていて、そうしてれば堀口は12月の頭に試合をしなかったんです。コネチカットで。それも入国が難しいよねってことで諦めざるを得なくて、だったら堀口の試合を12月中には組みたいのでコネチカットでタイトルマッチだけやらせるねっていう。ホントはスコットと話してたのは、12月30日の日本大会で堀口凱旋、そこでBELLATORワールドGP、バンタム級1回戦っていう絵で日本で勝負したかったし、スコットもその気持でいた。で、それが12月の頭に堀口のコネチカットでのシングルのタイトルマッチだけ、GP1回戦とは関係なしね、勝っても負けてもGP行くよっていうところで、8人になったのも含めて、3月に日本でやるってことを決めてたわけですよ。ホントはスコットと堀口が大晦日に来て、ドカーンとぶち上げてっていう……全部オミクロン株に翻弄されて。結局、その試合は全米生中継でショータイムで放送されるんで。僕らが1つ待ってるのは、今週中には出るという、コミッショナーからの堀口のサスペンデッドが何日になるのか。あの倒れ方、KOを見ると、90日はサスペンデッドが打たれると思うんです。ひょっとすると180日とか打たれちゃうと3月とかもないんですよね。まずそれが1つと、オミクロン株を含めてみんな外国人が3日間の隔離とかであればみんな受けられるってことで、200人近いスタッフがアメリカから飛んでくることになるんで、それでも僕は日本で凱旋で、GPの1回戦、4試合、その1試合がペティスvs堀口ってなるんだったら、これはスコットにも、まさに今日も話をしてんたですけど、その可能性を探りたい。全力でちょっと……全力でって言ってもこればかりは国の大きな規制がどうなるかによるところなので、その可能性は諦めずにもう少し待ちたいなと思います」

――平本選手がまた向こうに戻ったようですが、4月より早くRIZINがあるということ?
「やります。むっちゃくちゃやりますよ、来年。大変ですよ?(笑)最初の大会は2月中にスタートしますし、これも近々発表しますけど、LANDMARKも1月末かから2月に2回めを考えてますし、来年のスタートは2月、TRIGGERで。日程も場所も大体は決まってはいるので、来年のスケジュールを決めたところで、まずこの大晦日の結論をちゃんと、『今年の大晦日は全17試合です』ってことをお伝えできたあとで、年内に来年の構想をお伝えできたらと思ってます」

『Yogibo presents RIZIN.33』
日程:2021年12月31日(金)
開始:14:00(予定)
会場:埼玉県・さいたまスーパーアリーナ

<新規発表カード>
▼RIZIN MMAルール(120.0kg):5分3R
シビサイ頌真(パラエストラ東京/巌流島)
vs
関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)

▼RIZIN MMAルール(71.0kg):5分3R
武田光司(BRAVE)
vs
“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)

▼RIZIN MMAルール(66.0kg):5分3R
萩原京平(SMOKER GYM)
vs
鈴木博昭(BELLWOOD GYM)

▼RIZIN 女子MMAルール(49.0kg):5分3R
浜崎朱加(AACC)
vs
伊澤星花(フリー)

▼RIZIN MMAルール(66.0kg):5分3R
斎藤裕(パラエストラ小岩)
vs
朝倉未来(トライフォース赤坂)

▼RIZINライト級タイトルマッチ RIZIN MMAルール(71.0kg):5分3R
【王者】ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)
vs
【挑戦者】矢地祐介(フリー)
※初代王者は初防衛戦

<既報カード>
▼RIZIN JAPAN GP 2021 バンタム級トーナメント リザーブマッチ RIZIN MMAトーナメントルール(61.0kg):5分3R
元谷友貴(フリー)
vs
金太郎(PANCRASE大阪稲垣組)

▼RIZIN JAPAN GP 2021 バンタム級トーナメント 準決勝 RIZIN MMAトーナメントルール(61.0kg):5分3R
扇久保博正(パラエストラ松戸)
vs
井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)

▼RIZIN JAPAN GP 2021 バンタム級トーナメント 準決勝 RIZIN MMAトーナメントルール(61.0kg):5分3R
朝倉海(トライフォース赤坂)
vs
瀧澤謙太(フリー)

▼RIZIN JAPAN GP 2021 バンタム級トーナメント 決勝戦 RIZIN MMAトーナメントルール(61.0kg):5分3R
扇久保vs井上の勝者
vs
朝倉vs瀧澤の勝者

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