「いつまでファンでいるつもり?」17歳の元アイドルレスラーが憧れのヒールレスラーとリング上で対戦!
8日、東京都・新宿FACEにてGLEAT『G PROWRESTLING Ver.12』が開催され、細川ゆかりが憧れの宮城倫子とエキシビションマッチを行った。
細川ゆかりは、日本民謡を世界各国に発信するために結成されたアイドルユニット『民謡ガールズ』に所属し“ゆとりん”の愛称で親しまれた元アイドル。現在は17歳の高校2年生。
センダイガールズプロレスリングに所属していたカサンドラ宮城(当時)に憧れてプロレスラーを志し、中学生の頃からHEAT-UP主催のプロレス教室で研鑽を積んだ上で2019年8月にさくらえみ率いる我闘雲舞で“リンリン”の名でプロレスラーデビュー。今年7月に我闘雲舞を退団し、9月には“細川ゆかり”の名でGLEATへと入団。現在GLEATには宮城倫子(元・カサンドラ宮城)が所属しており、細川はついに憧れの人と同じ団体に所属するに至った。
この日の大会では細川のGLEAT所属後初試合として宮城との5分のエキシビションマッチが組まれ、大喜びの細川に対して宮城は「大好きとか憧れとか、ファンだとか言われてもリング上対角にいる以上、ファンサービスはしません。その気持ちは闘いに必要か?」「いつまでファンでいるつもり?何の為にリングに立つの?このままだと、今のままだと、私達に先はない」などプロとして厳しい言葉を返していた。
試合が始まると、細川は序盤からダイビングクロスボディを発射するなど果敢に攻め込んでいくものの、宮城はこれをガッチリと受け止めて放り捨て「オラ、来てみろ!」と細川にエルボーやビンタなどを好きなように打たせていく。
宮城は容赦のない顔面蹴りを連打してロープに振るが、細川はフランケンシュタイナーで切り返し、ダイビングフットスタンプ、ダイビングクロスボディ、踵落としから腕固め、胴締めスリーパーと必死の猛攻。宮城は冷静に背面へバスターして外し逆エビ固めに捕らえるが、ここで5分経過のゴング。
宮城は細川の右手を掲げて健闘を称えるが、そこへ突如橋本千紘が会場に現れ、「ヌルい試合やってんじゃねーよ。お前、仙女辞めて、やりたかったこと本当にこれで合ってんの?」と宮城を挑発。さらに「あたし、お前のこと大ッ嫌いなんだよね。大ッ嫌いだけどLIDET UWFのリングは大好きなんですよ。あたしがここにいるってことはお前も分かってんだろ?ブレブレなの、お前。今の宮城倫子はブレブレ。あたしがホンモノをお前に叩き込んでやるよ」と宣戦布告し、細川にも仙女の選手をぶつけることを宣言して去っていった。
試合を終えた細川は「見てください。ここ(コスチュームの背中)にGLEATって書いたんですよ。これを入れれば宮城選手に蹴られないと思ったんです。でも思い切り蹴られました。なので次回はここにMIYAGIって入れたいと思います」と独特な感性でコメント。
そして仙女の選手が刺客として差し向けられることについては「私は誰が相手だろうとGLEATな愛を込めてしばかせていただきます」と闘志を見せた。
試合後、宮城は「『憧れて』とか『大好き』っていうのを闘いに持ち込んだとしてもお客さんはそこを求めてない。まず彼女に対してそこを伝えたかった。16歳ですよね?(※細川は先月17歳に)16歳で倍以上に年が離れている大人と闘うのって相当な根性が必要。そのプロレスに対する気持ち、闘いに対する気持ちは見えました」と細川を評価。
そして、「12月30日、私の元いたセンダイガールズプロレスリングの、私の過去。橋本千紘と闘うことになりました。GLEAT、私に課題をくださってありがとうございます。これほど嫌な課題はありません。橋本千紘と闘えるならルールは何でも良い。アイツとは腐れ縁なんで」と橋本とのLIDET UWFルールでの闘いに向けて気炎を上げた。