メンヘラ堕ちしたグラレスラーから呪われたアイドルレスラーが激勝!「狂ったように感情を顕にする人間は美しくて強い」
27日、東京都・国立代々木競技場第二体育館にてスターダム『FIBREPLEX Presents TOKYO SUPER WARS ~東京超女大戦~』が開催され、中野たむがメンヘラ堕ちした白川未奈を制してワンダー・オブ・スターダム王座の6度目の防衛に成功した。
中野たむはジュリアとの壮絶な抗争を経て今年3月に白いベルト(※ワンダー・オブ・スターダム王座)を獲得。この“聖なる白いベルト”をスターダムの象徴にすべく邁進するとともに、グラレスラー&女優レスラーのみで構成された人気抜群のユニット“COSMIC ANGELS”を率いてスターダムの中心人物として君臨している。
たむは、コズエンを「様々な絶望を乗り越えて這い上がってきた人生の挫折者の集まり」と評しており、今月3日にはコズエンの盟友であるウナギ・サヤカとの泥臭い試合を制してたむが白いベルトの防衛に成功。同じくコズエン所属でありたむと“DREAM☆H”のタッグを組む白川はこの闘いに感化されて挑戦を表明し、2戦連続のユニット内王座戦が行われる運びとなった。
白川は中野たむに強い憧れを持つ故に、一部ファンから「中野たむのお荷物」と言われていたことなどから劣等感に苛まれる日々が続いていたという。そしてたむと対等な立場で隣に立ちたいという向上心と、たむが口に出して自らの愛に応えてくれないもどかしさが化学反応を起こしてメンヘラ堕ち。この日の白川は黒髪に地雷系メイクを施した姿で登場した。
選手コールが終わると、ゴングを待たずに白川がたむに裏拳を叩き込み、コーナーにたむの足を乗せてのインプラントDDTで先制。白川はたむの髪や顔面を執拗に痛めつけ、ボロボロと涙を流しながら「こたえてよ!こたえろ!」と叫んで幾度も顔面を蹴りつけていく。
対するたむは敢えて無言を貫きながら両手を広げて白川の想いの乗った打撃をすべて受け止め、白川が放つ雪崩式、断崖式、正調式と多彩なインプラントDDTもすべて受け入れていく。
白川がグラマラス・ドライバーMINA(※ギャラリアと同型)を狙うとたむは激しく抵抗。追撃を狙うと思われた白川だったが、ビンタに見せかけて愛おしそうな表情でたむの頬を優しく撫でる。これに対してたむは容赦のないビンタで返礼し、バイオレット・シューティング(※変形ランニングニー)、バイオレット・スクリュー・ドライバー(※SSD)、トワイライト・ドリーム(※変形タイガースープレックス・ホールド)と怒涛の大技ラッシュで3カウントを奪った。
試合後、たむは「ちゃんみな、中野たむ、強かったっしょ。だからさ、あんたももっと強くなって、たむの近くに来てよ。たむは、ずっと待ってるんだからね!」とようやく思いを口に出して破顔。これに対し、白川は泣きながら抱きついてたむを押し倒し、2人はしっかりと思いを確かめ合った。
その後、たむは白いベルトへの次期挑戦者決定戦を制した上谷沙弥とリング上で対峙し、12月29日の両国国技館大会での王座戦が決定した。
たむと上谷は今年7月の横浜武道館大会でも白いベルトをかけて闘っているが、その試合は上谷の負傷欠場明けの復帰戦であったこともありたむが快勝している。たむはこれについて触れ、「前回は万全の状態じゃなかったけど、今回は万全の状態のシンデレラを倒して、本当に白いベルトの王者として不動の王者となります!シンデレラの魔法は12時で解けるけど、白いベルトの呪いは中野たむから永遠に解けません!」とV7に向けて気炎を上げた。
そして、たむは白いベルトの防衛ロードについて「白川未奈、狂ってましたね。この白いベルトは、人を狂わせるほどの魅力を持った呪いのベルトです。でも、狂ったように感情を顕にする人間は美しくて強いと思いませんか?!私はもっともっと狂った奴らとどんどんこのベルトをかけて闘いたい!」とその熱い想いを叫んだ。