【試合詳細】8・3 スターダム新木場大会 岩谷麻優&星輝ありさ&鹿島沙希vs木村花&ジャングル叫女&小波 【フューチャー・オブ・スターダム】林下詩美vs小野崎玲皇 ビー・プレストリー&渡辺桃&AZMvs花月&アンドラス宮城&夏すみれ
『STARDOM X Shining Summer2019』
日程:2019年8月3日(土)
開始:12:00
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:295人(満員)
▼3WAYバトル 15分1本勝負
[STARS]○飯田沙耶
4分54秒 飯田大橋
[TCS]●吏南、[QQ]●妃南
▼シングルマッチ 15分1本勝負
△中野たむ
15分0秒 フルタイムドロー
△スターライト・キッド
▼TCSvs大江戸隊 6人タッグマッチ 20分1本勝負
[TCS]ボビー・タイラー/ゾーイ・ルーカス/●ルアカ
10分55秒 ダイビングセントーン→片エビ固め
[大江戸隊]○葉月/刀羅ナツコ/ジェイミー・ヘイター
▼クイーンズ・クエストvs大江戸隊 6人タッグマッチ 30分1本勝負
[QQ]ビー・プレストリー/渡辺桃/●AZM
10分43秒 チキンウイング・アームロック
[大江戸隊]○花月/アンドラス宮城/夏すみれ
▼フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 15分1本勝負
【王者/QQ】○林下詩美
5分28秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
【挑戦者/QQ】●小野崎玲皇
※王者が4度目の防衛に成功
▼STARSvsTCS 6人タッグマッチ 30分1本勝負
[STARS]岩谷麻優/星輝ありさ/●鹿島沙希
16分41秒 トライアングルランサー
[TCS]木村花/ジャングル叫女/○小波
詩美がフューチャー王座を防衛しJTOの舞華と後楽園ホールでの王座戦が決定!白いベルトの前哨戦で星輝と叫女が火花!アンドラスがAZMに大胆告白も玉砕?!
第1試合
オープニングマッチとなる3WAY戦、飯田が握手を求めるも二人は応じずゴングが鳴ると、吏南と妃南がロックアップからのエルボー合戦を始め、飯田がこれをカットすると吏南と妃南が飯田をドロップキックでコーナーまで吹き飛ばし、二人でそれぞれ左右の腕へ腕十字を狙う。しかし吏南と妃南が互いを突き飛ばしながら奪い合うように飯田をフォールし、中々決まらないとそのまま二人でエルボーを打ち合う。
ここで復活した飯田が妃南と吏南をそれぞれドロップキックで吹き飛ばし、さらに吏南にはドロップキックを3連発。飯田は「上げるぞ!」とボディスラムを狙うが、吏南はこれを耐えて飯田に組み付き卍固め。これは妃南がカットし、吏南にエルボーを放っていくが、妃南はこれをかわしてレッグスイープ。続けて吏南は妃南の顔面にツバを吐いてバックスライドを狙うが、ここに飯田が突っ込んできて二人まとめてドロップキックで吹き飛ばすと、二人それぞれにボディスラム。しかし妃南に二発目を狙ったところを耐えられるとそのままエルボー合戦へ。互いに助走をつけながら打ち合っていくが、妃南が「負けるか!」と連打。さらに飯田のドロップキックをかわして外道クラッチも吏南がカットし飯田へ首固め。これを妃南がカットすると吏南にドロップキック。吏南もドロップキックで返すが、ここで飯田もドロップキックで突っ込んでいき、飯田が吏南と妃南を二人同時にまとめての飯田大橋で3カウントを奪った。
第2試合
入場するとキッドはたむへ握手を求め、たむもこれを両手で握り返してクリーンファイトを誓いゴングが鳴る。
まずは手4つでガップリ組み合い、力で勝るたむが押し倒してそのまま連続フォール。さらにフォールを返したキッドの腕を取ってリストロックに持ち込んでいく。キッドもこれをリストロックで返し、互いに側転や前宙で軽やかに切り替えしていく。続けてキッドがたむの足を取ってグラウンドに引き込みレッグロックの応酬へ。キッドが足4の字固めにはいるとたむは腕を伸ばしてロープブレイク。
キッドはたむをフロントネックロックで絞め上げるが、たむもヘッドロックで切り返し腰投げでテイクダウンを奪うがキッドが振り払って低空ドロップキック。たむも即座に起き上がってヘッドハンターからサッカーボールキック。続けてキッドをコーナーに振って串刺しバックエルボーを2発、ボディスラムと連撃し脇固め。さらに足を極めての変形STFに持ち込むが位置が悪くキッドはすぐにブレイク。たむはキッドを蹴り回しながらコーナーに追い込み踏みつけ攻撃。さらに「どうしたどうした」と挑発しながら引き起こすと、キッドはエルボーで突っ張っていく。たむは意に介さずキッドをボディスラムで叩きつけ、場外にエスケープしたキッドへコーナートップから場外飛びを狙うが、キッドがエプロンに上がってきてたむを下から捕縛するとロープを使ったエプロンDDT。今度はキッドがコーナートップから場外飛びを狙うが、たむが地対空エルボーで叩き落として場外戦へ。二人は場外でドロップキックを打ち合うとダブルダウンとなるが、二人同時にリングへ戻る。
たむはスピンキックからのソバットを放ってロープに走るが、キッドはドロップキックでカウンター。さらに突っ込んでいくがたむが延髄斬りでカウンターし、コーナートップからデスティニーハンマーを狙う。これをかわしたキッドがスリングブレイドから619、その場飛びムーンサルトプレス、さらに「上げるぞ!」とボディスラムを狙っていくが、たむがこれを耐えて飛びつきネックブリーカー、さらに側転ニードロップと追撃し、コーナーに上ってデスティニーハンマー。さらにPKを狙うが、キッドがこれをかわしてジャックナイフ式エビ固め。これを返したたむがキッドの側頭部にスピンキック。さらにもう一発スピンキックを放ち、これをかわしたキッドの腕を取って側転式飛びつき腕十字。キッドはなんとか足を伸ばしてブレイク。
たむはコーナーに上っていくが、キッドが下から組み付いて雪崩式アームドラッグ。続けてコルバタを狙って組付き、たむが耐えると自ら着地して不知火。これを返されると即座にコーナーへ上がり旋回式ダイビングボディプレス。たむがこれを返すとヨシタニックを狙うが、これを回避したたむのスピンキックがキッドの側頭部にクリーンヒット。両者ダブルダウンへ。
両者は膝立ちでエルボーを打ち合っていき、そのまま立ち上がってエルボーを連打。競り勝ったキッドがフィッシャーマンズスープレックス、たむがバックドロップ、ジャーマン・スープレックスホールドと攻め立てていく。キッドもタイガースープレックスを狙い、これをたむがスモールパッケージで切り返すとキッドも体勢を反転させてフォール合戦へ。たむがキックアウトするとキッドはロープに走るが、たむがトラースキックでカウンター。トラースキックがヒットした瞬間に15分フルタイムドローのゴングが鳴った。
試合後、二人は抱き合って健闘をたたえ、二人で手を挙げて観客にアピール。たむがキッドのためにロープを上げて退場させ、二人並んでバックステージへ消えていった。
第3試合
先発はナツコとゾーイでゴングが鳴ると、ロックアップから腕取り合戦、ナツコが髪を掴みながらフロントネックロックに入るが、ゾーイはいきなりのノーザンライトスープレックス。そしてゾーイは日本語で1から10まで数えながらPKを10発放っていくが、最後の一発をキャッチしたナツコがゾーイの足に噛み付く。ジェイミは「オイシイ!」と合いの手を入れる。
ジェイミーと葉月はタッチを回しながらゾーイを痛めつけ、葉月がヘアホイップでロープ際に放り投げて顔面ウォッシュ、ジェイミーが「バカガイジ~ン♪」と煽りながらのスリーパーホールド。さらに自分の口に指を突っ込み、ゾーイをキャメルクラッチで固めながらゾーイの口にその指を突っ込み「ダイジョウブゥ~?」と挑発。ナツコにタッチ。
ナツコは突っ込んでいくが、ゾーイはカウンターのフェイスバスター。さらに左右にエルボー連打でコーナーに追い詰め、串刺しスピンキック、串刺しビッグブートと連撃してボビーにタッチ。
ボビーはナツコにトラースキック、RKO、トラースキックと攻め立てて走るが、ナツコがカウンターのショルダータックルからギロチンドロップ。ジェイミーにタッチ。
ジェイミーはボビーと正面からエルボー、ラリアットを打ち合い、ジェイミーがボビーへターンバックルブレーンバスター、ドラゴンバックブリーカーと攻め立てて葉月にタッチ。
葉月はボビーへスワンダイブ式ミサイルキックからクロスフェイス。しかしボビーはこれを振り払ってエルボーで返し、両者足を止めてのエルボー合戦へ。これを制したボビーが串刺しバックエルボーを叩き込み、粘る葉月を延髄斬りで追撃。葉月もジャンピングフロントハイキックを放つもダウン。ボビーはルアカにタッチ。
ルアカは葉月にランニングビッグブートを連発し、エルボー連打からロープに走りクロスボディ。これを返されるとルアカは葉月をロープに振るが、ここにナツコが突っ込んできてスピアーでアシスト。葉月はみちのくドライバーで叩きつけてからロープへ走るが、ボビーが入ってきてトラースキックで迎撃。そしてゾーイとボビーが葉月を二人で担いで前に放り捨て、ルアカがボディプレスからフィッシャーマンズ・スープレックスホールド。これはナツコが必死のカット。ルアカはバズソーキックを放ち、葉月がこれをかわして組み付き葉・月ストラルを狙うが、ルアカはこれも抜け出して首固め。葉月がキックアウトするとルアカはロープに走るが、ナツコがエプロンからルアカにミドルキック。さらにリング内でルアカをカミカゼで叩きつけると葉月がコーナートップからダイビングセントーン。これで3カウントを奪った。
第4試合
現アーティスト・オブ・スターダム王者組の大江戸隊3人と、QQのビー&桃&AZMが激突するこの試合。アンドラスがレフリーのボディチェックを済ませ「おかしいだろ」と指摘されると「おかしくねぇだろ?!」と逆ギレ。
QQが試合前に握手を求めると、アンドラスのみAZMの握手に応じるがアンドラスはギッチリ握って離そうとせず、あわや乱闘スタートと思われたがゆっくりブレイクし、その二人のマッチアップでゴング、
ゴングが鳴るとアンドラスが逆に握手を求めるが、AZMはその手を叩いて中指を立てる。怒ったアンドラスは殴りかかっていくが、AZMもこれに応じて両者はリストロックの攻防へ。しかしアンドラスはAZMの手を握り「ずっと気になってましたァ~!」と絶叫。しかしAZMは「キモい!」と一蹴してひっぱたくと桃にタッチ。
桃はアンドラスにサッカーボールキック、PKと放っていくが、アンドラスがサミング。ここへ花月と夏が加勢に入り3人でコーナーに追い詰めて痛めつける。
花月に代わると、花月は桃の顔面に水を噴射。リング上が涼しくなり夏が「風流だね!」と褒め称える中、花月はボディスラムで叩きつけ夏にタッチ。
夏は桃をロープ際まで追い詰め顔面を踏みつけていく。そしてコーナーに顔面を叩きつけブロンコバスターを狙っていく。その間にアンドラスは「AZMちゃぁぁ~ん!」と叫びながらAZMを追いかけ回し、AZMは会場外まで逃走。
夏はブロンコバスターを放つが桃はこれを回避して自爆させると串刺しドロップキックを放ち、ビーにタッチ。
ビーは夏に串刺しラリアットを狙うが、夏がこれを回避するとコーナーに駆け上りダイビングフットスタンプを狙う。これを回避した夏がフィッシャーマンズスープレックスで叩きつけ、ビーのニーリフトをかわして張り手を見舞い花月にタッチ。
花月はビーに串刺しエルボーからブレーンバスター、さらに変形キーロックで痛めつけるがビーは足を使って振り払いバックドロップ。これをキックアウトされる動きに合わせてクロスフェイスで絞り上げて行くが花月はなんとか自力でロープへ。ビーは花月に串刺しラリアットを放つが、花月がこれを回避すると大江戸隊3人が入ってきてビーを袋叩きに。花月がビーをえびす落としで叩きつけ、さらにロープに走るがビーがカウンターのハイキック。花月もハイキックでやり返すと両者ダウン。ビーが先にAZMへタッチ。
AZMはタッチを求める花月にミサイルキックを放ち、桃がハイキックでアシストしAZMがブレーンバスター。AZMは花月を引き起こすが、花月はAZMの顔面に右ストレート。さらにAZMをコーナーに振っていくが、AZMはコーナーに駆け上りクロスボディ、さらに桃がミサイルキックで追撃し、AZMがミスティカ式腕固め。これをカットされるとQQが3人でドロップキックを放ち、AZMがコーナートップからダイビングフットスタンプ。AZMは「終わりィ!」と宣言して花月を引き起こすが、ここでAZMに執心するアンドラスがリングに飛び込んで来て「AZMちゃぁ~ん!」と叫びながら背後から抱きつき妨害。その隙に花月はえびす落としを狙うが、AZMは回転エビ固めで切り返す。花月もエビ固めで切り返し、激しく上下が入れ替わるフォール合戦へ。両者が離れると花月が即座に飛びついて腕十字を狙い、AZMが暴れると花月がチキンウイングアームロックで絞り上げ、そのままタップを奪った。
試合後、「AZMちゃぁぁん!」と叫んで突っ込んでいこうとする宮城を花月と夏が押さえる中、QQの面々は退場していった。
そして、入れ代わりに8月10日に大江戸隊同士のアーティスト・オブ・スターダム戦を控えた葉月&ナツコ&ジェイミーが登場。
葉月「……『AZMちゃんAZMちゃん』ってさ、おい宮城。タイトルマッチ前に随分と余裕こいてますねえ?」
花月「まあまあまあまあ、新木場のお前ら!元気か!もういっちょ!元気か!いやいやいや、まあアンちゃんのことは置いといて、発作って突然起きるから発作っていうんだよ。わかるよその気持ち。ウチらみんなAZMちゃん好きだったじゃん。その気持ちは分かる。落ち着け落ち着け。まあとりあえず、今日あなた達も勝ちました。我々も勝ちました。ということはですよ、来週8月10日の後楽園ホール、大江戸隊同士のアーティスト・オブ・スターダム戦は間違いなく最高の試合になるでしょうッ!え?そうだよね?最高の試合になると思う人~!?(会場へ)」
(ここでナツコがマイクを奪い取る)
ナツコ「貴女たちにとっては最悪な結果になるでしょうし、まあよろしくお願いしま~す♪」
(ナツコの言葉を最後に挑戦者組の3人はリングを降りる)
花月「……っていうことで!あと残り2試合あるからお前ら楽しんで帰れよ!じゃあな!」
第5試合
QQ同士のフューチャー・オブ・スターダム戦。デビュー1年で華々しい王座戴冠歴を持つ詩美に王座初戴冠を狙う玲皇が挑む一戦。両者はクリーンに握手を交わしてからゴングが鳴る。
玲皇がゴングと同時にドロップキックで飛び込んでいき、エルボー連打からロープに走るが詩美がショルダータックルで玲皇をなぎ倒す。玲皇は手数で、詩美はパワーのあるエルボーで攻め立てていき、これを制した詩美がボディスラム2連発。玲皇は負けずにランニングエルボー、串刺しジャンピングエルボーからのガンスタン3連発。さらにロープに走るが詩美は一本背負いでカウンターし逆エビ固め。玲皇は即座にロープブレイク。
詩美は「終わり!」とアルゼンチンバックブリーカーも玲皇は多彩な丸め込みで反撃していき、ランニングバックエルボーからの連続フォール、さらにスクールボーイ等の丸め込み連発とがむしゃらな攻めを見せるが、詩美が玲皇の突撃をキャッチしてボディスラム、さらにセカンドコーナーからのミサイルキックと試合の主導権を離さない。
詩美はジャーマン・スープレックスを狙うが、玲皇は回転エビ固め。これをキックアウトした詩美は大外刈からの逆エビ固め。玲皇は苦戦したもののなんとかロープまで這っていきロープを掴むが、詩美は即座に中央まで引き戻しアルゼンチンバックブリーカー。そのまま降ろさず持ち替えてジャーマン・スープレックスホールドで叩きつけ3カウント。5分28秒で圧勝した。
そして、詩美との対戦が決定しているジャストタップアウトの舞華がリング上へ。
舞美「新木場のファンの皆様、はじめまして。プロフェッショナルレスリング・ジャストタップアウト所属、プロレスラーの舞華と申します。9月24日、後楽園大会で林下詩美選手と戦うことが決定し、そして、さらにTAKAみちのく代表や関本大介選手らを差し置いてメインイベントが決定致しました。そこで、詩美さん。そのフューチャーのベルトは若い選手のためのベルトですよね?そのベルトをかけて9月24日、後楽園で戦ってくれませんか?」
詩美「(マイクを受け取るも一旦舞華を無視して観客席を向いて)防衛成功しましたぁ!……舞華選手、ホントいつも勝手過ぎ。今日呼んでないし。でも呼んでないのにわざわざ他団体の会場まで来た勇気を勝って、このベルト、挑戦させてあげてもいいですよ。まあどうせ私の防衛数稼ぎにしかならないと思いますけど。みなさん!9月24日、私メインイベントでこのベルトをかけて舞華選手と闘うことになりましたので、 9月24日、是非後楽園ホールでお待ちしています。……帰って」
舞華「ありがとうございます。ではみなさん、9月24日!後楽園ホールでお待ちしています。では!」
詩美「……それではみなさん9月24日、後楽園でお待ちしてます!」
<試合後コメント>
林下詩美
「フューチャーのベルト、無事に4度目の防衛戦、防衛することが出来ました。次の防衛戦相手が決まったっていうか、勝手に決められたんですけど、ジャストタップアウトの舞華選手。今日も呼んでないのに勝手に来て、勝手に挑戦させろって、勝手にマイク取るし。勝手に行動するのは良くないですけど、他団体にわざわざ来てマイクする勇気を勝って、このベルトに挑戦させてあげようかなって思いました。もちろん私が防衛してジャストタップアウトの興行ですけど、最後は私が締めて、防衛数の稼ぎにしかならないですけど、舞華選手とこのベルトをかけて闘いたいと思います」
――舞華選手相手に防衛は間違いな……
「間違いないですね。もう食い気味に言っていいくらい間違いないです。スターダムで私は練習生の頃からスターダムを見てきて、ジャストタップアウトも先日の旗揚げ戦も見させてもらいましたけど、舞華選手はスターダムの足元にも及ばない選手だなって思いました。9月25日までに遊び相手になるくらいには成長してもらわないと、試合は成り立たないんじゃないかと思います」
――小野崎選手については
「自分が欠場している間にQQに加入して、色んな選手がユニット変わってどんどん姿も力も変わっていくのを見て、小野崎さんはなにか変わっているかなって思ってたんですけど、実際に戦ってみて、JANとQQとして戦ったときより数ランクレベルアップした小野崎玲皇になったんじゃないかと思います」
第6試合
両組とも握手は無いまま、ワンダー・オブ・スターダム戦が決まっている星輝と叫女でゴングが鳴ると、両者慎重に距離を詰め、星輝のキック連打を叫女が軽々かわして余裕を見せる立ち上がり。張り詰めた空気の中、両者タッチ。
岩谷と小波のマッチアップとなると、リストの取り合い、ヘッドロックの応酬。さらにショルダータックルを狙う岩谷に小波がソバットでカウンターをして見せるが、ここに星輝と鹿島が突っ込んできてカットし3人同時のドロップキックを狙うが小波はこれを回避。ここに花と叫女も加わって全員入り乱れての場外戦へ。
星輝と強く意識する叫女は花道でのバックブリーカー連打からボディスラムを狙っていき、星輝が耐えると花道に叩きつける断崖式フェイスバスター。星輝が起き上がれなくなると余裕の表情で自らのコーナーへ戻っていく。
場外戦を優位に終えた小波は岩谷にサッカーボールキックを放ち叫女にタッチ。
叫女は岩谷にカナディアンバックブリーカー。さらにストマックブロックの形で腹にヒザを突き立て、さらに容赦のないストンピングから花にタッチ。
花は岩谷にヘアホイップ。さらに髪を引き回しながらリング中央に戻して踏みつけフォール。岩谷は雄叫びを上げながらエルボーで突っ張っていくが、花が上から潰してフットスタンプ。さらに小波と二人で岩谷の顔面を踏みつけていく。
小波に代わると、小波は岩谷にショルダーアームブリーカー、腕へのミドルキック、ロープに腕をくくりつけて踏みつけるなどの腕攻めを展開。小波がリストロックで捕らえたところを花がヒジにダブルアックスハンドルを落とし、そのままタッチを受ける。
花は岩谷の腕をメチャクチャに踏みつけてロープに走るが、岩谷がトラースキックでカウンター。星輝にタッチ。
星輝は鹿島とともに突っ込んでいき、花にトレイン攻撃。さらに鹿島がコーナー上からカーフブランディングを浴びせ、星輝がダブルニードロップ、左右のミドルキック連打からロープに走るが、花がドロップキックでカウンター。叫女にタッチ。
叫女は星輝をショルダータックルで何度もなぎ倒し、ボディプレスを放つが、星輝はこれを回避しバズソーキック。叫女はこれをキャッチするとそーっと星輝の足をリングに置き、エルボーをフルスイング。星輝も正面からエルボー合戦を受けて立ち、互いに足を止めての打ち合い。これに競り勝った星輝がロープに走るが、叫女がフルスイングのエルボーでカウンターしジャイアントスイングで15回転ぶん回す。そしてコーナーに上ってダイビングボディプレスで押しつぶしてフォールもカウントは2。叫女は「フィニッシュ!」とハンマースロー式パワーボムを狙うが、星輝は振り払ってジャンピングハイキックからシャイニング・ニーを放って岩谷にタッチ。
岩谷はロープを背に座り込む叫女に貫通式ドロップキック、ノーザンライトスープレックスホールド。さらにコーナーに振っていくが、叫女が振り返して串刺しラリアット、スライディングラリアット。小波にタッチ。
小波がミサイルキックを放ち、岩谷のエルボーを巻き込んで腕固め。しかし岩谷が体勢を反転させて逆エビ固めでギブアップを迫る。これは花がカットし、叫女とともに岩谷をダブルのフラップジャックで投げ捨て、小波がそこへハイキックを合わせる合体技。そして小波が岩谷の顔面に低空ドロップキックを見舞って腕固め。これは鹿島が必死のカット。
小波は岩谷にフィッシャーマンズスープレックスホールド、さらにハイキックを放っていくが、岩谷がガードしてハイキック、トラースキックのコンビネーションを決めて一矢報いると鹿島にタッチ。
鹿島は帰ってきたばかりの岩谷を「麻優行くぞ!」と駆り出し、二人で小波へサンドイッチトラースキック。続けて鹿島がダブルアーム式フェイスバスター、星輝が1399、岩谷がダイビングクロスボディ、鹿島がダイビングダブルフットスタンプと全員が宙を舞う飛び技を繰り出してフォールも花がカット。岩谷と星輝がTCSを抑えている間に鹿島が小波にmy emblemを狙うが、小波が切り返してバックを取り、そこへ花と叫女が同時に小波ごとドロップキックで吹き飛ばす。STARSの面々が鹿島を救出して勝負を託しTCSを場外に追い立てていくと、鹿島がmy emblem狙って組み付くが、小波が勝率100%のトライアングルランサーで切り返して試合を決めた。
試合後、マイクを取った叫女は星輝にゆっくりと近づいて語りかける。
叫女「やっと興味がわきました。星輝ありさ。この感情に遅いも、早いもありません。前哨戦の意味をしっかり分かった気がします。みなさん今日の試合見て、後楽園、楽しみになりましたよね?!8月10日、後楽園ホール、も~っと楽しませてあげます!」
ここで叫女が星輝に握手を求め、星輝はしっかりと握手に応じるが、叫女がマイクを取り落してしまう。
叫女「……カッコいい感じで決まったのになあ、今。大丈夫?見てない?見てない?……今日はね、小波が勝ってくれたんで、私も気分がいいです!後楽園も近いし、スターダム全員リングに上って『イエッサー!』で締めましょう!」
花「花はやだ。やだやだ」
叫女「いぃ~じゃん!小さいよ!細かいこと気にしないでみんなで『イエッサー!』ってやってくれたらよくない?みんな上がって!ほら来てくれた!AZMちゃん流石!みんな上がって!みんなで『イエッサー!』で締めたいですよね?!(選手たちがぞろぞろとリングまで上がってくる)キタキタキタキタァ!いいよ~みんな!『イエッサー!』出来る?(花月が敬礼ポーズを取ってみせる)オォッ!!いいですねぇ!最高で最悪ですねぇ!いいですねぇ!(拗ねている花に)せっかく勝ったんだから、ホラ!締めて!みんな多分出来るから!見てるから!スターダムにはこうやって色んなユニットがあるけどね!」
小波「みんな違ってみんないい!それが」
叫女「TOKYO CYBER SQUAD!イエッサー!……全然やってない?!『イエッサー!』ってやってよ?!」
<試合後コメント>
TOKYO CYBER SQUAD
小波「めっちゃ暑かった~。でもね、最後はやっぱり私のトライアングルランサーのすごさが」
叫女「100%でしたねぇ、今日も」
小波「もっと褒めて」
叫女「こぉなたんスゴイッ!」(拍手をしながら)
小波「ファンになった?ファンになった?」
花「花は前からファン」
叫女「ずっとファン!ずっとファン!」
花「え?いつから?私のほうがファン歴長いし」
叫女「隠れファン、隠れファン」
花「私は一番第一なんで」
叫女「じゃあそれでいいや」
花「私がイチバン!」
叫女「いいよそれで」
花「蹴っちゃってゴメンね」
小波「許さない」
叫女「最近そういうの多くなってるから、TCS。それがね、TCSの良さなのかも知れないですけど。自分は、白いベルトが後楽園ホール、8月10日に迫ってきていて、しっかり対戦するのが今日が初めてだったんですけど、まあね、自分の凄さ、ジャングル叫女のパワーを思い知ったんじゃないかと思いますけど、8月10日はこんなもんじゃ行かない。今日はジャイアントスイングも15回でしたけど、後楽園は……20回!20回回して!」
花「ギネスじゃね~?」
叫女「ギネスだよね?……あっ、違うって」
花「50回くらいやんないとギネスじゃない」
叫女「まあ新記録には間違いないので、20回回してジャングル叫女のパワーを、スゴさを知ってもらって、自分自身も4度目の白いベルト、自分自身との闘いでもあるので、しっかり決着をつけたいと思います」
小波「ジャングル、ジャングルにはね……(笑)」
叫女「あっ。もしかして明日?」
小波「勝率100%にたどり着けるような何かを私が1つしごいてあげたいと思います」
叫女「明日から合宿なんスよ、TCS」
花「私飲み物係やりまぁ~す」(挙手)
小波「秘密のね、秘密の島でね(笑)」
叫女「合宿があるんで、小波にしっかりシゴいてもらって、パワー+α!小波の思いというか、その技を1つ伝授してもらって」
花「そして私の愛情がたっぷり入った飲み物を飲んでもらって」
叫女「……みんなの思いを背負って後楽園ホールのリングに立ちたいと思います(笑)」
3人「イエッサー!(笑)」