闇堕ちSHOがBOSJ初戦でIWGPジュニア王者のエル・デスペラードから反則三昧の外道勝利!「今の新日はすべてが狂ってんだ」
13日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『WORLD TAG LEAGUE 2021 & BEST OF THE SUPER Jr.28』が開催され、SHOがBOSJ初戦でIWGPジュニア王者のエル・デスペラードから勝利を挙げた。
今シリーズは、ヘビー級を中心としたタッグリーグである『WORLD TAG LEAGUE 2021』と、ジュニアヘビー級のシングルリーグ戦である『BEST OF THE SUPER Jr.28』が交互に開催される豪華なシリーズ。
この日は『BEST OF THE SUPER Jr.28』の公式戦として、エル・デスペラードvsSHO、YOHvs高橋ヒロム、マスター・ワトvsエル・ファンタズモ、田口隆祐vsロビー・イーグルス、金丸義信vs石森太二、BUSHIvsDOUKIの6試合が実施された。
メインイベントではエル・デスペラードvsSHOの試合が実施。
今年9月にBULLET CLUBおよびHOUSE OF TORTURE入りし闇堕ちしたSHOは、確かな技術に裏打ちされたサブミッションで左腕の破壊を徹底しつつ、悪の鈴木軍の一員であるデスペラード相手に序盤からイス攻撃を見舞うなど清濁併せ呑むファイトを展開。
デスペラードも悪には悪で対抗し、イス攻撃や場外鉄柵・鉄柱を使っての足攻めからヌメロ・ドス(※変形マフラーホールド)、SHOのクロスアーム式パイルドライバーを切り返してのエル・エス・クレロ(※丸め込み)、ギターラ・デ・アンヘル(※変形旋回式パワーボム)と対抗し、中盤までの劣勢を意地の連撃で互角にまで持ち込む。
悪vs悪の“正々堂々”のファイトが展開され、会場の空気が最高潮となる中、突如HOUSE OF TORTUREのディック東郷が現れてレフェリーの気を引く。デスペラードは一度は東郷の排除に成功するものの、次は高橋裕二郎までSHOの加勢に現れ、そちらに気を取られた隙に東郷がスポイラーズチョーカーでデスペラードの首を絞め上げる。SHOはスパナを手にとってデスペラードの頭をぶん殴り、歓声一つ起きず静まり返る会場の中でショックアローを決めてカウント3。
EVILも合流しHOUSE OF TORTUREが全員集合する中でマイクを取ったSHOは「1年前、こんな事言われたんですよ。『つえー奴が勝つんじゃねえ。勝った奴が強いんだ』ってね。まさにそのとおりだ。でもアイツ、なんかジュニア最強の証みたいの持ってたよ、ねぇ~?狂ってんだよ!今の新日には全員、パワーバランスからすべてが狂ってんだ。この狂ったジュニアのパワーバランスを俺が変えてやる。ついでに、スーパージュニア、出てる奴ら全員、ただの俺の死体コレクションだ」と叫んだ。
そしてバックステージでは「次は誰?あいつか!じゃあ、現実教えてあげないとね。もう今のこの世の中には夢や希望、目標なんか叶わねえんだよ。あるのは欲望だけだ。明後日、いやこれからもずっとだ。俺がお前ら全員にそれを教えてやる」と15日に対戦する高橋ヒロムへメッセージ。
対するヒロムは自身のセミファイナルの試合後に「お前、CHAOSにいる時、先輩にへこへこしながら周りをウロチョロしててさ、シングルマッチの時だけイキイキしてて、そういう金魚のフンだったSHOが、CHAOSを裏切った瞬間、俺はゾクゾクしたよ!これから先、ジュニアが変わるんじゃないかって、ジュニアに面白い何かが生まれるんじゃないかって、ワクワクした。その結果がお前、今度はEVILのフンになっただけなのか?CHAOSを抜けた理由は“金魚”探しですか?金魚探しのセンスもねーな。EVIL金魚は居心地がいいですか?EVILのフンになれた気分はどうですか?次はおまえが好きなシングルマッチだぞ。なあSHO、どんな“クソ”試合をしてくれるのか楽しみにしてるよ。YOHが引退する前にさ……お前が引退しろや!」と痛烈なメッセージをSHOに送っており、両者の対戦はただでは終わりそうにない。