【試合詳細】10・26 新日本プロレス後楽園ホール大会 【IWGPジュニアタッグ】エル・デスペラード&金丸義信vsタイガーマスク&ロビー・イーグルス 鷹木信悟&BUSHIvsザック・セイバーJr.&DOUKI オカダ・カズチカ&天山広吉&小島聡vsタマ・トンガ&タンガ・ロア&邪道 棚橋弘至&真壁刀義vsKENTA&外道
『Road to POWER STRUGGLE』
日程:2021年10月26日(火)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:363人
▼タッグマッチ 20分1本勝負
田口隆祐/●永田裕志
9分58秒 オコーナーブリッジ
[L.I.J]○SANADA/高橋ヒロム
▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
後藤洋央紀/石井智宏/YOSHI-HASHI/●マスター・ワト
11分27秒 ピンプジュース→体固め
[BULLET CLUB/HOUSE OF TORTURE]“キング・オブ・ダークネス”EVIL/○高橋裕二郎/SHO/ディック東郷(みちのく)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
矢野通/●本間朋晃
10分15秒 Streets of Rage→片エビ固め
[UNITED EMPIRE]グレート-O-カーン/○アーロン・ヘナーレ
▼タッグマッチ 30分1本勝負
○棚橋弘至/真壁刀義
9分20秒 反則
[BULLET CLUB]KENTA/●外道
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
オカダ・カズチカ/天山広吉/●小島聡
11分34秒 エイプシット→片エビ固め
[BULLET CLUB]タマ・トンガ/○タンガ・ロア/邪道
▼タッグマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]鷹木信悟/●BUSHI
11分28秒 ザックドライバー→エビ固め
[鈴木軍]○ザック・セイバーJr./DOUKI
▼IWGPジュニアタッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/鈴木軍】エル・デスペラード/●金丸義信
20分30秒 ロン・ミラー・スペシャル
【挑戦者組/フライングタイガー】○ロビー・イーグルス/タイガーマスク
※王者組が初防衛に失敗。ロビー&タイガーが新王者となる
タイガーマスク&ロビー・イーグルスがIWGPジュニアタッグ王座戴冠!ザックが鷹木の眼前でBUSHIをザックドライバー葬!KENTAが再びUSヘビー級のベルトを強奪!
第1試合
田口とヒロムでゴングが鳴ると互いに距離を開けながらエアモンゴリアンチョップで牽制しあい、ヒロムがモンゴリアンチョップをロープに誤爆して腕を痛めると田口が華麗なアームドラッグで場外に放り出し、場外飛びのフェイントから「オヤァイ!」とギタって挑発し、リングに戻ったヒロムに小こけしを見舞って永田にタッチ。
永田はヒロムの腕をリストロックでじっくり固め、ロープに振ってキチンシンク。
代わる田口はヒップドロップ連発から串刺しヒップアタック。さらにロープに飛んでヒップアタックを発射も、ヒロムが徒歩で避けて自爆させ場外戦へと持ち込む。
ヒロムが場外で田口の股間を集中攻撃し、代わるSANADAもケツを蹴飛ばした上でアトミックドロップ。さらにパラダイスロックにとらえてからケツへの低空ドロップキック。ヒロムにタッチ。
ヒロムはモンゴリアンチョップを発射も、田口がガードしてモンゴリアンチョップ。田口がヒップアタックを放つとヒロムはアトミックドロップで迎撃も、田口はメゲずにもう一発を叩き込み両者タッチ。
永田とSANADAの対面となると永田がミドルキック、ビッグブート、ダブルアームスープレックスと連撃しキチンシンクを狙うが、SANADAが低空ドロップキックで迎撃。エルボー合戦を制した永田が串刺しビッグブートを狙うも、ヒロムが加勢に入ってトラースキック。SANADAはTKOからドラゴンスリーパーを狙うが、永田が脇固めで切り返しつつナガタロックIIへ。これをヒロムがカットすると田口がヒップアタックで排除。永田は延髄斬りからジャーマンを狙うが、SANADAが一回転して着地しオコーナーブリッジで押さえ込んでカウント3。
<試合後コメント>
高橋ヒロム
「(※上着で顔を拭いながら、泣き顔&泣き声で)アー、何かお尻とかいろいろキツいんだー! すごい変なニオイしてるから、絶対洗ってないよアレ! ウワー、顔にへばりついて取れない! ウワー、もうヤだ、真のモンゴリアンチョップとかどうでもいい~! いいよ、たぐっちゃんで。たぐっちゃんに渡すよ、真のモンゴリアンチョップは。俺、こんな思いしてまで真のモンゴリアンチョップなんて別にいらないもん! だいたい何だよ、真のモンゴリアンチョップって!何なんだよ、真のモンゴリアンチョップって! たぐっちゃんだって関係ないじゃん、真のモンゴリアンチョップ! 何で関係ないのに真のモンゴリアンチョップどうこう言うんだよ、俺すごいイヤだ! それに、何か俺がいかなきゃいけない雰囲気、お客さんが拍手で作ろうとするの、俺、耐えられないよ! 俺、だって、なるべく期待に応えたいと思っちゃうタイプだもん! 真のモンゴリアンチョップだって、本当はどうでもいいよ、あんなに汚い臭い思いしてまで、俺、ヤだよ! しかも最後アレ、カメラも何もないところで俺ずっとお尻つけられて、何か知らないけどSANADAさん勝ってくれたからよかったけど。ヤだよ俺、こんな思いまでして真のモンゴリアンチョップ、ヤだ! まぁそんなことどうでもいいんだよ、本当にどうでもいい話なんだ。あー、ヤだった。(※急に真顔になり、泣き声でもなくなり)ところでさぁ、今回、ちょっと対戦カード見たらさぁ、YOHがいないんだね。何、まだ何か引きずってんの? 何か、SHOのことなの? その前からなの? ケガしてさぁ、復帰してさぁ、何か順調だったじゃん。タッグだとか、ジュニアのシングル挑戦したりだとか。いろいろ順風満帆だったんじゃないの? それでも何、満足いかなかった? SHOともっとやりたかったのか? 何か分かんないけどさぁ、そんなことで凹んで、まさかこのシリーズ、自分から『出ません』って言ったんじゃねぇだろうな? それだったら、『BEST OF THE SUPER Jr』出る資格ねぇぞ。もし自分で言ったんだったらな。そうじゃないことを祈るよ。ふと昨日、対戦カードを見たらYOHの名前がなかったからさ。ん~? まぁいいんだけどね、気になっちゃったから」
永田裕志
「あー、チクショー。いけると思ったけどな。やっぱりとっさの判断が鈍いな。まだまだ、そういうとこがまだまだだな。まぁいいや。今シリーズのテーマは、“人探し”。自主興行もあるし、その後は『WORLD TAG LEAGUE』もあるし。俺のタッグパートナーはいないわけだから。“人探し”。それをテーマにいきたいと思います」
田口隆祐
「真・モンゴリアンだとか真のモンゴリアンだとか、偽ゴリアンだとか、そんなの、名前がどうこうじゃなくて、ヒロムのあの、モンゴリアンチョップをバカにした態度、アレが気に食わねぇんだ。アレが気に食わねぇだけなんだ。アレをやめさせるのが、今、私に与えられてる使命だから。あの態度、アレをやめさせる。アレをやめさせるために、レスラーになったのかもしれない。プロレスの神様はもしかしたらそれを見越して、私をプロレスの道に進めたのかもしれない。それを感じてます。それが一つ。もう一つ。SANADA、オイ、新日本プロレス公式スマホサイトの日記で、下ネタ書いてんじゃねぇぞ、オイ。アレは俺の縄張りだからな。同じ金曜日担当だからって、許されると思ったら大間違いだから。SANADA、下ネタ使いたいんだったら……私はよく下ネタを使ってるわけじゃない。じんましんが出ますから。ハイ。私の下ネタは……“私の下ネタ”? あんまりしゃべりすぎるとボロが出るからやめときましょう」
第2試合
鬱憤が溜まっていたCHAOSの面々がリングインするなりHOUSE OF TORTUREを奇襲し場外戦へ。
リング上ではCHAOSの3人が裏切り者のSHOを袋叩きにして太鼓の乱れ打ち。EVIL&東郷がカットに入るとワトが東郷をフランケンシュタイナーで排除し、EVILにカンフーコンビネーション。
石井とSHOの対面となると、石井がチョップ&エルボーでSHOを滅多打ち。石井が羽交い締めにする中で後藤&YOSHI-HASHIもエルボーを見舞っていく。SHOは石井の指関節を固めて脱出し、EVILがマットを外した金具むき出しのコーナーに叩きつける。SHOは石井の顔面を踏みつけながらの腕固めで痛めつけ、裕二郎にタッチ。
裕二郎は指関節を固めて痛めつけバックドロップ。東郷にタッチ。
東郷はフィストドロップを見舞いEVILにタッチ。
EVILは金具むき出しのコーナーに石井を叩きつけ、顔面かきむしりから再びコーナーに叩きつける。石井はバックドロップで一矢報いて後藤にタッチ。
後藤は村正からブルドッギング・ヘッドロック、ラリアットから牛殺しを狙うがEVILが顔面かきむしりで脱出。後藤がロープに飛ぶが東郷が場外から足を引いて妨害しEVILがフィッシャーマン・バスター。タッチを受けた裕二郎が出てくると後藤がローリングラリアットを見舞ってワトにタッチ。
ワトは裕二郎にスワンダイブ式エルボースマッシュからカンフーコンビネーション、さらにレシエントメンテを狙うが裕二郎が指に噛み付いて脱出しロープスタンガン。トレイン攻撃を狙うHOUSE OF TORTUREをCHAOSの面々が蹴散らして1vs1の場面を作ると、ワトが旋風脚からレシエントメンテ。さらにRPPを狙ってコーナーに上るが、SHOが足払いをかけたことでワトがコーナーに股間を痛打。SHOがレフェリーの気を引く中で裕二郎がワトをステッキで殴りつけ、ピンプジュースで突き刺してカウント3を奪った。
<試合後コメント>
高橋裕二郎
「オイ! CHAOS三人組よ、オイ。おまえらよ、なあ、試合終わってからよ、長げーんだよ。しつこいんだよ。なあ。何だアレ。なあ、もう試合は終わってんだよ、オレがよ、勝ってんだよ! なあ? 試合終わってからなんだアレ。向かってきやがってよ。試合時間よりも、試合後の方が長いんじゃないかありゃ。これはよ、フラグが立ってるだよ、フラグがよ、なあ? 俺たちがNEVERのチャンピオンになるのは、確定だよ。なあ、これマジ!」
SHO
「おめえらと過ごした時間の方が無駄だったんだよ。それを大阪で証明してやる」
EVIL&ディック東郷
EVIL「いいか、オイ。おめえらがよ、勝てる要素なんてな、1ミリもねーんだよ。なんでかわかるか……? クズが3人集まってもクズでしかねえんだよ。わかったか、オイ。今のうちに念仏でも唱えとけ。おーし、行くぞ」
東郷「オイ」
マスター・ワト
「HOUSE OF TORTURE、そしてSHO。覚えてろ……」
石井智宏
「田中、CHAOSはクズの集まりか? おまえそんなありきたりな挑発いらねーんだよ! 挑発にもなってねーな。おまえ、覚悟決めて出ていったんだろ? だったらそれなりのもん見せてみろ、オラッ! あんな試合じゃ見せられねーよな。試合で魅せられねえ、挑発すらできねー。そういうのクズって言うんだよ。わかってるかガキ、オラッ!おまえ明日からオレんとこ来いや! オレ狙ってこいよ。オレ潰してみろ。椅子でもなんでも持ってこいよ。おめえの覚悟を見してみろ。わかったか。ナメんなクソガキ、オラッ!」
第3試合
帝国の奇襲からゴングが鳴るが、矢野は余裕を持って対処しオーカーンに靴を舐めさせようとするなど絶好調。本間とのコンビネーションも冴え渡りオーカーンに集中攻撃。矢野は「見とけよお前らーッ!」と満面の笑みでロープに飛ぶが、オーカーンが王統流二段蹴りでカウンターし、首絞め攻撃で憂さ晴らししてから袈裟固めに捕らえながら呼吸器を押さえる反則攻撃。
代わるヘナーレは矢野をローキックでいたぶりオーカーンにタッチ。
オーカーンは矢野に靴を舐めさせようとするが本間がカット。オーカーンは本間を軽々排除して矢野の頭を玉座代わりにコーナーでドミネーターポーズ。追撃を狙うオーカーンを飛行機投げでいなしや矢野だったが、オーカーンも即座に飛行機投げで返し、両者タッチ。
ヘナーレと本間はショルダータックルでぶつかり合い、本間が打ち勝って小こけしを発射もヘナーレが回避しバックフリップ。ヘナーレがロープに飛ぶも矢野が場外から足払いをかけ、本間が小こけしをヒットさせこけしロケット。本間がブレーンバスターからこけし落としを狙うがオーカーンがモンゴリアンチョップを見舞い、救援に来た矢野を地獄突きで排除。さらにオーカーンの王統流二段蹴り+ヘナーレのトラースキックでサンドイッチし、ヘナーレがStreets of Rageで本間を沈めた。
オーカーンは「よく見とけ愚民ども!大阪の前に靴を舐めさせてやる!」と矢野をひざまずかせようとするが、矢野は脱兎のごとく逃げ出し「うるせーバカヤロー!一人でやっとけこのバーカ!チョーシ乗んなよバカヤロー!」と捨て台詞を吐いて退場。オーカーンは止めに来たヤングライオンの藤田を大腰で叩きつけた上で靴を舐めさせた。
<試合後コメント>
グレート-O-カーン
「解説を聞いてて、ひと言、断っておく。解説のくせにバカみたいなこと言ってんじゃねぇぞ、あぁ!? グレート-O-カーンはグレート-O-カーン、他の何者でもない! そして、やのごときが、学び舎の先人? そんなわけもないし、同じレスリングの部隊にも所属していた? わけもないし、そして猛者同士のわけもない。あぁ!? そしてこれは愚民にも言っておくが、貴様ら、レスリングマッチが見たいと言っておるが、教養はあるのか? (※指を折って数えながら)レスリングのルール、細かな技術、技の種類、そして猛者同士だと言っておるが、余と矢野の間にある絶対的な格差、そう、積み上げてきた実績の違いだ! 貴様らが初めてプロレスを見た時の気持ちを思い出せ。まぁ、レスリングマッチでも余はいいんだけどな。勝てるからな。ただ、(※天を仰いで)余が勝った暁には、どうせ……(※両手でビデオカメラを掴んで)口は磨いとけよ、矢野!」
アーロン・ヘナーレ
「(※報道陣に背を向け、日本語で)キモチイイデスネ! (※向き直って)気持ちいいな? マカベ、ホンマ、俺はオマエらに長い間抑えつけられてきた! オマエら今どんな気持ちだ? オマエらに散々ゴミみたいに扱われてきたヤングライオンだったヘナーレの本物の力を思い知ったか!? もうオマエらにがんじがらめに縛り付けられて生きなくていいんだ! 俺が従うのはUNITED EMPIREのルールのみ! ホンタイのお前らに恨みを晴らす! これでマカベ、ホンマ、コジマの3人は片付けた。お前たち全員にStreets of Rageの力を味わわせてやる!」
矢野通
「アイツ、バカだなオイ! どんな趣味してやがんだ、頭おかしいんじゃねぇのか、オイ! バカだアイツ、オイ! オイ! 投票始まったんだ、投票! 投票始まった! アマチュアレスリング・ルールに、皆さんの清き一票を!」
本間朋晃
「(※フラつきながらインタビュースペースにたどり着くと、床に倒れ込んで体を起こして)アーロン、アイツがUNITED EMPIREに行ってから初めてやった。別人じゃねぇか! メチャクチャ強えぇよ。でもなぁ、俺はお前が『G・B・Hに入りたい』『真壁・本間と組みたい』、そう言ってたの覚えてんだからよぉ。オマエが変わろうが、俺は何回でも立ち上がる!(※立ち上がって)何回でも、やってやるよ! あー、頭痛てぇ」
第4試合
KENTAが棚橋を挑発していき、棚橋とKENTAでゴングが鳴るもKENTAはなにもせずに外道にタッチ。棚橋も涼しい顔でなにもせずに真壁にタッチ。
外道は真壁とロックアップで組み合った瞬間にサミングからナックル。真壁は「ふぁっきゅー!」と突っ込んでいく外道をショルダータックルでなぎ倒し、テンカウントパンチからロープに飛ぶが、KENTAが場外から足払いをかけ、そのまま全員入り乱れた場外戦へ。リングに戻った外道は真壁をボー・バックブリーカーで痛めつけKENTAにタッチ。
KENTAはキャメルクラッチで痛めつけてナックルを連打していくが、真壁はハルクアップのように身を奮い立たせラリアットでなぎ倒して棚橋にタッチ。
棚橋は太陽ブロー連打からフライングフォアアーム、KENTAのビッグブートをキャッチしてのドラゴンスクリュー、介入の素振りを見せた外道にもロープを絡めたドラゴンスクリュー。さらにKENTAにテキサスクローバーホールドを狙うも、顔面かきむしりで脱出したKENTAが河津掛け。KENTAがgo 2 sleepを狙うと棚橋がサミングで脱出。KENTAはキチンシンクを叩き込んで外道にタッチ。
外道はサミングからのトラースキック。さらにこれみよがしにメリケンサックを装着してレフェリーの気を引き、その隙にKENTAがイスを持ってリングに上がるも真壁がダブルラリアットで2人まとめてなぎ倒す。棚橋は外道にドラゴンスクリューからテキサスクローバーホールドもKENTAがサミングで救出。棚橋は太陽ブローでKENTAを排除し、外道にスリングブレイドからテキサスクローバーホールドを決めるも、KENTAがUSヘビー級のベルトで棚橋を殴打。
KENTAの反則によって棚橋の反則勝ちとなり、KENTAは再びUSヘビー級王座のベルトを持ち去った。
<試合後コメント>
真壁刀義
「オイ! どいつもこいつも好き勝手やりやがって、コノヤロー! オイ! 昨日も行った通りだよ。このシリーズかけてよ、あのクソヤロウ達をぶっ潰してやる! オイ、チャンピオンの道を塞ぐやつはオレたちが徹底排除してやる。それだけだよ! なあ、オイ。ベルトでぶっ叩いてたな、オイ。ベルトっつうのはよ、人を叩くもんじゃねー、腰に巻くもんだ。オイ、オレがおまえ達に徹底的に教えてやる!」
KENTA
「なんだよこれ……。元ある場所に帰ってきた。本来の、本来! あるべき場所に帰ってきたよ。アイツが、アイツ昨日、なんて言ってたか知ってる? アイツ昨日なんて言ってたか知ってる? 知ってる?(カメラがうなずく仕草をし)アイツ、アイツ言ったよね。もう2度と離さないって。アイツ言ったろ? 次の日に見てコレ(IWGP US チャンピオンベルトを見せ)、スゲー嘘つきじゃん! ええ? ほんでその前はオレがベルト持ちだって言って次の日取り返して、そしてまた昨日も嘘ついて、もうすぐ、すぐ(IWGP US チャンピオンベルトが)オレんとこきて、何アイツ、頭おかしくね? やべーじゃん。めっちゃ嘘つきじゃん。よーく考えろよ。自分が、自分が女だったらあんな奴に守ってもらいたい? あんな嘘つくやつと、オレが守るって言って次の日、こんな裏切るやつと。一緒にいたい? いたい? (カメラが否定の仕草をし)いたくねーだろ。(カメラマンに対し)おまえが決めんな! 何女子の代表みてーな、おまえ関係ねーだろ。ちょっと座らせてくれよ。ふざけんなアイツ。ほんで、ほんで昨日、アイツの試合も見た? あいつの。なんかいつもやってるエアギター? 何あれ、何あれ。メッチャ長げーじゃん。で、オレが昨日、ここでコメントしてて、声入ってたろ? なあ。アレで、アイツが愛してますって言って、オレがあんなほら、愛してるって言ったあんな奴信用するなよで終わるはずが、アイツずっとギター弾いて。オレ、愛してますって聞く前にオレ帰ったよ。アレ長っげーよ。長っげーよアイツ。どうなってるんだマジで。ほんで、なんか、エアギター、でなんか、疲労困憊ながらもエアギターを奏でて、ファンの為にって、言ってんじゃん。まあ実は正直あの、まるまるエアギターってどんなもんか見たのちょっと昨日初めてだったんだけど、アレ、アレマジで、ただの音響のファインプレーじゃねーのアレ。アイツらがやってるのに合わせて音響が、音響スゲーじゃんっていうものしか、残んないだけどオレ。アイツがなんかギター弾いたとかいう印象まったくない。音響スゲーって。それだけ。何アイツ。そんな奴に(IWGP USチャンピオンベルトを見せ)コレ、預けてていいと思う? いいと思う? いいと思う? (カメラが否定を示すと)だから何でテメーが代表みたいに言うんだよ。絶対オレが守り抜くから。守り抜くっておかしい。これ、オレよ、オレんところにいるべきベルト。わかった? だからまあ結局、オレが何を言いたいかっていうと……何か時短営業もなんか終わって。なんかこう、試合終わっても店がいっぱい開いてるっていうのはなんかやっぱりいいよね」
第5試合
オカダがリングインするなりタマを襲撃し場外乱闘となる中でゴング。
天山&小島が2人がかりで邪道を袋叩きにし、カットに来たロアも2人で撃退。再び場外戦へ。
邪道と天山の対面となると邪道がロープへの顔面こすりつけ、天山の真モンゴリアンチョップをキャッチしてのクロスフェイスオブ邪道も小島がカット。
代わるタマが天山にモンゴリアンチョップを連打も、天山が怒りのマウンテンボムを見舞いオカダにタッチ。
オカダはタマにバックエルボーからDDT、さらにリバースネックブリーカーを狙うがタマが回避するとオカダがマネークリップ。タマは首投げで切り返してオーバーヘッドキック。両者タッチ。
小島とロアの対面となると、小島がマシンガンチョップからいっちゃうぞエルボー。さらにローリングエルボーを発射もロアが回避して延髄斬り。小島も怯まずDDTからコジコジカッター、エルボーパッドを外してのラリアットを狙うが場外から邪道が竹刀で殴打し、タマ&ロアが合体バックドロップ。カットに来た天山を3人でのトレイン攻撃でダウンさせるが、オカダが3人を蹴散らして救出。タマはオカダのドロップキックをかわして逆にドロップキックを突き刺して排除。小島が突っ込んでくるとタマがトンガンツイストを見舞い、ロアがエイプシットで突き刺してカウント3。
<試合後コメント>
タマ・トンガ
「おい、サンタクロースのスガバヤシか、それともオーバリか? 俺に答えをくれるのはどっちだ? ツイッターにクリスマスに欲しいものリストを書いたぞ。見てくれたか? 最近のガキは手紙の代わりにツイッターでサンタにクリスマスに欲しい物のリストを送ってるんだろ。そこで俺からのリクエストは…いいか、これは俺からの要求だ! オカダが要求を出していいなら、俺だって許されるべきだろ! なんでアイツみたいに大したことない奴でも言えばなんでも望み通りになるんだ? 俺だって言わせてもらうぞ! 俺の望みは何だってか? 聞けよ、オーバリ、スガバヤシ…いや、こいつらに言っても無駄だな…トップに話した方が早い…キダニ! 俺がオカダに勝ったら、真っ先に挑戦権利証をくれ! それから今オカダが持ってる4代目IWGPヘビー級のベルトも俺によこせ! 俺の腰に巻いてやる! それから俺は前からずっとブリーフケースに憧れてた。このリングに立って11年目になるが、今まで一度もブリーフケースを手にしたことはない! でも今度こそついにタマ・トンガが権利証の入ったブリーフケースを手にする。それから権利証と一緒にランチの弁当箱も入れて持ち歩く。そしてブリーフケースをブームボックス(ラジカセ)のように肩に乗せてトーキョードームの花道を歩くんだ!」
天山広吉
「クソー! テンコジ、そして、2021年『G1』覇者のオカダ・カズチカが組んでこのザマ。面目ないなぁ。でもね、あの邪道のクソチョップ! ふざけやがって。何かカミソリでも仕込んでんちゃうかって。見とけよって。まだまだ今日で終わりちゃうから。明日も明後日もアイツらぶちのめしてやっから。コジはまた復活するから。そしてカズチカも。『G1』覇者。覚えとけよ、オラ!」
オカダ・カズチカ
「オイ、タマ! 権利証、獲る気満々だねぇ。俺も恥ずかしいよ、オマエ相手にこんなに熱くなってしまうなんて。ただ、まだまだ大阪までしっかりあるから、俺がしっかり、オマエに東京ドームがふさわしいかどうか、判定してやる。もう、分かってるよ。オマエにはふさわしくない。この俺だ」
小島聡
「(※インタビュースペースにたどり着くと、床に倒れ込んで)クソッ! あんな技、あっていいのか。明日も、明日も試合があるんだ。(※立ち上がって)こんなんで、負けてたまるか!(※と、ヨロヨロとした足取りで控室へ)」
第6試合
鷹木とザックでゴングが鳴ると、じっくりとしたリストの取り合いからアームドラッグの応酬となり、弓矢固めを狙うザックを振り払った鷹木がスライディングラリアットを発射もザックが回避。両者距離を開けながらニヤリを笑う。
両者タッチしBUSHIとDOUKIの対面となると、ロープワークの応酬からDOUKIのリープフロッグを読んだBUSHIがドロップキックで撃ち落としティヘラ。さらにロープに飛ぶがDOUKIがロープスタンガンで迎撃し場外戦へ。2人でトレイン攻撃からザックのネックツイスト+DOUKIのフットスタンプの合体攻撃が決まる。
ザックとBUSHIの対面となるとトレイン攻撃を狙うがBUSHIが2人の攻撃を誤爆させ2人にまとめてフランケンシュタイナー。鷹木にタッチ。
鷹木はザックに串刺しラリアット、カットに来たDOUKIをヒップトスでザックに叩きつけセントーンで追撃。ザックにエルボーを連打していくが、ザックは飛びついてフロントネックロック。鷹木が振り払うとザックは腕へのフットスタンプを見舞い、「チョーゲンキヨ!」と日本語で叫んでアームブリーカー。さらに鷹木の龍魂ラリアットをかわしてオーバーヘッドキックも、鷹木が執念の龍魂ラリアットをヒットさせてBUSHIにタッチ。
BUSHIはザックに低空ドロップキックからDDT。さらにミサイルキックから場外のDOUKIへトペ・スイシーダ。ザックの背後から鷹木がラリアットを見舞い、BUSHIの延髄斬りから合体バッククラッカー。さらにBUSHIが延髄斬りを発射も、ザックはこれをキャッチして変形裏足4の字固め。鷹木がこれをカットするとDOUKIが場外に放り出してケブラーダで追撃。ザックはPKからザックドライバーで突き刺して鷹木に見せつけるようにして押さえ込み3カウント。
<試合後コメント>
ザック・セイバーJr.
「チャンピオン(鷹木)はチョーゲンキだなあ? 今日が最終戦『POWER STRUGGLE』の前に『NJPW WORLD』で配信される最後の試合だから、余計気合い入ってたのか。楽勝にオレに勝てるってファンに信じこませたいようだが…ハハハ! 冗談はやめろよ。タカギの力の強さと根性はすごいよ。オレだってバカじゃない、あいつがニュージャパンのトップの座に立つために相当な努力をしてきたのは見てとれる。そしてオレはまだそこ(トップ)まで上がれてない。オレを倒すための新たなテクニックでも習得してくる気なのか? でも、おまえのテクニックなんてオレはぜーんぶ知り尽くしてるぞ、ダーリン! 今日が本番前の最後のチャンスだったのに、大して何も残せなかったな。ふざけんなよ。昨日のコメントでオレにコケにされたとか言ってたな? 違うだろ、オレがおまえをコケにしたのは『G1』でおまえをタップアウトさせたあの瞬間だ。そのあとで、おとといのコーラクエンのメインイベントもな。シンゴ、ダーリン、おまえはこれからももっともっとオレに恥ずかしい思いをさせられるんだ。おまえが初めて日本のプロレス界でベルトを戴冠したオオサカの地で、今度はこのオレがおまえをIWGP世界ヘビー級王者から陥落させる。オレ的にはタイトルマッチがコウベだったら嬉しかったけど。デモ、オオサカ チカイネ? ドノグライ? イチジカン? デンシャ? コウベ ト オオサカ、チカイネ? DRAGON GATE時代のファンが電車に乗っておまえのタイトルマッチを見に来てくれるかもしれないな。でも残念ながら今は声を出して応援ができないだろ。だからファンもおまえに向かって拍手するしかできない。だけどまたカンサイの舞台になるなんて運命的なものを感じるよな。オレに良い考えがある……。(椅子を持ち出して座る)オオサカっていえばオレがナイトーの足を壊したのもオオサカだったな。だからオオサカの会場にはオレがナイトーを車椅子に乗せて連れて来てやろう。(車椅子に乗った内藤の真似をする)イタ! イタ! イタ! イタ! この椅子に車輪が付いてると想像してくれ。(再び内藤の真似をして)あぁ、ナイトーだったらこのタッグのベルトはいらなかったな。(ベルトを床に置き、内藤の真似をして)イタ! イタ! イタ! イタ! (立ち上がり椅子を蹴る)それとストーカー市川(このまま市川)をつかまえて、ナイトーの隣に座らせて試合を見させよう。オレに破壊されるシンゴの姿を見て、あいつら泣き叫ぶだろうなぁ。シンゴ、まだまだだ。もっともっとおまえをコケにしてやるぞ。チョーゲンキ、デスカ? 今コンディションがいいのはオレだけか。オレ以外の『G1』に出場してたレスラーはみんなボロボロだろ。オレは違う。オレは世界最高のテクニカルレスラーで世界最高に頭も良いからな。シンゴ、おまえにはオレに勝てるだけのテッカーズが足りない。あともうひとつ……オレに負けても言い訳はするなよ。違うIWGPのベルトを持ってるオスプレイとオカダのことでイライラしてるようだが、いいかあいつらはただのバカだ。あいつらはチャンピオンなんかじゃない。チャンピオンはおまえだよ。あと2週間くらいの限定のな。だからあいつらなんかに構うな! おまえを倒す相手はあいつらじゃない、このザック・セイバーJr.だ! そしてオレが3連戦の『WRESLTE KINGDOM』であいつらの持ってるベルトもまとめて全部ひとつに統一してやるから。全部オレに任せとけ。じゃーな」
DOUKI
「(英語で)オーマイ! DAMN DAMN! I LOVE THIS TAG TEAM! DAMN!(ヤベー! (ザックとの)このタッグ最高過ぎるだろ! ヤベーな! )」
鷹木信悟
「あー、チクショウ! 今日もやられたな。今日もザック一人にやられたな。ほんと、オレはいいとこなしだ。なあ、ハッキリ言って今のところ、試合もコメントもザックに負けてるよ。ただ、このままでいいわけねーだろ!! オレもチャンピオンとして、立場があるんだ。なあ、大阪、一発でひっくり返すっつーんだったら、オイ、オレにも考えがあるよ。ザック、なんだったら、おまえの土俵に上がって今度がオレがお前に恥をかかしてやるよ。目には目を!歯には歯をだ!」
第7試合
タイガーと金丸でゴングが鳴るとじっくりとした腕の取り合いとなり、タイガーが金丸を水面蹴りで倒してカットに来たデスペラードにスピンキック。ロビーとともに金丸にサンドイッチサッカーボールキック&ドロップキックと好調な滑り出しも、鈴木軍が場外戦に持ち込んで強引に戦況をイーブンに戻す。金丸はタイガーに低空ドロップキックを見舞いデスペラードにタッチ。
デスペラードはタイガーのヒザへのボディプレス、金丸との合体ニークラッシャーを見舞って金丸にタッチ。
金丸はタイガーをロープに振るが、タイガーは足のダメージが甚大で走れず倒れ込んでしまう。
代わるデスペラードはロビーに見せつけるようにマスク剥ぎを狙い、レフェリーが止めに来ると金丸にタッチ。
金丸は逆片エビ固めからヒザをグリグリと踏みつけデスペラードにタッチ。
デスペラードは金丸とともにトレイン攻撃を狙うが、タイガーはデスペラードに風車式バックブリーカー、金丸にカンガルーキックを見舞ってロビーにタッチ。
ロビーはダイビングクロスボディで2人にまとめてなぎ倒し、金丸にニールキック、デスペラードにゼロ戦キックと躍動。さらに2人を相手にサッカーボールキックを連打し、金丸のドロップキックをデスペラードに誤爆させ低空ドロップキックで2人にまとめて蹴散らしていく。ロビーはデスペラードにアサイDDTを狙うが、振り払ったデスペラードがスパインバスターからマフラーホールド。さらにヌメロ・ドスに捕らえるがタイガーがカット。エルボー合戦となるが足の踏ん張りが効かないロビーが劣勢となり、デスペラードがロコ・モノを叩き込むがロビーもオーバーヘッドキックで反撃。両者タッチ。
金丸はヒザへの低空ドロップキックを発射も、タイガーはこれを先読みしてフットスタンプで踏み潰す。悶絶する金丸に対して雪崩式ダブルアームスープレックスを狙うが金丸が振り払ってリングに着地。タイガーはすぐに追いすがって旋回式ツームストンパイルドライバーからタイガードライバーを狙うが、金丸が抵抗すると逆打ちからのリバース・ダブルアームバー。これはデスペラードがカット。タイガーはミドルキック連打からロープに飛ぶが、金丸が低空ドロップキックでヒザを撃ち抜いて足4の字固め。長時間苦しめられタップを迷うタイガーだったが、折れること無くロープブレイクに成功。
デスペラードのバックドロップ+金丸のドロップキックの合体攻撃から金丸がムーンサルト・プレス。さらに金丸がタッチアウトを狙うが、タイガーが振り払ってタイガードライバー。ロビーにタッチ。
ロビーはスワンダイブ式でヒザを撃ち抜くドロップキックからレッグラリアート、さらにトラースキックからロビーの串刺しダブルニー+タイガーのハイキックの同時攻撃。ロビーはアサイDDTからターボバックパック。デスペラードがカットするとタイガーが場外に放り出してトペ・スイシーダ。ロビーはワープ4.5からロン・ミラー・スペシャルを狙うが、金丸は必死の丸め込みで粘りを見せる。しかしロビーもこれに追随し、足を離すこと無くロン・ミラー・スペシャルに捕らえ、金丸からタップを奪った。
タイガー「ご来場の皆さん、熱い熱い応援ありがとうございました!自分は去年大腸の大きな病気をして、正直レスラー生活終わりかと思いました。実際に主治医の先生から『無理だ』と言われました。でも、毎日毎日道場で練習し、色んな人から励まされて、後輩のレスラー、先輩のレスラー、みんなから励まされて今日このベルトを獲ることが出来ました!正直、僕の師匠である初代タイガーマスク、佐山サトル先生も具合が悪い状況で、『もうタイガーマスクは終わった』『プロレスラーのタイガーマスクは終わった』……色んな所でそういう声を聞きました。しかし!俺は絶対に終わらない!佐山サトルの魂をここ(胸)に入れ、そして2002年にこの新日本プロレスに来て、俺はこの新日本プロレスで骨を埋める。俺は絶対に諦めない!そしてこのパートナー、サンキュー!ロビー!素晴らしいパートナーにまためぐりあいました。そして彼は二冠王です。次の大阪でデスペラードと防衛戦をやると思いますが、このベルトは必ず東京ドームまで持っててくれると思います。サンキュー、ロビー!」
ロビー「後楽園ホール!タノシカッタデスカ?タノシカッタデスカ?タノシカッタデスカ?!今宵、宣言通りこのロビー・イーグルスの元に2本のベルトが集った!最高のタッグパートナー、タイガーマスク!アリガトーゴザイマシタ!足が痛くても、耳が痛くても、頭が痛くても、背中が痛くても、皆の応援のおかげで闘えた。世界中のリングに上ってきたが、シンニホンプロレスファン、ダイスキデス!この忙しい平日の夜に新日本プロレスを見に来てくれてありがとう。大阪が楽しみだ。デスペラード、次お前は挑戦者だな。お前が取ったベルトは今2本ともここにある。お前がベルトを取り戻すのは不可能だ。俺のターゲットはお前だ。お前をまっすぐ撃ち落とす!アリガトーゴザイマシタ!」
<試合後コメント>
タイガーマスク&ロビー・イーグルス
タイガー「いやぁ、ホントに、何年ぶりだろう、チャンピオンベルトを巻くのなんて。10年ぐらいいってるんじゃないかと思いますね。ホンットにうれしい。さっきもリングで言ったようにね、『タイガーマスクは終わりだ』と。いろんなところでそんな声を聞きました。もうタイガーマスクの時代じゃない。かつて僕がライガーさんに言った言葉と一緒ですよ。もちろん、いつかは言われると思ってたのが、今回ずっと言われてきて、しかし、ロビーと一緒に組んでこのベルトを獲った。まだまだ、若いヤツらには負けない。それが今日、証明できたはず。そして対戦相手の金丸、デスペラード。ホントに正直な気持ち、メチャクチャ強いよ。ホントに強い。かつてはマスクを破ったりだ何だ、いろんなことをしてたけども、だって、金丸はジャイアント馬場さんのところの秘蔵っ子だよ。デスペラードは、この新日本プロレスで育ってきた本物のヤングライオンだし、強いわけだよ。素晴らしい選手だった。その素晴らしい選手から獲れた、これは正直、本当に、強がりでも何でもなく、うれしいです。もう、しかし過去はいい。これからは、ロビーと未来に向かって突っ走ります。このベルトを、いつまでも長く持って。ロビーは2ベルト、ダブル・クラウン。必ず大阪でデスペラードを破り、またこのように並びます。サンキュー、ロビー、ソーマッチ(※ロビーと握手)」
ロビー「サンキュー、タイガーさん。あなたが最後にこのベルトを巻いたのは今から10年前くらいのことかな? 当時のパートナーはライガーだったよね。今日ベルトを獲って解説席のライガーと握手できてよかった。フライングタイガーがチャンピオンチームを破りショックを巻き起こしたぞ!」
タイガー「フライングタイガー!」
ロビー「俺たちチームは息ぴったりだって前からそう言ってきたけど、今日で分かってもらえただろう!”ロビー・ツー・ベルト”だ!レジェンドで俺のセンパイのタイガーマスクの力がなければ今日ベルトは獲れなかった。お互いのサポートが結果この勝利に結びついた。タイガーのサポートがなければ、カネマルをギブアップさせられなかったよ。アリガトウゴザイマシタ!(タイガーに向かってお辞儀する)」
タイガー「サンキューベリーマッチ!」
ロビー「今日のコスチュームはフィリピンの国旗の色で仕上げた。みんな俺をオーストラリア人として見てると思うし、俺はオーストラリアで生まれ育ったけど、フィリピンは俺の家族のルーツのひとつなんだ。今日はテープにタガログ語で”PAMILYA PUSO"と書いた。意味は『家族&希望』。いや、違った。『家族&愛』だ。ゴメン、今は興奮で冷静に考えられなくて。この言葉が今日のビッグマッチに向かう上でモチベーションを高めてくれた。この4ヶ月間家に帰ってないし、次いつ帰れるのか分からないけど、そんな時でもいつも心の中で家族のことを想ってる。最後にマニラを訪れた時には、フィリピンのプロレスシーンをいろいろ見て回ることができた。フィリピンの親戚もいつも俺の試合を見て応援してくれてる。みんなの応援があって今日ベルトを手にすることができた。デスペラードとカネマルと対戦する度にボロボロにやられて足を破壊されてるけど、今日は最終的にアイツらを破って結果を残せた。俺たちの鉤爪で引っ掻いてやるって言っただろ。限界まで追い詰めて勝利をとった。次は11.6『 POWER STRUGGLE』。デスペラード、今度はオマエを撃ち落としてやるからな!じゃあこれから乾杯だ!”ロビー・ツー・ベルト”!」
エル・デスペラード
「(※インタビュースペースに着くと、しばらく階上から聞こえてくるタイガーマスクのマイクアピールを聞いていたが)何言ってるか分かんねぇや。いいや。おめでとう、タイガーマスク(※と、拍手)。最年長記録樹立じゃないすか? 知らないけど。これまでのレジェンド、誰が獲ったか知らねぇし、興味もねぇけどな。やっぱロビー強えぇな! あーーー、ムカつく! でもまぁ……負け惜しみだ、強いヤツがいるってのはいいことだろうよ。なぁ。日常生活送ってて、そんなにコイツのことを何とか、何とかして……まぁ、言っていいことか分かんないよ、『ぶっ殺してやりたい』って心の底から思うことって、なかなかないだろう。
『ノブさんの分も』って言っちゃうとさぁ、次のシングルのタイトルの、前哨戦がコレだったみたいな、このタッグのタイトルがシングルの前哨戦ですみたいな位置づけになっちゃうから、シングルはシングルで考える。な。ノブさんがやられちまった。それはでも、パートナーとして俺の責任でもあるんだ。なぁ。これがチームだ。チームの負けだ、今日は。(※ビデオカメラを指差して)次は個人だ、ロビー!」