新たなヤングライオン・大岩陵平、藤田晃生が待望のデビュー!「目標は一番になること。一つでも上を食って、先輩たちを倒して、自分という価値を上げていきたい」

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 24日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『映画『ゴジラvsコング』Presents SUMMER STRUGGLE 2021』が開催され、大岩陵平、藤田晃生がデビュー戦を行った。

 新日本プロレスでは、新人選手がデビュー以後数年は黒のショートタイツ+黒のシューズのみの装いで基礎技のみを用いて闘う下積み期間が存在し、その期間を過ごす選手を「ヤングライオン」と呼称。
 これまでは辻陽太と上村優也の2名が国内マットでヤングライオンとして継続的に試合を行っていたが、両名ともに今月1日を以てヤングライオンを卒業し海外武者修行へ。国内のヤングライオンが今年2月のデビュー戦で負傷して欠場中の中島佑斗のみになった状況で、新たに大岩&藤田のデビューが決まった。

 大岩は愛知県出身の22歳。中学3年生から大学4年生までレスリングを続け、2018年JOCフリースタイル86kg級3位の実績を残している。目標は小島聡のようなラリアット一発で試合を決められるような選手だという。
 藤田は愛媛県出身の19歳。高校3年間レスリングを続け2019年JOC中国・四国大会80kg級優勝の実績を残している。目標は鈴木みのるのような打撃・関節技を駆使して闘う選手だという。
 両名ともに昨年12月の新弟子テストに合格し今年4月に道場入り。過去にあまり例の無い入門4ヶ月でのデビューという団体側の高い期待が伺える。

両者のデビュー戦は、同期同士でのシングルマッチで実施。
 互いにレスリングをバックボーンに持つ者同士、スピーディかつキレのあるグラウンドでの攻防を展開。藤田が気迫に満ちたヘッドロックからアームロックや脇固め、腕十字といったサブミッションを見せれば、大岩は雄叫びを上げながらのランニングエルボーでなぎ倒してアキレス腱固め、さらに逆片エビ固めと体格を生かしたパワフルなファイトを見せる。
 藤田が高さのあるドロップキックの連打から逆エビ固めでしっかりと腰を落とすと大岩はなんとかロープに辿り着く。そして藤田が再びリング中央に引き戻しながら逆エビ固めに捕らえ、大岩が必死に耐える中で10分フルタイムドローのゴングが鳴り響いた。
 デビュー戦を終えた2人はリング上で額を突き合わせてにらみ合い、二言三言ささやきあう。リングサイドでセコンドを務めていた中島は、その様子をじっと見つめた。

 試合後、大岩は「今まで新日本プロレスのプロレスラーになるのを目指してここまで来たけど、同期の藤田にも全然敵わなかった。明日こそは絶対勝ってやる! ありがとうございました!」と大声で悔しさを爆発させる。
 対する藤田は「まずはこの新日本プロレスでデビューさせていただいたことに本当に感謝しています。でも、満足できることは何一つなくて、まだまだ当たり前ですけど、足りないことばっかりで。でも、自分の目標は一番になることなんで、一つでも上を食って、先輩たちを倒して、自分という価値を上げていきたいと思います。ありがとうございました!」と真剣な面持ちで覚悟を語った。

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