二十歳でヤンキーデビューした立花誠吾が大怪我からの復帰戦で王座戴冠!
22日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2021 SUMMER ACTION SERIES』が行われ、“ヨシタツ・キングダム”ヨシタツ&カーベル伊藤&立花誠吾が全日本プロレスTV認定6人タッグ王座を奪取した。
全日本プロレスTV認定6人タッグとは、昨年12月に当時の三冠ヘビー級王者・諏訪魔の提案によって創設された全日本プロレスで最も新しいベルト。
6月の大田区総合体育館大会にて、初代王者であった大森隆男&ブラックめんそーれ&カーベル伊藤から“TOTAL ECLIPSE”TAJIRI&児玉裕輔&大森北斗が王座を奪取。これに納得がいかないカーベル伊藤は自らが属する“ヨシタツ・キングダム”のヨシタツ&立花誠吾とともに再挑戦を宣言した。
そしてこの日は昨年9月に左距骨脱臼骨折の怪我を負って約10ヶ月欠場していた立花の復帰戦。
立花はWRESTLE-1が創設したプロレス総合学院の一期生として2016年にデビューしフレッシュな新人として経験を積んできたが、二十歳となった2017年8月に突如歌舞伎町生まれ歌舞伎町育ちのヤンキーキャラとして覚醒。悪ぶっている外見や言動では隠しきれずに溢れ出る人の良さが人気を呼び、ファンからは“アニキ”の愛称で親しまれている。
いつものようにカタギには見えないスーツ姿で入場した立花だが、上着、スラックスと順に脱いでワイシャツ1枚の姿となったのを見たTAJIRIが「朝のサラリーマンみたいになってる」と指摘すると場内は爆笑に包まれる。
これに恥じらいと怒りを顕にした立花はTOTAL ECLIPSEの面々にヤンキー座りでメンチを切るが、相手3人に袋叩きにあってしまう。立花がバックドロップやSTOで反撃するとヨシタツ&カーベルも加勢に入って一気に逆転。立花は児玉のマンハッタンドロップや北斗のローブローと股間への集中攻撃を食らってから悶絶する中で北斗の必殺技であるRKOを被弾し絶体絶命。しかし北斗がイスを持ち出すとヨシタツがイスごとトラースキックでぶち抜いて救出し、最後は立花がえびす落としで北斗から3カウント。
復帰戦で王座戴冠を果たし大喜びの立花に対し、ヨシタツは祝福の闘魂ビンタで立花をぶっ飛ばした。
試合後、バックステージで王座戴冠を喜ぶヨシタツ&カーベルのもとへ、立花が「股間から出血していた」とふらつきながら遅れて登場。ヨシタツが「お前それめでてえなあ!」と囃して赤飯を炊こうとすると、立花は「めでたくねぇよ、なんも!……最低の気分だけど、最高の気分だ。俺はいつでもドンと来いだよ。股間は無事じゃないけど体は無事だからよ」とツッコミを入れながらも笑顔で防衛ロードに自信を見せた。
一方、2018年デビュー組(青柳亮生、田村男児)の中でいち早く王座戴冠を果たして同期に一歩先んじていた北斗だったが、初防衛に失敗して酷く落ち込み、「もうダメだ。俺はもう終わった。もう無理だ。アイツらに負けてるようじゃ俺もう無理じゃん。5chのヤツらが言う通り、俺終わったわ」と匿名掲示板での評判を気にしながらうなだれて去っていった。