SUGIが全日本プロレスで世界ジュニア王座初戴冠!三冠ヘビー級王者とのシングル戦にも自信!「ヘビー王者からジュニアが勝つ面白い展開がお見せできれば」
22日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2021 SUMMER ACTION SERIES』が行われ、SUGIがフランシスコ・アキラを破って世界ジュニアヘビー級王座を初戴冠した。
この日の全日本プロレス後楽園ホール大会は4つの王座戦や青木篤志さんのメモリアルマッチ、新人デビュー戦など盛りだくさんの内容であり、4度目の緊急事態宣言が発令されている中で事前に全席完売。団体の勢いを象徴するかのような形でビッグマッチを迎えた。
世界ジュニア王者として初防衛戦に臨んだフランシスコ・アキラは2015年にイタリアのICWにて16歳でデビューし、2019年にTAJIRIの推薦で来日して全日本プロレスへ初参戦。以降は全日本の道場に住み込んでレギュラー参戦を続けている。
アキラは親日家の母を持ち、“アキラ”の名もリングネームではなく本名。必殺技の“Yutaka”も実弟の名前から取っているという。「全日本プロレス参戦が決まった時、ママと二人で抱き合って喜んだ」と語るアキラは、イタリアの家族のエールを受けてコロナ禍の中でも祖国に帰ること無く全日本でプロレスを究める道を選び、先月行われたジュニアヘビー級のトーナメント『2021 Jr. BATTLE OF GLORY』で優勝。その勢いのままに同月の大田区総合体育館大会で岩本煌史を破って悲願の世界ジュニア初戴冠を果たした。
その後、『2021 Jr. BATTLE OF GLORY』でアキラに苦杯を喫したSUGIが現れリベンジを求めて挑戦表明。アキラも「私のヨーロピアンレスリングにSUGIさん挑戦してきてください」とこれを承諾していた。
全日本ジュニアが誇る若きハイフライヤーであるアキラは、自身が「世界トップのハイフライヤー」と評するSUGIと互角の空中戦を展開。
アキラは場外へのプランチャ、スワンダイブ式蒼魔刀、コーナートップからのスパニッシュフライなど圧巻の空中技で攻め込んでいき、攻めに転じたSUGIのスピードに追随してリバース・フランケンシュタイナーで切り返すなど王者として一皮むけた姿を見せつける。
しかしSUGIはこの猛攻にも余裕を持って対応し、アキラがYutaka(※変形オスカッター)を狙ったところをカウンターでトラースキックを突き刺し、その場飛びシューティングスタープレス、スワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュ、千本桜(※トップロープを駆けて放つミサイルキック)と畳み掛け、コーナートップからシューティングスター・プレスを投下して3カウント。SUGIが世界ジュニア王座初戴冠を果たした。
試合後、SUGIは「ずっとこのベルトを目にしていたんですけど、縁がなかったというか挑戦する機会がなかったので。もう10何年ぶりの思いが今日の試合に込められたんじゃないかと思います。本当は全部受け切って勝てればよかったんですけど、危うい展開になってきちゃったんで早々に終わらせないといけないなと。勝つことが重要だったもので。仕方ない結果だと思います」と世界ジュニア初戴冠を果たしたことへの想いと、アキラとの試合が接戦であったことを語る。
そして初参戦が決定している王道トーナメントの開幕戦(8月15日)のメインイベントで三冠ヘビー級王者であるジェイク・リーと対戦することに触れ、「ジェイク・リーにまず勝てれば優勝も見えてくるんじゃないでしょうか。このジュニア王者対ヘビー王者。ジュニアが勝つという面白い展開がお見せできればなと思います」と世界ジュニア王者として三冠ヘビー級王者を撃破する野望を語った。