【試合詳細】6・1 新日本プロレス後楽園ホール大会 【IWGPタッグ】タマ・トンガ&タンガ・ロアvsタイチ&ザック・セイバーJr. オカダ・カズチカ&後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHIvs鷹木信悟&内藤哲也&SANADA&BUSHI 飯伏幸太&辻陽太vsジェフ・コブ&グレート-O-カーン
『Road to DOMINION』
日程:2021年6月1日(火)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:293人
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
YOH/SHO/●上村優也
11分36秒 ピンチェ・ロコ
[鈴木軍]エル・デスペラード/金丸義信/鈴木みのる(パンクラスMISSION)
▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
棚橋弘至/本間朋晃/●タイガーマスク/田口隆祐
12分37秒 ブラディークロス→片エビ固め
[BULLET CLUB]“キング・オブ・ダークネス”EVIL/チェーズ・オーエンズ/○石森太二/エル・ファンタズモ
▼タッグマッチ 20分1本勝負
飯伏幸太/●辻陽太
12分32秒 エリミネーター→片エビ固め
[UNITED EMPIRE]ジェフ・コブ/○グレート-O-カーン
▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]オカダ・カズチカ/○後藤洋央紀/石井智宏/YOSHI-HASHI
16分31秒 後藤弐式
[L.I.J]鷹木信悟/内藤哲也/●SANADA/BUSHI
▼IWGPタッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/BULLET CLUB/G.o.D】○タマ・トンガ/タンガ・ロア
26分8秒 天翔ザックドライバー→エビ固め
【挑戦者組/鈴木軍/DANGEROUS TEKKERS】タイチ/○ザック・セイバーJr.
※G.o.Dが3度目の防衛に失敗。DANGEROUS TEKKERSが新王者となる
タイチがコロナからの復帰戦でザックとタッグベルトを奪還しあべみほが号泣!NEVER6人タッグ王座最多防衛記録更新に向けCHAOSが前哨戦でL.I.Jに快勝!
第1試合
IWGPジュニア王座戦が決まっているYOHとデスペラードの対面でゴングが鳴るも、YOHが青コーナーに背を向けると金丸が急襲。デスペラード&金丸が2人で集中攻撃をかけるが、YOHはショルダータックル、ショルダースルーで蹴散らして雄叫び。SHOにタッチ。
SHOとYOHは2人でデスペラードをロープに振ってカニバサミから低空ドロップキックの連携。SHOはハーフダウンのデスペラードにミドルキックを連打していき、デスペラードがサミングを見舞うとSHOも怒りのエルボー連打からロープに飛ぶが、エプロンからみのるがキックを見舞い、エプロンからのぶら下がり式アキレス腱固め。そのまま全員入り乱れた場外戦へ。デスペラードはSHOをリングに戻すとエルボードロップを見舞ってからみのるにタッチ。
みのるは倒れ伏すSHOの顔面を小刻みに何度も踏みつけ、再びアキレス腱固め。さらに逆片エビ固めに入るが上村がカットに入る。しかしみのるは上村のストンピングもキャッチして2人にまとめてアキレス腱固め。SHOがロープブレイクするとエルボー連打で反撃に入るが、みのるは正面から受けきってフルスイングの強烈なエルボー。
代わる金丸はSHOの顔面に低空ドロップキックを突き刺し、ブレーンバスターを狙うが、SHOは耐えてぶっこ抜きブレーンバスター。YOHへタッチを求めるが、金丸が阻止した上でデスペラードにタッチ。
デスペラード&金丸は2人でSHOをロープに振るが、SHOはスピアーで2人にまとめてなぎ倒し、YOHにタッチ。
YOHはデスペラード、金丸に次々とドロップキックを見舞っていき、デスペラードへエルボー連打からフォアアーム。さらに串刺しバックエルボーからスイングネックブリーカー。さらにブレーンバスターの体勢もデスペラードが振り払ってエルボー。そのままエルボー合戦となり、デスペラードが顔面かきむしりを見せるもYOHが顔面への強烈なビンタ。デスペラードがロコ・モノを狙うとジャンピングニーでカウンターし、浴びせ蹴りを見舞って上村にタッチ。
上村はデスペラードにエルボー連打からランニングエルボー。そしてSHOとともにトレイン攻撃から上村がバックドロップ。上村はかんぬきスープレックスの体勢も、デスペラードが足を踏みつけて脱出しスパインバスター。続けてピンチェ・ロコを狙うがYOHがトラースキックでカット。上村のスクールボーイを返したデスペラードは上村のかんぬきスープレックスを腰を落として阻止し、上村をレフェリーに向けて突き飛ばし、レフェリーが避けて視線がリングから外れた瞬間に上村の顔面にロコ・モノを叩き込み、すかさずピンチェ・ロコで叩きつけて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
SHO
「(※上村に肩を貸しながら現れて)今日も負けた。いろんなことを乗り越えて試合ができる。そして、いま、俺たちが闘っているのはもちろん対戦相手、反対コーナーに立つレスラー。でも、いま、世界中、闘っている相手はそれだけじゃねぇんだよ。いろんなことと闘ってんだ。やられても筋肉と一緒で超回復して、今日の負けも(6.7)大阪城(ホール)でYOHさんが(IWGP Jr.)シングルにつなげてくれるだろう」
上村優也
「(※右肩を押さえてかなり辛そうな表情をしつつも立ち上がり)誰がどう見て、どう思おうと、今日のこれが今の俺には精一杯だ。試合に勝つ負けるよりも、自分の力が出し切れないことが、いや今日は出し切ったけど、まだまだまだ。悔しい! ありがとうございました」
エル・デスペラード
「(※しばらく宙を見つめてから、自分の腹の肉をつまみ)体は多少余剰した部分はあるが、衰えはないなと。頭がな、頭の神経がついてきてねぇな。『モンハンライズ』(モンスターハンターライズ)ばっかりやってたから、俺は。チャンピオンらしく明日にはもうキッチリやってやるって」
第2試合
本間とチェーズの対面でゴングが鳴ると、本間がロープの振り合いを制してバックエルボーで倒し田口にタッチ。
田口は首投げからヒップバッド連打から棚橋にタッチ。
棚橋も首投げからヒップバッド連打で続きタイガーマスクにタッチ。
タイガーマスクも首投げからヒップバッド連打で続き本間にタッチ。
本間は田口監督のサインとともに仲間たちとともにトレイン攻撃を決めていき、田口監督がブロックサインを出してコーナー上で尻を突き出すが、ここでチェーズが田口の尻に本間を顔面から叩きつける。
EVILが本間を押さえつける中でBULLET CLUBの面々が次々と本間の背中を引っ掻いていき、石森に試合権利が渡る。
石森は背中へのエルボードロップ、エルボーバッドを見舞いEVILにタッチ。
コーナーマットを外してからリングインしたEVILは本間を金具むき出しのコーナーに叩きつけ、本間の逆水平チョップを余裕の表情で受け止めた上で場外に放り出し、場外でセコンドのディック東郷が本間をナックルで痛めつける。
タッチを受けたファンタズモは本間に強烈なボディブローを叩き込み、エルボースタンプやアイアンクローなど頭部への攻撃を集中させた上での乳首つまみ。これに怒った本間がこけしロケットをぶち込み田口にタッチ。
田口はBULLET CLUBの面々を次々とヒップアタックで蹴散らし東西南北の4方向に吹き飛ばすと、それぞれに串刺しランニングヒップ。さらにファンタズモへ場外からエプロンへの地対空ヒップアタック、スワンダイブ式ヒップアタックと見舞っていき、ギタってから「オヤァイ!」と雄叫びからケツイェ、バックスライドと畳み掛け再びヒップドロップもファンタズモがアトミックドロップで迎撃しEVILにタッチ。
EVILは田口を金具むき出しのコーナーに叩きつけていくが、2発目は田口が誤爆させヒップアタックで追撃して棚橋にタッチ。
棚橋はEVILにフライングフォアアームからスリングブレイドを狙うが、EVILが棚橋の足をキャッチするとドラゴンスクリュー。さらにロープに飛ぶが場外から東郷が足を引き、EVILが串刺しラリアットからフィッシャーマンズ・バスターを狙うが、棚橋がロコモーション式ツイスト・アンド・シャウトも、EVILもフィッシャーマンバスターでやり返すと両者タッチ。
タイガーと石森の対面となると、タイガーがいきなりタイガードライバーを狙うが、石森をが振り払ってロープへ。タイガーは風車式バックブリーカーで迎撃。さらにサムソンクラッチから入る腕十字もチェーズがカット。ここに田口ら3人が入ってきて4人でのトレイン攻撃を狙うが、石森がうまくいなしてタイガーへハンドスプリングエルボー。さらに石森はコーナーに上っていくが、タイガーは雪崩式ダブルアーム・スープレックス。これをファンタズモにカットされると、タイガーはタイガースープレックスの体勢も、ファンタズモが背中ひっかきでカットし、ファンタズモのスピニングバックブリーカー+石森のジャンピングニーの合体攻撃が決まり、石森がブラディークロスを叩き込んで3カウントを奪った。
<試合後コメント>
エル・ファンタズモ
「汗ひとつかいてないのに、コメントか!? それはちょっと言い過ぎか…多少の汗はかいたかもな。5週間ぶりに試合したぜ。5週間ぶりで合ってるはずだ。それはいいとして、ファンタズモ&イシモリの最高のチームワークを見せてやったぞ。HEADBANGER&BONE DADDYはさらに強くなった! 明日の試合カードはなんだ!? 俺が知るか。じゃあ、また明日な」
石森太二
「(※コメントスペースに座り込み)今日からファンタズモが帰ってきてくれて、また一緒にやれるようになってうれしいよ。俺はずっと、デスペ(ラード)、(IWGP Jr.)チャンピオン様のベルトを狙い続けているのは変わりないけど、ファンタズモがいると、狙える幅が広がるのも事実だよな。これだけよ、挑戦するのを待たされ続けてるんだからよ、欲張りになってもいいよな!?」
本間朋晃
「EVIL…! EVIL! お前には俺が見えないようだな? 透明人間か!? 透明人間でもよ、明日、見えるようにしてやるよ」
棚橋弘至
「いま、1番大切なことは、『こうするんだ!』っていう自分の中でビジョンを、未来を、新日本の景色を、描けているかどうか? 『歓声がない。悔しいな』。『やっぱりいろいろみんな事情があって会場に来れない。空席が目立つな』。いまはそれを受け入れるしかなくて。『会場に来たい人がたくさんいるだろうな』って信じてるし、『ワールド見てくれている人がたくさんいるだろうな』って、それも信じてる。だから、だからこそ、レスラーも、僕も、新日本プロレスも、未来を、しっかりと思い描いて。(※腹筋を示し)自分の割れた腹筋を、しっかり思い描いて。“百日行”を始めましたんで。あと91日。けっこう長いですけど、棚橋の“荒行”につき合って下さい」
第3試合
コブが飯伏を奇襲して試合が始まると、コブが飯伏のフライングクロスボディをキャッチしてコーナーに叩きつける怪力を見せる。コブはさらに串刺し攻撃を狙うが、飯伏はこれをひらりと飛び越えてミドルキックで倒しその場飛びムーンサルトを発射もコブが回避。飯伏も両足でしっかりと着地し、両者距離を取って睨み合いながらタッチへ。
オーカーンと辻の対面となると、オーカーンが「来てみろ!」と手4つを要求。オーカーンが片手で圧倒してみせ、さらにショルダータックルで軽々と吹き飛ばしボディスラム。さらに奇声を発しながらのモンゴリアンチョップからダブル掌底。
代わるコブは辻へ投げっぱなしサイドスープレックス。さらチラチラと飯伏を見ながらこれ見よがしにコブゴェを狙う素振り。思わず飯伏が入ってくるとレフェリーへ下げさせるよう要求しながらオーカーンにタッチ。
オーカーンは辻の頭を玉座代わりにコーナーでドミネーターポーズ。
コブに代わると、コブは大柄な辻を担ぎ上げスクワットをする余裕を見せながらのブレーンバスター。屈辱を受けた辻がエルボー連打からドロップキックで反撃するも、コブは倒れず耐え、ロープに振ってツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うが辻はもう一発ドロップキックを叩き込んで飯伏にタッチ。
飯伏はコブへスワンダイブ式ミサイルキックで場外に叩き出し、プランチャで追撃。さらに掌底、ローキック、ソバットのコンビネーションからその場飛びムーンサルト。続けてカミゴェを狙うが、オーカーンがカットに入って隙を作るとコブが飯伏を担ぎ上げてコーナーに叩きつけてからのアバランシュホールド。
コブはコブゴェを宣言して飯伏の両手を取るが飯伏は逆にその手を引き寄せながらのゼロ距離ジャンピングニー。コブも耐えてショートレンジラリアットを叩き込み、両者大の字に。両者タッチを求めるも、オーカーンが先にタッチを受けて辻を場外に突き落とす。
オーカーンは飯伏に大空スバル式羊殺しからロープに走るが、飯伏はレッグラリアートを見舞って辻にタッチ。
辻はオーカーンにショルダータックルでぶつかっていき、スピアーを狙うがオーカーンが逆水平チョップで迎え撃ちラリアットを狙うが辻がカウンターのショルダータックル、ランニングボディプレスと連撃。辻はブレーンバスターを狙うがオーカーンは耳を掴んで脱出し耳削ぎチョップ。辻は足を刈って逆エビ固めを狙うが、オーカーンが下から組み付いて三角絞め。辻はフロントネックロックで切り返し、ロープに飛んでスピアー。さらにエルボー連打からロープに飛ぶが、コブが入ってきて辻をコーナーに叩きつけトレイン攻撃。さらにオーカーンが変形CTBからアイアンクロー。さらにエリミネーターを狙うが、辻がトルネードクラッチ、スモールパッケージと切り返し、さらに回転エビ固めを狙うが、オーカーンが耐えて上からアイアンクローでガシリ。そのまま持ち上げてエリミネーターで叩きつけてカウント3。
<試合後コメント>
辻陽太
「この4連戦を終えて、俺は何か変われたのか? コスチュームも変わってなければ、髪型もブーツも何も変わってない。俺にいま必要な何かっていうのは、そういう外見のものじゃなくて、心に届くようなもの。どうやって相手を倒すか。それは結果もそうだし、見ているファンの皆さんが決めることだ。俺の中では今日、俺はぜんぜん成長できなかった」
飯伏幸太
「(※不機嫌そうな表情で)俺が悪いんだろ? 俺が悪いんだろ?(※と言うと控室のドアをバーンと叩いて退場)」
ジェフ・コブ
「カウントダウンが近づいてきたな。イブシ、俺に貶されたと思ったか? 違うぞ、俺なりにお前のやる気を引き出してるだけだ。本物のゴールデンスターの力を俺に見せてくれ。7日、(大阪で)俺が闘いたいのは覚醒モードのMURDER IBUSHIだ。英語で言ってもお前には伝わらないだろうから、日本語で言ってやる。お前なんて、“アサメシマエ”だ!」
グレート-O-カーン
「帝国のものであるIWGPワールドの王座を勝手に奪い合っていることに遺憾の意を示すが、そんなことよりもいまは帝国をより強く大きくすることに尽力をしている。助かったな、5流レスラーども。まずはそのためにも神を再度殺し、所詮神なんていう偶像なんかに、帝国の王は負けないということを愚民にたっぷりと教えてやる!」
第4試合
翌日に控えたNEVER6人タッグ王座戦の前哨戦となるCHAOSvsL.I.Jの前哨戦かつ、オカダと鷹木のIWGP世界ヘビー級王座戦のダブル前哨戦。
オカダと鷹木の対面で試合が始まると、ロックアップでオカダが押し込み離れ際に打撃のフェイントを入れると怒った鷹木が逆水平チョップ。オカダもビッグブートから低空ドロップキックで場外に蹴落とし、鷹木のポーズを真似て挑発してみせる。
YOSHI-HASHIとBUSHIの対面となると、YOSHI-HASHIの逆水平チョップをかわしたBUSHIがエルボーを連打しティヘラからドロップキック。SANADAにタッチ。
SANADAは渕正信のようにレフェリーの目を盗んでグーパンチ。さらに内藤にタッチし2人で連携低空ドロップキック。
内藤はYOSHI-HASHIをコーナーに叩きつけてエルボーを連打しチキンウイングアームロック。さらに串刺しの片足低空ドロップキックを狙うが、YOSHI-HASHIが回避したところへ後藤が突っ込んできて串刺しラリアット。さらにYOSHI-HASHI&石井がダブルのショルダータックルを見舞い、3人で同時のキック。続けてオカダがセントーン。YOSHI-HASHIが内藤のTシャツを脱がせて胸板に逆水平チョップを連打し石井にタッチ。
石井は内藤のエルボーを正面から表情一つ変えずに受け止めていき、コーナーに押し付けて逆水平チョップ+エルボーを連打。石井が「来いよコラ」と顔面をぺちぺち叩いて挑発すると、内藤はエルボー連打。石井はヘッドバッドで反撃してブレーンバスターを狙うが、内藤が着地してフロントキック。そこへ後藤が加勢に入ろうとするとSANADAがコーナートップから飛び込んできて後藤をドロップキックで排除、石井がSANADAをショルダータックルで排除も、その隙に内藤が組み付いてネックブリーカーから低空ドロップキック。両者タッチ。
再びオカダと鷹木の対面となると、鷹木がショルダータックルからボディスラム。「まだまだまだ!」とデスバレーボムを狙うが、オカダが着地するとブレーンバスター。鷹木は串刺しラリアットからロープに飛ぶもオカダがランニングバックエルボーで切り返し、串刺しジャンピングバックエルボーからDDT。オカダはリバースネックブリーカーを狙うが、鷹木が耐えると正面からのエルボー合戦に持ち込む。鷹木はオカダのドロップキックをかわして自爆させるが、パンピングボンバーをかわしたオカダがカウンターのドロップキックをヒットさせると両者タッチ。
後藤とBUSHIの対面となると、後藤が村正を狙ったところでBUSHIがオーバーヘッドキックで迎撃しミサイルキック。続けてDDTからロープに飛ぶが後藤が追走してラリアット。さらに石井&YOSHI-HASHIが加勢に入って3人でのトレイン攻撃から後藤が牛殺しを狙うが、BUSHIが顔面かきむしりで背面に着地しバッククラッカー。SANADAにタッチ。
SANADAは鷹木とともに後藤にトレイン攻撃。内藤の延髄斬りから鷹木のパンピングボンバー、SANADAのTKOとL.I.Jが大技を次々と決める。さらにSANADAはシュミット式バックブリーカーからラウンディングボディプレスを発射も、後藤が回避するとドラゴンスリーパー狙いもオカダがカット。鷹木がオカダを龍魂ラリアット、石井が鷹木をバックドロップ、内藤が石井に低空ドロップキック、YOSHI-HASHIが内藤にラリアット、BUSHIにトラースキックを見舞い、後藤とYOSHI-HASHIがSANADAへ後藤ごとハント。さらに後藤が後藤弐式で押さえ込んで3カウント。
<試合後コメント>
石井智宏
「(※NEVER 6人タッグベルトを頭の高さに掲げ)ロス・インゴ、本気で獲りにきてんのか、オメェら!?」
後藤洋央紀
「よっしゃ! いよいよ明日、5度目の防衛戦だ(※と言いながら肩にかけたベルトを叩く)。明日もしっかり勝って、最多防衛記録、更新したいと思います」
YOSHI-HASHI
「いま、そう、最多防衛タイ記録。現在。明日、必ず更新する。必ずだ」
オカダ・カズチカ
「まあ、僕の中で別に復帰戦だなんて思ってないですけども、まあ実際ね、前回の(5.3)『(レスリング)どんたく』の試合から間は空いたわけだし、別に普通の試合をしただけ。まあ、でも、いろいろな不安な中でも、こうやってね、(NEVER 6人タッグ)チャンピオンと組んでね。またあの3人の勢いというのをもらったんで。またタイトルマッチ(IWGP世界ヘビー級王座決定戦)に向かってやっていきたいと思います。まあ、今日が最後の前哨戦だったんでね。鷹木さん、相手にとって不足はないんじゃないかな。『NEW JAPAN CUP 2021』準優勝ですし、1回挑戦して負けたとはいえ、チャンピオン(ウィル・オスプレイ)がいなくなってしまったわけですから。まあ、先頭にそのまま居座ってもおかしくないだろうし…。ただね、俺と対等にモノが言えると思うなよ!? しっかりと教えてやったろ。もうな、見てるレベルも、住んでる世界も、プロレスラーとしてのレベルも、だいぶ違うんだよ。ただ、次の闘い、ベルトが絡んでいるかもしれないけども、こういう状況の中、しっかりとひっくり返すいい一戦になるんじゃないかなと思います。ベルトを持った上で、次は、まあ本当であれば、東京ドームで闘う予定であった相手と、しっかりと闘って。自分の中でも消化したいんで。まあ、何があろうと、いろいろあったけども、ひとつだけ言わせてもらうと…プロレスラーは超人です」
鷹木信悟
「オカダの野郎、スカしやがって。復帰祝いに強烈なの食らわしてやろうと思ったのに。まあ、それでもオイ、オカダ。元気そうじゃねぇか、オイ。6.7大阪城ホールは、もっともっと元気100倍できてくれよ? な? それにしても! 新日本プロレス、よくぞカードを組んでくれたな。よくぞ俺に! もう1度チャンスくれたな? 心から感謝するよ。まあ、山が動いたんだ。オカダ・カズチカが動いたんだ。カード決まったら、オイ、もう安っぽい言葉いらねぇよ。あとは大阪城ホールに向けて、最高のベストコンディションで臨むだけだ。それから、内藤がなんだかよ、俺に対して『嫉妬してる、嫉妬してる』って言ってたけど、内藤! 嫉妬するのちょっと早くないか、オイ!? オイ内藤、お前にはもっと! 嫉妬させてやるからよ。そのためにも! 6.7大阪城ホールは…オカダ・カズチカに勝ってやる」
BUSHI
「NEVER無差別級6人タッグのベルト、タイトルマッチが、明日の後楽園ホールのメインで決まったようだな。チャンピオンチームがもし勝ったら、あのベルト、最多防衛記録が更新されるそうじゃん。でもそれは、“もし勝ったら”の話だよな!? 試合後にベルトを手にしてるのは俺たちだよ」
内藤哲也
「いよいよ明日、NEVER無差別級6人タッグ選手権試合。もちろん、NEVER無差別級6人タッグ王座が最終目標ではない。それは、BUSHIも、SANADAも、そしてチャンピオンチームであるYOSHI-HASHIも、後藤も、石井も、同じでしょ。でも、いま、俺はNEVER無差別級6人タッグ王座に集中してるし、明日はNEVER無差別級6人タッグ王座を獲るために、ここ後楽園ホールへ来ますよ。俺たちがNEVER無差別級6人タッグ王座を獲ることが、鷹木への援護になるとは思わない。それは別物でしょ。でも、プレッシャーはかけられるかな? 明日は、そういう意味で俺たちにとって負けられない闘い。ワクワクするぜ、カブロン!」
第5試合
タイチが晴れて復帰し、先月3日に手にしていたタッグ王座挑戦権をザックとともに行使。ベルトやアイアンフィンガーを巡って幾度も死闘を繰り広げてきた“G.o.D”タマ・トンガ&タンガ・ロアと対峙。タイチの大舞台に際し、ディーバとしてあべみほが477日ぶりに登場。セコンドとして入場していたDOUKIと邪道が睨み合いを見せるが、互いの信じる仲間たちに勝負を託して退場していく。
タイチとタマでゴングが鳴ると、いきなりタイチが喉輪で2人を圧倒していく。G.o.Dが2人がかりでタイチに向かっていくが、タイチは軽々いなしてタマに上手投げ。場外に逃れたタマはこともあろうにあべみほを人質にとり、手を出せなくなってしまったDANGEROUS TEKKERSの2人を袋叩きにしていく。タマはリングに戻して胴締めスリーパーで苦しめてからロアにタッチ。
ロアはセントーンアトミコからエプロンに叩きつける投げっぱなしバックドロップなどパワーと身軽さを見せつけ、ロアのブレーンバスターに合わせてタマがセントーンアトミコ。
タッチを受けたタマがグラウンドでのスリーパーでじっくりと絞り上げ、串刺しボディスプラッシュを放つがタイチが回避しアックスボンバー。両者タッチ。
ザックとロアの対面となると、ザックがフロントハイキック連打もロアが耐えきって強烈なエルボー。ザックもエルボースマッシュで反撃し飛びついて胴絞フロントネックロックから腕へのオーバーヘッドキック、膝裏への回し蹴りと連撃し卍固め。ロアが力技で脱出すると文字通りタコのようにロアに絡みつきながら足を取りヒザ十字。ロアはこれをブレイクしザックのフロントハイキックをキャッチしてショートレンジラリアット。さらに串刺し攻撃を狙うが、これをかわしたザックが三角飛び式で組み付いてのスイングDDT。タイチにタッチ。
タイチはロアの顔面にステップキック。ロアがエルボーで反撃するとタイチもミドルキックを放ち両者正面からの打ち合いに。ロアの連打にタイチががくりと崩れ落ちると、ジャンピングハイキックで追い打ちも、タイチもジャンピングハイキックで反撃。ロアは倒れること無くコンプリートショットも、ザックが飛び込んできてネックツイストでアシスト。ロアがザックをスピアーで排除すると、タイチがロアにデンジャラスバックドロップ。
タイチはパンタロンを脱ぎ捨て、天翔十字鳳を発射もロアはこれをキャッチし足払いからOJK。タイチは危うく落ちかけながらもなんとか足を伸ばしてロープブレイク。タマにタッチ。
タマはロアとともに交互にボディブローから飛びついてのネックブリーカー。さらにマジックキラーの体勢も、タイチが振り払ってロアの顔面にフルスイングのエルボーを叩き込んでダブルダウン。タイチはザックにタッチ。
ザックはタマにエルボースマッシュ連打からコブラツイスト。これを腰投げで切り返したタマはトンガンツイストからガン・スタンを狙うが、ザックは持ち上げられながら腕を極めて上半身にのみ絡みつく変形卍固めから腕固め。ここに邪道が入ってきてレフェリーの気を引くと、さらに外道が登場しメリケンサックを振りかぶるとDOUKIが駆けつけてエルボーで排除しプランチャ。そのまま会場外へと連行。ザックがガッチリとタマの両腕を極めていくが、ロアがタイチを振り切ってカットし、アバランシュホールド。
さらにタマ&ロアが合体トンガンツイストを決め、ロアのパワーボム+タマのネックブリーカーの合体攻撃。さらにカットに来たタイチにマジックキラーを決め、ロアのダイビングヘッドバッド、タマのフロッグスプラッシュが立て続けに決まるがザックが気迫のキックアウト。さらにスーパーパワーボムを狙うが、ザックがフランケンシュタイナーで切り返し、タイチがダブルのアックスボンバーでG.o.Dをまとめてなぎ倒す。
タイチのバズソーキック、ザックのPKからザックメフィストを狙うがロアがカットしタイチにラリアットからエイプシットを狙うが、タイチが着地してハイキック。ザックのオーバーヘッドキックからタイチ&ザックのザックメフィストが炸裂。
タイチはタマを引き起こすが、タマがローブローを入れて排除し、ザックへガン・スタンを発射も、ザックがキャッチして胴締めスリーパーへ。タマが起き上がろうとするとタイチがジャンピングハイキックを叩き込み、2人で天翔ザックドライバーを決めるとこれで3カウント。
タイチは大喜びでザック、DOUKIと抱き合い、その側であべみほが号泣。
ザック「コウラクエン、テッカーズ!ヨカッタネー!DANGEROUS TEKKERSが日本一のチャンピオンチームだ!ワタシのニホンゴ、シャベレナイネ。ニホンゴ、チョームズカシイ。そして、タイチ、ニホンゴ、オネガイ」
タイチ「(日本語を)めっちゃ喋ってんじゃん(笑)ちょっとなんて言っていいかわかんねーけど、苦しかった。苦しかったよ、今日は。この前も言ったとおり、身を以て分かったよ。いくら治ったつってよ、やっぱり苦しいよ。苦しいよこんなによ。気持ちだよあとは。俺はザックとの約束を果たすために、今日どうなってもいいと思ってた。だけど、結果これが戻ってきてよかったよ。ザック、ごめんね。いっぱい待たせたよ」
ザック「イイヨ」
タイチ「分かる?日本語?」
ザック「イイヨ!」
タイチ「まあ、こうやって来てるけどよ、オメーらもいつどこで俺みたいな目にあうか分からねーぞ。ちゃんと家帰って、手洗い・うがい、いっぱいしろよ。夜の街に飲みに行くんじゃねーぞ。おねーちゃんとことか行くなよ。行ってもいいけど、気をつけろよ。まあ、ザック、やっと戻ってきたよ。どうする?これから?俺もわかんねーよ、この先。とりあえずザックとの約束を果たせてホッとしてる。それだけだ。あんなクソみてえな奴らが記録いっぱい塗り替えたかも知れねーけど、そんなの俺とザックで簡単に塗り替えてやるよ。俺らが最強だろ?この先も俺とザックがここの中心となってやってくから、お前ら分かったかこの野郎」
タイチは取り戻したタッグベルトをあべみほの肩にかけ、感謝の気持ちを表した。
<試合後コメント>
タイチ&ザック・セイバーJr.&DOUKI&あべみほ
ザック「ZIMAはどこだ? 大丈夫か?(※日本語で)スゴイヨ! アベチャン…タダイマ」
あべみほ「ただいま」
ザック「いや違うな。俺が言うのは『オカエリナサイ』か。やっぱり俺の日本語はダメダメだ。6ヶ月…ロッカゲツグライ…ドームでベルトを失ってから6ヶ月経って、やっと獲り返せた。でも、この半年の間に(アメリカのロックバンドの)Weezerはアルバムを2枚もリリースした。1枚だって誰も聞きたがらないってのに。今までG.o.Dのことをコキ下ろしてきたが、あいつらの威力はヤバい。なんであいつらが7回もこのベルトを戴冠し、『WORLD TAG LEAGUE』を優勝できたのかようやくわかった。あいつらはたしかにバカだけど、あいつらのおかげで俺たちは限界を超えられた。あいつらにさんざん弄ばれたおかげで忍耐力も鍛えられたよ。でも、今日俺たちはあいつらを超えた。いまウイスキーがあれば最高だ。なんならこの際、ZIMAでもいいぞ。どこだ? 6ヶ月も待ったんだから飲ませてくれよ。まだスポンサーだよな? ノミタイヨ! ここ(バックステージ)ヒデェな。壁にペンキでも塗ったらどうだ?(後楽園ホールは)プロレスの聖地だろ? にしてはヒドいぞ」
タイチ「声ももう枯れたわ。ずっと声も出してねぇもん。おかしくなっちまったよ。頭痛い。なんだよ。どうなるかと思ったよ。体よりやっぱり気持ちだな。やるっていう気持ちとザックとの約束と。だから、(コロナに)感染しているヤツが世界中にいっぱいいると思うけど、不安な気持ちで負けたってなる気持ちもわかるけど、それを一歩乗り越えたらまた強くなるんじゃねぇか、全員。今日の俺みたいにな」
ザック「お前のコンディションは最高だ。大丈夫だ」
タイチ「本当にザックにはありがとうしかない。いつもザックは俺に優しい。どんなときでも俺に優しくしてくれる。こうやって今日も万全な状態を作ってくれて、もうちょっと先にあのとき出てたら倒れてたかもしんねぇな。今日でよかったよ。さすがだよ。それとザックにありがとうって当たり前のことだけど、絶対に言いたくねぇけど、あんなヤツらに言うつもりも言いたくもねぇけど、G.o.D、お前ら……いやありがとうとは言わねぇよ。だけど、俺がコロナに倒れて、お前らも知ってたんだろ、その情報は。よく逃げねぇで日本で待ってたな、俺らの挑戦を。その気持ち、テメェらがどんな気持ちで日本にいたのか、さっさと帰ってもいいところをよ。お前ら、そんなツラして優しいんだな、本当は。俺には優しいんだろ。俺とザックのことをお前らは待ってたのか? どんなつもりか知らんけどよ、ありがとう……とまではいかねぇけどよ、まあ今日はそう思ってやるよ。だから、またお前ら、明日か明後日か、また来るだろう? いつだって、またやってやってもいいよ、テメェら。まあ、ザックはイヤだって言うだろうけどな。G.o.D、ノーモア?」
ザック「いまは少しG.o.Dを認めてやるが、もう絶対にあいつらとは試合したくない。6回やってついにあいつらに勝った。この半年、ずっとあいつらを追いかけてきたが、今日でやっと決着はついた。もし、俺たちがベルトを落とすことがあれば、次期チャンピオンチームに挑戦すればいい。でも、それは遠い未来の話だ。1度はつまずいてしまったが、再び俺たちの手でこのタッグのベルトの価値を高めていく。いまこの団体はいろいろと大変だが、俺たちデンジャラステッカーズがいればすべては大丈夫だ。俺たちが世界一のタッグチームだと心からそう言えるが、いまは世界を飛び回ることができない。だから、ここ日本で防衛戦をしていきたい。日本のタッグチーム、誰でもいいぞ、挑戦を受けてやる。俺たちはここで待ってるぞ、ダーリン。それでZIMAはないのか? 体型キープのためにZIMA ZEROにしてくれ」
DOUKI「ZIMAはどこ行ったんだよ!」
タイチ「(※自分の腹を擦りながら)こんなに痩せてよ。30kg痩せたよ。どうすんだよ。俺、いま55kgしかない。(※DOUKIに向かって)今日、お前立ってたな、最後? お前の力もあるよ。最後、お前と金丸でいたのは俺らに挑戦するつもりか?」
DOUKI「俺と金丸で挑戦?(笑)」
タイチ「厳しいな。金丸では厳しいな」
DOUKI「金丸は厳しいな(笑)」
タイチ「(※ザックとあべみほに向かって)またやろうぜ、3人で」
ザック「今日、俺たちのためにZIMAを用意しなかったこと、忘れないからな」