新日本9.11後楽園大会 後藤&本間vs.中邑&石井、真壁&柴田vs.飯伏&内藤、棚橋&天山&小島&KUSHIDAvs.ファレ&アンダーソン&ギャローズ&ケニー
Road to DESTRUCTION
日時:2015年9月11日(金)
開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1587人(満員)
▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○小松洋平
6分18秒 逆片エビ固め
●デビッド・フィンレー
▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
獣神サンダー・ライガー/○タイガーマスク
8分29秒 チキンウィングフェースロック
●田中翔/ジェイ・ホワイト
▼第3試合 10人タッグマッチ 20分1本勝負
永田裕志/中西学/田口隆祐/マスカラ・ドラダ/●ジュース・ロビンソン
12分31秒 スワントーンボム→片エビ固め
矢野通/○YOSHI-HASHI/外道/ロッキー・ロメロ/バレッタ
▼第4試合 タッグマッチ 20分1本勝負
○オカダ・カズチカ/桜庭和志
9分30分 レッドインク
タマ・トンガ/●コーディ・ホール
▼第5試合 スペシャル8人タッグマッチ 30分1本勝負
棚橋弘至/天山広吉/●小島聡/KUSHIDA
16分16秒 マジックキラー→片エビ固め
バッドラック・ファレ/○“ザ・マシンガン”カール・アンダーソン/ドク・ギャローズ/ケニー・オメガ
▼第6試合 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
真壁刀義/○柴田勝頼
12分42秒 レフェリーストップ
飯伏幸太/●内藤哲也
▼第7試合 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
後藤洋央紀/●本間朋晃
17分51秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
中邑真輔/○石井智宏
後藤と中邑のIC前哨戦が白熱する中、石井が本間にG1の時の借りを返す勝利!
柴田が内藤を絞め落とす!真壁と飯伏は大乱闘!トリプル前哨戦で本隊がBCに完敗
第1試合
まずはバックの取り合いからスタート。お互い譲らず、続いて腕の取り合いに。ハンマーロックに捉えたフィンレーはヘッドロックにスイッチ。ロープに振って逃れた小松はリープフロッグでかわそうとしたが、フィンレーがキャッチ。だが、背後に逃れた小松はドロップキック。これが当たりが浅いとショルダータックルでなぎ倒していった小松はシットダウン・コブラツイスト。
どうにか逃れたフィンレーだが、小松はエルボーから反対側のコーナーに力一杯投げつけると、串刺しエルボーからハーフハッチスープレックス。フィンレーもエルボーの連打を返すとカウンターのドロップキック。
さらにランニングとジャンピングでエルボーを叩き込むと、大暴走からワンハンドバックブリーカー。ファイアーマンキャリーで持ち上げたフィンレーだが、小松は脱出。しかしジャンピングエルボーをカウンターで決めたフィンターは、今度こそカナディアンロッキーバスターで叩き付けるとマフラーホールドに捉える。
回転エビ固めで切り返した小松はカウンターのエルボーアタックからロープへ。フィンレーも追走してエルボーを叩き込むとロープに飛ぶ。しかし小松はスライディングしながらフィンレーの左足をキャッチすると、そのまま後転して逆片エビ固め。これがガッチリと決まってフィンレーはギブアップ。
<試合後コメント>
小松洋平
「このシリーズ、隠されたメッセージでもあるね。ヤングライオン杯、今のところ3勝? 全部勝ってるから。もう、負けらんないね。デビッドもすごくレスリング上手くて手こずったけどね、皆大差ないから。やっぱ一瞬の隙をついていかないと。そうやって皆で、俺らで、この新日本プロレスをもっともっと盛り上げる気持ちでやっていきます」
第2試合
田中はコーナーに登って入場してきたライガーとタイガーを挑発。ジェイが田中を下げるが、ライガーもエキサイト気味に田中に詰め寄る。ライガーと田中の先発で試合が始まると、ロープ際で揉み合いに。するとライガーは肘グリをしながら「来てみろ!」と挑発。ライガーをコーナーに押し込んだ棚かはチョップからエルボーを叩き込むと、「来いよ!」と挑発。怒ったライガーは張り手をお見舞い。
続いてタイガーとジェイがリングイン。アームドラッグで投げたタイガーはミドルキック。しかしジェイもカウンターのエルボーを叩き込むと、控えのライガーを攻撃。エキサイトするライガーだが、再びジェイが襲いかかると冷静にかわしてみせた。
その間も田中がタイガーを捕まえていたため、ジェイがタイガーの左ヒザを痛めつける。さらにドロップキックを叩き込んで田中にタッチ。田中もタイガーの左ヒザにストンピングを入れてからアキレス腱固め。ロープに逃れたタイガーだが、タッチを受けたジェイはタイガーの頭を小突いて挑発。
コーナーに登ったジェイだが、追いかけていったタイガー。エルボーで叩き落としたジェイだが、タイガーはデッドリードライブで投げる。ライガーが飛び込んでくるが、田中も飛び込んできてエルボー。さらにジェイがミサイルキックを発射。
ジェイはなおもライガーに串刺し攻撃を狙うが、ライガーはアッパー掌底で迎撃。しかし田中がミサイルキックで飛び込んできてライガーを吹っ飛ばす。ここで両者タッチして田中がタイガーをボディスラムで叩き付けてあら逆エビ固め。ロープに逃れようとしたタイガーだが、中央に引きずり戻した田中はジェイと2人でヒザをマットに叩き付ける。
そこから田中は足4の字固めに捉えると、ジェイはライガーがカットに入れないようにする。だが、ライガーはジェイを場外に連れ出して鉄柵攻撃。そのままリングに戻って田中に掌底を狙ったが、かわした田中はタイガーを攻撃。
だが、タイガーがソバットを返すと、ライガーが串刺しアッパー掌底。さらにライガーは田中をコーナーに乗せると場外のジェイに向かってダイブ。その間にタイガーが田中を雪崩式ダブルアーム・スープレックスで投げると、そのままチキンウイング・フェースロックに捉えてギブアップを奪った。
試合後、タイガーが田中に握手を求めると田中も素直に応じた。タイガーとライガーは田中の頭をポンポンと叩いて健闘を称えた。するとマイクを持ったライガーが「タイガー、岡山でタイトルマッチやるよな? 絶対に勝てよ。勝ってこの聖地・後楽園で俺の挑戦受けてくれよ。これだけの声援があるんだ。絶対勝てよ、お前」と、9.23岡山大会でスティーブ・アンソニーのNWA世界Jr.ヘビー級王座に挑戦するタイガーに檄。
それを受けてタイガーは「ファンの皆さん、そしてライガーさんの応援があれば俺は絶対負けることはない。必ずベルトを獲って、ライガーさん胸を貸してください。お願いします!」とマイクアピール。
<試合後コメント>
獣神サンダー・ライガー
「リング上で公言したとおり、彼はタイトル挑戦するよな? 岡山で。久しぶりの挑戦だと思う。本人もすごく気合い入ってる。毎日道場来てる。休んだほうがいいんじゃねーかってぐらい毎日道場来てる。やっぱり彼の気持ちというのがわかる。わかるからこそ、俺は彼がとったベルトに挑戦したい! もうNWAの選手誰が獲ってもしょうがないんだよ。俺は挑戦する意味がある。意味がある! それはタイガーと神戸でやってその続き、この聖地・後楽園でやりたい。聖地後楽園で! タイガーのベルトに挑戦したい。だから彼に言っといてくれ、絶対獲れよ!って死ぬ気で獲れ! ファンも、俺も、彼が獲ることしか考えてない。わかるか? 彼がベルトを獲ってこそのNWAのタイトルマッチになる。わかるね? わかるね? だから俺は待ってるよ、彼がベルトを獲る日を待ってる。それはいつだ!? 岡山だ」
タイガーマスク
「まああの、田中、かなりね、追い込んできた。やはりこのライガータイガー組とね、もうこの後楽園、地方の会場もそうだけど、何回、何十回とやってきた、やはり、今日はいつものままじゃないって田中が見れたしジェイとのコンビネーションもあったし、あそこまでよく追い込んだなというのはあるけど、やはり僕はタイトルマッチがある以上あそこで負けられないし、やはりファンの声援、ライガーさんの熱いエールというのもあるし、負けられないですね。僕はライガーさんに言ったとおり、ほんとはベルト獲った暁にはライガーさんとやりたいと言ってますんで、場所はどこだかわかんないけどね、獲った暁にはもう自分の中で爆発させるようなコメントさせてもらったらと思ってるし、やはり、もう一度NWAのジュニアに、チャンピオンになりたい。それだけです。ただ対戦相手がね、全然来てないというのもあるし、ライガーさんとの試合もちょっとしか見てないんでね、全くどういう選手かわからないんですけど、とにかく楽しみですし、負けられない一戦で、このシリーズ乗り切っていきたいなと思ってます」
第3試合
『CHAOS音頭』で入場してきたCHAOS。観客から「外道」コールが起こると、外道とバレッタが先発を巡ってジャンケン。その結果バレッタが先発で中西と相対する。ショルダータックルで向かって行くバレッタだが、ビクともしない中西。ならばと延髄斬りを叩き込んだバレッタだが、中西はカウンターのショルダータックルでなぎ倒す。
続いてロメロとドラダがリングイン。ロープに反動を利用してアームドラッグで投げたドラダはケブラドーラ・コンヒーロ。ロメロを慰めた外道がリングインすると、田口がリングイン。外道はサミングかを見舞うが、田口はカウンターのヒップアタック。
さらにロッポンギ・ヴァイスをカニ挟みで倒し、外道にもう一発ヒップアタックを見舞った田口はランニング・ヒップアタックを3人に叩き込んでからギタりまくり。そこに矢野が入ってくると、田口はケツで威嚇。そんな田口を見て「危ない! 危ない!」と警戒する矢野。だが、矢野はいつの間にかコーナーカバーを外していたコーナーに田口を叩き付ける。
さらに外道が田口の尻を蹴りまくってから、YOSHI-HASHIがトップロープに乗せて逆さ吊りにした田口にドロップキック。ロッポンギ・ヴァイスが連係攻撃を決めると、CHAOSはトレイン攻撃を狙うが、ロメロが暴走して一人で串刺し攻撃を連発。
バレッタと外道がするとロメロとの3人で小競り合いを始めるが、ダチョウ倶楽部ばりに仲直りすると、矢野はオーマイゴッドポーズ。田口は外道にヒップアタックを狙ったが、アトミックドロップで切り返した外道。それでもヒップアタックをカウンターで決めた田口は永田にタッチ。
外道にミドルキックを連打した永田は串刺しフロントキック。だが、背後から矢野が襲いかかる。永田はフェイントから延髄斬りを叩き込むと、中西にタッチ。ロッポンギ・ヴァイスが中西にダブルのブレーンバスターを狙うが、逆に2人まとめて投げた中西は永田と一緒に「ホー」と雄叫びをあげてから野人ラリアット。
さらにアルゼンチン・バックブリーカーと永田の腕固めを同時に決めてみせたが、ロッポンギ・ヴァイスがカットに入る。そこにロビンソンが入ってきてYOSHI-HASHIにナックルを連打。さらに大暴走からスピンキックを叩き込む。しかし2発目をかわしたYOSHI-HASHIはトラースキックからバンカーバスター(=変型ショルダーネックブリーカー)。カウント2で返したロビンソンだが、YOSHI-HASHIはカウンターのラリアット。
カウント2で本隊がカットに入ったが、CHAOS勢が場外に連れ出す間にYOSHI-HASHIがスワントーンボムを投下してロビンソンから3カウント。
<試合後コメント>
YOSHI-HASHI
「何度も言うぞ、もう始まってんだよ。始まってるんだ」
外道&ロッキー・ロメロ&バレッタ
外道「なぜだ!? 次のジュニアタッグの挑戦者はタイムスプリッターズなんだ!?」
ロメロ「なぜだ!?」
外道「ロッポンギ・ヴァイスこそベストだろう!」
バレッタ「あいつらは逃げているだけだ!」
外道「本当になぜなんだ!」
ロメロ「本当にふさわしい挑戦者はこのロッキー・ロメロ、そしてこのロッポンギ・ヴァイスだ」
バレッタ「中西とか相手にしている場合じゃないんだ」
外道「ReDRAGONやヤングバックスなんか目じゃないんだロッポンギ・ヴァイスは」
ロメロ「ニシザワ! 誰が最高のタッグチームだ」
西澤部長「ロ、ロッポンギ・ヴァイスです」
バレッタ「ほら! これがリアルだ!」
ロメロ「タイムスプリッターズはバカだよ」
西澤部長「そ、そうですね。タイムスプリッターズはバカです」
ロメロ「ReDRAGON、バカだよ〜超バカだよー」
西澤部長「そ、そうですねその通りです」
ロメロ「ニシザワノリノリダゼー。ニシザワゴチソウサマデシタ! ゴッチャンデス! ゴチソウサマデシタ! サンキュー」
第4試合
オカダと桜庭という異色タッグが実現。オカダとホールの先発で試合開始。ロックアップからロープに押し込んだホールだが、体勢を入れ替えた岡dあは余裕のクリーンブレイク。バックを取ってリフトしたホールは、オカダをマットに叩き付けるとラリアットを狙うが、カニ挟みで倒したオカダはベースボール・スライド(=スライディング式ドロップキック)。
ここでホールはトンガの指示を受けてタッチ。オカダも桜庭にタッチすると、トンガはハイハイで威嚇してからのタックル。テイクダウンを取ったトンガはサイドにパス。
さらにトンガはもう一度タックルを狙ったが、今度は切った桜庭。そこから腕十字からの三角絞めを狙った桜庭だが、強引にパワーボムで叩き付けたトンガはファイアーマンキャリー。しかしエルボーで逃れた桜庭はオンブ式スリーパー。背後のコーナーに叩き付けたトンガはボディスラム。
その隙にホールが場外から控えのオカダに襲いかかって鉄柵に叩き付ける。トンガは桜庭にストンピングを落としてから踏みつけるとホールにタッチ。ボディスラムでコーナーに叩き付けたホールは、串刺しバックエルボー。
グッタリする桜庭に対し、ホールはレフェリーを飛び越えて串刺しラリアット。オカダが救出に入ってくるが、ホールはバックブリーカーで叩き付ける。さらにホールはトンガをフロント・ブレーンバスターで倒れている桜庭に叩き付ける。しかし桜庭も下からトンガの足に絡みついてアンクルホールドを極めると、さらにヒザ蹴りからのミドルキックで倒してオカダにタッチ。
フラップジャックでトンガを叩き付けたオカダは、飛び込んできたホールにDDT。さらにトンガをリバース・ネックブリーカー(=こうもり吊りの体勢から相手の後頭部にヒザに叩き付ける)で叩き付けるとコーナーへ。
だが、エプロンからホールが足止めすると、トンガが肩口に担いで旋回式フェースバスターで叩き付ける。ホールもサイドバスターでオカダを叩き付けると、トンガがコーナースプラッシュ。そしてホールがローリングラリアットを叩き込んでからアウトサイダーズエッジを狙うが、リバースで切り返したオカダ。
そこにトンガが飛び込んでくるが、桜庭も入ってきてオカダと2人がかりでトンガの排除に。すると桜庭がオカダのお株を奪うようなドロップキックをトンガに放っていき、オカダも驚いた様子。そのまま桜庭がトンガに腕十字を極めている間に、オカダがホールにドロップキックからのレッドインク(=変型キャメルクラッチ)を決めて勝利。試合後、桜庭に「ドロップキックは僕のはずじゃ?」というジェスチャーをするオカダに「ごめんごめん」というジェスチャーをした桜庭は、オカダと一緒にコーナーに登ってレインメーカーポーズをやってみせた。
<試合後コメント>
オカダ・カズチカ
「AJがいないんでね、こういうタッグマッチ。桜庭さんと組んで、まあ、楽しいタッグマッチができましたよ。別に、強い相手なわけじゃないし、楽しいタッグマッチが。ただね、最後、ドロップキック、やられちゃったんでね、まあ、素晴らしいドロップキックをしっかり手本として見せておきました」
第5試合
まずIWGPジュニア戦が決まっているケニー、KUSHIDAの順に入場してから、IWGPタッグ戦が決まったアンダーソン&ギャローズに続いてテンコジが入場。そして1.4ドーム大会でのIWGPヘビー級王座挑戦権の権利書をかけて対戦するファレ、棚橋の順に入場。IWGPジュニア、タッグ、権利書のトリプル前哨戦。
BULLET CLUBがケニーが先発で出て行くと、本隊側もKUSHIDAが先発。いきなり殴りかかっていったケニーは自軍のコーナーでKUSHIDAを踏みつけると、串刺しバックエルボーを狙ったが、かわしたKUSHIDAはヒザへの低空ドロップキック。だが、ケニーもサミングを返していく。
続いてアンダーソンと小島がリングイン。ショルダーブロックでなぎ倒した小島。そこに天山が入ってきて2人がかりで攻撃していくと、ほかの選手たちも一斉に入ってくる。本隊がBULLET CLUBを全員羽交い締めにすると、天山が一人ずつモンゴリアンチョップをお見舞い。続いて棚橋とファレがリングイン。棚橋の髪の毛を掴んでいったファレだが、怒った棚橋はエルボーと太陽ブロー、さらにフライング・フォアアーム。
場外にエスケープしたファレはスライディングキックを狙った棚橋を場外に引きずり出すと、場外でバッドラックフォール(=投げ捨てアウトサイダーズエッジ)の体勢。どうにか逃れた棚橋だが、ほかの選手たちも一斉に場外乱闘を繰り広げる。
場外カウント18でどうにか戻った棚橋に対し、アンダーソンがスリーパーからゼロ戦キック。さらにモンゴリアンチョップを出して観客のブーイングを浴びたアンダーソンはケニーにタッチ。手首のテーピングを外してチョーク攻撃を見舞っていったケニーは、そのままキャメルクラッチ。続いてギャローズがボディブローの連打からパンチをお見舞い。
しかし棚橋もチンクラッシャーからドラゴンスクリューを返して天山にタッチ。モンゴリアンチョップから串刺しラリアットを叩き込んだ天山はブレーンバスターでギャローズの巨体を投げていく。だが、ギャローズも地獄突きを返すとハイキックからのバイシクルキック。
タッチを受けたケニーは逆水平チョップを叩き込むが、天山はカウンターのニールキックを返すとKUSHIDAにタッチ。控えのファレとアンダーソンに倒立キックを見舞ったKUSHIDAは、ケニーにハンドスプリングエルボーからその場飛びムーンサルト。そして腕十字を極めていくが、ケニーはロープに脱出。
KUSHIDAはなおもショルダーアームブリーカーを決めるが、ケニーもコルバタを狙ったKUSHIDAを肩口に抱えてコーナーに投げつけるとコタロー・クラッシャー(=馬跳び式フェースクラッシャー)。そこからBULLET CLUBはトレイン攻撃。アンダーソンのセントーン、ファレのジャンピング・ボディプレス、さらにギャローズがケニーをオンブし、アンダーソンも飛び込んで3人でのボディプレスでKUSHIDAを圧殺。
グロッキー上体のKUSHIDAを羽交い締めにしたアンダーソン。そこにケニーがトラースキックを放つが、KUSHIDAがかわしてアンダーソンに誤爆させる。さらにKUSHIDAはケニーにトラースキックを叩き込んで小島にタッチ。アンダーソンにマシンガンチョップから行っちゃうぞエルボーを投下した小島は、アンダーソンとチョップ合戦を展開すると、エルボーを連打。
だが、アンダーソンもエルボースマッシュからジャンピング・フロントキック。旋回式ガンスタンを狙ったアンダーソンにコジコジカッターを決めた小島は垂直落下式ブレーンバスター。15分を経過し、ドロップキックでファレを場外に追いやった棚橋はプランチャ。
その間にテンコジがアンダーソンにテンコジカッターを決めると、小島はラリアットを狙うが、かわしたアンダーソンはガンスタン。棚橋が辛くもカウント2でカットしたが、ファレが入ってきて棚橋にチョークラリアット(=チョークスラムの体勢で持ち上げてからのショートレンジラリアット)。さらにケニーがKUSHIDAに飛びヒザ蹴りを叩き込むと、ギャローズが天山にハングマンスヌース(=ネックハンギングボム)。そしてギャローズとアンダーソンが小島にマジックキラーを決めて3カウント。
ケニーはKUSHIDAのジュニアのベルト、ファレは権利書の入ったアタッシュケースを奪い取ってタッグ王者のアンダーソン&ギャローズと一緒に勝ち誇る。本隊としては完全にやられてしまった格好となった。
<試合後コメント>
BULLET CLUB
ファレ「見ての通り我々は絶好調だ、
ケニー「KUSHIDA、棚橋、テンコジ、新日本のメンバーがこれだけ揃っていたのを叩きのめした。まさにBULLET CLUBの時代だ」
アンダーソン「AJスタイルズを含めてBULLET CLUBが世界でNO.1のユニットだ。ファレを見ろ、東京ドームで挑戦する権利を得るのはファレだ」
ギャローズ「テンコジよ、岡山でお前らを叩きのめす。お前らの時代は終わりだ。そしてBULLET CLUBはすべてをとる」
ケニー「KUSHIDA、お前の動きはいいかもしれないが、それだけだ。俺こそがNO.1だ」
全員「To SWEET!」
第6試合
NEVER無差別級王座をかけて激突する真壁と飯伏、そして一騎打ちまでもう待ったなしの内藤と柴田。この日に日に因縁が深まっていく危険な4人がタッグマッチで激突する注目の前哨戦。
まずは内藤がのらりくらりと入場し、放送席のミラノを睨み付けてからリングイン……はしない。名前をコールした尾崎リングアナに向かって「トランキーロ、焦んなよ」と言いながらようやくリングインした内藤に続き、殺気を漂わせながら柴田が入場してくると、内藤が目の前で寝転がって挑発していく。
柴田がリングインすると内藤は場外へ。そこに飯伏が入場すると、最後に真壁が入場。内藤はなおもリングインしそうでしない。そのため真壁vs.飯伏で試合開始。いきなりエルボー合戦から始めると、真壁がショルダーブロックでなぎ倒すが、飯伏もカウンターのドロップキックからミドルキック。
だが、蹴り脚をキャッチしてハンマーを落とした真壁はロープへ。カウンターのミドルキックからその場飛びムーンサルトを投下した飯伏。真壁が柴田にタッチすると、飯伏とバックの取り合いに。ロープに柴田を押し込んだ飯伏がブレイクすると、内藤がエプロンから攻撃。
しかし柴田は内藤を無視して飯伏にサッカーボールキック。そこから内藤にジャンピング・フロントキックを見舞って場外に蹴落とす。内藤も追いかけていた柴田を鉄柵に叩き付ける。ここで内藤が柴田をリングに戻してからリングインするが、そこに飯伏が立ちはだかる。試合の権利があるのは飯伏のため、飯伏はそのまま柴田にスリーパー。そこから飯伏は内藤にタッチしようとするが、内藤が無視したため勝手にタッチ。
内藤はすぐに飯伏にタッチしてコーナーに戻ると、羽交い締めにするように指示。飯伏が渋々柴田を羽交い締めにすると内藤はミサイルキックを発射。内藤はまたもすぐに飯伏にタッチするが、柴田は飯伏にキチンシンクを叩き込むと真壁にタッチ。エルボー合戦からソバットを叩き込んだ飯伏はダッシュミドルからその場飛びシューティングスター。
だが、真壁もカウンターのパワースラムを返すと串刺しラリアットからコーナーでの馬乗りナックル。ダブルリストアームサルトからジャーマンを狙った真壁だが、エルボーで逃れた飯伏はロープへ。真壁はラリアットを狙うが飯伏は相打ちに持ち込む。なおも飯伏はロープに飛ぶが、真壁はラリアット。またも相打ちに持ち込んだ飯伏だが、打ち勝ったのは真壁。しかし飯伏もカウンターのハイキックを返して内藤にタッチを求める。
渋々タッチした内藤は飛び込んできた柴田が串刺し低空ドロップキックを狙ったところへ、ヒザへの低空ドロップキック。さらに柴田の顔面を踏みつける。これに怒った柴田は立ち上がって内藤の喉を掴んでコーナーに押し込むと、強烈なエルボーから串刺しジャンピング・フロントキック。さらにサッカーボールキックからコブラツイスト。
10分が経過し、飯伏がカットに入ると真壁も飛び込んでくるが、飯伏はドロップキックで場外に追いやる。その間に柴田が内藤に串刺し低空ドロップキック。さらにフロントネックチャンスリーで投げた柴田だが、内藤もオーバーヘッドキックを返すと、そこからエルボー合戦に。高山善廣vs.ドン・フライばりの打ち合いから柴田は内藤を蹴り上げるとスリーパー。
徐々にグッタリしていく内藤を見てレフェリーは試合をストップ! 柴田はなおも絞め続ける。セコンドや真壁が止めに入ってようやく離した柴田だが、そこに飯伏が真壁に飛びかかっていって大乱闘に。セコンドたちがどうにか止めようとする横で、柴田は内藤のロス・インゴベルナブレスのキャップを奪い取り、ツバを折り曲げてから客席に投げてしまう。その後もまだ飯伏は真壁に殴りかかるが、セコンド陣に止められると頭を掻きむしり、真壁はベルトを掲げながら憮然とした表情で引き上げていった。
<試合後コメント>
飯伏幸太
「楽しいっすね。楽しいです。もっと、爆発したいですね。いやー、楽しいですね、真壁さんと絡むのは。次、決まってる中では、もうタイトルマッチですけど、まだ新日本プロレスありますよねいっぱい、岡山まで。まだチャンスありますよね。まだまだやりたいし、今日も最高に楽しかったです」
第7試合
後藤と中邑のインターコンチ前哨戦に、今年のG1の後楽園大会で激突した本間と石井が再び激突。その際、本間は石井を撃破して待望のG1初勝利をあげているだけに、石井としても本間に借りを返しておきたいところ。
中邑が滾りながら後藤を指名し、両者の先発で試合開始。リストロックを決めた中邑だが、切り返していった後藤は、そこから切り返そうとする中邑をねじ伏せる。しかしヘッドシザースで脱出した中邑。
後藤が本間にタッチすると、本間は石井を指名。中邑が石井にタッチするとまずは石井がショルダーブロックでなぎ倒していく。逆水平チョップ合戦ではどちらもまったく退かない。場内のボルテージがあがる中、打ち勝った本間は小こけし。だが、石井がかわすと本間はショルダータックルからもう一度小こけし。これも石井がかわすと、中邑が後藤に襲いかかって場外に連れ出す。
リング上では石井が本間に逆水平チョップ。本間もチョップを返していくが、石井は喉元への逆水平チョップで本間を悶絶させる。タッチを受けた中邑はニーリフトからミドルキック。さらに石井がもう一度喉元にチョップを叩き込んでいくと、本間はグロッキー状態に。
石井はブレーンバスターを狙うが、腰を落とした本間は逆に投げようとする。しかしさらに腰を落とした石井はブレーンバスターを決めて中邑にタッチ。ニードロップを落とした中邑は本間をコーナーに追い詰めてニーリフトから踏みつけてのバイブレーション。だが、足を掴んでヒジを落とした本間は逆水平チョップ。中邑はフロントネックロックで捕まえるが、本間はそこからぶっこ抜いてブレーンバスター。
ようやくタッチを受けた後藤は中邑にエルボー合戦を仕掛けていくと、スーパーマンエルボーをかわして串刺し式村正(=ニールキック)。さらにブルドッキングヘッドロックで叩き付けるが、中邑もスピンキックを返していく。ニーリフトから後藤をコーナーの上に寝かせて串刺しニーリフトを叩き込んだ中邑はリバースパワースラムからボマイェ。
これをエルボーで迎撃した後藤はローリングラリアット。中邑もブロックしたが、後藤は特攻ラリアット(=ショートレンジのカチ上げ式ラリアット)で中邑を吹っ飛ばすとバックドロップで投げていく。しかしバックを取った中邑はグラウンドに持ち込む。しかし後藤は昇龍結界(=変形腕固め)で切り返す。
どうにか逃れた中邑はコーナー二段目からダイビング・ボマイェを発射するが、キャッチした後藤は牛殺しで叩き付けると裏昇天(=カナダ式背骨折り→裏チョークスラム)。石井がカットに入り後藤にバックドロップ。中邑からタッチを受けた石井はラリアットを狙ったが、後藤は相打ちに持ち込むと、時間差ロープワークからのラリアットで石井を吹っ飛ばす。
タッチを受けた本間は串刺しジャンピングエルボーから前方回転ネックブリーカー。さらに小こけしを決めると、石井に対してチョン蹴りを見舞って行く。ムッとして立ち上がった石井は本間のエルボーを受け止めてから渾身のエルボーを返すが、本間もラリアットを狙った石井をDDTで叩き付ける。そこに後藤が入ってきてトレイン攻撃。そして本間がコーナーに登っていくが、中邑が後藤を蹴散らしてからコーナー上の本間にジャンピングキック。
すかさず石井が追いかけていって雪崩式ブレーンバスターで叩き付けるが、カウントは2。続くパワーボムもカウント2で返した本間は石井のラリアットをブロック。さらに飛び込んできた中邑の攻撃もブロックした本間はこけしロケットを中邑に発射。そこに後藤が入ってきて石井に向かって本間をブン投げてのこけしロケット。
本間は一気にスライディング式のこけしから垂直落下式ブレーンバスターを決めたが、石井はカウント2で返す。ならばと本間は満を持してG1で石井から勝利したこけし(=頭を斜めにして前のめりに落下するダイビング・ヘッドバット)を投下したが、紙一重でかわした石井。そこに中邑が戻ってきて、立ち上がろうとする本間にスライディング式ボマイェ。続けて石井がスライディング式ラリアット。カウント2で後藤がカットするが、石井はなおも本間にラリアット。
倒れずに受け止めた本間だが、石井はもう一発ラリアットを叩き込んでなぎ倒す。しかし本間は自力でキックアウト。ならばと石井はダメ押しの垂直落下式ブレーンバスターを決めて今度こそ3カウントを奪った。
<試合後コメント>
中邑真輔
「今日の勝利は、まさに、おんぶに抱っこ。挑戦者だっていうのに、先に倒れてたのは、後藤かオイ。変わったなオイ、今まで作ってきた、どっかのお殿様とは違うよね」