【試合詳細】5・29 HERO新木場大会 【WBCタッグ】リッキー・フジ&大和ヒロシvs洞口義浩&松田慶三 長井満也vs藤田峰雄 加藤茂郎&千葉智紹vsガッツ石島&マスクドミステリー 15選手参加バトルロイヤル
『HERO28~ヤミキ&ワイルド・セブン追悼大会』
日程:2021年5月29日(土)
開始:18:30
会場:東京・新木場1stRING
観衆:未発表
▼ヤミキ&ワイルド・セブン追悼試合~ロイヤルランブル(15人参加) 時間無制限
○ワイルド・ベアー
25分50秒 バックドロップ→体固め
●ワイルド・コモン
※退場順=パンダちゃん!、ヴィラン・ザ・マスク、友龍、雷電、後藤恵介、海和択弥、仲川翔大、ワイルドZERO、ウルトラセブン、田中稔、ケン・片谷、大野“ワイルド”翔士、ワイルド・バニー
▼女子タッグマッチ 20分1本勝負
未依/○梅咲遥
10分17秒 ラ・マヒストラル
真琴/●三浦亜美
▼WBCタッグ王座次期挑戦者決定戦 30分1本勝負
○加藤茂郎/千葉智紹
9分27秒 ダイビング・エルボードロップ→片エビ固め
ガッツ石島/●マスクドミステリー
▼シングルマッチ 30分1本勝負
○長井満也
8分51秒 キャプチュード→エビ固め
●藤田峰雄
▼WBCタッグ選手権 60分1本勝負
【王者組】○リッキー・フジ/大和ヒロシ
13分53秒 9999→片エビ固め
【挑戦者組】●洞口義浩/松田慶三
※第3代王者組が初防衛に成功
ヤミキ&ワイルド・セブン追悼試合で勝利したワイルド・ベアーが涙!リッキー&大和がWBCタッグ王座を初防衛し加藤&千葉を迎撃へ!
オープニング
オープニングACTではプロレスアクション舞台アクトリングの「花月夜ーKAGUYA-」チームの修行仕合として、緋扇(悪斗)&日向(山田奈保)VS桔梗(阿川祐未)&白珠(喜屋武蓮)が行われ、桔梗が桔梗落としで日向に勝利(7分10秒)。
第1試合
5月29日、バリアフリープロレスHEROが東京・新木場1stRINGで「HERO28~ヤミキ&ワイルド・セブン追悼大会」を開催。第1試合で行われた「ヤミキ&ワイルド・セブン追悼試合~ロイヤルランブル」で手負いのワイルド・ベアーが公約通り優勝を果たし、天国の亡き友とライバルに勝利を捧げた。
HERO創設者のヤミキさんとは敵として闘い、HERO終身GMのセブンさんとは名タッグで鳴らしたベアーは並々ならぬ決意で、この試合に臨んだ。11番目に入場したベアーは同門の大野“ワイルド”翔士、ワイルド・バニーらともやり合った。当初14人参加であったはずだが、15番目にサプライズでワイルド軍の元マネジャーだったワイルド・コモン(正体はGPS豊島修二会長)が登場。最後はベアーとコモンが残り、失格したワイルド軍メンバーがコモンに加勢。レスラーではないコモンだが、空手仕込みのローキック、大車輪キック、カカト落としなどで攻め立てた。ベアーはスピアから、セブンさんの得意技だったクロスチョップを連発。エルボースマッシュを繰り出すと、コモンが自らマスクを脱いだ。ここで、ベアーは非情のバックドロップを決め3カウントを奪い、大混戦のロイヤルランブルを制した。
ベアーは「今日はセブン、ヤミキさんの追悼興行。この試合に対する思い入れは、俺か会長か、どっちか譲れないくらい。去年、(追悼興行が中止になって)悔しい思いをして、コモンのすべてを受け止めて、それに応じるのが(ワイルド)シューター、セブンのためにもなる。厳しいかもしれないけど、バックドロップで決めました。シューターはがんで、ここ数年がんになった仲間がいて、今は一人です。だけどシューターもがんばってる。苦しんでる人もいっぱいいる。そういう人に思いが伝われば」と涙のマイク。
コモンは「ヤミキさんとやれなくて、セブンとやろうとしたことの一部を受けてうれしかった。ベアーがセブンの技を出した。やってくれてうれしかった。明日からもヤミキさんのこと、セブンのこと、忘れさせない!」と魂の絶叫。
ローキックの連打を受けて、足を傷めたベアーは「コモンと自分が闘ってる姿を見せたかった。去年、追悼試合をお客さんの前でやりたかった。それが一番。(新パートナーは)ワイルドには簡単に入れない。セブン、シューター、自分。昭和の匂いがするレスラーを仲間に入れたい」とコメントした。
第2試合
4・18カルッツかわさき大会で始動した“長身美女タッグ”の真琴&三浦亜美が、未依&梅咲遥と対戦。真琴がダブルアームスープレックス・ホールド、三浦が強烈なチョップ連発で攻め立てれば、梅咲はミサイルキックで応戦。未依のぬいぐるみ攻撃が梅咲に誤爆すると、三浦はドロップキック、コンバイン、アルゼンチン・バックブリーカーで怒涛の攻め。未依がカットすると、一瞬の隙を突いた梅咲がラ・マヒストラルで三浦を丸め込んで逆転勝利。「ディアナは大きい選手がいるので、『丸め込め』と教わった」(梅咲)。連勝がならず、もともと“未依推し”の真琴は“長身美女タッグ”の継続を迷っていた。
第3試合
2月20日の新木場大会でマッチメイクされていたものの、ガッツ石島の負傷欠場のため流れていた、ダークソウル(加藤茂郎&千葉智紹)VS真GUTS軍(石島&マスクドミステリー)のWBCタッグ王座次期挑戦者決定戦がようやく実現。
ダークソウルがテクニックで攻め立てれば、真GUTS軍はパワーで応戦。真GUTS軍が加藤にサンドウイッチラリアットを見舞い、ミステリーがパワースラム。さらにチョークスラムを狙うも、これをかわした加藤が急所打ち。千葉がスピアをたたき込むと、加藤がダイビング・エルボードロップを決めて3カウントを奪取。
加藤は「豊島さんよ、これで文句ないだろ。次回、タイトルマッチ組め!」とアピール。これを豊島会長が了承し、ダークソウルの8・13新宿大会での挑戦が決定した。
次期挑戦権をゲットした加藤は「不公平なことばかり。(ガッツが)ケガしたからとか理屈通るか? 普通不戦勝だろ。ガッチリ3カウント取った。8月13日、必ずベルト獲る。見とけ」と、千葉は「ベルトを獲りにこの団体に来たんだ」と王座奪取を宣言した。
敗れたガッツは「しょうがない。今日で終わりじゃない。ダークソウルにはキッチリベルト獲ってもらってリマッチだよ。手応えがある。骨のある相手が見つかった。HEROもおもしろくなってきた。真GUTS軍のファンにはフラレストレーション溜まる試合になったけど。次は結果で示す」と出直しを誓った。
第4試合
独特のトリッキーな動きと、急所攻めでHEROマットを混迷に陥れている藤田峰雄が、“GPSの刺客”長井満也と異色の対戦。長井は逆十字、三角絞めで自身の土俵で勝負するが、峰雄の急所攻撃、急所への噛みつき攻撃で悶絶。それでもレフェリーの足が峰雄の急所に当たってしまい、長井はキャプチュードを決めて、なんとか3カウントを奪取。
試合後、峰雄は握手を求め、長井も応じたが、峰雄はここでも急所攻撃を見舞い、爪跡を残していた。「やられたのはチ○コとケツばっか。こんなの試合かよ。昔ドラディションに出てたけど、そんな子に育てたつもりはない。リマッチではビッシビシ股間を狙う」(長井)。「最後レフェリーと結託して、チ○コ攻められた。1対2じゃ勝ち目ない。HEROではいつも正々堂々クリーンに闘ってるんですけど、汚い手でこられると勝てない。肉体と肉体、チ○コとチ○コでつながれるような試合をしたい。これからも青少年育成、障害者福祉に力を入れていきたい」(峰雄)
第5試合
Rフジ&大和ヒロシがWBCタッグ王座初Vに成功し、8・13新宿で加藤茂郎&千葉智紹を迎撃へ! 「ベルトとともに、この団体をもっともっと盛り上げていきます」
聴覚障害レスラーも在籍するバリアフリープロレスHEROが5月29日、東京・新木場1stRINGで「HERO28~ヤミキ&ワイルド・セブン追悼大会」を開催。メインイベントではWBCタッグ王者のリッキー・フジ、大和ヒロシ組が洞口義浩、松田慶三組の挑戦を退け初防衛に成功。8月13日の東京・新宿FACEでダークソウル(加藤茂郎&千葉智紹)の挑戦を受けることが決まった。
今大会は、16年春に急逝したHERO創設者で“聾レスラーのパイオニア”であるヤミキさんと、19年5月5日にがんのため亡くなった“HERO終身GM”ワイルド・セブンさんの追悼大会となった。
リッキー組は2月20日の新木場大会で友龍、ワイルド・ベアー組を破り王座を奪取。挑戦の名乗りを挙げた洞口がパートナーに松田を指名してチャレンジした。
さすがに百戦錬磨のリッキー組は好連係を見せ、洞口組も急造チームとは思えぬ合体技も披露。洞口がリッキーにネックスクリューからジャーマンを狙ったところで、大和がドロップキックを見舞うと、洞口と松田が衝突。リッキーと大和がダブルのカミカゼを繰り出すと、大和が洞口にフィッシャーマンバスター。すかさず、リッキーが9999を決めて、洞口から3カウントを奪取した。
この日の次期挑戦者決定戦で、初代王者の真GUTS軍(ガッツ石島、マスクドミステリー)を破って、8・13新宿での挑戦権を得たダークソウルが現れ、千葉が「今日はヤミキさん、セブンの追悼興行。いろんなリングでセブンと闘ってきた。ヤミキさんがつくったHEROで、これは縁なんで。8月はよろしく」と紳士的に投げかけた。
リッキーは「千葉! 加藤! よく勝ち上がってきたな。加藤とはナイトメアーという団体から、抗争が長いわ。何かの縁。古い時代からやってきて引き合わせてくれたのはヤミキさん、セブンのお陰。決まったからにはやってやろうじゃないか。どうですか? 俺たちの闘いは。HERO盛り上がってるでしょ? これからもよろしくお願いします」と返した。大和は「俺たちの本当の闘い。ヤミキさん、セブンさんに届くように。8月、覚悟しとけ。これからも守り続けて盛り上げていきます」とアピール。
バックステージでリッキーは「次は加藤、千葉。8月はがんばって。夏は強いだろ? 追悼興行でヤミキさん、セブン、見ててくれましたか? がんばってますよ。ベルトとともに、この団体をもっともっと盛り上げていきますんで見ててください」と、大和は「暑い季節になると思います。我々のタッグはさらに熱いですから。暑さが吹き飛ぶような熱い試合を見せます」と意気込んだ。
敗れた松田は「洞口が狙ってたジャーマンが決まってたら、こっちの勝利だった。負けは負け。チャンピオンを称えます。急に指名されたわりにはうまくいったんじゃない。何回もやっていくうちに本当のタッグチームになっていくかもしれない」と、洞口は「自分から挑戦を言って、慶三さんを巻き込んだ形なんで。申し訳なかったです」とコメント。
6月26日に神奈川・ディアナ道場(川崎市)で「GPS HOUSE SHOW vol.1」を、7月25日に新宿FACE(昼夜)でアクトリング「花月夜ーKAGUYA-」チームの公演を開催することが発表された。