ダークネスワールドに囚われた矢野通がEVILの卑劣な策で敗れ半狂乱!「闇からは逃れることが出来ない。テメェはもう死んでいる」

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 13日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『Road to レスリングどんたく 2021』が開催され、KOPW保持者の矢野通がダークネスワールドに囚われて敗北した。

 『KOPW』とは、オカダ・カズチカの提唱により昨年創設されたタイトル。その闘いは対戦する2人が互いに持ち込んだ特殊ルールをファン投票によって決定して行うものであり、この新たな戦場ではプロレス界随一の頭脳を持つ矢野が無類の強さを発揮。
 なみいる強豪を頭脳戦で制して『KOPW2020』を獲得した矢野はザック・セイバーJr.との“ノー・コーナーパッドマッチ”、バッドラック・ファレとの“ボディスラムマッチorラストコーナーパッドマッチ”を制してKOPWトロフィーを守り抜き、今年1月の東京ドーム大会では試合時間0秒で『KOPW2021』決定戦に進出し、当然のように今年もトロフィー保持者になった。

 特殊な状況下では敵う者がいないとされていた矢野だが、今年3月に行われた『NEW JAPAN CUP 2021』準々決勝戦でEVILと対戦した際、試合中に突如会場が暗転したことに動揺しEVILに敗北。ダークネスワールドに囚われた恐怖から、矢野は暗闇に対してトラウマを抱えるようになってしまった。
 恐怖に怯える獲物を闇の王が見逃すはずもなく、今月10日の横浜武道館大会の試合後にEVILが矢野のKOPWへ挑戦を表明。矢野もこれを受諾し、相手に黒頭巾を被せた状態でのみ勝敗が決する“暗闇創造黒頭巾マッチ”を提唱。対するEVILは試合開始から3分ごとに30秒会場が暗闇になる“ダークネスマッチ”を提唱。ファン投票によるルール決定の後、今月28日の鹿児島大会で両者の決戦が行われる。

 この日は、棚橋弘至&矢野通vs外道&ディック東郷のタッグマッチが実施。矢野はEVILのセコンドであるディック東郷を、ジェイ・ホワイトとのNEVER無差別級王座戦が決まっている棚橋はジェイのセコンドである外道を相手にする試合であり、棚橋&矢野が試合中の介入を得意とするBULLET CLUBの2人をどう調理するかに注目が集まっていた。

 正攻法で闘う棚橋と搦手を得意とする3人の試合は混戦にもつれ込み、中盤からはコーナーパットが外され金具がむき出しとなったコーナーをめぐる攻防に焦点が当たる。矢野が得意とする状況となるも、東郷はタオルで矢野の視界を覆うなど矢野の暗闇恐怖症を蘇らせる戦法や多彩な凶器攻撃に出て戦況をさらに撹乱。
 東郷のスポイラーズチョーカーを急所蹴りで脱出した矢野は黒頭巾を東郷に被せようとするが、ここで突如会場が暗転。暗闇の中で矢野の悲鳴と衝撃音だけが会場に響き、明かりが点くと東郷が矢野をフォールしており、そのまま3カウントが叩かれた。
 リングの外ではEVILがニヤニヤと笑いながらこの光景を見つめており、手負いの矢野に黒頭巾を被せた上でさらに暴行を加えて去っていった。

 バックステージに戻ったEVILは「矢野、テメェはどっちのルールに転んだとしても闇からは逃れることは出来ねぇんだよ。つまり、テメェはもう死んでるってことだ。よく覚えとけ」とニヤリ。
 一方、矢野は闇の力で外せなくなってしまったと思われる黒頭巾を被ったまま退場し、「ウワァアーーッ!ウワァアーーッ!」と半狂乱で叫びながら会場から去っていった。

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