王座を失った吉田隆司がR・E・Dから追放されベビーターン!望月成晃に「僕にプロレスを教えて下さい!」
- 2021-1-14
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- DRAGON GATE
13日、東京都・後楽園ホールにてDRAGONGATE『OPEN THE NEW YEAR GATE 2021』が開催され、吉田隆司&KAZMA SAKAMOTO&SB KENToがKzy&横須賀ススム&堀口元気に敗れてオープン・ザ・トライアングルゲート王座から陥落した。
DRAGON GATEではウルティモ・ドラゴンの加入によって内部に亀裂が生じ、2019年末から【闘龍門世代】【DRAGON GATE世代】【R・E・D】と既存ユニットを超えた三軍+αに分かれて世代闘争を軸に展開していたが、昨年12月に闘龍門世代がR・E・Dとの解散マッチに敗れて解散。DRAGON GATE世代も昨年末にYAMATOが解散を宣言したことから三軍抗争が消滅。“チームボク”や“MASQUERADE”といった新ユニットが結成されていく中、Kzy&ススム&堀口の3人が“NATURAL VIBES”を復活させ、トライアングル王座への挑戦を宣言。
前日の大会では“プレ・タイトルマッチ”と銘打たれてこの日のトライアングルゲート戦と同カードの6人タッグマッチが実施されており、R・E・Dの面々が終始試合を有利に運んでいくが、最後の最後にSBKのエルボーが吉田に誤爆。その隙に堀口のバックスライド・フロム・ヘブンが決まり吉田が敗北を喫した。
これに激怒した吉田は「SBK!ミスは仕方ない!だが明日本番でもし同じことが起ころうもんなら!俺たちの大事な大事なトライアングルのベルトが取られてまうんやぞ!SBK、分かったな?!」と同じミスが起こらないよう何度も念押しするが、その入念さが逆に一抹の不安を感じさせていた。
試合が始まると、NATURAL VIBESの手堅い連携をSBKがかき乱し、ドラゲー屈指の体格とパワーを持つ吉田&KAZMAがその馬力で3人を圧倒。懸念されていたSBKの誤爆も幾度かあわやの場面があったものの、寸前で回避し続けて連携につなげていく。
終盤にはKzyが捕まる展開となり、KAZMAのホップアップ式ラストライドから吉田がダイビングエルボードロップを決め、パイナップルボンバーでの決着を狙う。KzyがこれをかわすとSBKがアシストで放ったエルボーがついに吉田に誤爆。一瞬の隙を逃さずKzyがクモガラミで吉田を絞め上げて勝利。NATURAL VIBESが新王者となった。
新王者の3人にベルトが手渡されるものの、リング上ではR・E・Dの面々がSBKに詰め寄って糾弾しており、NATURAL VIBESの面々は一旦リング外に退避。
怒り狂った吉田は「オォイ!このクソガキィ!なにやってくれとんじゃコラァッ!俺たちのベルトが無くなってしまったぞ!お前のせいでな!SBK……いや、小舩!お前はただのグリーンボーイの小舩や。お前にチャンピオンの器なんて1ミリも無いんじゃ!小舩賢登は本日をもちましてR・E・D追放だァ!お前ら最後にこの小舩を思う存分かわいがったれ!行けェ!」とSBKの追放を宣言し制裁の号令をかけるが、R・E・Dの面々が襲撃したのはなんと吉田の方。
SBKは倒れ伏す吉田を踏みつけながら「吉田、お前は本物の馬鹿だな!R・E・Dを追放されるのはお前だ!今日をもってコイツはR・E・Dを追放だァ!そもそも俺は昔っからコイツのこと生理的に受け付けねえんだよ!お前を追放してスッキリしたから俺たちは帰るわ~」と叫び、R・E・Dの面々とともにゲラゲラ笑いながら去っていく。
王座も仲間も全てを失った吉田は、涙をこらえながら「ちくしょう……ちくしょう……!」とうめいて悲しみに暮れ、「もう俺にはなんにも残ってない!もうプロレスがなんなのかも分からへん……教えてくれ。俺は一体どないすればええんや」と急にしおらしくなってしまい、先程までのギャップと相まって会場は爆笑の渦に包まれる。
しかし、吉田はなにかを思い出したかのように「先輩!先輩!……モッチー先輩!見てますよね!はよ来てください!お話がありまぁす!」と叫ぶと望月成晃がげんなりした表情で登場。吉田は「先輩!モッチー先輩!いや、望月先輩!この状況、先輩だったら察せますよね?俺、全部失ってもーて、この先自分がどうしていいのか分からんのです。プロレス自体が分からんのです!せやから先輩、もしよければ僕にプロレス、イチから教えて下さい!お願いします!」とどこかで聞き覚えのあるセリフで懇願。
望月は「お前キャリア何年なんだよぉ。今更お前に教えることなんてないよぉ。あと俺は過去に二度同じことを言われて二度ともお前に裏切られてる」と疑惑の目を向けつつ、吉田に「ホンマ信用してください!この目ぇ見てください!」とすがりつかれると「俺も今な、別に誰と組んでるってわけじゃねーからよ、二度あることは三度あるのか、三度目の正直なのか分からないけど、お前に騙されてみるわ」と吉田と握手を交わした。
一連の流れを半笑いで見ていたNATURAL VIBESの面々はげんなりしながらリングに上がり、堀口が「吉田、お前が余計なことするからせっかくチャンピオンになったのに誰も覚えてねーよ」とボソリ。
新チャンピオンとNATURAL VIBESは、17日の神戸大会で新メンバーオーディションを行い、2月5日の後楽園ホール大会で新メンバーとともに入場時のダンスを初披露することを宣言した。