辰巳リカが「イッテンヨン」での同期・坂崎ユカとのプリプリ王座戦に向け熱い思いを吐露!
東京女子プロレスが17日、東京・渋谷区のサイバーエージェント本社で「イッテンヨン」(21年1月4日、東京・後楽園ホール)に関する記者会見を開き、同大会で坂崎ユカが保持するプリンセス・オブ・プリンセス選手権に挑戦する辰巳リカが、このタイトル戦に向け熱い思いを吐露した。
辰巳は13年夏に坂崎とともに同団体の練習生になっており、2人は同期生にあたる。しかし、辰巳はケガも多く、同王座にこれまでなかなか縁がなかった。一方、坂崎は昨年11月、同王座に2度目の戴冠を果たし、以後、団体の顔として東京女子をけん引してきた。今年タッグ戦線で実績をつくった辰巳にとっては、ようやく巡ってきた頂点王座への挑戦のチャンスとなる。
開口一番、辰巳は「7年前の夏、ユカちゃんに『いっしょにプロレスやろう』と言われたのがきっかけで私のプロレス人生が始まって、今ここにいるのもユカちゃんのおかげ。ユカちゃんは特別な存在。そんな彼女が東京女子のチャンピオンで強者たちをたくさん倒して、王者として君臨してる。魔法少女というキャラクターで闘ってるけど、試合中の怖いオーラをまとってるのを感じていて、不動明王に似ている。そんな不動明王を倒して、リカが竜神になります」と同期生からのベルト獲りを誓った。
対する坂崎は「不動明王に似てる? リカとは、あの夏からプロレス人生がスタートした。始まったはいいが、人の人生ですから、うまくいくこともあればうまくいかないこともある。スタートがいっしょでも、道は違って、7、8年経った。お互いにボーッと歩いてたわけじゃない。その間、リカは何を感じて、何を見て、ここまできたか。『イッテンヨン』後楽園は東京女子の一番大事な試合でタイトル戦。歩いてきた道が違う分、今のリカを私自身あまり知らない。タッグのタイトル戦とかあったけど、シングルでタイマンでぶつかったことは、ほぼ最近はなくなっていて、あの夏から今までどういう人生を歩んできたかを、リカにリング上で聞きたいと思います」と話した。
続けて、辰巳は「ただのタイトルマッチじゃない。2人の歴史を、歩んできた7年を大事に闘いたい。『イッテンヨン』から、東京女子も攻め込んでいかなきゃいけない。進化しなきゃいけない。21年の『イッテンヨン』から2人の歴史がどうつながっていくかにも注目してほしい」とコメントし、同期対決への思い入れの深さを明かした。
坂崎は「リカはもともと行動が読めない怪奇派。それがタッグになると、より露わになってた。もともと熱い気持ち、負けん気は強かった。タッグとシングルは全然違う。怪奇派なところに気を付けて、私も不動明王として、真っ向からたたき潰したい」と警戒しながらも防衛を期した。
怪奇派と言われた辰巳は「私は怪奇派じゃなく、純粋なアイドルレスラー。最初からそう謳ってやってる。(坂崎は)ふだん何考えてるかわからない一面もあるけど。一番リスペクトもしていて、試合中はとにかく怖いユカちゃんにどう立ち向かっていくかが課題」と全面否定。
同団体にとって、「イッテンヨン」は来年で6年連続開催となるが、21年初のビッグマッチで同期2人がどういう闘いを見せるか注目されるところだ。
また、1・4後楽園大会のもようはインターネットテレビ局ABEMAの格闘チャンネルで生配信され、動画配信サービス「WRESTLE UNIVERSE」では初の全編英語での実況生中継が行われる。