3・18有明でのIP王座戦に向け辰巳リカがグランドスラム達成を宣言!王者・渡辺未詩も負けじとベルト死守を誓う
東京女子プロレスが3月2日、東京・渋谷区のAbemaTowersで記者会見を行い、『GRAND PRINCESS '23』(同18日、東京・有明コロシアム)で、白昼夢でのパートナー・渡辺未詩が保持するインターナショナル・プリンセス(IP)王座に挑戦する辰巳リカが“東京女子版”グランドスラムの達成を宣言した。
過去に2人はコンビでプリンセスタッグ王座にも戴冠。2021年2月11日、東京・後楽園ホールでは、当時プリンセス・オブ・プリンセス王者だった辰巳に渡辺が挑んで敗れている。両者のシングル戦は、それ以来、2年2ヵ月ぶりとなる。
辰巳は「未詩とは2年前に対戦したとき以来のシングルということで、比べ物にならないぐらい成長したと思うし、今や王者の風格もあるし、会場をどよめかせるぐらい、私も嫉妬するぐらいの選手になった感じでいます。なので私も思い切りぶつかって、遠慮なくいけるなと思っているし、このインターナショナル・プリンセスの名にふさわしい、世界をザワつかせるくらいのタイトル戦がしたいと思ってます。私は過去にプリプリのベルト、タッグのベルトを獲っていて、このIPのベルトを巻いたらグランドスラム達成になるので絶対に獲りにいきたいと思います」とキッパリ。
渡辺は「ベルトを獲った時から思っているのは、未知な景色が見てみたい、いろんな経験を積んでみたいということで、このベルトと一緒に闘ってきました。1回目の(宮本)もかは初めてベルトに挑戦する選手という意味では未知の相手だった。2回目、3回目と初めて闘う海外選手で、そこでも初めての景色を見れました。近くて一番いつも隣に一緒にいるリカさんが来てくれて、一番知ってるなと思いつつ、前哨戦(2月25日、大田区産業プラザ)をしてみて、一番未知なのはリカさんなんじゃないかなって思い始めました。リカさんの闘い方は何をしてくるのか予想できない、何が起こるか分からない。それが楽しくて、私も白昼夢としてリカさんと一緒に強くなりたいと日々闘っています。そういった意味では今までで一番未知な景色が見えるし、一番未知な一番インターナショナルな試合ができればなと思っています。このベルトを通して、もっといろんな景色を見たいと思っているし、リカさんと闘って、リカさんに勝って、そこでどんな景色が見えるのか。2年前にリカさんに挑戦したときとは違う、もっと強くなった私でリカさんに立ち向かいたいなと思うので。今回も防衛してV4できるように頑張りたいなと思います」とベルト死守を誓った。
辰巳はIP王座へは初挑戦となるが、「このベルトの位置づけがあいまいだなって感じていて。もう一つ、東京女子にはシングルのベルトがあって、白いベルトは強さの象徴だなと感じていて。この青いベルトはインターナショナルなので、もっと世界に発信して、世界にアピールするためのベルトだと思う。私もちょうどインターナショナルに目覚めたじゃないですけど、海外の選手も東京女子に参戦してくれるようになったので、世界に向けてもっとアピールしていきたいなと思っていたので、挑めてうれしいです」と話した。
2年前とは王者と挑戦者の立場が逆になるが、辰巳は「前は私が受けて立つ側、(ベルトを)守る側だったので、守るのは大変だなと思うんですけど。今回は挑む側で何も失うものはないので思い切りいけますね。その分、気持ちは楽かもしれないです。でも相手が相手なので恐怖はあります」、渡辺は「2年前、リカさんがベルト獲ったら挑戦すると決めてて。何も考えずにいっても怖くないみたいな思いがあったので、失うもののない怖さとか、まだ若い世代と言われていた頃だったからこそ、ある意味怖いものはなかったけど、怖いものだらけだったみたいなというのはあるんですけど。今回は先輩が、ましてやリカさんがいるから、こうやって白昼夢として私は強くなれたと思っているで。その先輩が来てくれることの怖さや、ぶつかってベルトを守りたいという怖さだったり、すごく今は不安な気持ちが多いです」と語った。
この一戦には世代闘争的な側面もあるが、渡辺は「あの夏(東京プリンセスカップでの準優勝)を超えて、いろんな先輩を超えて欲しいという声はもらうんですけど。超える、超えないも大切だけど、今ここでリカさんという先輩とぶつかるからこそ、自分がどこまでできるのか、何ができるのか。そういう部分で超える、超えないで考えているとすごく難しいなと思って。超えた先に何があるのだろうと思うと、それはすごい難しいなと思ってから、すごい考えるようになって。となると過去の闘い、(去年の)夏もそうだし、2年前の2月のときも、その自分を超えられるように頑張りたいと思います」と述べた。