元空手世界王者・長野じゅりあが10・27後楽園で宮本もかとの「真拳空勝」でタイトル初挑戦!「挑戦するからには絶対にベルトを獲りたい!」
東京女子プロレスが10月10日、東京・渋谷区のAbemaTowersで「WRESTLE PRINCESS IV」(9日、東京たま未来メッセ)の一夜明け会見を行った。元空手世界王者でプロレスのほか、看護師、女優、Tik Tokerとしても活動する長野じゅりあが10月27日の東京・後楽園ホールで宮本もかとのコンビで、プロレスのタイトルに初挑戦することが決まった。
前日の東京たま未来メッセ大会では、「ふりーWiFi」(乃蒼ヒカリ&角田奈穂)が東洋盟友(上福ゆき&桐生真弥)との王座決定戦を制して、プリンセスタッグ王座を初戴冠。長野と宮本はシングルでパートナー対決をして、互いの力を改めて認め合い「どちらが獲ってもタッグベルトに挑戦したい」と熱望していた。
記者会見では、まず新王者組が登壇。角田は「今回は予選から勝ち上がって、昨日の王座決定戦があって。2人でタッグチャンピオンに挑戦することもあったけど。その時と決定戦は気持ちがまた別だった。絶対にこのチャンスを逃しちゃいけないと思っていたし、私個人としては初戴冠に向けて絶対に逃したくないという気持ちで挑んだ。昨日試合をして、途中から絶対これはヒカリちゃんが私に最後を託してくれているなというのをすごく感じていたので、意地でも自分が勝ちたいと思っていた。初戴冠というところでは、真弥ちゃんが同じ気持ちでいたんだろうなという。今まで受けたことないぐらい強いエルボーでビックリしました。あんなに真弥ちゃんに意地になられていたら、逆にこっちが絶対に負けない、負けてられないと気持ちを奮い立たせられた。とにかくヒカリちゃんに助けてもらって勝てました」と振り返った。
好アシストを見せた乃蒼は「私が初めて(インターナショナル・プリンセスの)ベルトを持った時って、まだコロナ禍でお客さんもいなくて声援もなかったんです。だから奈穂さんが勝ってくれた瞬間にリングサイドにいるお客さんとか、遠くにいるお客さんからの“おめでとう!”という祝福の声が聞こえたのがうれしくて。今回の試合は自分ももちろん頑張らないといけないけど、奈穂さんに勝利を握ってほしい気持ちが大きくて。きっとかみーゆ(上福)さんもベルトを巻いたことのない真弥ちゃんに、同じ思いをもっていたと思う。だからかみーゆさんのアシストに惑わされたし焦った部分もあるんですけど。そこは絶対に負けたくないし、奈穂さんに勝ってほしかったからこそ、最後の最後まで自分がアシストできてよかったなと思うし、自分が一番近くで奈穂さんがベルトを受け取る姿を見れたのがうれしかったなと思います」と語った。
プロレス人生で初のベルト戴冠になった角田は「ベルトを持って控え室に帰った時に、あまり実感が湧いてなくて。全部の試合が終わってお客さんとお会いできた時に“チャンピオン”って呼ばれて、ようやく実感が湧いてきたというか。お客さんと私が一緒に泣いてるみたいなのがあって。一緒に泣いてもらえてうれしいなと思った」とファンとの触れ合いで、チャンピオンになったことを実感した様子。
ここで、甲田哲也代表が前日の宮本&長野の意向を汲み、10・27後楽園で「ふりーWiFi」vs宮本組による王座戦を組むことをアナウンス。引き続き、会見に宮本、長野が登壇した。
ベルト挑戦が決定した宮本は「じゅりあさんとは今までもパートナーとして組むことが多くて。昨日シングルで闘って。じゅりあさんのデビュー戦も復帰戦も初勝利も隣で見てきたので、一番じゅりあさんのことを知ってると思っているし。昨日闘ったことによって、じゅりあさんの強さを身に染みて感じたので、もっともっと上を目指したいと感じました。個人としては去年、IPのベルトに挑戦して。タッグの挑戦は今回が初めてなんですけど、お互いに空手だったり、共通項がすごい多いので、私たちのカラーをさらに出せるのではないか、自分をもっともっと出せると思えるので。じゅりあさんともっと上にいくためにベルトがほしいです」と王座獲り宣言。
パートナーの長野は「私がプロレスを始めた時から、一緒に練習することが多かったり、いつも声をかけてくださっていて。タッグで試合をすることも多くて、ホントに大好きで尊敬する先輩で。昨日1年以上ぶりに闘って、やっぱりもかさんを大好きだなって思ったし、好き度がさらに増して。もかさんとだったら、タッグのベルトを獲れるんじゃないかって。もっと私も上にいけるんじゃないかって。ベルトがほしいってすごい思いました。私は5歳から空手をやってきて、大会でメダルとかトロフィーとか賞状とかもらってきたんですけど、プロレスを始めて、もかさんと一緒にその証というか、勲章としてのタッグベルトがすごくほしいなって思いました」とキッパリ。
初防衛戦の相手が決まった角田は「私もやっと獲ったベルトだから、簡単に手放すわけにはいかないし、初の防衛戦なので。この一戦は大事にしたいなって気持ちなんですけど。じゅりあちゃんとあんまり試合をしたことがなくて、知らないんですよ。映像では見てるけど体感したことが少ないので、もかちゃんとじゅりあちゃんと2人のことを知っていくってことが大事だと思うので」として、“知る”ために長野のグラビアが掲載されている週刊誌を購入して持参。乃蒼は「お2人はフリーWiFiはよく使いますか? ここはきっちり勝って、フリーWiFiをいっぱい使ってもらえるとうれしいです」と語った。
両チームが調印書にサインすると、宮本&長野はチーム名を「真拳空勝(しんけんくうしょう)」と発表。宮本によると「お互いにバックボーンが空手ということもあって、真っすぐ拳で真剣に勝ちにこだわる」との意だという。
長野はベルトに挑むこと自体が初となるが、「今までは負けも多く。ベルトがほしいって言えないし、自信もなかったんですけど。もかさんと一緒に闘ったり、シングルで闘って。やっと声に出してベルトがほしいって言えるし、そう思えたので。そういう面では、もかさんにすごい感謝してますし、挑戦するからには絶対に獲りたい。負けるのはイヤなので、ベルトを巻きたいって気持ちで燃えている感じです」と意気上がった。
現在、長野はほかの活動との兼ね合いで試合数が限られているが、ベルト獲りを果たした場合、「もっと私自身、プロレスの試合に出たい。試合するまでは不安な気持ちもあったりしたんですけど、リングに立つと楽しいし燃えるし。また試合したいっていう風に思っているので。もっとリングに立ちたいって意志は強くなった。昨日の試合で結構大きく自分の気持ちも変化したので。看護師とかを辞めるつもりはないんですけど、それでももっと試合数を増やしていきたいなと思っています」と意欲を見せた。