東京女子2.8王子大会 バストデラックスvs.山下&KANNA、中島vs.えーりん、坂崎vs.清水
The Girls Battle 2015 Round.2
日時:2015年2月8日(日)
開場:12:30 開始:13:00
会場:東京・王子Basement MON☆STAR
観衆:130人(超満員)
▼第1試合 シングルマッチ 10分1本勝負
●坂崎ユカ
9分06秒 KO
○清水愛
▼松井佑喜(WELOVE)ライブ
▼第2試合 シングルマッチ 10分1本勝負
○中島翔子
6分55秒 丸め込みを切り返してのエビ固め
●えーりん
▼PICK UP GIRLS」ライブ
▼第3試合 タッグマッチ 15分1本勝負
○のの子/ミウラアカネ
9分31秒 パイフライフロー→乳固め
山下実優/●KANNA
快進撃を続けるバストデラックス!山下はエース奪還のためのの子に一騎打ちを直訴
仲間割れした中島と坂崎が2.28新宿で一騎打ち!清水vs.赤井、新人デビュー戦も決定
オープニング
いつものように中島翔子と坂崎ユカの闘うコメディアンズが登場し、前説がスタート。紙テープの投げ方などの諸注意をしたあと、声出しの練習も。中島は現在ダイエット中で1か月もしないうちに3キロも痩せたことを明かしたのだが、試合前にカレーパンを3つも食べてしまったことを告白。
前説が終わるとMCの桃知みなみが登場して選手入場式へ。えーりんはエクレアを食べながら登場。甲田代表もリングに上がると2人の練習生と、セーラー服姿のケンドー・リリコもリングに呼び込む。まず2.28新宿FACE大会のゲストアイドルとして、市ヶ谷のご当地アイドルであるガトームーブの出演が決定したことが発表された。
続いて練習生のMIZUHOとミサオ(仮)のデビュー戦として、2人がタッグを組んで東京女子の選手とタッグマッチを行うことを発表した。この場でデビュー戦のカードを聞いたという2人は驚いた様子でマイクを持つ。
MIZUHO「はじめまして……じゃないか(苦笑)。練習生のMIZUHOです。まさかここでタッグを組むと思ってなかったんですけど、練習生同士2人で頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします」
ミサオ(仮)「こんにちは。練習生のミサオです。あ、(仮)です。タッグになったとき正反対の2人なんですけど、まあ補いつつ頑張って勝ち……たい……と……勝ちたいと思います! よろしくお願いします!」
続いて決定カードとして、清水愛vs.赤井沙希のシングルマッチを発表。それを聞いた清水は「清水愛って私のことですか? いま練習生さんたちが2人とも『絶対私たち闘うよね。負けないから!』って言ってて。で、タッグだというのを知って、すごく感動してて……すみません! 何か感極まっちゃって。え? 私が赤井さんと? えっと……まだ処理が追いついていないんですけど、赤井さんはすごい雲の上の存在って気がして、自分、手が届くことはない架空のものだと思って生きてきたので、まさかシングルで闘わせていただけるなんて思ってもみたい……光栄です。チャンスだと思うんで、頑張って出来れば勝ちたいと思います。応援よろしくお願いします」と、動揺を隠せない。
リリコに関しては病院での最終検査の結果、骨が完全にくっついていないということだったため、正式な復帰戦は延期されることになると発表。ただし、すでに練習も再開しているため、何らかの形でリングには上がるとのこと。
リリコ「ケンドー・リリコです。28日はまだ骨が完治していなくて、復帰戦という形には出来なかったんですけど、何らかの形でリングには上がらせていただけるということで全力で頑張りますので、どうぞ皆さんよろしくお願いします」
最後に選手を代表してえーりんが「今日は約3週間後に迫った新宿FACEまでの最後の試合となっています。とても大事な試合なので、今日は中島翔子選手と闘うんですけど、最近ダイエットして練習中も元気ないし、体力も減ってきている中島さんには今日絶対に勝てると思うので、今日は勝って新宿FACEにそのままいい勢いで行きたいと思います。どうかえーりんの応援よろしくお願いしまーす」と挨拶。
第1試合
練習不足のため今大会も欠場した木場千景が咲音メイコのコスプレで登場し、特別リングアナを務める。またしても謎の紙袋を手に入場した坂崎。カチューシャ型の帽子を木曽レフェリーに言われた坂崎は、その中から「ハッピーバレンタイン」と言ってチョコをプレゼントするが、木曽レフェリーは投げ捨てる!
「愛ちゃ〜ん」と言いながら清水からの握手に応じた坂崎だが、清水はゴングが鳴るなりヘッドロックで絞め上げる。「違うじゃん! 違うじゃん! 愛ちゃん怖い……」と叫ぶ坂崎に対し、スリーパーからレッグロック、ステップオーバーのトーホールドで痛めつけていった清水。
どうにか下から蹴り上げ、グーパンチで殴って脱出した坂崎は「愛ちゃんが怖いから〜」と言いながら泣き出す。清水は「試合だから! ……ちょっとやり過ぎた?」と困惑する一方。「愛ちゃんが悪い!」と言い張る坂崎に「せっかくだから試合しよ! みんなユカさんが試合してるところ見たくて見てるよ」と励ます清水。
すると坂崎は持参した紙袋の中からバレンタインということで“友チョコ”が入った箱を取り出して清水にプレゼント。「開けて!」と坂崎から言われて箱を開けた清水だが、中に入っていたのは蛇のおもちゃ。しかし清水は驚くどころか喜んでいる。
完全に計画が破綻した坂崎は悔しそうに清水に襲いかかると、リング下からホウキを持ち出し、スワンダイブで魔法少女ジャンプ。そのままドラゴンリングインすると、ホウキを清水をパス。清水が思わず受け取った瞬間、ロケットランチャーを発射。さらに清水のツインテールを掴んだ坂崎は、それで首を絞めたり、目隠ししたりする。
怒った清水は飛び付き十字固めで丸め込むと、そのまま羽根折り固めに捉える。どうにかロープに逃れた坂崎だが、清水は串刺し式バックエルボーから卍固めへ。しかしバックフリップで脱出した坂崎は腹パンを叩き込む。
再びリング下に移動した坂崎は試合前に投げ込まれた大量の紙テープを持ち込むと、それを清水に巻き付ける。「ラッピングうまくいった! ハッピーバレンタインだよ」と言う坂崎だが、清水は「いい気になりやがって!」と紙テープを叩き付けると、エルボーの連打から坂崎をコーナーに叩き付けるとダイビング・クロスボディー。さらにジャイアント・スイングで15回もまわした清水。しかし目が回って立てない清水を坂崎はダイヤル固めでさらに回していく。
ダブルダウンとなり、レフェリーがダウンカウントを数え出す。両者必死で立ち上がろうとするが、カウント9で坂崎が崩れ落ち、清水はどうにか立ち上がったため、清水がKO勝ちを収めた。
ライブ1
1組目のアイドルは8か月間の休養を終え、2014年11月16日に復帰したWELOVEの松井佑喜。『ハイタッチ』を客席まで降りていき、観客とハイタッチしながら熱唱した松井は、続いて2曲目の『閃光アクション』へ。
最後はコーナーに登って「以上、アスリート系アイドルWELOVEの松井佑喜でした」と挨拶してライブを終えた。
第2試合
えーりんから握手を求めるが、その手を払って拒否した中島。まずは腕の取り合いから中島がカニ挟みで倒していくと、えーりんの腕を固めていく。腕十字を狙った中島だが、ヘッドロックで切り返したえーりん。中島はヘッドシザースで脱出する。
ショルダータックルでなぎ倒した中島だが、串刺し攻撃をかわしたえーりんはカウンターエルボーでなぎ倒すとスリーパーに捉える。中島のセコンドについた坂崎がエプロンまであがってきて「妖怪涙袋!」と叫ぶと、えーりんがムッとした表情で睨み付ける。
さらに坂崎はロープに飛んだえーりんの足をすくって倒していく。そこに中島は619を叩き込むと首を絞め上げていく。さらに首4の字固めにスイッチすると、反転してえーりんの顔面をマットに叩き付けていく。バタフライロックに捉えた中島は、そのまま前転して首にダメージを与えていく。
だが、串刺し攻撃を狙ったところで坂崎が乱入して、中島をホイップして覇王翔哮拳(=坂崎の波で中島を飛ばして決めるトレイン攻撃)。これをヒザを出して迎撃したえーりんは、焼餃子固め(=クロスアーム式のバックブリーカー)を狙うが、中島は前方の投げてクロスアームスリーパーで切り返す。
しかしえーりんもさらに中島を投げて極楽固めに捉える。ここで坂崎が乱入して密かに盗んでいた木曽レフェリーの財布攻撃で中島を救出。木曽レフェリーが財布を奪い返して中身を確認している間に、坂崎は傘でえーりんに殴りかかるがえーりんはかわして中島に誤爆させる。
「邪魔だ!」と坂崎を場外に追いやったえーりんは中島に串刺しドロップキック。さらに今度こそ焼餃子固めを決めるとカバーしようとするが、中島はうまく切り返し逆に強引に抑え込んで3カウントを奪った。
何とか勝った中島だが、不満そうな表情でマイクを持つと「坂崎さん! あのさ、シングルマッチにまで入ってくるってどういうこと?」と、セコンドについた坂崎に詰め寄る。坂崎は「翔子さん食べてなかったじゃん! だから元気ないかと思って。翔子さんのこと大好きだからさ」と弁明するが、中島は「私も大好きだけどさ、邪魔! 邪魔! シングルまで入ってこないで! うざい! 今日、もうちょっとカッコ良く勝ちたかったよ私」と激怒。
坂崎が「何で怒ってるの〜? そんなに怒っていると血管切れちゃうよ」と呑気に返答すると、中島が「そういうところも私はイライラしてるわけですよ!」。すると坂崎は「えー、仲間割れ? これって仲間割れなの?」と尋ねる。
中島が売り言葉に買い言葉で「そうだね、仲間割れだね」と言うと、坂崎も「いいよ。そんなこと言うならいいよ。翔子さんのために一生懸命やったのに、そんなこと言うならもういいよ! 翔子さんのバカー! 翔子さんなんて嫌いー! 分かった! キミは私と闘ったことがないだろう。ここがいいときじゃないのか?」と言い出す。
中島が「それは私とシングルマッチで……」と言おうとすると、坂崎は「決闘だー!」と絶叫。中島も「望むところだ。言っておくけどね、あんたなんかね、いまの私に敵う相手じゃないんだよー!」と受けて立つが、坂崎は「それがなぁ私にはなぁ最終兵器があるんだよ。フフフ……聞いて驚くなよ、その名もなケンドー・リリコ! おいで〜最終平気」と言ってリリコを呼び込む。
リリコは復帰戦が出来ないため、タッグマッチではなくあくまでリリコは“最終兵器”だと主張する坂崎。それを聞いた中島は2.28新宿FACE大会で坂崎とのシングル、しかもリリコも一緒でいいと言う。坂崎が「このユカリリがな、闘うコメディアンズを超えてやるんだ!」と言い放つと、中島は「望むところだよ。闘うコメディアンズなんて解散だー!」と宣言。
解散宣言され、ショックを受けた坂崎がリリコと共に帰ってしまうが、中島は「謝らないからね! 新宿FACEでお前に勝って謝らせてやる! 甲田さん、新宿FACE大会そういうことでお願いします。皆さん、応援よろしくお願いします」。
<試合後コメント>
坂崎ユカwithケンドーリリコ
――闘うコメディアンズ同士で闘うことになりましたが
坂崎「闘いたかったは闘いたかったんですよ、翔子さんとは。シングルで闘ったことなくて、念願叶ったといえば念願叶ったんですが……しかし、解散だとか言われてね。グサッときてますよ。くそー! 翔子さんめ!」
――坂崎さんの中ではまだ解散の実感はなく、辞めたくないと
坂崎「ん〜、したくない! したくないが、しかし……ん〜〜〜〜〜〜わからない!」
――リリコさんを最終兵器と言っていましたが
坂崎「リリコは最終兵器彼女です。それをもじって最終兵器リリコです」
――当日は凶器として?
坂崎「そうです! この子ここ(=腕)にボルト入ってるから」
リリコ「そうですね、当日は」
坂崎「存分に、使っていこっ」
リリコ「ユカさんはよく公認な凶器を使うので。公認? じゃないけどこっそり使ってるじゃないですか? だからイケるかなって」
坂崎「うん。イケるイケる。イケるよ〜、大丈夫よ。木曽さんにあとで賄賂渡しとこ」
リリコ「ね」
――実際に怪我の様子はいかがなんでしょうか?
リリコ「そうですね、もう治ってるとばかり思ってたんですけど、細かく検査したらまだ骨が繋がってなくて、でもどうしても出たいと言っていたらどうにか、こういった形で出させていただくことになったので、頑張ります」
坂崎「そのいたいけなリリコを凶器として使います」
リリコ「坂崎ユカ with」
坂崎「ケンドーリリコ」
リリコ「として」
坂崎「うむ」
リリコ「頑張ります」
――坂崎選手、改めて中島さんへの思いを
坂崎「クッ…クゥ〜……言葉にならなぃぃぃいぃ!!」
――闘うコメディアンズとユカリリはどっちが長い?
坂崎「どっちでしょうね? やめて」
リリコ「同じぐらい?」
坂崎「ほんとに五分五分ですね」
――謝る気は?
坂崎「絶対やだ! 私悪くない! 私悪くな〜い〜。翔子さんの言いがかり」
リリコ「勝って、勝ったらまたやろうって言えば」
坂崎「おー」
リリコ「それ良いね。決めちゃった」
坂崎「なんだよ、あいつ〜。腹立たしい。ひとの愛情を(分からないで)」
中島翔子
――仲間割れとなってしまいました
「仲間割れじゃないですね。ただ向こうがアタシの邪魔ばっかりするから反省してもらいたいなというそういう気持ちです」
――闘うコメディアンズ解散という言葉は
「そうですね、解散ですよ。もちろん。でも、向こうが謝ってきたら続けなくもないかなと」
――坂崎さんは絶対に謝らないとおっしゃってますが
「私も謝る気はないですよ。だって向こうが悪いですもん。邪魔ばっかりするからいっつもいっつも私の足引っ張って、ネタも書かないし」
――相手はケンドーリリコを公認凶器で使うという言葉もありました
「リリコごとねじ伏せてやりますよ。ちょっと怖いけど」
――解散という言葉が出たあとにケンドーリリコを坂崎ユカが連れてきて、ユカリリという元パートナーに取られてしまう可能性も出てきたが
「いや、別にいいですよ。向こうがやりたいようにやればいいじゃないですか? でも向こうが(闘うコメディアンズを)ちょっとやりたいって言うなら、私も考えなくもないんですけどね。でも向こうにやる気がないんだったら、別に私はもう、このままさよなら〜でいいです」
――今手元に食べ物をお持ちですがダイエットの方はいかがでしょう?
「3kg痩せました前回の大会から。(お腹を見て)あれっ? でもまだ皮下脂肪との長い闘いが残ってるんですけども、徐々に体重は減ってます」
――これから新宿FACEまでどれぐらいを目指していますか?
「どれぐらい、どれぐらいでしょうね? でもそんなに細くなりたいとは思ってなくて、ようはキュッと締ればいいです。身体は太くしたいんで」
――本当にやめちゃっていいんですか?
「何がですか?」
――闘うコメディアンズを
「だから言ってるじゃないですか! 向こうがやりたくて、謝ってきて、もう一回やりたくて翔子さんって言ったら考えますけど、別に私はいいですよ」
――やりたくなかったんですか?
「いやまあ……いやいや、向こうが、謝ってきて、もう一回やりたいっていうんだったら私はやってもいいです。はい」
――新宿FACEの前説はどうするんですか?
「え!? 新宿FACEですか? もうじゃあ、練習生とやります(苦笑)。大丈夫、私、友達いっぱいいますよ! あの子がいなくても新しい子ぐらい見つけます!」
――じゃあ未練はないと?
「未練なんかないです! 全然ないです! ただ! ただ! 向こうがもう一回やりたいよって言うんだったら考えます私は。全部向こうが悪いんで」
ライブ2
ゲストライブ2組目はSHIBUYA DESEOがプロデュースを行う、新アイドルプロジェクトPICK UP GIRLS」。」(=かっことじ)までがグループ名だというPICK UP GIRLS」は1曲目の『キミはノイバラ』を熱唱。
最大で11人いるというPICK UP GIRLS」だが、この日出演した7人が自己紹介。続いて2曲目の『this movement』へ。そのまま3曲目の『DNAがハイタッチ』に突入すると、サビの部分でリングサイドに駆け寄ってきたファンとハイタッチ。
第3試合
この日のメインは前回の大会で闘うコメディアンズを撃破したのの子&ミウラのバストデラックスvs.山下&KANNAの東女初期メンタッグ。デビュー当時のように顔にミリタリー調マイクをして登場したKANNA。
両チームそれぞれ握手は交わすが、必要以上にボインをアピールするのの子を山下とKANNAは無視。のの子vs.山下で試合が始まると、のの子は山下のローキックを警戒しながらも自らボインを揺らして「絶好調〜」とアピール。
そう言いながらすぐにミウラにタッチしたのの子。ミウラはKANNAのショルダータックルを太々しい態度で受け止めたが、KANNAもミウラのショルダータックルを受け止めると、今度こそショルダータックルでなぎ倒して山下にタッチ。サッカーボールキックからニーオンザベリー式キャメルクラッチで痛めつけていった山下。
山下の前蹴りからKANNAがチンクラッシャーを決めると、さらにフェースクラッシャーからボディスラムを狙う。だが、あげさせないミウラは逆にボディスラムで叩き付けてのの子にタッチ。手ぶらツイストに捉えたのの子は、山下がカットに入ろうとすると、技を解いて山下を睨み付ける。
のの子はパイグリー(=ペディグリー)で叩き付けてからKカップアタック。ミウラがスペース・ローリング・エルボーで続く。さらにコーナーに寝そべったのの子に向かってKANNAをシーソーホイップで投げると、KANNAはのの子のKカップに激突。カウント2で返したKANNAはエルボーでのの子をなぎ倒して山下にタッチ。
山下のミドルキックをKカップで受け止めてから弾き返したのの子は、ボインメーカーポーズ。しかしボディブローでボインメーカー(=レインメーカーの体勢から相手を引き込んでボインに叩き付けて吹っ飛ばす)を防いだ山下はTRF(タフス・ローリング・フック=変型トライアングル・ランサー)。
KANNAもミウラを逆エビ固めに捉えてカットに入れないようにしたが、のの子は自力でロープに脱出。ならばとのの子に対してKANNAのキチンシンクから山下がサッカーボールキック。さらに山下は一度はバランスを崩して失敗したものの、二度目のトライでシュミット流バックブリーカーをのの子に決めると、ソバットからブラジリアンキック。
だが、クラッシュラビットヒート(=ランニングキック)を狙った山下にミウラは飛び込んできてラリアット。すかさずKカップロングホーンからのの子が体当たりすると、「弾んできた〜」とオパイェを発射。さらに昇天(=Kカップのボインに相手の顔を押し付け昇天させる)へ。
しかし山下は胸へのヘッドバットで脱出するとKANNAにタッチ。のの子の巨体をボディスラムで叩き付けたKANNAは串刺し式大家さん(=スピアー)からさらに突進。だが、のの子はKズプレス(=テーズプレス)で迎撃すると馬乗り式の昇天。その間にミウラも山下をゴーストバスターで叩き付けて、そのまま場外に連れ出す。
のの子はグッタリするKANNAにボインメーカーを決めると、ダメ押しのパイフライフロー(=相手の顔面にボインが当たるように投下するボディプレス)を投下して3カウント。またも勝利し、快進撃が続くバストデラックスは勝利のハイタッチ。
エンディング
グラビアポーズするのの子に対し、山下が「のの子さん、私は約1年前にシングルであなたと闘って負けました。それからずっと……元エースって言われはじめてしまって、それを否定できない自分もいるし、その自分がいることがもの凄く悔しくて、1年っていう間ずっといろんな人と、いろんな仲間と闘ったけどのの子さんに勝ちたい、勝たなければいけないってずっと思ってました。勝って誰にも文句言わせない東京女子プロレスのエースって胸を張れるように、言わせれるようにするためにも、今度の新宿FACE、あなたと闘いたいです。新宿FACE、闘ってください。お願いします!」とのの子にシングルマッチを直訴。
それを聞いたのの子は「山下さん、あなたの気持ちがすごく、すごくよく分かりました。 でも私は1年前、山下さんに勝ったけど、私はエースとは申していません。なので、元エースと言われるようになったのも、『エースになりたい』『エースになりたい』と言ってしまっているだからだと思います。それは皆さんが決めることなので私は自ら『エースになりたい』とか『エースになった』というものはないです。ですが、1年経ってもう1回試合が出来るのであれば、そして闘いたいと言ってくれるのであれば、私はレスラーなのでそれは断りません。そして2月28日、メインでぜひ闘いましょう!」と約1年ぶりとなる山下との一騎打ちを受諾。甲田代表もうなずき、事実上のGOサインを出した。
その後、出場選手と出演アイドルがリング上へ。のの子が「よろ乳〜」と言っても山下は憮然とした表情のまま。仲間割れした中島と坂崎の間にも険悪なムードが漂っている。
松井「お久しぶりです。今日は呼んでいただいてありがとうございます。楽しかったです。ちょうど1年前くらいに出演させていただいたんですけど、そのとき大雪だったんですよ。で、ギリギリ5分前くらいに着いて、今日はどうなんだろうって思ったんですけど無事に着いたので。今日も楽しいライブが出来てよかったと思います。ありがとうございました。今日も名古屋から東京に来ました」
PICK UP GIRLS」のことみん「今日は初めてこういうリングに立たせてもらってライブが出来て、DNAがハイタッチという曲でいろんな方とハイタッチ出来てすごく楽しかったです」
最後にのの子が「本日もお越しいただいて本当にありがとうございます。何か毎月ごとに並べるイスの数とかもちょっとずつ多くなってきたと実感したりもして、来てくれるお客様と東京女子プロレスの知名度が徐々に増えていっているのはすごく感じています。本当に皆さんのお陰です。来てくれている皆さんがいるから私たちはこうやって試合が出来ます。本当にありがとうございます。一昨年の12月1日に旗揚げしまして、ようやくスタートを切ったんですけど、なかなか大掛かりオーディションみたいなことも何回かやったんですけど、それも誰も応募が来ず(苦笑)。なかなかメンバーが増えなかったんですけど、いろいろ新しい練習生も増えてきて、次がビッグマッチを2月28日の新宿FACEで行います。こちらも新しいメンバーが何と2名もデビューしますし、今日も何か上で声だけ聞こえたんですけど、私たちのほかにも試合が決まったということで。何か喧嘩したりしているみたいですけど、これがどうなるのか、2月28日にリング上の上で決着つけますので、ぜひぜひ絶対に2月28日に新宿FACEにお越しください。これからも応援よろしくお願いします!」と挨拶して新宿FACE前最後の大会を締めくくった。
<試合後コメント>
バストデラックス
――見事初期メンバーの2人に勝利しました
のの子「そうですね、今日もバストデラックス、やっぱりね、やっぱいいタッグチームだなって思います。今日もチームワークで、山下さんとKANNAさんに勝てました」
――山下さんは戦前色々と挑発や絶対に勝つと意気込んでいましたが、何か試合の中でいつもと違う部分は感じました?
のの子「どうかね?全然ね」
ミウラ「まったくね」
のの子「何も感じなかったですね。必死さがすごい伝わってましたけど、なんか、やっぱりこうチームワークというよりも、私が勝ちたいみたいな感じがすごいあったので、今日ってタッグ戦じゃないですか?なんかやっぱりそれがあっちのチームワークの乱れかなと感じます」
――試合後シングルマッチを挑まれました
のの子「はい、シングルマッチが決まりましたけど、次回のFACE大会ですよね?なんか、すごい元エース元エースって言われるのが悔しいみたいなね? 1年経った今もエースに戻りたいとかずっと言ってて、最大級にそんなこと言ってるので、まあ、女々しいななんて思っちゃったり、もしこれで男を取られたみたいな感じだったら〜、もんのすごい執念深い女だなって思っちゃって〜。おお怖って思いました―。だから〜恋のほうでは〜ライバル関係にはなれないなと思います」
――実際に山下選手に関して一年前と違う部分は感じますか?
のの子「そうですね、執念深さですかね〜(笑)。こわ〜いなんて〜。そんなずっとね〜1年も元エースって言われたらヤダッ!とかヒステリックになっちゃって〜。私は別にのの子です! エースです! 東京女子プロレスの、エ〜スで〜〜〜す、みたいな感じはしてないじゃないですか? やっぱ東京女子プロレスののの子です〜、ぷるぷる〜みたいな可愛らしい自己紹介しかしてないのに、もしこれで次回、『私がエースです! エースに戻りました! 東京女子プロレスの山下実優です!』なんて言ったら、東京女子の皆からうわーって引かれるだけだと思って。それでね、最大級のヒールは山下さんだなって思いますので、次は私は皆のためにも勝たなきゃなって思います」
――ミウラ選手はあの2人と闘っていかがでした?
ミウラ「いかがでしたって言われてもね? 勝っちゃったしね? なんにも感じないけど。今更だってね、最初に居た人たちが自分たちが目立たないからってバストデラックスに噛み付いてきて」
のの子「そこ言っちゃう〜? も〜、そんなね〜ほんとの事言っちゃう〜?」
ミウラ「だって言っちゃっていいじゃん」
のの子「ほんとの事言っちゃだめよ〜。そんなに……カラ回ってるしね」
――これで欠場中の木場を抜かせば、東京女子でタッグでやっていたチームは全て倒したことになると思いますが
のの子「はっ! そうね! あらあら作っちゃった、実績? 数字で表しちゃいましたね〜。数字がこの世の中大事ですからね。バストデラックスは最胸です。最も胸って書きますけどね〜〜〜!」
山下実優&KANNA
――残念ながらバストデラックスに負けてしまいました
山下「そうですね……なんかまだ、チームワークは良かったのかなって思ったんですけど、私が最後助けに行けなかったっていうのが、私は個人的にそこが悔しかったなって。カバーに行けなかったのが敗因なのかもしれないです」
――KANNA選手はいかがでしょう?
KANNA「……(俯いて泣きながら無言)……すいません……」
――山下選手は試合後にのの子とのシングルマッチがきまりましたが、やはり1年前の雪辱を晴らしたいと
山下「そうですね、その気持ちはずっと1年前から、約1年前からずっと変わらなくて。ほんとは今日勝って、勢い付けて今日勝ってこそのマタ試合を申し込む事が勝負としても自分の意思としてもほんとだったのかもしれないんですけど、最後どうしても自分の中で新宿FACEが闘えるチャンスだと思ったし、勝ちたいっていう気持ちと、ほんとに一年もたつので、ほんとに闘いたいって一心で、勝ちたいって一心で勝手なことを言ってしまったんですけど、でものの子さんも試合を受け入れてくれたので、試合も新宿FACE、次回決まったので、今は切り替えてしっかりチャンスを、新宿FACEのチャンスをものにできるように鍛えなおして、今日も実際負けてるっていうのもあるんで、今の自分じゃまだまだなので、しっかり新宿FACEまでに鍛えなおして、どんどん鍛えて絶対に勝てるように頑張ります」
――実際に勝てるイメージや作戦などはあるんでしょうか?
山下「今日も試合中、一瞬胸を吹っ切れるというか、自分の中で私が蹴りが武器なようにのの子さんも胸が武器であって、その胸を吹っ飛ばせるかっていうのが一番こう勝ち負けが左右されるんじゃないかなと思って。今日も試合中胸を、自分の中で吹っ切らなきゃいけないなというものがあったので、途中そこが吹っ切れたのかなって一瞬思ったので、そのまま胸の攻撃じゃないけどのの子さんの武器を防げられるように、そこもちゃんとFACEまでに考えてやっていきたいなと思いました」
――のの子選手は「エースになりたいとは言っていない」という言葉もリング上でありましたが、山下選手の中でエースというのはどのようなものなのでしょう?
山下「ん〜、強さの象徴だと思うし、真ん中で輝き続けるものだと思ってて。あの1年前の日、あんまり言いたくないですけど負けて、のの子さんを見てて、やっぱり一番最後にリングの真ん中にいたのの子さんは私は悔しいけど輝いて見えてて、それが同時に羨ましくて、この人に絶対勝たなきゃいけない、次のチャンスが来るまでに絶対に勝たなきゃ行けないと。私にすればあの瞬間、のの子さんが輝いて見えたって事はエースなのかなって。エースをとられたっていうのはおかしいんでしょうけど、事実それから元エース元エースって言われるようになったので、エースを取られたっていう形になったって事ですかね。真ん中に居続ける、リングの真ん中に立ち続けるとか自分の中でエースとは強さの象徴なのだと思います」
――KANNA選手は新宿FACEのカードは決まっていませんが、希望などは
KANNA「……やっぱり、私も、山下と同じように強さの象徴のエースっていう座は欲しかったし、それをのの子さんに取られたっていうのはすごい悔しいし(※泣きながら)ずっと応援されない中頑張ってきた山下さんのことも知ってるから、なんかその、中心の部分に入れない自分が情けなくて、今は次のカードとかあんまり良くないけど考えられないですね。自分が負けたことにすごいショック受けてて、はい……」
――山下選手、東京女子プロレスとしてもビッグマッチになるわけですが、新宿FACE大会にたいする意気込みを
山下「(※もらい泣きしながら)やっぱり、今は絶対勝ちたいという思いもあるし、KANNAの気持ちも聞いて、入った順番って関係ないと思うんですけど、メンバーが少ない時からずっと、木場も含めてですけど頑張ってきた時期が長くて、その東京女子プロレスっていうのも大きくしたいとか守り続けたいっていうのはほんとに3人の気持ちが、皆ももちろん強いですけどそこは絶対負けてないと思うので、のの子さんにしっかり勝って、今言ってくれたKANNAの気持ちもしっかり背負って勝たなきゃいけないなと思います」