初代タイガーマスクの“秘蔵っ子女子プロレスラー”舞海魅星がベルト初挑戦!9・21品川で同期・鈴芽とのコンビでプリンセスタッグ王座にチャレンジ
初代タイガーマスク(佐山聡)の“秘蔵っ子女子プロレスラー”である舞海魅星(20=まいうみ・みらい)が、21日の東京・品川ザ・グランド・ホール大会で、同期の鈴芽(21)とコンビを組み、白昼夢(辰巳リカ=年齢非公表、渡辺未詩=20)が保持するプリンセスタッグ王座に挑むことが決まった。
舞海は岩手県宮古市出身で、小学生のときに、11年3月の東日本大震災を経験。同8月に初代タイガーが中心となって、同市で開催されたチャリティ大会を観戦し、プロレスに興味を抱いた。翌12年5月にリアルジャパン・プロレスが開催した、山口・下関の巌流島での震災チャリティ大会に母とともに招待され、初代タイガーと親交が生まれ、プロレスラーになることを志願。高校卒業後、東京女子に入団し、昨年5月3日の東京・後楽園ホールでデビュー。この試合には初代タイガーも激励に駆けつけた経緯がある。
12日に東京・板橋グリーンホールで開催された「フォールツアー'20~WOMM(レスリング・オブ・マイ・マインド)~」で、舞海は鈴芽、汐凛セナとトリオを結成し、辰巳、渡辺、猫はるな組と激突。
序盤は辰巳とグラウンドで互角の攻防を繰り広げた舞海は、鈴芽と好連係を見せ、パワー全開のファイトを展開。最後は舞海がダブルラリアットで辰巳と渡辺を同時に吹っ飛ばすと、猫を捕らえた鈴芽がフェースクラッシャー、RKOへとつなぎ、3カウントを奪取した。
マイクを持った鈴芽は「私は東京女子のリングで輝く今の先輩たちのお姿を見て、あこがれて東京女子に入りました。そしてここで私もプロレスラーになりました。今、私には練習を始めた日やデビューしたタイミングも違うけど、入団してずっといっしょにがんばってきた大好きで大切な同期がいます。私たちもあの日見ていたリカさんたちみたいに、このリングで輝く存在になりたい。 だから私と魅星で組んで、白昼夢さんのそのベルトに挑戦させてください!」とアピール。
これに対し、辰巳は「その気持ち、しっかり受け取りました。私たちとベルトを懸けて闘いましょう。9・21品川でやりましょう!」と受諾し、舞海&鈴芽のベルト初挑戦が決定した。
舞海は「チャンスは待っていても寄ってはきません。今日、鈴芽がチャンスをつかみにいってくれました。自分たち同期で獲りにいきます!」と王座奪取を宣言。
昨年11月3日の東京・両国国技館大会で王座を奪取し、現在3回連続防衛中の白昼夢は乗りに乗っているところ。バックステージで、辰巳は「結構挑戦してきたのをビックリしていて。ただいつでも挑戦するのは自由だし、キャリアが若いからとか先輩、後輩とか関係ないので、もう挑んできてくれたことに応えるだけだなと思っています。すぐの品川に決めちゃったんですけど、余裕を持って受けて立とうかなと思ってます」とコメント。
渡辺は「後輩とあまり闘ったことがなかったんですけど。魅星とは、この前シングルをしたし、ふだんから勢いは感じていた。今日(挑戦表明をしに)来たことに驚きもしたけど、防衛戦をしたいなって思いました。あと若手の同期二人で挑戦しにくる姿が、私が前にマジラビ(マジックシュガーラビッツ=坂崎ユカ&瑞希)が(タッグ王座を)持っていたときに、(乃蒼)ヒカリちゃんと挑戦したのと重なるなと、自分のなかでふと思って。やっぱりそのときの気持ちとかを思うと、全力で受け止めて防衛したいなって思いました」と語った。
一方、鈴芽は「まだまだだってみんな思うかもしれないけど、リングで言った通り、私はあこがれた人たちみたいに、もっともっとキラキラしていきたいから、二人で獲りにいきます。敵わないところだらけだと思うけど。プロレスって何が起こるか分からないからおもしろいって、みんな思っていると思うから。そんなところを私たちが表現していけたらいいなって思います」と述べた。
魅星は「試合で見せます。以上です」と言葉少なながらも決意をみなぎらせた。現在、初代タイガーは病気療養中だが、「ベルトを獲れば闘病中の佐山先生にいい報告が出来るんじゃないか?」との問いに、舞海は「はい。挑戦するからには獲ります!」と意気込んだ。