PANCRASE 317の前日計量は出場選手全員パス!初のYouTube生配信も実施!

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 8月22日、都内新宿区のパンクラスで、『PANCRASE 317』(8月24日、新木場スタジオコースト)の前日計量が行われた。
 メインカード第2試合の尾崎龍紀(総合格闘技道場コブラ会)がオーバーしたが、2度目の計量で無事パスした。
 メインカード出場選手のコメントは以下。
(※第1試合は友實竜也のヘルニアのため中止)



▼第2試合 ストロー級 5分3R
前山哲兵(フリー/52.45kg)
VS
尾崎龍紀(総合格闘技道場コブラ会/52.6kg)

前山「4本足の馬でさえ、つまずきます。西側の進軍は俺が食い止めます」
尾崎「ランカーになって初めてのランキング戦で、いいところを見せて上位ランカーと戦えるように勝ちたいです」


▼第3試合 ストロー級 5分3R
宮澤雄大(K-PLACE/52.5kg)
VS
井島裕彰(GUTSMAN/52.5kg)

井島「この状況で試合が出来ることに感謝したいです。練習して来たことを発揮したいです」



▼第4試合 フェザー級 5分3R
田村一聖(KRAZY BEE/65.65kg)
VS
髙橋祐樹(坂履道場一族/65.4kg)

田村「熱い試合をしてフィニッシュして勝ちます」
髙橋「全部出します」


▼第5試合 バンタム級 5分3R
春日井 寒天 たけし(志村道場/61.45kg)
VS
TSUNE(リバーサルジム新宿Me,We/61.35kg)

TSUNE「全部奪います」


▼第6試合 フライ級 5分3R
神酒龍一(CAVE/56.85kg)
VS
荻窪祐輔(K-PLACE/57.0kg)

神酒「コロナであまり練習ができなかった時期に、自分を見つめ直して、引き出しの整理をすることができました。
 今回は、極力考えずに済むように型を作りました。そこを外れたとき、初めて考えればいいくらい、考えないで動けるように作って来ました。そこを見ていただければ」

荻窪「以前とは大幅にシフトチェンジしてやって来ました。より“荻窪感”が強い試合になると思います。言葉にするのは照れくさいですが、僕の格闘技への思いや生き様を見せられるような試合にしたいです」


▼第7試合 セミファイナル ライト級 5分3R
松岡嵩志(パンクラスイズム横浜/69.95kg)
VS
松本光史(M PLATIC/70.15kg)

松岡「コロナがありましたけど、練習できなかったのは2週間くらいなので、そんなに長くは空いていないです。

 相手については、修斗の選手というより、松本選手自体に価値があると思いますし、団体というよりも個人として意識しています。
 松本さんは格上ですし、全部が強いと思っています。雑なところがないですし、打撃も寝技も強い。大きいミスもせず、自分で試合を作れる……全部強いとしか言いようがない選手です。
 だから、オファーをいただいた時はビックリしました。僕に話がくるということは、向こうが受けてくれたからだろうというのも驚きました。次にやるかも知れないと思っていた選手のリストになかったですし、ちょっと考えて、あ、あの松本さんか! と気づいてビックリしました。本当に、いい相手としか言いようがないです。受けない理由がないですよね。だから、今は松本さんのことしか考えていません。あとのことは終わったあとに考えます。

 試合の時は、ポーカーフェイスなんじゃなくて緊張してるだけです。まだ、自分からそんなにアピールするような立場にもないですし。ただ、前回、ちょっと表情が見えたとすれば、それは練習の時に、ほぼ現役じゃない人にやられちゃってボコボコにされたんです。試合で勝つ前に練習でそんなことになってしまって、進退を考えるとまでは言わないですけど、やはり試合前に思うところはありました。それに、相手の岸本(泰昭)選手は強いですし、勝ててよかったです。

 自分は、組みも普通にできますし、青木(真也)さん以外、これは無理だと思うような相手はいません。タイミングで取られたり、流れでやられることはあるかも知れないですけど、だいたい普通に闘えるんじゃないかと思います。

 北岡さんのもとでやっているので、ちゃんとやらなきゃと思います。北岡さんは、年齢的にも近藤(有己)さんの次くらいなのにも関わらず、一番やっているので、僕もやらなきゃという感じですね。
 今、道場には、北岡さん、近藤さんをはじめ、松嶋(こよみ)くんがいて、高野さん(SARAMI)がいて、勝って行ける選手がいます。そこにもう1枚欲しいですよね。
 でも、僕は北岡さんほど格闘技に打ち込めていないです。北岡さんほど格闘技に打ち込んでいる人はいないと思います。でも、少なくとも北岡さんが背中を押してくれる程度には打ち込めているかな。北岡さんに恥じない闘いをしたいです」

松本「練習は、4月、5月、コソコソと古巣のジムでやっていました。5月後半くらいからスパーリングを始めて、練習はしっかりできました。
 ジムの方針で、ミットをするときもマスクを着けないといダメで、疲れたりしていました。でも今は、いい練習になったかなと思っています。

 試合間隔が空いたので、新しいことを試しました。試合でどうなるかはやってみないと分からないですけど、毎日、そして試合が終わったあと、進化するために何が必要か、チームで考えて作って行くので、毎回違うんです。
 今回に関しては、大きく言うとMMAを深く考えたということです。“MMAで”勝つためにはどう言う取り組みをするか、やって来ました。そこで今回は、オープンフィンガーグローブを着けてのスパーリングをやって来ました。これまでは、あまりやって来なかったのですが、今回は力を入れました。
 危険ですか? ある程度のレベルの人とやれば、怪我はしないですね。
 前回の試合では、MMAがチグハグな部分があったと思うんです。以前は、打撃はキックボクサーと、と言うように特化した練習をしていたんですが、MMAの中でスムーズに行かなくて、やられました。それを踏まえて、今回はMMAに特化してやって来ました。MMAで勝てなければ意味がないので。

 (パンクラスへの参戦発表から時間がたってしまったが)僕は、僕より強い奴がいるところで勝たないと、やっている意味がないと思っています。当初は、久米(鷹介)選手に負けたので、久米選手ともう一度やりたいと言う気持ちでパンクラスに参戦を決めました。
 でも、参戦を決めてみて、映像を意識して見るようになると、久米選手以外にも、(サドゥロエフ・)ソリホンとか選手とか、上迫(博仁)選手、粕谷(優介)選手など、強い選手がたくさんいて。さっきも話したように、僕は一番強い人とやらないと意味がないので、その時にもし久米選手が負けていたら、その時一番強い人とやりたいです。
 映像を見ていると、今回の相手の松岡選手も強いなと思うので、ここでしっかり勝たないと、と思います。
 フィニッシュしないとダメです、もし判定になったら、勝っても評価は下がります。しっかり勝たないとダメですね。自分は挑戦者の立場です。まずは勝つこと。その上で、しっかり力の差を見せます。
 試合直前になると、やっぱりやりたくねぇなとか思いますけど、パンクラスのライト級っていうのは、外から見ると面白いカードがありそうなので、そこがモチベーションです」


▼第8試合 メインイベント フェザー級 5分3R
中島太一(Lotus世田谷/65.65kg)
VS
堀江圭功(ALLIANCE/66.0kg)

中島「コンディションはバッチリです。いつもバッチリだけど、今回は過去最高にいいです。

 相手は、思ったより身体が細かったですね。明日、どれだけデカくなってくるか楽しみです。
 今回、自分の武器の精度をあげて、幅も増やして来ました。相手の得意な部分でも勝負できるように打撃もやって来ています。
 2ヶ月キャンプを張ったというのは、合宿みたいな形ではないんですけど、CORE’Sできついメニューを組んでもらって、5分3R攻め続けられる体力を作って来ました。パートナーに堀江選手の動きを真似してもらったり、出入りが速い人と練習したり。堀江選手と似た対応の人とかともやりました。

 フィニッシュは2ラウンド中盤以降にチャンスがあったらしたいですけど、相手が疲れて来た3ラウンドで倒せればと思っています。僕のファイトスタイルは消耗戦なので、スタミナを強化しました。そのために、いつも以上にきついことをやって来ました。
 動体視力のトレーニングっていうのは、目慣らしですね。CORE’Sの為谷彰代表が、めちゃくちゃ(パンチの)ハンドスピードが速いんですよ。もう反応できないくらい速くて。今まで会ったことないくらいのスピードで、堀江選手より全然速いです。それで、反射神経とかが鍛えられました。
 だから、明日がすごく楽しみです。お客さんから見てもいいカードだと思います」

堀江「コンディションはいつも通りです。
 コロナはありましたけど、練習ができなかったという感じはないです。外で走ったりとか、そもそもの基礎力を高めていましたね。緊急事態宣言が解除されてからは、普通の練習形態に戻ってしっかりできました。
 今日、相手に会ってみてですか? 小顔だなと思いました(笑)。明日、倒すイメージをしっかりしました。
(中島選手は、堀江選手を思ったより細いと)毎試合、自分は身体が小さいというイメージはあると思います。でも、いつも通りなので、自分的には問題ありません。試合当日は7kgくらい戻りますけど、映像を見ても、自分でも大きくはないなと思っています。

(今回はTRIBE TOKYO M.M.Aで練習をしたそうですが)組みの部分がすごく良かったです。もともと自分はテイクダウンされないんですけど、そこがさらに強く慣れました。壁際、四つ、全て。テイクダウンされる気がしません。やはり、青木(真也)さん、北岡(悟)さんという組みの強い選手がいるので、貴重な学びがありました。やっぱり強いなと思いましたね。青木さんはリーチが長くてしっかりクラッチして来ますし、北岡さんはガブりが強いです。
 前回(今年2月、内村洋次郎戦)では、しっかりレスリングをやりました。そこは消さずに、そこにプラスしてやって来ました。もちろん、流れの中でタックルに行くこともあると思います。
 スタミナは自分もある方ですし、どこでもしっかりフィニッシュできるようにやって来たので、長期戦になっても問題ないです。むしろ、相手がタックルを切られて疲れるんじゃないでしょうか。

(中島選手は堀江選手のパンチ対策をしているそうですが)自分のパンチは、ハンドスピードだけじゃなくて、踏み込みもあります。リーチが長いので、自分のパンチは踏み込み+スピードなんです。堀江は他の人とは違うということが、試合でわかるんじゃないでしょうか。自分としては、2ラウンドくらいでフィニッシュしたいですね。
 でも、打撃だけじゃなくて、グラウンドでも取れる自信があります。しっかり練習ができたので、自然と余裕が持てています。この期間で強くなったと思いますし、いつも以上に余裕があります」

 コロナで動員数も少なくせざるを得ない状況だが、今大会は、初めてYouTubeでの生配信も行われる。配信は8月23日(日)14時40分より。全試合を生で完全放送される。来場できないファンも、生配信によって選手たちの熱をリアルタイムで感じて欲しい。

(写真・文/佐佐木 澪)

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