格闘技団体パンクラスが殺菌機能と放熱性を有したフェイスシールドシステムの実用化に向けた技術協力を発表
20日、総合格闘技団体パンクラスが株式会社エコ革 京都テクノロジー事業部と提携し、来場者の新型コロナウィルス飛沫・感染リスクの低減を図るために殺菌機能と放熱性を有したフェイスシールドシステムの実用化に向けた技術協力を行うことを発表した。
このシステムは、フェイスシールド付近に装着した超小型深紫外線殺菌装置から排出される毎分10L程度の殺菌済み空気をフェイスシールド内に供給し、フェイスシールド内をやや陽圧とすることで外部からの空気の侵入を防ぎ、深紫外線で殺菌済みの空気で満たし呼吸する構成としているとのこと。殺菌済み空気を供給することでフェイスシールド内で気流が発生し、顔の表面の温度を下げる効果が期待できることから、真夏に屋外でフェイスシールドを装着する場合でも快適に、また熱中症になるリスクも減らすことが可能となるそうだ。
パンクラスの酒井正和代表は「コロナの猛威に対してパンクラスは、飛沫・空気感染リスクをを最大限削減できるよう研究開発集団のエコ革京都テクノロジーと連携し、特許出願中の『殺菌機能と放熱性を有したフェイスシールドシステム』量産化実現に協力していきます。またこのシステムはコロナ最前線で懸命に対策を行なっている医療分野等で活躍していくと思います」とコメント。
現在このシステムは試験段階であり、全体重量やファンによる騒音、フェイスシールド表面での紫外線の反射や無症状感染者の装着時による呼気の拡散など未知数な部分があるが、格闘技団体としての初の取り組みがどのような形になるのか今後に期待が集まる。