【試合詳細】4・6 全日本プロレス新木場大会 諏訪魔&宮原健斗&ゼウスvs石川修司&ジェイク・リー&青柳優馬 秋山準&杉浦貴vs大森北斗&田村男児 大森隆男vs力
『What we can do now 「いま全日本プロレスにできること」』
日程:2020年4月6日(月)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:無観客
▼シングルマッチ
●ブラックめんそーれ
3分25秒 エビ固め
○KAI(フリー)
▼タッグマッチ
[ひと夏のかげろう]○岩本煌史/TAJIRI(フリー)
4分8秒 孤高の芸術→片エビ固め
[Evolution]●岡田佑介/佐藤光留(パンクラスMISSION)
▼シングルマッチ
○大森隆男
2分23秒 アックスボンバー→片エビ固め
●力(フリー)
▼シングルマッチ
○黒潮“イケメン”二郎(フリー)
1分30秒 反則
●ギアニー・ヴァレッタ(マルタ)
▼タッグマッチ→6人タッグマッチ
ヨシタツ/フランシスコ・アキラ/○黒潮“イケメン”二郎(フリー)
3分38秒 イケメンサルト→体固め
[PURPLE HAZE]●イザナギ/入江茂弘(フリー)/ギアニー・ヴァレッタ(マルタ)
▼タッグマッチ
秋山準/○杉浦貴(NOAH)
12分32秒 逆片エビ固め
大森北斗/●田村男児
▼We are ALL JAPAN 6人タッグマッチ
△諏訪魔/宮原健斗/ゼウス
60分0秒 時間切れ引き分け
△石川修司/ジェイク・リー/青柳優馬
全日本プロレスが初の無観客試合を開催し「俺たちのメッセージを受け取ってください!」とエール!元W-1王者・芦野が全日本へ本格参戦を発表!イケメンがCC出場までアメリカ行きの延期を発表!
第1試合
KAIが握手を求めるとめんそーれは「シャーッ」と威嚇。KAIがロープに飛んでショルダータックルを狙うもめんそーれがさらにかわして威嚇するとKAIは場外に逃れて「あれ勝俣だろ!」と文句を言う。
KAIがリングに上ってくるとめんそーれは腕を取って拝み渡りからハブクローで飛び込んでいくが、KAIがこれをキャッチして脇固めへ。めんそーれがこれをブレイクするとKAIはブレーンバスターを狙うが、めんそーれが背面着地してハブクローでサミングし、延髄斬りで追撃。さらにコーナー上からスネークスパイクを投下するが、KAIはこれをかわして追撃を狙うめんそーれへ延髄斬り。KAIは「お返しだ!」とハブクローでめんそーれに突っ込んでいくが、めんそーれはキャッチしてバックスライド。さらにヘッドシザースホイップから丸め込んでいくが、体勢を入れ替えたKAIが上からハブクローでサミング。そのままエビ固めで抑え込んで3カウントを奪った。
第2試合
昨年、一昨年のジュニアタッグリーグ優勝チームが並び立つこの一戦。岡田は入場すると自ら青い紙テープを宙に投げて気持ちを高める。
岩本と岡田でゴングが鳴ると、腕の取り合いからグラウンドでの首の取り合いへ。これを制した岩本がTAJIRIにタッチし、ダブルのショルダータックルで岡田をなぎ倒す。
TAJIRIが岡田を引き起こすと、岡田は一本足頭突きでTAJIRIを怯ませ、光留とともにトレイン攻撃。光留の延髄斬りから岡田がランニングエルボー。さらにコーナー上からダイビングヘッドバッドを投下するも、TAJIRIはゴロゴロと転がってこれを回避し、岩本にタッチ。
岩本が岡田をショルダータックルでなぎ倒してジャーマン・スープレックスを狙っていくが、その背後から光留が延髄斬り。さらに光留がロープに飛ぶが、岩本はカウンターの背負投でこれを撃退し、岡田とエルボー合戦を展開。これを制した岩本がロープに飛ぶと岡田がカウンターのドロップキックを叩き込み、コーナートップからダイビングヘッドバッド。さらに突っ込んでいくが、岩本がカウンターのラリアットを叩き込み、さらにブレーンバスター。これは光留がカットするが、岩本は岡田をロープに振って孤高の芸術で叩きつけて3カウントを奪った。
第3試合
先に入場した力がリング上で「パワーッ!」と叫んで気を高めているところへ大森が入場。すると力は大森の前に立ちふさがり、両腕を突き上げながら「パワーッ!」と叫んで威嚇。大森が怪訝な表情で力を避けて入場しようとすると、力がまた大森の正面に立ちふさがり「パワーッ!」と威嚇。そして一転してロープを上げて大森へリングインを促すが、大森がロープをまたいだところでロープを蹴り上げて奇襲。
ゴングが鳴ると、力は逆水平チョップを連打して大森をコーナーに追い込み、「パワーッ!」と雄叫び。ブレーンバスターで叩きつけてからのセーバーチョップと畳み掛け、二発目のセーバーチョップを狙ってコーナーに上っていくが、ここで復活した大森が雪崩式ブレーンバスターで反撃の狼煙を上げる。
大森は早速アックスボンバーで試合を決めようとするが、力はアックスボンバーを袈裟斬りチョップで撃ち落とし、さらに袈裟斬りチョップを振りかぶるが、これをキャッチした大森がフルネルソンバスターで叩きつけ、アックスボンバーを錯節させて3カウントを奪った。
試合後、大森は力に握手を求め、力は深々と頭を下げながら両手で握り返し、「パワーッ!」と威嚇。大森はその手を取って2人で両腕を突き上げた。
第4試合
イケメンは無観客試合でも自らのスタイルを貫いて入場曲に乗って花道で踊り始めるが、踊り初めてすぐにヴァレッタが入場ゲートから飛び出してきて背後からイケメンを奇襲。
ヴァレッタはイケメンにチョーク攻撃や顔面噛みつきとラフファイトで攻め立てていくが、イケメンが花道に退避し、追ってきたヴァレッタにスワンダイブ式ミサイルキック。場外に逃れたヴァレッタを追撃すべくコーナーに上っていくが、ここでPURPLE HAZEのイザナギと入江がリングに乱入し、入江がイケメンへデッドリードライブ。イザナギがレフリーを突き飛ばして3人でイケメンを袋叩きにすると、レフリーがヴァレッタの反則負けをコール。
試合終了のゴングがけたたましく打ち鳴らされても暴行を止めないPURPLE HAZEの面々の前へ、次の試合でイザナギ&入江と対戦予定だったヨシタツ&アキラが飛び込んできてイケメンを救出すると、ヨシタツが「そんなにやりてーんだったら今から6メンでやってやる!」と宣言し、急遽決定した6人タッグマッチの始まりを告げるゴングが鳴らされた。
第5試合
イケメンはイザナギを相手取り、これをヨシタツ&アキラがアシストしようとするが入江&ヴァレッタが場外戦に引きずり込んでイケメンを孤立させる。
イケメンが場外に逃れると今度はアキラに照準を定め、ヴァレッタが風車式バックブリーカーで叩きつけて入江にタッチ。入江がショルダータックルを狙うが、アキラはカウンターのトラースキックからスイングDDT。ヨシタツにタッチ。
ヨシタツはリングの四方に飛んでビッグブートを連発し、入江にスイングDDT。救出に来たヴァレッタをニールキックで蹴散らして2人を場外に放り出すと、イケメン&アキラがトペ・コンヒーロの競演。イケメンは入江をリングに上げてイケメンスペシャルを狙うが、入江がこれを回避してイケメンを自爆させ、イザナギにタッチ。
イザナギはイケメンをコーナーに振り、ヴァレッタ、入江がそれぞれキャノンボールで追撃。さらにイザナギはヴァレッタにチェーンラリアットを指示し、入江がイケメンを押さえつける中でヴァレッタがチェーンラリアットも、これが入江に誤爆。イケメンはヴァレッタをジャケットパンチで蹴散らし、ヨシタツがイザナギにCBJ、アキラがメテオラと連撃し、イケメンがイケメンサルトを投下して3カウントを奪った。
イケメン「コロナの……バカヤローッ!俺は今日!もうアメリカにいる予定だった!ただ世界がこういう状況だから、そんな中で日本に残ることになって、俺はこのリングのチャンピオン・カーニバルに出るはずだった。ただそれも、コロナで流れた!だから!俺はチャンピオン・カーニバルに出るまでアメリカ行かねーぞ!……フィニッシュ」
<試合後コメント>
黒潮“イケメン”二郎
「今日!久しぶりに試合。入場襲うかね?やっぱね、アイツね、なんも分かってない!アイツなんも分かってねぇよ!うぉい!アイツ何?ギアニーなんも分かってない!ただ、一言だけ言うよ。コロナバカヤロー。コロナバカヤロー!……2回言ったわ。でもつらいのはみんな一緒だから。俺だけじゃない。みんなで頑張るしかねーんだよ。そんなこと分かってる。でも、歯がゆい!アイツらなんも分かってない!」
第6試合
杉浦と北斗でゴングが鳴ると、リストの取り合いから杉浦がヘッドロック、ショルダータックルと優位を取っていく。北斗はエルボーの連打で突っ張っていくが、じっと受け続けていた杉浦が強烈なエルボー一発で北斗をなぎ倒して秋山にタッチ。
秋山は北斗にエルボーを打たせていき、北斗が連打していくと「そんなもんか!」と強烈なエルボー。北斗は今度は倒れずに耐えてドロップキックを見舞い、男児にタッチ。
男児は低空タックルで秋山の足を刈ろうとするが、秋山は上からがぶって耐えてニーリフト。男児もエルボー連打で意地を見せていくが、秋山は耐えてボディスラム。男児は起き上がってさらに雄叫びを上げながらエルボー連打も、秋山はビッグブートから男児を場外に放り出し、場外ボディスラム。男児をリングに戻して杉浦にタッチ。
男児は杉浦にエルボーを連打してロープに飛ぶが、杉浦はカウンターのビッグブートでなぎ倒してフェイスロック。北斗がこれを救出して杉浦にエルボー連打も杉浦がビッグブートで撃退。秋山にタッチ。
男児は2人を相手取ってエルボー連打も、秋山のビッグブートに倒れ、2人の激しいストンピングを被弾。秋山が男児をコブラツイストで痛めつけ、ニーリフト、串刺しニーリフトを連撃して男児をコーナーに振っていくが、男児はコーナーに飛び乗ってダイビングショルダーで一矢報いると北斗にタッチ。
北斗はランニングエルボー、フライングフォアアーム、ミサイルキックと連撃してブレーンバスターを狙うが、秋山が耐えて逆にブレーンバスター。杉浦にタッチ。
杉浦は串刺しビッグブートから串刺しランニングニー、セカンドロープからの雪崩式ブレーンバスターと畳み掛けてビッグブートを放つが、これをかわしてロープに飛んだ北斗がドロップキック。男児にタッチ。
男児は串刺しショルダータックル2連発から俵返を狙うが、杉浦が耐えて逆に杉浦‘sリフトを狙う。ここに北斗がアシストに入ってダブルのブレーンバスターを見舞い、男児が俵返で叩きつけ、トレイン攻撃から男児がダイビングショルダー。さらに男児はエルボー連打からロープに飛ぶが、杉浦がカウンターのキチンシンクで迎え撃ち、秋山がランニングニーで追撃。さらに杉浦もランニングニーを叩き込み、男児のエルボー連打を耐えきってラリアット。最後は逆エビ固めでどっしりと腰を落とし、男児からタップを奪った。
<試合後コメント>
秋山準&杉浦貴
秋山「まああの、ホントはね、杉浦選手とはたくさんのお客さんの中でやりたかったけども、このコロナウイルスの影響があって、仕方がないと思います。ホントに僕らにはプロレスをして元気を与えることしか出来ませんから、自分ら本人もそうですけど、周りの大切な人にもうつさないように今はしっかり自分の行動を守ってやっていきたいと思います。今日はありがとうございました!」
杉浦「ありがとうございました!」
芦野祥太郎あいさつ
芦野「全日本プロレスのファンの皆様、こんばんは。元WRESTLE-1の芦野祥太郎です。俺は実はチャンピオン・カーニバルに出る予定だった。この全日本プロレスを俺の主戦場にしてやるよ。ただよ、今この情勢的に次にいつ試合があるかわからない。ただ次に出るときには、俺がベビーかもしれないし、ヒールかもしれない。それはお前らの想像に任せる。それにもしかしたら仲間を連れてくるかもしれない。どっちにしろ、俺がこの全日本プロレスに参戦したら今以上に面白くなるのは間違いない。オイ、全日本プロレスのファンの人達、楽しみにしとけ。以上!」
<バックステージコメント>
芦野祥太郎
「OK、今リング上で言ったとおり、実はチャンピオン・カーニバル出場する予定だったんだよ。まあコロナの影響で延期になっちゃったけどね。それでも、俺は全日本プロレス、ここを主戦場にしてやるよ。俺がね、入れば今まで以上に絶対に面白くなる。デケェ奴もいっぱいいるし、まだまだやったことないやついっぱいいるから。俺自身もスゲェ楽しみだよ。とにかく全日本プロレスファンのお前ら、俺が参戦するのを楽しみにしとけ。以上だ」
第7試合
今の全日本プロレスヘビー級戦線の戦闘を走る6人によるタッグマッチ。先日三冠ヘビー級王座をかけて死闘を繰り広げた宮原と諏訪魔は険悪な雰囲気を醸し出しながら試合開始。
まずは諏訪魔とジェイクがロックアップで押し込み合い、競り勝ったジェイクが離れ際に恭しくお辞儀。これにイラついた諏訪魔がガットショットからショルダータックルでぶつかっていくとジェイクもショルダータックルで応戦。ジェイクがぶつかり合いを制し、両者タッチに向かうが、諏訪魔は猛烈にタッチを要求する宮原を無視してゼウスにタッチ。
ゼウスと石川の対面となり、リストの取り合いからゼウスが石川へ手4つを要求。互いにマッスルポーズを取って気を高めてからがっぷり4つに組み合い、互角とみるやショルダータックル合戦へ。これは石川が打ち勝つも、ゼウスはすぐに起き上がってボディスラムで叩きつけ、両者タッチに向かう。しかし猛烈にタッチを要求する宮原に対し、ゼウスは宮原の胸板に強烈な逆水平チョップを放ってタッチ。ギスギスした空気はさらに加速する。
宮原と青柳の対面となると、ロックアップで押し込み合い、青柳が離れ際にエルボーを放つと宮原は即座にショルダータックルで反撃。さらにフロントハイキックを放つが、青柳が回避したためコーナーに控える諏訪魔に誤爆。諏訪魔は宮原を睨みつけ、宮原がジャーマンを狙ったところへアシストのラリアットを放つが、これも宮原に誤爆。
思わぬダメージを負った宮原が捕まる展開となり、ジェイクと石川が二人がかりで宮原の顔面を踏みつけ、ジェイクがヒップトスで追撃。石川に代わるとさらに石川はロープを使って宮原の顔面をグリグリと踏みつけ、これにジェイクと青柳も加わって宮原の顔面を集中攻撃。続けて青柳のフェイスロックにジェイクが低空ドロップキックを合わせる連携から、石川が「投げるぞオイッ!」と宮原を担ごうとするが、宮原はショルダースルーで切り返し、ゼウスにタッチ。
ゼウスは石川へ逆水平チョップを連打していき、マシンガンチョップ、串刺しラリアット、首4の字固めと続け、石川がブレイクするとラリアットを放つが、石川がこれをキャッチしてバックブリーカーで一矢報いてジェイクにタッチ。
ジェイクはゼウスにジャンピングニーから腕固め、腕十字と続け、残るもう片方の腕を青柳が腕十字に捕える。これを諏訪魔にカットされるとゼウスと青柳の対面へ。ゼウスは青柳に強烈な逆水平チョップを打ち込んでいくが、青柳も無理やりロープに押し込んでエルボーを見舞い石川にタッチ。
石川はゼウスをロープに掴まりながら踏みつけ、代わるジェイクもショルダーアームブリーカーで追撃してから突っ込んでいくが、ゼウスがカウンターのスパインバスター。ゼウスは諏訪魔にタッチ。
諏訪魔はジェイクをダブルチョップでなぎ倒して逆エビ固め。ジェイクがブレイクすると宮原を無視してゼウスにタッチ。
ゼウスはボディスラムからグラウンドでのスリーパーホールドで痛めつけ、そのまま自軍コーナーまで引き込んで宮原にタッチ。
宮原はフロントハイキックからフェイスロック。さらにジェイクの花をつまみ上げながらカメラに向かって歪めたジェイクの顔面を見せつける恥辱を与える。これに怒ったジェイクがエルボーを放っていくが、宮原はヘッドバッドで黙らせて諏訪魔にタッチ。
諏訪魔はジェイクの顔面にビンタを叩き込んで串刺しラリアット、スロイダーと続け、ラリアットを狙う。しかしジェイクはこれをキチンシンクからのジャンピングDDTでカウンターし、青柳にタッチ。
青柳は諏訪魔をスリーパーホールドで弱らせてロープに飛ぶが、諏訪魔は青柳のバックを取ってスリーパーホールドに捕らえブンブンと振り回してからゼウスにタッチ。
ゼウスは逆水平チョップで攻め込んでいき、宮原にタッチしてダブルのショルダータックル。
宮原はフェイスロック式のキャメルクラッチで痛めつけ、青柳がブレイクするとゼウスにタッチ。
ゼウスは逆水平チョップで青柳をなぎ倒して逆エビ固め。これに宮原が手を添えて青柳を“コ”の字になるまで反り上げる。これをブレイクされると諏訪魔にタッチ。
諏訪魔は青柳にラリアットからバックドロップで叩きつけ、さらにラリアットを狙うが青柳はこれをかわしてフライングフォアアーム。石川にタッチ。
石川は串刺しラリアットからセカンドロープに飛び乗ってダイビングフットスタンプ。さらにブレーンバスターを狙っていくが、諏訪魔が耐えて逆にブレーンバスター。諏訪魔はゼウスにタッチしようとするが、宮原が不意打ちで諏訪魔の肩をたたいてタッチし試合権利を得る。
宮原は石川にフロントハイキックからドロップキックのコンビネーション。さらにノーザンライトスープレックスを狙っていくが、石川が振り払って強烈なエルボー。宮原もエルボー、ヘッドバッドで応戦してフロントハイキックで石川をなぎ倒すと、諏訪魔を呼び込んで連携を要求。諏訪魔はリングに上ってくるものの喧嘩腰でこれに応じ、宮原と揉め始める。ここで体勢を立て直した石川が突っ込んで生きてダブルラリアットで2人まとめてなぎ倒し、ジェイクにタッチ。
ジェイクは宮原にレッグラリアートから俵返。さらに宮原とゴツゴツしたエルボー合戦を展開し、ロープに飛んだ宮原をキチンシンクで迎え撃つ。崩れ落ちていく宮原を引き起こしながらコブラツイストで締め上げ、そのまま腕固めへ。宮原がブレイクするとジェイクは「オーッ!」と右拳を突き上げる。
ジェイクはそのまま必殺のバックドロップを狙っていくが、宮原が振り払ってフロントハイキック。ゼウスにタッチ。
ゼウスはソバットからフライングラリアット、串刺しラリアットからのベアハッグスープレックスと畳み掛け、イーグルネルソンを久々に繰り出す。続けてジャックハマーを狙っていくが、ジェイクは背面に着地。ゼウスは逆水平チョップで追撃してロープに飛ぶが、ジェイクは追走してキチンシンク。青柳にタッチ。
青柳は串刺しバックエルボーからブーメランアタック。さらに石川とジェイクを呼び込んでトレイン攻撃を決めてからコーナートップに上がりダイビングクロスボディを発射。さらにトラースキックからロープに飛ぶが、ゼウスのカウンタードロップキックが炸裂。ゼウスは諏訪魔に、青柳は石川にタッチ。
暴走大巨人同士の対面となると、ゴツゴツとしたエルボー合戦から諏訪魔がフライングショルダー。さらにスロイダーを狙うが、石川が耐えるとコーナーシュートして串刺しラリアットを狙うが、石川がカウンターのショルダータックルで迎え撃ち、本家の諏訪魔に「投げるぞオイッ!」と叫ぶが、諏訪魔はショルダースルーで切り返す。そして諏訪魔が「投げるぞオイッ!」とラストライドを狙うが、石川も耐えてショルダースルー。両者は正面からラリアットを打ち合っていき、諏訪魔がこれを制すると宮原とゼウスが入ってきてトレイン攻撃。さらに諏訪魔がラリアットを放つが、石川はこれをかわしてバックを取り、ドラゴン・スープレックスからランニングニー。ここでゼウスがコーナートップからミサイルキックで諏訪魔に援護射撃するも、青柳が飛び込んできてゼウスにジャーマン・スープレックス。続けて宮原が青柳をフロントハイキックで蹴散らすと、ジェイクが宮原にジャンピングニー。両者は正面からバチバチとエルボーを打ち合っていくが、宮原が隙を突いてのブレーンバスターで叩きつける。ここで諏訪魔が復活するが、石川がすかさずランニングニーを叩き込み、ファイヤーサンダーで突き刺す。さらに石川が諏訪魔を引き起こすと、諏訪魔は組み付いてバックドロップからスリーパーホールドへ。そのまま万力スリーパーに持ち込むが、これは青柳とジェイクがカット。
諏訪魔はダブルチョップの連打で青柳とジェイクを蹴散らそうとするが、ジェイクがニーリフトからハイキック、青柳がジャーマン・スープレックスと連撃。さらに石川がカミゴェからランニングニーを叩き込む。石川は最上級技であるジャイアントスラムの体勢に入るが、諏訪魔がこれを振り払ってダブルチョップを連打し、ラリアット。石川もこれを耐えてラリアットを放ち、両者のラリアットが鈍い音を響かせながらぶつかり合う。
さらに宮原と青柳がエルボーで打ち合っていき、青柳がトラースキックを叩き込めば宮原もブラックアウトでお返し。
さらにゼウスが逆水平チョップ、ジェイクがミドルキックで正面から打ち合っていき、ジェイクがゼウスのラリアットをジャンピングニーで撃ち落としてからのハイキック。ゼウスはたたらを踏みながらも倒れずに耐えてラリアット。6人全員が仰向けにダウン。
最初に諏訪魔と石川が膝立ちで起き上がり、力を振り絞ってのエルボー合戦。さらに両者起き上がってエルボー、ラリアットを打ち合い、これに打ち勝った諏訪魔がバックドロップ、ローリングラリアットと畳み掛け、ラストライドの構えへ。これを青柳が慌ててカットし、追ってきた宮原にロックスターバスター。救出に来たゼウスにはジェイクがトラースキックを見舞うが、ゼウスはラリアットで吹き飛ばし、再び諏訪魔と石川の対面を作り出す。
諏訪魔と石川はエルボーを打ち合い、競り勝った石川がレフトハンドラリアットからファイヤーサンダー。さらに組み付いていくが、諏訪魔が振り払って怒涛のバックドロップ3連発。さらにラリアット2連発からフォールに行くが、ここで60分フルタイムドローを告げるゴングが打ち鳴らされた。
試合終了後のリングでは、究極の五冠戦を誓い合っている諏訪魔と石川が握手を交わしながらシングルマッチでの再戦を約束し、他の選手たちもそれぞれ握手を交わして健闘を称え合い最後は6人全員で手を挙げてカメラ越しに観客への礼を尽くした。
諏訪魔「今日、カメラの向こうで応援してくれている皆さん。そして声出してくれたみんな、ありがとうございます!こんな今、すごい大変な状況です。ただね、今日の大会ね、今全日本プロレスが何が出来るのかっていうテーマでこの大会が行われたんだけど、やっぱし俺ら、プロレスラーは戦って汗かいて、みんなを感動させてあげたり、元気与えたりさ、それしか俺らには出来ないよ。なんとしても今は大変な状況なんだけどね、全国の皆さん……いや、世界の皆さんにね、『プロレスは大丈夫だ』って。プロレスどころじゃない人もたくさんいんだよ。その方々にね、勇気と、なにか這い上がる根性だとかさ、それをリングを通して伝えて行きたいと思います。俺たちのメッセージを受け取ってください!」
<試合後コメント>
諏訪魔
「いやあ、初めてのこういう日。大変な状況で無観客の試合を。しかも60分ドロー。あのメンバーで戦えたってことはスゴい大きな意味が後々あったっていうふうにね、思いたい。そのために今こうやって全日本プロレスのさ、止まっていた針がさ、動き出したわけなんで。ただね、今はホント世間が大変な状況にあるわけで、そこをね、『よし、プロレスだ!』っていう風にはね、まあ言えないよね。だからさ、こうやってね、無観客だけどさ、全国にこうね、配信という形でね、見れる人には見ていただきたい。そう思いますね。やっぱ、リング上でも言ったんだけど、プロレスってさ、そういう勇気もらえたり、なんかこう、力が出てくるものだからさ。やっぱし俺らね、プロレスしかできないね。プロレスを大好きなんだよね。みんな大好きなんだ。その気持ちを、全国のね、みんなすごい大変な思いをしている方々にね、ちょっとなんかプラスになんかできないかなって思いますね。それが今回の五冠になった大仕事なのかなって思ってますよ。あとはもう、俺らレスラーが率先してさ、この今の状況をね、打開できるようなさ、取り組みとかね。そういうの率先してやることが、今後ね、みんながまた会場に集まれることなのかなぁ。その日を夢見てさ、またみんなでね、いい風に活動、活動というかさ、清潔感とかさ、そういう取り組みができたらなと思うよ。とにかくまだ、自粛第一だから。そこんところは肝に銘じて、しっかり環境を整えた上で、配信していきたいね」
――大会名に『いま全日本プロレスにできること』とありましたが、それをテレビの向こうのファンに見せられたという手応えはありますか
「俺もこの全日本プロレスTVを通して、こういうね、プロレスのスゴさ、楽しさ、そういうものを改めて発信できる場なんだなというのはすごくありがたく思うし、これはまだ第一歩だから。ドンドンドンドンね、手応えみたいなものを感じれたらなと思いますね。ただ、すげえ声を出してくれてる人がいたりとかさ。やっぱ嬉しいよね。すげえなんか、こみ上げるものがあった。だからね、なんとしてもね、レスラーだからね。全員の声をね、皆さんに届けたいなって思いますよ。『俺たちのメッセージを受け取ってください!』って、出ちゃったね」
宮原健斗
「いやぁ、本当に僕にとっても忘れられない60分間になりましたね。チャンピオンベルトを落としてね。ホント新たな再出発が、初めての試合が今日の無観客っていうのも、長い人生を考えたらなにかたぶん意味のあることだと思うんで。でも今現在は世の中が、日々何が起こるかわからない、不安な日々が続いているんで。その中でこうやって無観客をやる意味というのは、僕は問い詰めながら今日を迎えたんですけど。『やる意味があるのか』ということから僕は考えていたんですけど、やっぱエンターテイメントっていうのは、世の中の人が普通の生活を過ごせてエンターテイメントっていうのは見れるものだと僕は思っているんで。それは僕の信念として変わらないので。皆様が普通の生活をしてエンターテイメントは楽しめるものなんで。それは、僕らプロレスラーが独りよがりで、『プロレスを見て笑顔になってくれ』とは言えないと思って今日当日を迎えてたんですけど、今日60分を終えて、このカメラの前だけでプロレスをして、カメラを通して人に何を伝えられるんだろうと思って、うん。途中から、なにか見えないお客さんがいるような。なんていうんですかね、テレビの前から応援してくれるエネルギーがブラウン管から僕の肌に感じて。45分ぐらいから。僕自身本当に感動して。僕がちょっと皆さんの今の不安な日々の中の、ちょっとした笑顔になれればいいなと思って今日試合をしたんですけど、逆に僕も皆さんからパワーをもらって。やっぱりプロレスっていう力を今日は感じたし。それはね、これからどういう状況になるかわからないですけど、今日無観客というものでリングに立った以上はプロのレスラーとして、皆様の今のこの不安な日々の中の、もう、ちっちゃな笑顔になったらいいなと思ってやったのが、今日全力でやれてよかったですね。ただ、僕は世の中が普通の生活をして楽しめるものがエンターテイメントだと思うので。それは変わらないので。早くプロレスとは関係ない、プロレスラーじゃない人宮原健斗、人間・宮原健斗から一言言うならば、ホントに普通の生活を送れるように、僕も一日本人として臨んでおります。そしてまた皆さんと、普通の生活ができる状況で、プロレス会場で会えたらいいっていうのが僕のホントの本音です。ただ、ホントにプロレス抜きにして、早く普通の生活ができるように、『皆さんで一緒に頑張ろう』っていうのが僕の本当の本音です。本当に今日はありがとうございました」
ゼウス
「まあ、正直、こういう現状の中で無観客で試合をする。正直、それがいいことか悪いことかっていうのは、自分の中でもすごい葛藤があった。けど、けど!これはホントに全日本プロレスだけが娯楽の人もいるし、すごいこの試合を楽しみにしている方もたくさんいる。ホントに全日本プロレスがファンのみんなに、このギリギリの段階で楽しんでいただくために出した苦渋の決断やと思う。俺はもうやるからには全力でやったろう思った。全力で“それはみんなに楽しんでもらうため。けどな、やっぱり憎い憎いコロナウイルスをぶっ倒すため全力でやったろうと思った!みんなも力を持って挑んでほしい、コロナウイルス!絶対に無意味に外には出るな!みんなで力を合わして、コロナウイルスぶっ倒そうで!そして、平和な世の中が来たとき、またたくさんのお客さんの前で最高のプロレスができることを望んでる!以上!」
ジェイク・リー
「みんな久しぶりの試合だったでしょうけど、俺はちょっとね、前日にやっているんでね。それはちょっと置いといて。まあ、明日明後日あたりに緊急事態宣言でしたっけ?そういうのも出て、まあ日本は何がどう変わるのかっていうのはたぶん明日明後日ハッキリすると思うんですけど、僕らはプロレスラーなんで。プロレスってみんなに希望とか、夢だったりとか、そういうのを提供する職業だと僕は思っているので。戦後の日本もそれで活性化したんじゃないかなって思っているんで。で、今はインターネットがここまで普及して、試合だけじゃなくて、いろんな媒体が出てますよね?それを僕らプロレスラーでもっとアイディア重ねて、この状況でも楽しませることを、何か提供できればなと。試合だけじゃなく、そういった意味でも全日本プロレスの選手にご期待していただければなと思ってます。だから僕は下を向かないし、今の状況に落胆しているわけじゃないので。こういう状況だからこそできることがあるって、僕は常に、ポジティブに、プラスに考えているので。なので、これをご覧の皆さんもそういう意識で、前を向いてやっていただければ。そして、つらくなったとき、ちょっと長いですけど、この60分の試合をまた映像で見返してください。以上です。ありがとうございました」
青柳優馬
「疲れますね。やっぱこうやって、ホントにスゴいしんどいっすね、プロレスって。でも、こういうときに無観客試合って初めてやりましたけど、本当に新鮮でいい経験できたかなって思います。あれだけのメンツの中で、メインイベントってすごいしんどいなって感じましたけど、この『しんどい』っていう気持ちがやっぱ、『プロレスラーやってるな』っていう気持ちになるんで、すごく嬉しいですね。今、あんまり大会ができないですけど、まあでも、僕はすぐに今起きていることが収束して、また皆さんと会場で会えると思っていますんで。その日まで、みなさん今は耐えて、元気で過ごして、またメッチャ元気な姿でお互いお会いしましょう」
石川修司
「こういう状況なって、なかなかお客さんの前でプロレスができる状況じゃないっていう中で、こう無観客でプロレスをやって、画面の前のお客さんに届いたかな、届いてほしいなという気持ちで試合をしましたけど、また次がどうなるかわからないですけど、やっぱり、全日本プロレスを守っていくために、変わらなきゃいけないところは変えていかなきゃいけないし、この全日本プロレスが大好きなんで。選手やスタッフが一丸となって守っていきたいというものを今日思って戦いました。これからもね、なかなかね、お客さんの前で戦う機会はまだなかなか厳しいかもしれないですけど、全日本プロレスを守るために精一杯自分ができることを探して戦いたいなと思います。ホント諏訪魔さんに、チャンピオン・カーニバルを優勝して諏訪魔さんの前に立つという目標が無くなったんですけど、やっぱり今日顔が向かい合ったら、その想いっていうのがこみ上げちゃって。だいぶ最後はやられましたけど、でも、3カウント許さなかったので。必ず三冠ベルトは諏訪魔さんがチャンピオンのうちに挑戦したいなと思います。ありがとうございました」