PANCRASE 311の前日軽量は全員初回パス!メインで暫定ストロー級QOP戦に出場の藤野恵実が気合!急遽出場の三村亘も対策万全で勝利に自信!
12月7日午後、都内新宿区で『PANCRASE 311』の前日計量が行われた。
メインカードでは、セミファイナルに出場する予定だった金太郎(パンクラス大阪 稲垣組)がギックリ腰で欠場、同門の三村亘が代わって出場することとなった。
11月17日に『DEEP & PANCRASE大阪大会』に出場したばかりの三村だが、怪我などはなく、体調は十分。急なオファーだったが、計量も無事パスした。
また、メインカードは出場選手全員が初回パス。無事に当日を迎えられそうだ。
各選手のコメントは以下。
▼第1試合 フライ級 3分3R
有川直毅(K-PLACE/57.05kg)
VS
加マーク納(総合格闘技道場コブラ会/56.4kg)
有川
「成り上がります」
加マーク納(総合格闘技道場コブラ会)「狩り取ってやる」
▼第2試合 フェザー級 3分3R
林 大陽(CAVE/66.25kg)
VS
小森真誉(GRABAKA/65.9kg)
林
「気合と根性で勝ち抜きます」
小森 真誉
「勝ってタギリます」
▼第3試合 ストロー級3分3R
前山哲兵(フリー/52.6kg)
VS
リトル(GUTSMAN/52.5kg)
前山
「負けられないじゃなくて、負けない。ランキングは渡しません」
リトル
「最高の試合をして会場をわかせます!」
▼第4試合 フライ級 5分3R
上田将竜(緒形道場/57.05kg)
VS
神酒龍一(CAVE/56.95kg)
上田将竜
「今回、吹っ切れた気持ちが大きいです。前回、負けて引退が頭に浮かびましたけど、このままやめたら10年後、20年後に後悔すると思いました。格闘技を好きなままで引退したいので、もうできんばい! というところまでやりたいです。
僕は消防の方で働いていまして、実は今まで、職場に隠して格闘技をやっていたんです。公務員は副業ができないので、ファイトマネーをいただかないという形で続けて来ました。でも、前回の試合のポスターを職場の人がSNSか何かで見たということで、パンクラスに出ていることがわかって。今回、上司にも正式に相談したんです。少し問題はありましたけど、正直な気持ちを伝えて、これからも続けて行きたいと話して、わかってもらえました。職場のみんなが応援してくれて、環境が変わりました。今までは、バレたらどうしようという不安がある中でやっていたので、胸のつかえが取れたというか、スッキリしました。もちろん、同僚の中には僕が格闘技をやっていることを知っている人もいましたけど、黙っていてくれた。本当にありがたいです。そんな中、今回は初めて家族が試合を見にくるので、全力でぶつかって行きたいです。
神酒選手とは、SNSで繋がっていますけど、会場で会ったら挨拶するくらいです。一緒に練習したことはないですね。僕がアマチュアのころからトップにいる選手で、それこそ格闘技雑誌で見ていた存在です。そんな人と試合ができるなんて、ロマンがあるじゃないですか。オファーをいただいて、即お受けしました。スッキリできる試合をしたいです。超えて行きたい。復活のポイズンかまします!」
神酒
「勝つだけなんですが、緊張感のある試合だと思うので、そこをお客さんに見て欲しいです」
▼第5試合 フライ級3分3R
鈴木 万季弥(志村道場/56.8kg)
VS
法DATE(Team DATE/55.8kg)
鈴木
「KOするっちゃ!」
法DATE
「インド王族武術を駆使してしっかり勝ちます!」
▼第6試合 フェザー級 5分3R
亀井晨佑(パラエストラ八王子/66.05kg)
VS
ビクトル・ウーゴ(ASTRA FIGHT TEAM/64.9kg)
亀井晨佑
「世界に通用する相手なので、しっかり倒して世界にアピールします!」
ウーゴ
「日本を愛している、なので皆さんも私を愛して下さい」
▼第7試合 フライ級 5分3R
秋葉太樹(総合格闘技道場reliable/56.85kg)
VS
ルサンド・ビコ(PESFA/56.9kg)
秋葉太樹
「体調はめちゃくちゃ良いです。
前戦(Road to ONE、今年9月)は今までない感覚でした。フワフワしていたというか……相手が清水清隆選手で、すごい選手、強い選手っていうイメージが強くて、不安要素が強かったのかも知れません。でも、今日はいつもの感じなので大丈夫です。これまでやって来たことを試すだけ、という感じでいます。
相手は、レスリングで組んだら強いなというイメージ。映像を見て対策して来ました。1つ、参考になりそうな試合が途中で消えてしまっていたんですけど、スタミナがある選手だなと思います。
今年の最終戦。KOで締めくくって、来年はタイトルマッチまで行きたいです。明日は、相手に敬意を持ってブッ飛ばします」
ビコ
「南アフリカ代表のつもりで、ラグビーワールドカップが開催された地、日本のパンクラスの一番を目指します」
▼第8試合 セミファイナル バンタム級 5分3R
三村 亘(パンクラス大阪 稲垣組/66.75kg)
VS
サイモン・オリベイラ(ASTRA FIGHT TEAM/65.75kg)
三村
「試合の連絡を受けたのは、金曜日の昼過ぎ。金太郎が出られないという話を聞いて、「亘、やれるか」と言われて「やれます」と即断しました。迷いとかは全然なかったです。ただ、体重を落とすのは考慮してもらえるならやりますと言いました。
試合が決まったのは急なんですけど、相手の映像はずっと見ていました。稲垣組ではバンタムは金太郎と僕しかいないので、練習にも付き合っていたので。だから、イメージはつかめています。
相手の印象は、結構気持ちで闘う選手。ブラジル人らしいイメージですね。
気をつけたいのは、ヒジとフロントチョークです。金太郎のための対策が、そのまま僕に役立つとは思ってなかったですけど。
試合はあまり寝技だ、立ち技だとかは考えていません。やれる時にやれることをやります。
ベースですか? 柔道です。中学・高校とやっていて、団体では全国にも行きました。得意技は巴投げ。絶対MMAで使えません(笑)。
東京でのセミ。先月(11月17日、DEEP&パンクラス大阪大会)試合をしたばかりですけど、ダメージとかないですし、年明けに試合をしたくて、試合が終わってすぐに金太郎の相手をしたり、トレーニングを再開していたので、すぐにでも闘える状態でした。このタイミングで試合ができるのはチャンスだと思っています。
完全に僕の祭りを見せるしかないですね。気持ちでは絶対に負けません。接戦も勝って来た気持ちがあるから、今回もそれを見せようと思います。
稲垣組では、北方選手がベルトを持っていますし、金太郎も3位です。僕もあとに続きたいと思います。
中継もあるということですが、僕は関西を地方とは思ってないんです。格闘技は1対1の競技で、自分が中心。地方ファイターとして見るより、個として見てほしいです。僕の変な個性を見て欲しい。これが三村亘の桶狭間、観ればわかるさ」
オリベイラ
「誰が相手でも同じさ」
▼第9試合 メインイベント ストロー級暫定クイーン・オブ・パンクラス決定戦 5分5R
藤野恵実(FIGHT FARM/52.15kg)
VS
チャン・ヒョンジ(THE SSEJIN/52.15kg)
藤野
「今は試合を迎えるまでのプレッシャーにから解放されたところ。相手も計量をクリアして、明日は試合ができる。ホッとしています。
計量があると、1回気持ちが淡々としてしまうけれど、(選手生活が)長くなると、(試合が)自分だけのためでは亡くなってくる。自分だけの結果じゃなくて、周りのみんなと一緒にやって来たことを出したいです。試合をした相手、練習した人、気づいたら仲間が増えている。格闘技ってすごいと思います。私は結構わがままなので、あれやって、これやってと甘えてます。
今回、新しいものは準備していません。今までやって来タコとにそれなりに自信を持っているので。
私は怪我が試合を飛ばしたことはないですね。鼻が折れるレベルで試合をしているけど、大きい怪我やヤバイ怪我はしたことない。頑丈って大事ですね(笑)。怪我で辞めたりする選手もいますから。自分の頑丈さに自信を持てば壊れない(笑)。(パンチを)もらっているのは認めます、異論はないです。ただ、相手が私の顔面で骨折したわけではないです。そこだけは異論(笑)。
長くやっていますけど、辞めたいと思ったことは……デビューして8連勝して、そのあと4連敗したときかな。あの時は辞めたいなと思いましたけど。ここ何年か、毎回これは最後かなと思いながらやっています。
経験が増えると、準備も何回もやっていますから、だいたいのことは想定できるようになりますね。食べたものとか体重、何kg落とし田とか、過去のデータを全部持っているので。季節ごとのデータもわかりますし、そういうのは強みですね。何をやったら一番負担なく(体重が)落ちるかわかるようになって来ました。人に聞いてやってみてよかったことは、また別の人に伝えたりもしています。
来年まで空くより、年内に集中してやり切りたかったので絶好の機会です。極めがないって言われてましたけど、極めてる試合あるわ、って(笑)。12月8日は藤野の日、藤野を見ろ!」
チャン
「死ぬ気でやります!」
(写真・文/佐佐木 澪)