デビュー30周年を控えた折原昌夫が引退を示唆!「自分に嘘を付きながら試合をしてきた。俺はもうそろそろ終わりにしたい」
9日、東京都・王子BASEMENT MON☆STARにて真GUTS軍『マスクドミステリープロデュース興行』が行われ、折原昌夫が試合後に引退を示唆した。
折原は1989年に全日本プロレスに入団し、全日本では天龍源一郎の最後の付き人を務め天龍から“トンパチ”の異名を受ける。その後SWS、WARと天龍と活動をともにし、新日本プロレスのTOP OF THE SUPER Jr.に出場するなどジュニアヘビー級のスターとして脚光を浴びた。
その後一度の引退を経て後に復帰するも、試合中に首を負傷し一般社会人としての生活も危ぶまれるほどの症状に見舞われた。復帰を果たすも首をかばいながら選手生活を続けていた状態であり、今年2月に行われた『ジャイアント馬場没20年追善興行~王者の魂~』への出場を前に乗車中のタクシーが背後から追突される交通事故に遭ってしまったことでさらに首へのダメージは深刻に。
怪我の後遺症からか最近は試合数が減っていた折原だったが、今大会では “トンパチマシンガンズ”が復活するとのことで、約2年ぶりに盟友・マスクドミステリーとのタッグを結成した。
“トンパチマシンガンズ”は、元は折原が小野武志と結成したチームであり、その後メンバーを変えてガッツワールドで悪の限りを尽くすヒールユニットとして活躍。この日の試合に出場した3人に加え、後にはディック東郷やアミーゴ鈴木らが加入して定期参戦していた。
メインイベントでは、マスクドミステリー&折原昌夫&梁和平vs新井健一郎&CHANGO&松田慶三の6人タッグマッチで行われ、他団体では抗争を展開しているアラケンとCHANGOが試合開始前から仲違い。
CHANGOがアラケンとの連携を拒否したことからローンバトルを強いられるが、慶三が仲裁に入ったことで終盤には連携が続けて決まっていき、3人で梁にスーパーパワーボムを決めてみせる場面も見られた。
しかし、梁のピンチを折原がラリアットやコンプリートショットを決めて救出すると、ミステリーが満を持してのチョークスラムでCHANGOを沈め、プロデュース大会のメインを勝利で飾った。
試合後、マイクを取った折原は盟友・ミステリーへの感謝の言葉を述べ、「ミステリー、多分お前が一番気付いてると思うけど、俺はもうそろそろ終わりにしたいからさ。もう、身体がもう、なかなかうまく動いてくれないから。お前みたいな若手がたくさん育つように、色んなリングで、俺はずっと色々見てるから、もうちょっとだけ最後の力を振り絞って頑張っていくけど、今日一緒に組めたこと、本当にありがとう!みんなもミステリーのこと、これからも応援してやってくれ!」と引退を示唆。会場からは驚きの声が上がった。
バックステージでこのことについて聞かれた折原は「最近今年入って、交通事故とか、元々首の手術をしてたり、自分に嘘を付きながら試合をしてきたんですけど、やはりこの若い選手の中に入って体を動かしてみて、かなり厳しくなってきてる部分があるというのが現実です。そのうちバレるんで、今日がいいチャンスかなと思って、ちょっと触りを言ってみました。もう首の骨はない状態なんですけど、騙し騙し数年間やってきて、今度は背骨のほうが耐えきれないんで、来年30周年を迎えるんですけど、それを終えて、背骨の方の手術もしなければならないので。あとは大事にね、今日の試合のように、意味のある試合、意味のある仲間との試合をこれからも大切にね、やっていきたいと思っています。まあ、すぐ引退をするとかじゃないので、ちょっとあまりにも元気のいい若手を見るとね、自信をなくす中でね、試合中戦ったらね、柄にもなくそんな気持ちになったっていうかね。まあそれだけです」と心中を吐露した。