【試合詳細】7・20 新日本プロレス後楽園ホール大会 オカダ・カズチカvsウィル・オスプレイ 飯伏幸太vsSANADA EVILvsKENTA 棚橋弘至vsランス・アーチャー ザック・セイバーJr.vsバッドラック・ファレ
『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』
日程:2019年7月20日(土)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1722人(札止め)
▼タッグマッチ 20分1本勝負
●辻陽太/ジュース・ロビンソン
3分56秒 逆エビ固め
○海野翔太/ジョン・モクスリー
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
●上村優也/矢野通/後藤洋央紀
8分52秒 ディープインパクト→片エビ固め
[鈴木軍]○金丸義信/鈴木みのる/タイチ
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
●トーア・ヘナーレ/本間朋晃/ジェフ・コブ
9分50秒 パッケージドライバー→片エビ固め
[BULLET CLUB]○チェーズ・オーエンズ/高橋裕二郎/ジェイ・ホワイト
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
●成田蓮/YOSHI-HASHI/石井智宏
7分33秒 エムエックス→エビ固め
[L.I.J]○BUSHI/鷹木信悟/内藤哲也
▼「G1 CLIMAX 29」Aブロック公式戦 30分1本勝負
[鈴木軍]○ザック・セイバーJr【1勝3敗=2点】.
6分30秒 リングアウト
[BULLET CLUB]●バッドラック・ファレ【1勝3敗=2点】
▼「G1 CLIMAX 29」Aブロック公式戦 30分1本勝負
○棚橋弘至【2勝2敗=4点】
11分58秒 高角度前方回転エビ固め
[鈴木軍]●ランス・アーチャー【2勝2敗=4点】
▼「G1 CLIMAX 29」Aブロック公式戦 30分1本勝負
○KENTA(フリー)【4勝0敗=8点】
15分3秒 go 2 sleep→片エビ固め
[L.I.J]●“キング・オブ・ダークネス”EVIL【2勝2敗=4点】
▼「G1 CLIMAX 29」Aブロック公式戦 30分1本勝負
○飯伏幸太【2勝2敗=4点】
19分14秒 カミゴェ→片エビ固め
[L.I.J]●SANADA【1勝3敗=2点】
▼「G1 CLIMAX 29」Aブロック公式戦 30分1本勝負
[CHAOS]オカダ・カズチカ【4勝0敗=8点】
21分56秒 レインメーカー→エビ固め
[CHAOS]ウィル・オスプレイ【1勝3敗=2点】
G1 CLIMAX開幕4連勝のオカダとKENTAがAブロック優勝戦線を並走!飯伏がSANADAに激勝し再び正規軍に勧誘!ザックが技アリ勝利で初白星!
第1試合
モクスリーは二階通路を通って南側客席から入場し観衆は大きく沸く。
ジュースはまっすぐリングに向かって入場するとそのままモクスリーに殴りかかり乱闘からゴング。両者は正面からチョップやエルボーを打ち合っていき、モクスリーがコーナーでナイフエッジチョップを連打するとジュースはナックル連打で対抗。ジュースが追撃を狙うとモクスリーはカウンターのクローズラインで叩き伏せランニングニーを狙うが、これを回避したジュースが膝蹴り。互いにデスライダーとパルプフリクションを狙い合う展開からモクスリーがマウントを取ってナックルを叩き込むと両者は場外戦を展開し、争いながらバックステージまで消えていく。
リング上では海野と辻が打撃戦を展開し、これを制した辻がフライングフォアアームからボディスラム、逆エビ固めと続けていき、海野がピンチになるとモクスリーがバックステージから駆け込んできて辻に一撃入れてカット。さらに海野が辻を肩車で担ぎ、モクスリーがジャンピンクローズラインを放つ合体技を見せ、続けて海野が辻に逆エビ固めでタップを奪った。
試合終了後にジュースが慌ててリングに戻ってくるとモクスリーに殴りかかり、二人はマウントを奪い合いながら拳で殴り合った。若かりし頃のNXT時代、そして先日のUS王座戦と過去から現在まで続く両者の因縁はさらに激化した。
第2試合
いつものように鈴木軍が相手全員の選手コールが終わってからの奇襲で始まってゴングが鳴り、全員入り乱れての場外戦を展開。
リング上ではタイチと後藤が打撃戦を展開し、タイチがソバットで先制して後藤の首をシャツで絞め上げる。しかし、場外でみのるにイスで滅多打ちにされてKOされたかと思われた上村が「この野郎!」と吼えて猛ダッシュでリングイン。タイチとみのるをエルボーの猛連打で後藤を救出。
タイチはパンタロンを脱ぎ捨て天翔十字鳳を放つが、これを回避した後藤がローリングラリアットでタイチをなぎ倒して矢野にタッチ。タイチもみのるに繋ぐ。
矢野はコーナーマットを外しにかかるが、みのるが妨害しようとするとロープにしがみついてレフリーに必死のロープブレイクアピール。しかしみのるは張り手を一発見舞って倒すとPK。さらに突撃していくみのるに矢野がマンハッタンドロップを狙うが、これをキャッチしたみのるが捕まえて金丸にタッチ。
矢野は金丸のキックを回避して上村にタッチ。
上村は金丸に串刺しバックエルボーからショルダータックル。ここに後藤を呼び込んで二人でトレイン攻撃から投げっぱなしスープレックス。さらに金丸へブレーンバスターを狙っていくが、金丸がこらえるとスモールパッケージ。金丸のラリアットをキャッチしてバックスライド、しかし金丸が起き上がりにラリアットを見舞って上村を吹き飛ばす。そしてコーナーに飛び乗った金丸が飛びかかってディープインパクトで頭からマットに突き刺すと、上村も肩を上げられず3カウント。
第3試合
本間と裕二郎でゴングが鳴ると、裕二郎がおちょくるように本間の顔面を軽く張っていくと本間はエルボーでお返し。さらに裕二郎が本間の顔をぺちぺちと叩いていくと本間はショルダータックルでなぎ倒し、ボディスラムから小こけしを狙うが回避され自爆。
代わるチェーズが本間の顔面を踏みつけ、ニードロップなど顔面を集中攻撃。
本間コールにいらついたジェイがタッチを受けると本間を逆片エビ固めで絞り上げるが本間は自力でロープへ。裕二郎にタッチ。
裕二郎は本間にスライディングキック、コーナーに振ってぺちぺちと顔面をはたいていき、串刺しブートを放つが、これをキャッチした本間は裕二郎を突き飛ばすと小こけし。コブへのタッチを求めるが代わるジェイがカット。しかし本間はロケットこけしで一矢報いてコブにタッチ。
コブは逃げようとするジェイの足を掴んで組み付きジャーマンを狙うが、ジェイが暴れて抜け出すと打撃戦へ。ジェイが突っ込んでくるとキャッチしてバックフリップからその場飛びムーンサルトプレス。そしてツアー・オブ・ジ・アイランドを狙っていくが、着地したジェイが顔面かきむしりで脱出し、なおもジャーマンを狙ってくるコブを裕二郎がカット。その裕二郎をコブがフロントスープレックスで投げ捨てて排除するが、その隙にジェイがDDTでコブを突き刺してチェーズにタッチ。
チェーズは裕二郎とともにコブをロープに振ろうとするが、コブは両腕でそれぞれ二人を担ぎ上げ、まとめてダブルのバックドロップ。ヘナーレにタッチ。
ヘナーレはチェーズに串刺しラリアットからフライングショルダー。ロープに飛んでラリアットからランサルセ。介入してくるジェイをコブが排除し、ヘナーレがラリアットを狙うが、チェーズはキャッチしてファイナルカット。そしてパッケージドライバーを狙うが、ヘナーレは着地してヘッドバッドで反撃。しかしチェーズがこれをヒザで迎撃すると、崩れ落ちるヘナーレをパッケージドライバーで突き刺して3カウントを奪った。
第4試合
鷹木とYOSHI-HASHIでゴングが鳴ると、ロックアップ、ヘッドロック、ショルダータックル合戦とオーソドックスな攻防を展開。両者はエルボーを打ち合い、YOSHI-HASHIが鷹木のラリアットをかわしてヘッドハンター。さらにYOSHI-HASHIが鷹木をロープに引っ掛けてドロップキックを狙うが、YOSHI-HASHIの足を引いて倒すと内藤が低空ドロップキックでYOSHI-HASHIに追撃。石井と内藤はそのまま場外での殴り合いに没頭。
BUSHIとYOSHI-HASHIとなると、BUSHIがTシャツでYOSHI-HASHIの首を絞め、これをカットに来た成田を排除し鷹木にタッチ。
鷹木はYOSHI-HASHIをコーナーに振って串刺しラリアット。YOSHI-HASHIもラリアットで対抗し、逆水平からのラリアットで鷹木を倒すと両者タッチ。
内藤と石井のマッチアップとなると、石井が内藤のスピーディーな動きをキャッチしてパワースラムのような形でブレーンバスター内藤もエルボー連打で対抗しデスティーノを狙うが、こらえた石井がラリアットの姿勢に入るが、石井の体勢を崩すバックブリーカーから低空ドロップキック。膝をつく石井の顔面を内藤が蹴りつけていくと、石井は内藤の首を掴んで立ち上がる。内藤がツバを吐くと石井はラリアットを狙うが、内藤はマンハッタンドロップからの低空ドロップキックといなしてBUSHIにタッチ。
BUSHIは石井にライトニングスパイラルを狙うが、これを耐えた石井が逆にブレーンバスター。成田にタッチ。
成田はBUSHIへ投げっぱなしフロントスープレックスから逆エビ固めを狙うが、BUSHIがロープに張っていくとローリングしながら足を取り直し逆エビ固めへ。これをブレイクされるとフロンロスープレックスを狙うが、内藤がこれをカット。飛び出してきた石井をL.I.J3人で排除し、内藤が成田に延髄斬り、BUSHIの回転エビ固めに内藤が低空ドロップキックを合わせるコンビネーション。BUSHIがライトニングスパイラルからのエムエックスで成田に猛攻をかけ、そのまま3カウントを奪った。
猛りが抑えきれない石井と内藤はセコンド陣の制止を振り払って何度もぶつかり合う乱闘を繰り広げた。
第5試合
ゴングと同時にザックが飛びついて胴絞めフロントスリーパーの体勢に入るが、ファレが担ぎ上げようとすると後ろに回っておぶさる形でスリーパーホールド。これをファレが放り捨てるとザックはカサドーラの体勢で飛びついてヒザ十字を狙っていく。ファレが倒れずに耐え、ロープを掴んでブレイク。
さらにザックはオーバーヘッドキックでファレノ左腕を蹴り上げていくが、ファレはザックをコーナーに突き飛ばしてボディスプラッシュ。さらにエルボードロップを放つが、ザックが下からこれをキャッチして三角絞めに持ち込んでいく離れ業を見せる。ファレが持ち上げてパワーボムで叩きつけようとするとザックは自ら離れるが、ファレは突撃してラリアットで吹き飛ばしてからバッドラックフォールの体勢へ。しかしザックが上からファレの肩と首と腕に絡みつて変形卍固めの体勢に入るが、ここで邪道が竹刀でザックをぶっ叩いてカット。ファレはザックを場外に放り出して観客席になだれ込みながらの乱闘で痛めつけていく。
そしてファレが南側客席でのバッドラックフォールを敢行しようとするが、ザックは必死の脱出を見せ、組み付いて三角絞め。これでファレを締め落とすとザックは猛ダッシュでリングに戻る。ファレが意識を取り戻してリングに戻ろうとするが、ギリギリで間に合わずザックのリングアウト勝ち。ザックがなりふり構わない必死のファイトで今年のG1 CLIMAX初勝利をもぎ取った。
第6試合
なんと棚橋がリングインと同時に奇襲しランスのヒザに低空ドロップキック。場外に逃れたランスをプランチャで追撃し、鉄柵を使った場外戦も優位に進めてみせるが、ランスが場外からエプロンに叩きつけるチョークスラムで反撃。先にエプロンに上がったランスは、リングインしようとする棚橋に奈落式ローリングサンダー。さらに鉄柵やエプロンに棚橋を叩きつけて大暴れ。
ランスは棚橋をリングに戻すと顔面にヒザを落としていき、張り手で反撃していく棚橋を張り手一発でなぎ倒していく。ヒザへのガットショット連打で対抗する棚橋をさらにスクラップバスターで叩きつけ、踏みつけフォール。そして肩を上げた棚橋の僧帽筋にアイアンクロー。棚橋が身を起こすと髪を掴んで後ろに引き倒し、棚橋を相手に掟破りのテキサスクローバーホールドを狙うが、棚橋が下から蹴り上げてランスを吹き飛ばすと、ランスへジャーマンを狙う。これをランスが振り払うとランスは対角線を走り込んで棚橋に串刺しバックエルボーを連打「モウイッポン!」と叫んで4発目を狙うが、棚橋がカウンターのスリングブレイドで一矢報いる。
棚橋はドラゴンスクリューからテキサスクローバーホールドの体勢に入るが、ランスが耐えると一旦離して低空ドラゴンスクリュー。そしてスリングブレイドを狙うが、ランスがキャッチ。これを張り手で振り払ってロープに飛ぶ棚橋だったが、ランスは十字ロープワークから90度の角度のタックルで棚橋をコーナーまで吹き飛ばす。ランスはそのまま棚橋をコーナーに上げて行くが、棚橋がエルボー連打からオールドスクールを狙うような素振りを見せるがランスがデッドリードライブで反撃。
ランスは棚橋の髪を掴んで引き起こし、オールドスクール、しかし棚橋はこれを回避しツイスト・アンド・シャウトからスリングブレイド。そしてハイフライアタックを放つが、ランスがこれをキャッチしハイアングルチョークスラム。棚橋がなんとかこれをキックアウトするとランスはコーナーに上がりボディプレス。これも返されるとランスはEBDクローを狙うが、右腕をキャッチした棚橋が踏ん張りを見せる。しかしランスが雄叫びを上げて棚橋の頭蓋骨をガッチリと掴むと棚橋は必死のロープブレイク。
ランスは棚橋をコーナーに上げて肩車で担ぎ上げるが、棚橋はそのまま回転エビ固め。これでカウント3を奪った。
<試合後コメント>
棚橋弘至
「……きっつー。俺が知っているランス・アーチャーとは別人だった。恐ろしかった。たくさんの大型の外国人選手と戦ってきたけど、どの選手にもにてない。ランス・アーチャーオリジナル。俺にあの身長があって、あのマスクがあって、あの器用さがあれば……。さておき、2勝2敗!もう負けられない。疲れない、落ち込まない、諦めない!自分で言ったことは責任持つから。ちょっくら、2連覇してきます!」
第7試合
ゴングが鳴っても両者しばらく動かず対角線で睨み合い、EVILがガットショットで先制してヘッドロック。KENTAがロープに振ろうとしても離さずしつこく絞り上げる。KENTAはEVILをロープに振ってフロントハイキック。これはクリーンヒットするもEVILは即座に起き上がってKENTAをにらみつける。KENTAはEVILをロープに押し込んでいき、EVILの目の周りの“クマ”と指で拭き取る挑発行為からサッカーボールキック。そして顔面へのフットスタンプのフェイントからかかとでEVILの頭をちょんと蹴る挑発を重ねていく。そしてKENTAのPKをかわしてソバットを叩き込み、場外に放り捨てて乱闘開始。
EVILはKENTAの首にイスを引っ掛け、そのイスを別のイスでフルスイングする凶器攻撃から南側客席から東側客席、北側客席と周りながら乱闘。EVILは北側客席でイスを重ねてブレーンバスターを狙うが、KENTAが逆に椅子の上へのブレーンバスター。EVILは大ダメージを負い、観客はKENTAに大ブーイング。
KENTAはEVILをリングに戻すとコーナーに上がり、ダイビングラリアット。そしてコーナーに押し付けて串刺しミドルキックを連打し、顔面ウォッシュ。KENTAは走り込むがEVILは追走ラリアット。そして同じく追走攻撃を狙うKENTAだったが、EVILが途中で振り返り、振り返りざまのラリアット、フィッシャーマンズスープレックス、そして顔面ウォッシュをやり返す。KENTAはこれをキャッチして張り手を見舞い、走るEVILをキャッチしてパワースラム。KENTAはスワンダイブ式ミサイルキックから串刺しジャンピングハイキック、そして串刺しドロップキックからコーナーに上がりダイビングダブルフットスタンプ。EVILはなんとかキックアウト。
KENTAはgo 2 sleepを狙っていくが、EVILもEVILを狙うフェイントから組み付いてジャーマンスープレックス。
両者はヒザ立ちで額を突き合わせて睨み合い、エルボー合戦を展開。足を止めて打ち合っていき、KENTAのラリアットを耐えたEVILがヘッドバッド連打でKENTAをダウンさせるとダークネスフォールズ。さらにEVILを狙っていくが、KENTAはバックスライド、首固めと続けブサイクへの膝蹴りを狙うがEVILはラリアットで迎撃。ダブルダウンへ。
EVILはラリアットを狙うが、KENTAも走り込んでブサイクへの膝蹴りでカウンター。そしてKENTAは正面から飛び込んでブサイクへの膝蹴り。これを返されるとPKを放つが、EVILはこれをキャッチしヘッドバッド。しかしKENTAはこれをヒザで迎撃し、崩れ落ちるEVILにPK。そして満を持してのgo 2 sleepを叩き込み3カウントを奪った。
<試合後コメント>
KENTA
「一言だけ。あぁ~楽しい」
第8試合
ゴングが鳴ると両者はしばらく動かず対角線で睨み合い、手4つ、リストロック、足を刈ってのレッグロック、ヘッドロック、ネックロック、そして互いの攻撃をリープフロッグでかわしあいアームドラッグの応酬。互いのハイキックやソバットをかわしあうスリリングな展開からクリーンブレイク。
そして二人はコーナーに上ってそれぞれコールを煽り合い、SANADAはどちらの歓声が多かったか両手を上下しながら比べる素振りを見せる。
仕切り直してロックアップから押し込み合い、飯伏がクリーンブレイクを見せると、SANADAが強襲。すると飯伏はSANADAの足を刈って掟破りのパラダイスロックを仕掛けるがSANADAは回避。場外の飯伏へのスーサイドダイブのフェイントでリングに戻って見せるが、飯伏は即座にスワンダイブミサイルキック。
飯伏はSANADAにキャメルクラッチ。SANADAがローリングすると飯伏は胴絞めスリーパーホールドに移行するがSANADAはロープへ。
飯伏は「どうした!やれんのか!来いよオラ!」とSANADAに叫ぶと、SANADAは張り手。飯伏はソバットからその場飛びムーンサルトプレスもSANADAは剣山でこれを迎撃。SANADAは飯伏の突撃をリープフロッグでかわしながらドロップキックで場外に突き落とし、即座にプランチャで追撃。
SANADAは飯伏をリングに戻すとバックドロップを狙うが、飯伏がこれをかわしてパワースラムからセカンドロープに飛び乗りムーンサルトプレス。古傷の左足を押さえる飯伏だったが、SANADAにコンビネーションキックからPK。これをかわすSANADAは飯伏の足を取って丸め込み。さらに突撃するが、飯伏は正面から飛び込みなぎ倒す形のダブルフットスタンプ。両者ダウン。
両者は額を突き合わせて睨み合い、四つん這いのままエルボー合戦を展開。押し負けてたたらを踏む飯伏だったが、強烈なミドルキックを叩き込んで反撃。今度はSANADAがふらつくがSANADAもヨーロピアンエルボーに切り替えて反撃。SANADAがエルボー連打で押し込んでいくが、飯伏はラリアットで迎撃し、シットダウン式ラストライド。そして飯伏はカミゴェを放つが、SANADAは飯伏に組み付いてヒットを避け、バックスライド。そして体勢を反転させ、なんと掟破りのカミゴェ。さらにムーンサルトプレスを放つが飯伏はこれを回避しジャンピングニー。両者大の字に。
先に立ち上がった飯伏はSANADAにやり投げを狙うが、これを着地したSANADAがドラゴンスリーパーの体勢へ。飯伏はさらにこれを反転させようとするが、SANADAは掟破りのやり投げまで狙っていく。しかし飯伏がさらにこれを反転させてSANADAをやり投げでコーナーに突き刺すと、SANADAのバックを取ってジャーマンスープレックス。これをSANADAが着地すると即座にオーバーヘッドキックを放つが、SANADAもソバットからドラゴンスリーパーの体勢に入り、振り回してからSkull Endに入ろうとする。飯伏はこれを脱出してカミゴェのフェイントからソバット。膝をつくSANADAに滾り、「イヤァオ!」からボマイェ、続けてのカミゴェで3カウントを奪った。
<試合後コメント>
飯伏幸太
「最高!最高ですよ!SANADAさん、最高でしたよ!闘いたい。でも、SANADAさん、いいんですか?僕は何回も何回もは言いたくないですけど、今の場所でいいんですか?“こっち側”じゃないんですか?僕はいつでも“真田聖也”を待ってますよ。いつでも!」
SANADA
「やっぱりさ、天才と闘うとスゲー刺激になるよ。でもさ、“でも”とか“やっぱり”って言葉は嫌いだけどさ、まだまだ出来る、俺達は。もっと出来る。もっと出来る可能性あるんで」
第9試合
ゴングが鳴ると両者はしばらく観客の声に耳を傾けてコールを煽ると、目まぐるしく攻防の入れ替わるグラウンド戦からリストロック、スリーパーホールド、ハンマーロックの攻防となり、クリーンブレイク。
続けてヘッドロックからショルダータックルの攻防となりオスプレイがリープフロッグでオカダの攻撃をかわしてオカダを場外に放り捨てるとスーサイドダイブのフェイントから自らロープを上げてオカダをリングに招き入れる素振りを見せる。
オカダが上がってくるとエルボー、逆水平チョップと打撃で攻め込んでいき、コーナーに振っていくが、反転させたオカダがコーナーに飛び乗ったオスプレイへ地対空ドロップキック。オスプレイは場外に落下。今度はオカダがロープを上げてオスプレイをリング内へと誘う。
オスプレイが這い上がってくるとオカダはオスプレイの後頭部にエルボースタンプを連打。そしてスワンダイブ式のローリングサンダーからコーナーに叩きつけ串刺しのバックエルボー。オスプレイは逆水平チョップを打ち込んでいくが、オカダは無表情で無反応。オスプレイが何発も打ち込んでいくと反動をつけたエルボーからさらに串刺しバックエルボー。続けてブレーンバスターを狙うが、オスプレイが雄叫びを上げながら逆にブレーンバスターを決める。
オスプレイはオカダの突撃をかわしてハンドスプリング式オーバーヘッドキック、スワンダイブ式ダイビングエルボースマッシュ、さらにストームブレイカーの体勢に入るが、オカダが抵抗すると強烈な逆水平チョップ。一発でオカダは倒れ込んでしまう。さらにオスプレイは延髄斬りからトップロープ越しの619を狙うが、オカダがキャッチして持ち替えるとリバースネックブリーカー。さらにオカダはショットガンドロップキックでオスプレイをコーナーに叩きつけ、コーナーに上ってダイビングエルボードロップ。そしてレインメーカーポーズを決める。オカダはレインメーカーの体勢に入るが、オスプレイがサマーソルトキック、オカダのジャーマンを着地しての延髄斬り。しかしオカダもドロップキック、さらにツームストンパイルドライバーと猛攻しレインメーカーを狙うが、オカダの足を取って丸め込み、ロビンソンスペシャル。さらにオスカッターを狙ってロープに飛び乗ったところをオカダが地対空ドロップキックで場外に突き落とす。
オカダはオスプレイをエプロン上で担ぎ上げようとするが、オスプレイが耐えてエルボー合戦に持ち込んでいく。これを制したオスプレイがエプロン上でハイキック。場外に落下したオカダにコーナー上からの攻撃を狙うが、下から追いすがったオカダが引きずり落とす。しかしオスプレイは場外の鉄柵を踏み台にしてのオスカッターを敢行。両者ともに場外でダブルダウン。
オスプレイが先にリングに戻り、オカダがカウント19でリングに戻ると、オスプレイが即座にミサイルキックでオカダの側頭部を撃ち抜く。そしてオスカッターを完璧に決めてみせるが、これはカウント2。オスプレイはBOSJ決勝で見せたスーパーオスカッターを狙っていくが、空中でオスプレイをキャッチしたオカダがバックドロップのかたちで叩きつけ、レインメーカーをかわされるとドロップキック。そしてオカダがレインメーカーも、オスプレイがキャッチしてスパニッシュフライ。そしてシューティングスタープレスもカウントは2。ならばとオスプレイはストームブレイカーを狙っていくが、オカダが持ち替えてツームストンパイルドライバーで切り返しを狙う。しかしオスプレイは掟破りのツームストンパイルドライバーでオカダを突き刺し、トラースキックからストームブレイカーを放つが、オカダが着地してクイック式のレインメーカー。
オカダはオスプレイの手を持って立ち上がり再び引き寄せながらレインメーカー。そして正調レインメーカーをかわされてストームブレイカーの体勢に持っていかれると着地してローリングレインメーカー、最後は正調レインメーカーでトドメを刺した。
敗れて先に退場していくオスプレイの健闘をたたえ、観客は大オスプレイコールで見送った。
オカダ「(勝利数を指折り数えて)4勝目~ッ!まだG1 CLIMAX、半分も終わってないんだね……。でもさ、みんなが見て分かるように、俺ピンピンしてるから!次、東京に戻ってくるときは、武道館三連戦ですか。ホントに武道館の前に決勝、決めさせてもらいます!まだまだG1 CLIMAX、盛り上がっていきましょう!!というわけで、G1 CLIMAXが、ここ東京に戻ってきたときは!新日本プロレスに!金の雨が降るぞ!」
<試合後コメント>
オカダ・カズチカ
「オスプレイ、強かった。そんだけ。もう過ぎたことだから。次は、名古屋ですか。KENTA戦。まあしっかりね、新日本プロレスの、IWGPヘビー級チャンピオンの……いや、プロレス界のトップの実力ってのを、KENTAさんにしっかり味わわせてあげようかなと思います」